ねじまき少女 上 (ハヤカワ文庫SF)

ねじまき少女 上の感想・レビュー(1180)

2010年度ヒューゴ賞・ネピュラ賞・ローカス賞を受賞した傑作スチームパンク!あのノーベル経済学賞受賞者ポール・クルーグマンも推薦!(箔が付いたゼ。)石油が枯渇した後の世界。猥雑で土臭い独特の世界観。ギブスンに影響を受けたバチガルピの作品だけあって、土臭いんだけどスタイリッシュでカッコイイ。ただ独自の仮想世界ゆえに、聞きなれない言葉が多数登場するのでWEB上にある用語集は必須。用語集さえあればすんなりと入り込める。中盤以降は加速度的に物語が展開していき、特に終盤の展開は圧巻。最後まで読む価値あった。
★1 - コメント(0) - 1月22日

石油が枯渇し疫病や遺伝子改変された害虫などが蔓延する近未来が舞台。石油がなくなったことでそれまでの快適な生活を捨てざるを得なくなった人類の様々なあがきの結果荒廃した世界という印象を受けます。遺伝子改変を禁忌とする人々に迫害され、虐待されながらも懸命に生きようとするねじまき少女のエミコがとても印象的です。人の命が尊いものに感じられない世界で更にぞんざいに扱われるアンドロイドの儚さといたましさが強烈でした。
★4 - コメント(0) - 1月9日

読んだSF31冊目
- コメント(0) - 2016年12月11日

化石燃料を使用した文明が崩壊し、ゼンマイを動力源としている世界。生物や疫病は遺伝子リッパーと呼ばれる遺伝子操作に長けた技術者に改変され、作物は一部の企業が独占販売する疫病耐性のあるものしか育たない状態にある。 そんな世界情勢を背景として、タイのバンコクを舞台に複数の登場人物の視点から物語が紡がれていく。 未来への希望が持てないような陰鬱とした世界観ながら、不思議と物語に引き込まれる。現代社会が抱える問題(地球温暖化、遺伝子操作と生命倫理など)についても改めて考えさせられる作品。
- コメント(0) - 2016年11月19日

エネルギーが枯渇し、ねじまきが動力となった近未来のバンコク。そこで西洋人のスパイ、中国人の労働者、バンコクの勇猛な兵士、ねじまきで動く遺伝子操作された少女、それぞれの視点で話が進む。スチームパンクが好きな人なら好きになれそう。僕はスペースSFは苦手だけど近未来SFなら好きなので面白い。都市と都市と同じ時期にヒューゴー賞受賞作品。下巻に続く。
★14 - コメント(0) - 2016年11月16日

単なる家事労働者であるはずのメイドを性的存在と捉え、かつライトな接待産業にまでしてしまうこの国なら、いつか本当にねじまき少女エミコを作ってしまうかも。しかも「カイゼン」でいつか幸せになれると洗脳すらできるんだろう。新人類も宗教に組み込まれている点で、著者はアジアの世界観を理解してるな、と感じた。こういう悲しい未来を作っているのは悪徳大企業でなく、「石油燃料が枯渇した後のことは、頭のいい誰かが考えてくれてるだろう」、と無邪気に信じてる私のような一般人。
★3 - コメント(0) - 2016年10月29日

噂のバチガルピを初読。地球規模の生物学的汚染による生態系破壊、そして科学文明は退行、生存のため遺伝子産業が跛行的に進化した社会。道具箱をぶちまけたような展開に読者として右往左往しつつ、物語世界への没入を覚え始めたところで下巻へ。「ねじまき少女」エミコの〈希望〉が、この物語のゴールを指示するのでしょうか。そろそろ疾走感が欲しいところです。
★2 - コメント(0) - 2016年9月24日

土臭いSF、上巻はいろいろをまき散らした形になるのはしょうがないよね
★2 - コメント(0) - 2016年7月17日

舞台は近未来のタイ、バンコク。石油が枯渇し新たなエネルギーを模索するのだが…。市場で見かける奇妙な果実ンガウ。これは本当に不思議。タイトルのねじまき少女はエミコというアンドロイドの少女。エミコ…アンドロイドなのに性的欲求にも利用されたりして読んでいて少し心苦しい場面も…。遺伝子組替問題も取り上げているので社会的テーマも大きいかと!?続けて下巻へ参ります♪
★92 - コメント(0) - 2016年6月16日

久しぶりのハヤカワSF。なつかしい。たくさん賞を取っているから期待は大きかったが、読後感はイマイチ良くない。物語の設定はとても面白いんだけれど、話としては何がテーマか今一つ絞り切れていなくて、散漫なストーリー展開にちょっと気持ちがのりにくい。下巻に行ったら、ちゃんと収束していくと信じて、我慢して読んだ。下巻つまらんかったら、がっかりだなあ。
★6 - コメント(0) - 2016年6月12日

主要SF賞総なめの宣伝文に期待して読んだ。アンダースンが少女型アンドロイド(バイオノイド?)エミコを守りながら進む話かと思いきや肉体関係は持つものの助力をするでもなく彼女は自力で状況を打破しようとし、他の主人公も惨めな生活から再起を企む爺さんホク・センや、自国を外国人の作成した生物から護るために闘うジェイディーと四人の行動が交錯する展開でSF的設定はおまけのように感じられたがその分難解さはなく彼らがどうなるのか楽しみつつさくさくと読み進められた。特にジェイディーは応援したくなる。頑張ってほしい。
★6 - コメント(1) - 2016年6月2日

厚みがある独特の世界観が最大の見所かも。大流行する疫病やエネルギー不足など、今日の環境問題がどうしようもなく悪化したような未来とタイの風俗や日常が一体となって息づく世界。いつの時代も政争や陰謀は絶えない。登場人物たちと世界はどう変化していくだろうか。
★4 - コメント(0) - 2016年5月3日

かつてわたしたちは未来はかならず人間のためにあるものだと信じきっていたものだが、どうやらそれはニホンのある時期のみに限定されていたようだ(しかもそれは無知のなせる業でもあったようだと今になって気づいてみるがもう遅い)。米国に、ニホンに、あるいは中国に未来はあるか。ここでは未来をアクティヴに描くトポスとしてタイが選ばれていることがまず眼をひいた。小道具も色彩に富んでいて、リアル。ある意味でポリフォニーかもしれないが、悪く言えば活劇風でもあり、ストーリーに足をすくわれるのではないかと案じるときもある。
★9 - コメント(0) - 2016年4月26日

ほんともう全然理解できないまま読み進めるという…遺伝子汚染による食糧不足と、それにともなう疫病と外国からの経済支配ということは判った。ンガウの元を探すの?ねじまきの理想郷を探すの?物語の目的がさっぱり判らん…
★3 - コメント(0) - 2016年3月17日

特に説明もなく謎の遺伝子改変動植物の名が次々出てきたり、複数の人の視点から話が語られ、最初は色々な情報を頭の中にアーカイブする必要があり、ゆっくり読むことになったが、中盤からは世界の全貌、そして四人の主要登場人物ーーぜんまい工場を経営する西洋人アンダースン、受難の老中国人難民ホク・セン、クラブで虐げられる日本生まれの“ねじまき”新人類エミコ、バンコクを守るためと部隊を率いるタイ人ジェイディーーーの思惑や過去が理解できるようになり、面白さが加速してゆく。環境問題やアジアが意識される内容は凄く現代的な感じ。
★4 - コメント(2) - 2016年3月12日

エネルギー資源が枯渇し、遺伝子操作の結果生み出された害虫や疫病の蔓延で混沌とする近未来のタイ。エネルギーを支配しようとするカロリー企業と王国の抗争、その中で西洋人や中国人、セクサロイドに堕とされた日本製のアンドロイド・ねじまき少女それぞれの思惑が絡み合う上巻。登場人物の多さゆえに視点の切り替わりが激しいのと、物語が大きく動き出すのは上巻の終盤なのでややダルいと思う人が多いかも。とはいえタイの猥雑さというか、暑さや匂いを感じる光景と宗教観をにじませる描写は好み。無性に「環太平洋偽装網」を聴きたくなる。
★7 - コメント(1) - 2016年1月30日

2009年の作品…だとするとこの5年余りの時間で随分と世界は小説世界に追いついてしまったようだ。イーサン・ハントやジェームス・ボンドが出てきてもおかしくない雰囲気。それくらい遺伝子ビジネス、温暖化、AIは既に違和感の無い今そこにある危機だ。わからない単語は確かに多いがそれはいつもの楽しみという名の苦行wwwそして、物語に捏造された歴史は、AIに仕組まれた生前の履歴書のように読者に刷り込み幻惑する。冒頭の果実ンガウを読者も食すように促されているのだ。そう。ンガウはマトリックスの赤カプセルなのだ。
★9 - コメント(0) - 2015年11月18日

貧困や民族問題で混沌していて、どこまでも暑く息苦しいタイ、バンコク。登場人物は皆、理不尽なこの土地で、それぞれの目標に向かいます。全ての知恵とカードを使って、必死に戦う彼らが印象的。彼らのギリギリの状況を作りだす、この世界観が秀逸だと思います。切り替わる視点と、常に緊張感のある描写は、映画のようです。危ういバランスで均衡していた社会が、少しずつ狂ってくる。これから一気に動き出すんだ、と期待が膨らみます。どうなるか全く想像できないが、彼らが救われる結末へ行ってほしい。次巻が楽しみです。
★17 - コメント(0) - 2015年11月13日

下巻に着手したはいいが、上巻を読んでから既に3年経過していたので再読。読めば読むほど疑問符がわいてくる、ねじ娘ワールドの歴史や設定が膨大すぎて、一読目よりも迷宮入り。急遽短編の「カロリーマン」と「イエローカードマン」も読んでみたが地図が広がっただけで暗号解読コードは入手できず。ただ短編集を読んで、この長編の今後の展望がチラリと見えた気がして、やる気が出た。農産物を侵す伝染性の病が人の手によって作られ意図的にばら撒かれたものだという事が、その悪意と底なしの貪欲がどうも実感として掴めない私は世間知らずなのか。
★10 - コメント(1) - 2015年11月4日

まだ、(上)が 終わった段階では、それほど 面白くはない。 (下)に期待。
★1 - コメント(0) - 2015年10月25日

ある者は機を窺い、ある者は戦い、ある者は夢見る。それぞれの物語が平行に語られ、段々熱気が上がってゆく。運命は変わり始めたか。人形として好き放題にされているねじまき少女・エミコ。アンダースンはいつエミコを助け出すのかやきもき。囚われのお姫様を救い出すのはいつ。上巻はねじまきよりもジェイディーとカニヤの話が盛り上がりを見せる。上層部に喰いつく孤高の虎。形としては鋼錬のロイの部隊みたいな印象。「『一部』どころではなかった。『全て』真っ黒だ」。→下巻へ。
★8 - コメント(0) - 2015年10月8日

苦行。挫折しそうになりながら、上巻完了。訳と話がややこしい。つらい
★1 - コメント(0) - 2015年9月11日

面白い。ンガウは昨日食べたばかりだ。たしかに美味しい。動植物の多様性やバイオテクノロジーを使った危機的状況、搾取するグローバル企業。ギミックは現代的だが、お話はまるきり刑事ドラマだ。エンタメのお手本だ。
★3 - コメント(0) - 2015年8月26日

LEE
下巻の内容を含めて、以下感想。 石油資源枯渇後の貧困と民族問題で混沌としたタイ・バンコクを舞台とした生化学SF。「第6ポンプ」所収の、「カロリーマン」「イエローカードマン」と舞台設定を共有している。特に「イエローカードマン」は本作のひな形か。 複数の登場人物の視点が切り替わりつつ物語が進むが、主要な男性は死ぬか、消えるかで、その意味でこの小説は、自分の意志を持たなかった二人の女性(?)が、自らの道を作り出す話と言えるのだろうか。 物語については、好みはあるだろうが、私は面白いと思った。
★1 - コメント(0) - 2015年8月19日

悪臭放つ泥沼のような近未来のタイ。日本も湿気はある方だろうけどまだ風が吹いている、空気が凝ったりはしない。でもここの空気は、いつも濁ってじめっとしていて肌に張り付き続ける。食料が燃料の役割を果たしている近未来だと、分離できないことをいやまして強調される。それでも分け続けようとする人々、溶け合うことができない人々、飲み込まれまいとする人々。遺伝子の違い、国の違い、貧富の差などなど。新しい近未来像。
★17 - コメント(0) - 2015年8月15日

この猥雑さがたまらない!
★2 - コメント(0) - 2015年8月1日

未来のタイ。世界は遺伝子操作の結果産み出された害虫と疫病の脅威と石油を始めとしたエネルギー源の枯渇により大きく様変わりしていた。遺伝子操作で産み出された巨獣が巻くねじまき機関が動力源となり、農作物の遺伝子情報は巨大企業に独占され、大陸間の移動には飛行船が使われるようになった。そんな混沌としたタイを舞台に、巨大企業のエージェント、彼に雇われる難民の中国人、賄賂には汚れていないが過激な言動の免疫職員のリーダー、そして日本の大企業のオーナーにかの地に捨てられた人造の新人類の少女がそれぞれの思惑であがいていく物語
★4 - コメント(3) - 2015年7月29日

多分世界観が評価されてるのだろう。近未来のSFとしてはこの世界を作り出す部分はすごいと思うのだが、ストーリーの流れがなく、場面場面が書かれてるだけで全体の物語がつかめない。好みの問題でもあるが、これは読んでて苦痛。上巻はまだ面白くない。下巻パスしたいくらい、興味失せた。
★4 - コメント(0) - 2015年7月19日

熱帯である意味大破壊後でパンクな世界に浸った所で急展開。下巻でどうなることやら。
★5 - コメント(0) - 2015年6月14日

独特の世界観は慣れるまでちょっとよく分からない感じ。とはいえ慣れてしまえば「第六ポンプ」と同様に魅力を感じるかと。猥雑でアジア的でパンクなSF。上巻はその世界が分かり始めたところで終わってしまったので、この独特の世界観をどう感じるかで楽しみ方が変わると思う。消化しきれていない感じがするのは詰め込みすぎなのか、慣れない世界観だから、どっちなのだろうと思いながら下巻へ。
★5 - コメント(0) - 2015年3月18日

石油の枯渇でゼンマイが主動力エネルギーになり遺伝子操作の弊害で疫病が蔓延した世界…近未来のバンコクを舞台にしたSF小説
★2 - コメント(0) - 2015年3月7日

世界観が近未来にありそうと感じる。主役は誰、どっちと決めてないのかなー。ンガウってあるの?
★4 - コメント(0) - 2015年2月13日

☆☆☆★★ う~ん、すごい評価が難しいな(汗)。世界観はいい。バンコクが舞台ってのも新鮮で面白い。面白そうな雰囲気は漂ってる。下巻は盛り上がりそう。 しかしだ、この世界と話の見えにくさは何だ?ここまで(そう複雑でもない)話しをわかりにくく描く必要があるのか、、、 一つには、訳が悪いような。例えば「ファラン」と言う言葉を何の説明もなしにそのまま「ファラン」と使ってるけど、全く意味がわからない。訳すなり、補足付けるなり、何かできると思うんだけどなぁ。それだけで全然違ってくると思うのに。そこがちょっと残念、、、
★3 - コメント(0) - 2015年1月5日

上巻だけだと感想書きづらいな。とりあえず世界観が把握しづらいというのには同意出来た。そこがつかめる頃から展開が加速し始めていった感じ。とりあえず早めに下巻を読みたい。
★1 - コメント(0) - 2014年11月26日

まだ世界観がつかみきれてない。ゼンマイがよくイメージできないなあ。とりあえず下巻へ
★2 - コメント(0) - 2014年11月10日

感想は下巻へ
- コメント(0) - 2014年10月13日

アジアを舞台にしたスチーム・パンクSFで思い出すのは、ネオサイタマとかチバですが、こちらの舞台はタイ・バンコク。しかもこの作品は、電子技術が発達し、電脳的に拡張された未来世界を描く、従来のパンクSFとは真逆でエネルギー資源が枯渇し、疫病が流行る、現在の電力消費社会の危惧を描いているのです。ンガウという果実という自然(アナログ)から社会のシステム(デジタル)の破壊という飛躍が面白いです。そしてねじまき少女(新人類)のエミコの感情と理性が一致していないということに「自我の統合」への問いかけが為されていると思う
★61 - コメント(1) - 2014年10月12日

石油、石炭などのエネルギーが枯渇し、疫病が蔓延する近未来のバンコク。足踏み式コンピュータとかぜんまいが動力の銃などスチームパンクの香りがする。謎の果物に王国内の政争、それにつけ込むファランなどエンタテインメントとしても十分楽しめた(最初は慣れるまで時間がかかるけど)。ねじまき少女エミコはこれからどう物語に関わってくるのか、環境省vs通産省の政争はどうなるのか、そして「種子バンク」は…。下巻を早く読もうと思います。
★5 - コメント(0) - 2014年9月5日

カロリーとジュール。エネルギーの枯渇により、文明は拡張から収縮の時代へ。果実、ゼンマイ、検疫、貿易。収縮の後に再び訪れる拡張の時代の予感。新しい始まりか、終わりの始まりか。それぞれの思惑がどんな風に結び付いて、どのような道を辿るのか。ところで、ねじまき少女は個人的には魅力的なキャラクターで、おそらく他の読者にとっても、そうかと。ただ、この先物語の主軸になるのか気になる。
★8 - コメント(0) - 2014年7月18日

ねじまき少女 上の 評価:56 感想・レビュー:336
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