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歌おう、感電するほどの喜びを!〔新版〕 (ハヤカワ文庫 SF フ 16-8)

感想・レビュー
85

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at@n
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表題作含む短編集。一見ギョッとするようなストーリーの表題作だが、ケアと母性を人体から切り離して観察した小説として読めるかもしれない。
0255文字
yszk
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ネタバレ1948~1969年の作品らしい(2短編集の合本)。 解説にあるように「さようなら」を描いた作品が多かった気がする。一人残される、進んでいく人たちが何度も出てきた。 キリマンジャロ・マシーン:某ヘミングウェイの死を悼んだ人たちが、彼を過去へ、そして相応しい墓へと連れていく乗り物を作り出す。 お邸炎上:アイルランドで階級闘争の一環として、ご領主の館を燃やしにやってきた男たち。対して主人が応じた態度は。結構お約束だけど楽しい。
yszk

歌おう、感電するほどの喜びを!:感電ではないのじゃないかなー、と思いつつ、ロボットお婆さん家政婦と、ラストの子供たちが老人となったシーンが美しい。 ニコラス・ニックルビーの友はわが友:これ、床屋のウィネスキさんが気の毒すぎない?彼の懸念はもっともだと思うし。 大力:他のアンソロで「筋肉男のハロウィーン」のタイトルで入っていたのを読んだことある。Heavy-Setの訳語ピッタリするのなかなかないよなぁ。ガチムチ?全体的に本当に気持ち悪くて感心する。途中のおどけ方が怖い。ラストも怖い。

10/08 00:01
yszk

ヘンリー九世:日焼けに憧れたイギリス人が皆国を出て行って、一人残るハリー。これや「夜のコレクト・コール」にしても「火星の失われた都」にしても私は一人で永遠のような時間を過ごしてもずーっとだらーっとしてしまうだろうから、色々仕込む彼らに感心(そこじゃないけど)。 ご自身が漫画化もしている萩尾望都氏のもう1つの解説も見事だった。

10/08 00:01
0255文字
稽子
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★★★+ SFを含む短篇集。『キリマンジャロ・マシーン』と『歌おう、感電するほどの喜びを!』の合本版。気に入ったのは「霊感雌鶏モーテル」「ゲティスバーグの風下に」「新幽霊屋敷」「お墓の引越し」「ニコラス・ニックルビーの友はわが友」「ロールシャッハのシャツを着た男」。中でも表題作「歌おう、感電するほどの喜びを!」が傑作。これ一作でおつりが来るぐらい凄かった。幻想的なブラッドベリの筆致とSFが見事な出来で融合している。  p.380「よろぼい」/よろぼう【蹌う】よろよろと歩く。よろめく。倒れかかる。くずれる。
稽子

「わたしが何者かとおっしゃる? もちろん機械です。でも(中略)わたしを思いつき、設計し、組みたて、動かしてくれた人々のすべて、それがわたしなのです。つまり、わたしは一人ではないのです。わたしは、あの人たちがこうありたいと望んで、おそらくなれなかったすべてのもの。」

08/17 01:35
0255文字
みやぎ
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ネタバレ表題作は母親が死んでしまった兄妹達と父親のところに理想的なおばあちゃんが来る話。題名をコンピューターおばあちゃんとかにしたくなりそうな感じだけどこの題も詩的で良い。他の話はよく分からなかったりしたが、解説でさよならが印象的とあり、そう考えるとどの話も別れ(出会い)の話かなと思う。『われら川辺につどう』のちょっと物悲しい感じが好き。
0255文字
海
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再読。表題作はとびきりいい。あとは微妙なのとまあまあいいのがまじってる感じ。
0255文字
imina
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レイ・ブラッドベリの作風は他で味わえない独特さがあるので定期的に成分の補給が必要になるタイプの作家かもしれない…。イメージしにくい話もあったが読んでいる人間に直に訴えてくるような描写に震える。『キリマン・ジャロマシーン』の地続きな爽快感と『われら川辺につどう』や表題作の別れの描き方が特に良かった。
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鳥原継接
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合う話、合わない話はあったけど「ニコラス、ニックルビーの友はわが友」がいちばん切実で好きだったので、萩尾望都とは趣味が違うらしい。
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yajimayajiuma
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表題作は機械の女性が善を道徳を、そして愛を語る。それを語り、実行することに人間である必要はないのである。美しいことを述べるには美しい言葉が必要だが、ブラッドベリにそれがあることは間違いない。そして、この時代において技術の進歩を優しく肯定する姿勢も素晴らしい。「火星の失われた都」は人々の求める情景の描写が、残酷なまでに美しい。これがそのまま恐ろしさに通じる所に深みを感じる。美しい夜空の描写から、星は自分の生に無関心であるという認識へ着地するのもいい。こうした、ある種の寂寥感がブラッドベリの魅力と言える。
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まこ
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表題作:母親が生きていたらアガサが思春期の頃に当たり前のぶつかりがあったのだろう。その役割を、おばあさんが代わりにやっている。語り手はトムだが、アガサ視点での語りも見てみたい。明日の子ども:生まれた子どもに異常があるのを親はどう受け入れるかを、SF風に描いている。話の長さから、子どもに対してや最後の選択への葛藤があまり描かれていない。そこを補うのか、自分の子どもの事だからとあっさり決めたのか。
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馬宮
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読みながら、自分にもっと教養があればと歯噛みする。ヘミングウェイの著作やリンカーンの暗殺事件、大恐慌のアメリカやアイルランドの地理について一瞬で思い浮かべられるのとそうでないのとでは、全く異なる受け取り方になる18篇。どの話にも濃い郷愁が感じられる。「キリマンジャロ・マシーン」「われら川辺につどう」と表題作は、特に色褪せて尚思い入れ深い、汚れてくちゃくちゃになったシミだらけの毛布を抱きしめたときのような後味が残ってとてもよかった。
ベル@bell-zou

その篇だけの為にこの本を探したくなるほど吸引力のあるタイトルですね…

04/17 16:36
馬宮

ベルさん>内容が分からない上にインパクトが極大ですよね……でもこの話の為に買うのはそれはそれでお勧めはできないかもです……(苦笑

04/18 00:32
3件のコメントを全て見る
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Kano Ts
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タイトル買いしました!全体的に今の自分には少し頭に浮かびにくい話が多かった。。でも表題作はサイコーだったし、「大力」「冷たい風、暖かい風」「ロールシャッハのシャツ」は読みやすくて面白い!解説のブラッドベリはさよならを書くのが好きな詩人の感性を持っていると言う視点で改めて見直すと、また深く理解できた。ここから読み始めるのもオススメかもしれない
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まさ☆( ^ω^ )♬
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ブラッドベリの短編が面白くて、立て続けに読んで来ました。本作も面白かった。ちょっと理解できない話もありましたが・・・。SFというジャンルにとどまらない面白さがあり、読み始めると止まらなくなります。「キリマンジャロ・マシーン」「明日の子供」「冷たい風、暖かい風」「歌おう、感電するほどの喜びを!」(これがベスト)「ニコラス・ニッルビーの友は我が友」が良かったです。ディケンズが読みたくなり、大いなる遺産を買ってしまいました。
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ヤマキチ
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ネタバレ個人的にSFは物語の世界にスッと入れる場合と入れない場合があります。この短編集も同様。「キリマンジャロ・マシーン」「明日の子供」「われら川辺につどう」「歌おう、感電するほどの喜びを!」は心に沁みました。
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Sakie
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ブラッドベリのことは、これからは「SF作家」じゃなくて「稀代のストーリーテラー」と呼ぼう。これらの短編小説は全てがSFではない。しかしどれも冒頭でぐっと掴まれ、どこへ連れていかれるのかとわくわくするものばかりだ。『その穴から、機械油がゆっくりとしたたり落ちる』。たった1文で見える世界が転換する鮮やかさといったらたまらない。短編集にありがちなこととして、私はいつかこの本を読んだことを失念して再度手に取るかもしれない。そうしたらもう一度最初から楽しむことができる。それはもはや祝福されるべき事態だと思うのだ。
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高久
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ネタバレブラッドベリといえば郷愁的な話をかくひとという印象が強く、印象通りの作品が収録されてると思う。 一番好きなのは夜のコレクト·コール。舞台の一人芝居をみるようなさみしさ。最後の台詞の応酬がとても好き。残された思いだけで1つの国を作ってるみたいだ。 解説で「過去も未来も信じていない、ただこの場所からいなくなりたくてさよならを言い続けている」「大人になれず、自分が大人になったことを信じられないでいる」を書いた編者は容赦なさすぎだけど、事実この文が大力やニコラス·ニックルビーの友は我が友あたりの理解を助けてもいる
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めがね
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短編集なので作品ごとに面白さにバラつきがある。『歌おう、感電するほどの喜びを!』はレイ・ブラッドベリらしく、心震えるところがあった。一方で『われら川辺につどう』とかは、個人的にはよく理解できなかった。
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introduction
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勧められた本。レイ・ブラッドベリ初読み。18編の短編集。「明日の子供」と「大力」が個人的に好き。
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ないでこ
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短編集。ブラッドベリは詩的な表現が独特です。表題作はアシモフのロビィと近い感じを受けました。自分はやっぱりロボットものが好きなんだな。「大力」大人になりきれない大人、すごいわかってしまう、、
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てっこつ
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ブラッドベリは大体そうなのだが、よく分からないなと思いながら読み進めていると中盤くらいでいつのまにか話が理解できている。ところが要点だけ述べると意味不明。すごい構造だと思う。感情の操作をされているといつも感じる。 ヘミングウェイと過去に向かう、疾走感ある「キリマンジャロ・マシーン」、大好きな世界観「夜のコレクト・コール」「火星の失われた都」が好き。
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Märklin(メルクリン)
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ネタバレ図書館本。過去に刊行された『キリマンジャロ・マシーン』と『歌おう,感電するほどの喜びを!』の合本。『キリマンジャロ・マシーン』は旧版も読了済。お気に入りは「キリマンジャロ・マシーン」「ゲティスバーグの風下に」「歌おう,感電するほどの喜びを!」「ニコラス・ニックルビーの友はわが友」「火星の失われた都」といったところ。ブラッドベリらしさ全開の短編集🎵
wassermusik

10月のブラッドベリ~☆ 未読本なので読みたくなりました!

10/31 06:44
Märklin(メルクリン)

wassermusikさん、分厚いけれど面白いよ~(^-^)

10/31 08:37
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のうみそしる
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訳者によって読みやすさが変わる。孝雄クンのほうが好きだな。解説のパタリロが言う通り、少年のみずみずしい感性がところどころにあふれていて、それを取り巻く環境の描き方が切なく美しい。「ロールシャッハのシャツ」がわりと面白かった。
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まむし
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ニコイチの本らしい。「さようなら」の物語。国との別れ、人との別れ、町との別れ、今までの人生との別れ。そんな別れの物語なのに不思議と心に残るのは明るい感情という不思議なブラッドベリの世界に浸れました。詩的な作品や会話なのに翻訳のクオリティも非常に高かった
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辺辺
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図書館本。訳あって表題のみを。機械と人間の交流を描いたSFファンタジー。ぶっ飛びすぎて己には合わないな。そもそもなんで「おばあさん」なわけ?普通の電気ロボットならそれこそ山ほど生産されてるのに。それにタイトルとは全く関係がない。歌うことで何かが変わるとかの意味も無し。てか、歌とは全然関係ないじゃん。機械だから感電だけがなんとか辛うじて結びつくけど、でも、結局誰も感電してないし。がっかりもいい所。それとね、横文字が多すぎてかなりウザい。巨匠だかなんだか合わないもんは幾ら頑張っても合わないんだよ。以下自粛。
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御餅田 もちこ
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(メモ)表題作、ロールシャッハのシャツを着た男、われら川辺につどうが好き。 夜のコレクトコールは切なかった。人間は機械では代替できないやっかいなものなのだ。
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桜草
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ブラッドベリを読んでいると心の隅に眠っている純粋な気持ちが胸に蘇り、静かで孤独な一面を自分の中に見出すことが出来る。そして、優しく哀愁を込めてさよならを心に告げる時の覚悟を教えてくれるよう。特に心に響いたのは「明日の子供」美しい表題作の「歌おう、感電するほどの喜びを!」「 ヘンリー9世」。やはりブラッドベリは好きだと改めて思った。
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Monto PASO
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『ロールシャッハのシャツを着た男』が特にお気に入り。失踪した凄腕の精神科医がアロハスタイルを身にまとい、会話によって、人々の心にたまったゴミを掃除して笑顔にする。なんとも素敵な都市伝説のようじゃないか。  他お気に入りメモ   明日の子供 夜のコレクトコール 歌おう、感電するほどの喜びを! ロールシャッハのシャツを着た男 火星の失われた都
0255文字
mngsht
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これこそ愛じゃないか
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インフルエンザ未遂(田仲風太)
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初めて羅列する文脈にレイブラッドベリを眺めた 共生を飽きて憂鬱な感じない 寄せる被害妄想の 朗らか情けないよ 内容は大まか簡潔な自由な寄せる造作無い花びらの色付いて寂しい、夢想する浮気性な花びらのサウンドトラックファンタジー 戯言に放たれた夢遊病風な螺旋、擦れない偏執に 小さな忘れられる飽きる進捗を 情けない過呼吸な酸欠状態の孕む情けない深い底が見える。
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ぴょんこ
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短編集、現実に異世界が垣間見れてそれに引き込まれる。「明日の子供」が一番印象に残った。無条件の親の愛があり、最後は良かった。「夜のコレクト・コール」は電話のトリックがとても孤独だった。「ロールシャッハのシャツを着た男」は人々が皆笑うのが読んでいて明るくなった。どの短編も途中や最後にはっと気付くものがあり面白かった。
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白梅
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ブラッドベリの傑作短編集 表題の「歌おう、感電するほどの喜びを!」は、おばあちゃんっ子は涙なしには読めません。(私は冒頭でボロボロ泣きました…) 可愛らしくて素敵な表紙もGood
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chikarasox
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表題の「歌おう、感電するほどの喜びを!」や「ニコラス・ニックルビーの友はわが友」が特に印象に残っている。 背景をわかっていないと内容がほぼ理解できない短編もあった。
0255文字
やまひろ
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図書館で読んだブラッドベリの短編集、”明日の子供”と”夜のコレクトコール”が印象的だったなぁ。「明日の子供」からは親の愛の尊さを、「夜のコレクトコール」からは言葉にし辛い孤独感を感じた。機会が有ったらまた読むかもしれない。
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amanon
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本編の内容もさることながら、川本三郎の解説に虚をつかれた思いがした。「さよなら」。まさにこの言葉にブラッドベリの魅力と本質が込められているし、彼の文章が醸し出す詩情性や叙情性もその言葉で言い換えられるだろう。おばあちゃん子だった者にとって表題作はとりわけ切なさを感じさせるもの。そのおばあさんが自動車事故に遭う場面には胸が締め付けられる思いがした。また、同じくらい切ないのが、「明日の子供」。常人とは懸け離れた姿で生まれた子供とその両親とが紡ぎ出す物語は、言葉では言い表せないくらいに美しく、悲しく、切ない…
0255文字
sh1_hono
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「われら川辺につどう」「キリマンジャロ・マシーン」をはじめとして、別れのセンチメンタル・ノスタルジアが美しい短編集。 「ニコラス・ニックルビー〜」「ロールシャッハの〜」など、成功者ではない登場人物の半生がひどく愛おしく感じられる。
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ぐるぐる244
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図書館 やっぱりブラッドベリは合わないなあ、と途中で放り投げたところ、皆さんの感想で萩尾望都が解説を書いていることが分かり、再度借りてきた。ブラッドベリはモー様のマンガのバックの本棚の本の背表紙に「10月はたそがれの国」とかかれていたのがきっかけで読み始めたのだったっけ。
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だ
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最初の数話波長が合わずしばらく放置していた本.このまま積んでおいてはもったいないからということで表題作だけでも読もうと再び手にとる.『歌おう、感電するほどの喜びを!』,とても良かった!幻想的・感傷的な,まさにブラッドベリという作品だ.他の作品も楽しめた.切ない物語に久々に触れたからか,読後しばらく余韻を味わうことができた.
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tsumugi
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ああ、いいなあ。どうしてノスタルジーを感じてしまうんだろう、架空の町の架空の時空の架空の人たちの話なのに。 まるで自分が今、文明の発達した未来世界にいて、過去の「現代」を振り返って懐かしんでいるよう。なんなんだろうね。 読みながら色んな旅をして、楽しくて、終わるのがちょっと寂しくなりながら戻ってきたよ。またこんな旅に出たい。
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ライマウ・フレツリー
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長編「緑の影、白い鯨」など、ブラッドベリの描くアイルランドにどうしようもなく惹かれる!本短編集は、「お屋敷炎上」や「冷たい風、暖かい風」など、アイルランド物が良作で大満足!!
ライマウ・フレツリー

レジェンド萩尾望都先生の解説が読め、さらに作中にはヘミングウェイやディケンズ、リンカーンまで登場するとなればこれ以上胸踊ることもないのでは…(^^)笑

01/27 23:06
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黒珈琲
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ボリュームたっぷりの短篇集。小さな青いピラミッドを授かる夫婦の話「明日への子供」と、火星に電話のベルが鳴り響く「夜のコレクト・コール」で、著者の発想の豊かさに驚かされた。表題作では電子おばあさんと家族の温かい交流を描く。SF映画を観てロボットに対して危機感を感じることがあるけど、こういうのならいいなと思う。むしろ大歓迎。また「われら川辺につどう」などの短篇で、道路や家、都市を生き物のように捉えるその考え方に惹かれた。他、「ニコラス・ニックルビーの友はわが友」「ロールシャッハのシャツを着た男」も好み。
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