異星の人―エーリアン・メモ (ハヤカワ文庫 JA 100)

異星の人―エーリアン・メモ (ハヤカワ文庫 JA 100)
318ページ
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異星の人―エーリアン・メモの感想・レビュー(7)

今や過去の作家となった田中光二だが、初期にはこんな傑作も書いていた。地球人の観察者ジョン・エナリーと相まみえた者の視点で物語が語られ、人の強さと弱さといった相克する要素がエナリーという鏡を通して克明に映し出される。「汝が魂を翼にゆだねよ」で自ら観察者の枠を外れ、人として逝ったジョン・エナリーが描かれる。彼が最後に辿り着いた情景はあまりにも壮麗で、思わず感極まった。その後に配置された「世界樹の高みに」は当初蛇足の域を出ないと捉えていたが、最後の一文を読んでこの構成が腑に落ちた。彼はとっくに人間であったのだ。
★3 - コメント(0) - 2014年5月17日

2012年1月13日:半殻肝
--/--:はる
読了日不明
- コメント(0) - --/--

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異星の人―エーリアン・メモの 評価:57 感想・レビュー:2
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