太陽の汗 (ハヤカワ文庫JA)

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太陽の汗はこんな本です

太陽の汗はこんな本です

太陽の汗の感想・レビュー(100)

矛盾を紐解いていく過程で絶対的な真実が立ち上るのかといえばそういうわけでもなかったし、そもそも謎解きなんか一切なかった。なんで機械で見るときと肉眼で見るときで違う景色が見えるのかとか個人によって現実の認識に差異がある理由とかも一切説明なし。最後の食事シーンで自分の現実を掴み取っていたように見えたのでそれでオールオッケーということなのだろうか。
- コメント(0) - 2016年3月6日

大作を読んだ後は、どんな本にも心が動かされないのが前提で、未読の神林作品にした。私は誰?ここは何処?が根底にある。悪くないが、感動は得られなかった。
★2 - コメント(0) - 2015年4月9日

本作は神林長平らしいというよりもまさに神林長平としか言い様がない作品だった。情報収集機械、自動翻訳機などお馴染みのガジェットを扱って言語の歪みや機械と人間の認識の違いから現実が乖離していく様が幻想的に描かれている。正直なところ何もかも理解しているとは決して言えないが、それでもとても面白かった。そして何よりも本作は意味がありそうな物語の背景などを一切説明せずに、あくまでも個人で全てを完結している辺りが凄い。最後にはその他の現実を捨て去り、自分自身の現実を掴みとるというのは実に神林長平的で良かった。
★1 - コメント(0) - 2014年9月21日

神林作品年代順読破8作目。大好きだこれ…!謎解きらしきものを一切しないので(笑)、なんでJHが世の中から抹消されそうになってるのかとか、密林の中の超近代都市が本当に存在するのかとか一切言い切ってくれないのだけど、少しずつ各人(と機械達)が認識した事実を整理していくと絶対に矛盾しあうように作ってあるので、そういう話なんだろうなと思う。細かすぎるツボですが、6章の冒頭、文庫版だと131頁全体がそれだけで詩みたいですごい大好き。定義したものの周辺だけがぽつんぽつんと現れてくるような表現が堪らなく美しい。
★1 - コメント(1) - 2014年8月15日

グーグルを思い浮かべながら読んだ。
★1 - コメント(0) - 2014年5月11日

世界通信社の情報収集機械ウィンカーが破壊されたことをうけ、二人の男がペルーのインカに派遣されたが、軍人と思しき人物に拘束される場面から物語は幕を開ける。自身の知覚する現実は確かなのか、相手の感じている現実と同一のものなのか。神林が一貫して追求しているテーマは本作でも健在。徐々に、だが一顧した時には致命的にずれてしまっている現実に、2人は翻弄されていく。確固たる現実を把握できない状況下での一人称の語りが幻想味を帯びるのは必然。謎は一切解明されないままという小説としては破綻気味だが、神林の力技が炸裂した一作。
★2 - コメント(0) - 2013年9月30日

現実と幻想の境界がどんどん曖昧になっていく感覚は神林的というかディック的な現実酩酊感で読んでて自分の足元が心許なくなってくる。自動翻訳機というほんやくこんにゃくの便利さも、双方の住んでる世界・時代背景が違えば簡単に信頼性が揺らぐし、逆に翻訳機に誤謬はないという人間社会の信仰が個人を抹消することだってできると思うとこんにゃくこわい。
- コメント(0) - 2013年4月24日

再読。機能停止した情報収集機械ウィンカの原因究明のため、ペルーのインカ遺跡を訪れた通信社員JHとソール・グレン。インカ人のゲリラ戦か? 自動翻訳機を通して会話し、高性能カメラを通して風景を見る彼らだが、生身で得る情報と電子媒体越しの情報にズレが生じ出す。神林SFとしては比較的ややこしくない、というか、何故そんなズレが生じるかの理屈に重きを置かずに話が進む。状況に翻弄され続けるJHが最後に至った静謐な境地は、これはこれで幸せなのだろう。ピサロによるアタワルパ処刑後のインカの抵抗の歴史は、本書で初めて知った。
★2 - コメント(0) - 2013年2月26日

語りたいことが多すぎて字数制限ある場じゃ無理。とりあえず言えるのはおそろしいほど端的に「神林作品」してたってこと。十数冊の経験値があってほんと助かった。一見さんお断りにもほどがある。もう少し経験積んだらまた読み返したい作品。
★2 - コメント(0) - 2012年3月31日

なんというか、共通の現実から弾かれる男、それに恐怖し救おうとする男・・・。それらの最後を受け入れたくないという自分が嫌がる。普通に読めるようになるのに何年かかかる作品。
★1 - コメント(0) - 2012年3月29日

半分ほど読み進めると多少面白くなるが、割りと難解。予想の遥か斜め上を行く展開を楽しめる人向き。“戦闘妖精シリーズ”の方が好みです。
- コメント(0) - 2012年3月27日

機械を介しての認識のズレが、相棒との認識のズレへと繋がり、さらに己のいる世界とのズレにも繋がっていき・・・というテーマは見事なまでに神林印なんだけども、ちょっと物足りなさも感じた。結末の流れはちょっと幻想小説的な部分も。わりあいサクッと読めるので、氏の作品をこれから読もうという人にはこれから読んでみるといいかも。
★2 - コメント(0) - 2010年11月12日

あまりにも現実が幻想や幻覚に反転する物語だったように感じたので、読んでる途中で何度も意識を失いかけたw。現実と虚構の混合といったテーマはディック作品との近似性を認識しました。
★1 - コメント(0) - 2010年1月26日

最初から、存在感というか、生命力というか、そういうものが希薄な主人公だった。自分の身体感覚を最後まで信じ続ける相棒(アメリカ人)が尚更カッコよく見えただよ。自分が自分であることの証明をなんで他所に求めるのかね。話としては上手くできてるなぁと思う。後半の、機械を通した時と、肉眼で見た時の現実がずれ、現実から離れていく主人公と、最後まで現実に居続ける相棒とのやりとりは結構怖い。
★2 - コメント(0) - 2009年5月28日

解説にある通り、ちょっと異色の神林作品。ペルー、日本、アメリカなど現実世界、その近未来にちょっと似ている。主な舞台はペルーの密林。インカ帝国の遺跡が広がるジャングルの中だ。密林の中をさまよって、謎の遺跡に出くわすくだりは恩田陸の「上と外」に似た感触。でも、単純には行かないのが神林作品。もっとも恩田作品も単純な密林冒険ものではなかったけれどね。記録するビデオカメラもワードレコーダも信じられないのは、成りすましメールやフィッシング詐欺、CGであふれ返った現在では、すでに当然の現実。さらにコミュニケーションが自
★1 - コメント(0) - 2006年8月24日

ふつう
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