猶予(いざよい)の月〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)

猶予(いざよい)の月〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)
433ページ
256登録

猶予(いざよい)の月〈下〉はこんな本です

猶予(いざよい)の月〈下〉の感想・レビュー(184)

事象理論がとにかく面白い。姉と弟の禁断の愛、ってところから話が世界改変に及ぶのがもう最高で、解決でも期待を裏切らずどでかいことをしてくれたのだから傑作だと言うしかない(ただしどんでん返しというほどではなく、尻すぼみをしていない程度のニュアンス)。ただ第三部は中盤までが怠く、そもそもルシファが物語を多少混乱させるだけで何もしておらず、そこだけは不満である。
★9 - コメント(0) - 3月5日

なかなか難解な世界観でした。一言で言ってしまうと、『姉弟神とその他の神々が繰り広げるわりと傍迷惑な世界創生神話』。姉イシスは冷たい中にも情のあるミステリアスな女性なのに対して、弟アシリスが優柔不断な自己保身男なのがなかなか。でもそんな男に限ってモテるんですよねえ。まばゆい空へ落ちてゆくラストシーンは美しかったです。
- コメント(0) - 2016年12月16日

神林長平is神
- コメント(0) - 2015年6月25日

上巻の登場人物の他にバールに生み出されたルシファとその周りの人間達も含めたもの達が世界中を飛び回り、自分の理想や目的を達成するため相手を利用したりしながら物語が展開して行きます。時間がなくなった上に理論的では無い思考で世界を変化させる人物が増えたことにより上巻以上に世界が独特な変化をして少し戸惑いました。最後は綺麗なハッピーエンドになったと個人的には思いました。
- コメント(0) - 2014年12月20日

姉弟の近親相姦が、弟の思い出に変わるまでに繰り広げられる、時間のない世界での創造主と被造人の、理論と感性を用いたチートオブチートな戦い。神林作品らしく、それでも最後は、というか割と全体的に愛が勝つ物語。
★1 - コメント(0) - 2014年11月20日

事象をわかっているつもりになりながら、感覚で読み通した、という感じ。自分の事を知らないのに第三眼の力を持ってしまっているレムエル=ルシファがとんでもないことをしでかしそうでハラハラしてしまった。イシスとアシリスの愛は大きい。なんか難しいけど、展開がとにかく面白かった。
★2 - コメント(0) - 2014年7月30日

なんとかついていけたぞ、ゼイゼイ。これで長門有希の100冊のうち26冊読了。
★1 - コメント(0) - 2014年1月7日

クライマックス、イシスとバールが互いに時間の果てに突き進んでいくイメージは秀逸の一言。まさに本作はこの場面を導き出すために書かれたと言っても過言ではない。同時にオシリスの作り出す「日常」という事象面の強固さも一読者としてはうなずける。かなり擦れた読書人としては本書のテーマである「愛」や他者への「思い」といった要素が、本当に人類普遍の主題足り得るのかと勘繰りたくもなる。こういった主題に異議を差し挟みたくなるのは、一時の気分の持ちようだろうか?「愛」は世界を変革する。現実的にはそれは自己という名の世界だろう。
★1 - コメント(0) - 2013年12月1日

あらすじで読んだ時にイメージしていた内容、斜め上。
- コメント(0) - 2013年2月17日

実の姉弟が合法的にファックするために色々する話だったはずなのに……随分と遠くまで来たもんだ。上巻を読んだ時はなんだって第二部がちょびっと入ってんだと思ったけど、第三部まであるってんじゃ仕方のない話だったな。 しかしあれだな、先生はつくづく詩人だぜ。
★1 - コメント(0) - 2012年9月10日

とても面白かった。レムエルが「続編の主人公にしてみたけど、前作の主人公達が魅力過ぎて、いまいちな人」になってる。ガンダムシリーズでよくあること。
- コメント(0) - 2012年6月22日

理論部分は頭をこねくり回さなきゃいけないけれど、ストーリーが加速してゆく後半は小説の世界に飲み込まれてしまった。終盤のシーンで思わず涙が。
- コメント(0) - 2012年6月4日

うーむ、やっぱり難解な方の神林長平だったなあ、というのは正直なところ。下巻に入ってルシファの役割がよくわからないままにエピソードが進んでいくので、少々読み疲れはしました。クライマックスはそもそもの始まりを考えれば納得のいくものかな、と理解が胡乱なままに思ったりもしました。/キャラクターではスローンが好き。神林長平は実はおっさんキャラ(失礼)を書くのが上手いと思います。
- コメント(0) - 2012年4月17日

『…かくて世界は創られた』と感じたラストは壮観。遥かな未来には可能性とともにイシスが、過去には教訓にしなければいけない過ちとともにバールが、そして愛によって繋ぎとめられた今現在というアシリスが守った世界で自分が生きているような不思議な読後感が◎。最後はちょっと泣きそうになりました。
★1 - コメント(0) - 2011年8月20日

上巻から繰り広げられてきた、イシスとバールによる事象面のパワーゲームの結末に唸らされた。本作から約十年後に発表された『永久帰還装置』は姉妹編的な作品(改変される世界や、最後に「愛」が重要なファクターとなるところとか)だけど、あちらの方はわかりやすく噛み砕いてよりエンターテインメントな方向に仕上げられたものなんだなというのを改めて実感した次第。
★2 - コメント(0) - 2011年8月1日

YH
どの理論も所詮、自分を正当化して自分に良い世界を選択するための言い訳にしか聞こえず、理論誌組みは全く好きになれない。敦も同様・・・。話は面白いけど、人物があまり魅力的ではなくて残念。
- コメント(0) - 2010年9月25日

何回も読み返してこそ理解できる本。一回目は???だったけど、二回目以降は最後で泣いてしまった。じっくり時間をかけてまた読みたい。新装版?の表紙のアシリスとイシスが素敵なんだけどなんか切ない。
★2 - コメント(0) - 2010年9月25日

1Q84に似ていると思って読み直したが、劇中劇が似ているだけだった。バールの月は、ムジュラみたい!?とか思ってしまった。電車の駅の話は、J.G.バラードの短編になかったか?(今ざっと見てみたが、見当たらない、なんだったっけ?) で、この本はどうだったかというと、壮大だし、実験的だし、評価できるんでけれど、あの終わり方はちょっと肩透かし。けっきょく大団円を求めてしまう自分もなんだかなぁ、と思いつつ。
★1 - コメント(0) - 2010年9月5日

時間が無くても世界は記述できる、時間軸に沿って動くのではなく事象間を動くことで存在している世界。離れた事象を実現させることが可能な登場人物により世界が変わっていく。ファンタジックとも言える世界の中で、理論を描き続けて最後に残るのは愛。いささかナイーブな気もするけれどそこがいい。
★3 - コメント(0) - 2010年7月30日

「猶予を終えなくてはならない」と繰り返される言葉。時間が停止した事象世界は、モラトリアムのメタファなのだなあ。理論と愛、ロゴスとエロスを共存させて迫ってくる姉は、やっぱり怖い。でも、その両方を受け入れないと、猶予は終わらないのだよね。
★1 - コメント(0) - 2010年5月9日

理論に対して虚構や言葉の優位性を描いた?上手い事まとめたけど道中は散らかってるような。事象選択概念もアイデアはともかくわかりにくいし。長い。
- コメント(0) - 2009年10月24日

現実を動かす理論の数々に圧倒されつつ、急展開と停滞とが繰り返されて飽きない。SF作品としてももちろん、完全にキャラ読みでも楽しめると思う。
- コメント(0) - 2009年10月22日

次から次へと世界が変わり物語が変貌していく様子に、幻惑される。下手すると脈絡がない物語になりかねないが、読者と同じく物語に振り回される登場人物たちに感情移入できるため、自分がどこにいるか見失う事はない。
★1 - コメント(0) - 2009年7月7日

時間のない世界で事象を選択し、世界を創る。すごいなあ……ラストシーンが圧巻。崩壊していく世界で最後に残るのは愛なのね…。堪能しました、面白かった!
- コメント(0) - 2009年4月11日

弟 現実逃避 しすぎ
★2 - コメント(0) - 2009年1月2日

時間を消した事象選択世界の物語。神林モノ全般にこのところ強く感じているテーマ「意識と自己選択の物語」の極北にある形。起承転結がない、時間がない世界で、自ら事象を選択するという真正面からの物語。自分だけが選ぶのなら話は簡単なのだけれどね、そこはそれ、それだけでは物語にはならない。極端な世界を設定したからには、現実世界との接点がなければ物語として読んでももらえない。現実世界と共通の問題意識がなければ、読むに値しない。逆に現実世界における問題を際立たせるために、極端な設定をしてわかりやすく浮き彫りにしていくのだ
★1 - コメント(0) - 2007年4月8日

最初ちょっととっつきにくかったけれど、アリシス事象面のあたりから、慣れてきたと言うか「しっくりきはじめた」というか、読む意欲が増しました。貧弱な語彙でうまく言えませんが、実に面白かったです。
- コメント(0) - 2002年11月15日

★★★★★
- コメント(0) - --/--

難解で難解で、何度も『字の羅列』を読んでいる気分にさせられた久々の作品。作者の趣味のままに描かれた、親切心なんて欠片もない世界観に振り回されながら読んだ。 ラストシーンに近づくにつれ、泪がほろほろ零れてきて、最後は泣きながら読み終えた。恐らくはxyzで表現されそうな世界観と『まばゆい空に落ちてゆく』というフレーズをいれたかっただけではないかと思う。そしてその『まばゆい空に落ちてゆく』という音の響きと意味を選びとるセンスに嫉妬すら覚える
- コメント(0) - --/--

19960615
- コメント(0) - --/--

まあまあ
- コメント(0) - --/--

今読んでいるみんな最新5件(10)

03/04:AWOい秩序
12/10:ユイ
01/02:コウノ
05/23:pollos

積読中のみんな最新5件(31)

09/14:mubou1205
03/19:YUKI.N
01/04:ミツ
12/03:えーてる

読みたいと思ったみんな最新5件(31)

01/15:yutoritei
01/13:FFF
01/08:白蟻
02/05:suicdio
猶予(いざよい)の月〈下〉の 評価:46 感想・レビュー:33
ログイン新規登録(無料)