膚の下 (下)

膚の下 (下)
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膚の下 (下)はこんな本です

膚の下 (下)の感想・レビュー(348)

読み切ってやっと第一部、第二部の世界観がつながった。個々の話だけでも十分面白かったが、点が線になるような感覚はいい。エルがカラスへと変身を遂げるシーンは泣けたな。。。人間と機械人とアートルーパーの思惑が交差しあって、ぶつかりあって忙しかったが、共感・反感いろいろと考えさせられてよかった。また再読したい。
★1 - コメント(0) - 3月20日

さてさて、ここまで作りこんで「あな魂」を書いたのか。書かれていた出来事は、こんな理由で、こんな事実の上に成り立っていたのか。 もう一回「あな魂」読まないとだめだね、これは。 この工場があれば、移住しなくてもいいんじゃね?とも思ったんだけどね…
★2 - コメント(0) - 2月23日

10分くらい読んで終わりにするつもりが、残り半分から手が止まらず、しかもエムにみんなが声をかけるあたりから涙やら鼻水やらとまらず、こんなに本で泣いたの、久しぶりです、ほんとに。みんなで酒を飲んで指導員だけ二日酔いになったな、とか思い出をあのエリンたちが声かけるとかはほんとあかんです。(読むたび泣いてる気がするけど)アートルーパーが人間から独立してアートルーパーになる物語なんだけど、慧慈は本当に真面目で誠実てごまかしがきかないし自分を騙すことも知らないから本当に茨の道だよな。
★7 - コメント(0) - 2月15日

アートルーパーとしての生き方を決めた慧慈がすごく頼もしい。慧林がインテジャーモデルたちとそれを支えるために取った決断や普彗の取ったアートルーパーらしく生きるための決断がそれぞれが考えた上に成り立っていると考えると、素晴らしいと思えた。人間だろうと動物だろうと区別することなく殺してはいけない、と考えるに至った慧慈にはすごく感動した。慧慈は創ることで自分を愛したのかな、と思った。カラスが出てきた時、理論なんかはおいて、確かに奇跡だと感じた。間明との久しぶりの対話は、すごく感動した。
★16 - コメント(0) - 1月10日

アートルーパーの存在理由の探求。その真摯な姿勢に心打たれる。上巻ではこれほどの話を収束させることができるのか、と不安であったが杞憂に終わった。終盤は、物語としての力と論理展開の力とが相まって、爆発的面白さを発揮している。傑作。
★2 - コメント(0) - 2016年12月30日

傑作でした。おそらく読み手が人間であればあるほど主人公に賛同できない、もはや生まれる前の気持ちで読まないと許容できない内容だったけれど、ラストは涙で読めなくなり何度も止まってしまった…。言葉をもったことが人間の不幸であり同時に幸福なんだ、動物だろうが人間だろうが、両者は同じく動的に生きてしまった、生かされてしまったなら、生き続けるしかない。神林さんは、生き続けながら小説を書くことで神に復讐をしているのかも。平等に降る雨の中に踏み出す、創造主の最後の後ろ姿が目に焼き付いて離れない…。
★6 - コメント(2) - 2016年12月27日

火星三部作という魂の物語、堂々完結。駄目だ、思い出すだけで泣けてくる。アートルーパーとしての生き方を見出した慧慈小隊を待ち受ける危機。そして覚悟の代償。慧慈は地球を救うことができるのか。このSF作品におけるテクノロジーはアートルーパーではない。上巻のエピグラフである間明の印象的な科白こそこの物語のテクノロジーなのです。この世に何かを創り出すことは罪なのかも知れない。が、そのすべてを背負う覚悟があるならば決して悪ではない。慧慈は、アートルーパーは何を創ったのか。そして何を背負ったのか。嗚呼、また泣けてきた。
★9 - コメント(0) - 2016年12月16日

とても面白かった。『あなたの魂に安らぎあれ』を読み返したくなった。ああ、あな魂のあのシーンはそういうことだったのかと合点がいった。最後の実加の語りには感動した。
★4 - コメント(0) - 2016年12月12日

とても重厚な3部作だった。単純な好みとしては雪風のほうが好き。
★1 - コメント(0) - 2016年9月30日

彗慈の主張と理論にはちょっと共感できない所もあったが、これは人間によって理不尽な目的のために使われようとしていたアートルーパーだから辿り着けた境地、創造できた価値感だったのだろうし、実際にカラスが生み出された時にはそんな事関係なしに感動してしまった。結局ただ純粋に理想を貫いた彗慈を羨んでいただけかもしれない。最後の実加の語りがまた泣ける。
★3 - コメント(0) - 2016年6月1日

2016/05/23 16:14 読了。火星三部作の完結編にして、神林長平のひいては日本SF界の傑作。ほんと最高に面白かった。人造人間が辿り着いた境地に戦慄。人生、生きること、死ぬこと、殺すこと。唯一の正解ってわけじゃないんだろうけど、ここには確かに答えがある。こんなに世界を創れる神林長平は凄い。自分の中では雪風シリーズが不動の1位だったけど、今回これを読んで揺らいじゃう。文句なしの傑作SFでした。数年後にまた読み返したくなりそう。大満足。
★5 - コメント(0) - 2016年5月23日

人造人間の親離れ。人間の差別意識を機械側から眺めることで「思いやりのある機械と非常な人間の境界」を問うた前巻から一歩前進し、人造人間の独自性に焦点を当てている。動物と人間の境界を”変身”によってゼロに戻して、ノアの方舟と地球復興両方を達成しようとする慧慈、自ら変身の実験台になろうとするアートルーパーたちが涙を誘う。また、神話的な筋に終わるのではなく、自己犠牲を厭わない彼らを機械としてしか認識できないと嘆く人間、罪を告白することで重荷から解放された機械人など、ドグマに囚われた人々を対比的に描くことで
★3 - コメント(4) - 2016年5月4日

ものすごく面白かったです。アートルーパーが生まれてきた意味、存在する意味、殺すこと創造することの罪深さに悩みながらも決して引き返さず最後まで自分の理想の実現に向かっていく慧慈が上巻とは比べ物にならないくらい頼もしく、それをサポートする慧琳とインテジャーモデルのアートルーパーたちの生きざまには感動しました。また出番自体は少ないものの最後まで間明少佐の存在感が強烈でした。エピローグは三部作の結末に相応しいものでした。
★5 - コメント(0) - 2016年4月29日

アートルーパー達の超絶な成長速度に驚く。変革の時は一瞬。人間の成長速度はゆっくりなのだな。一代で終わるアートルーパーとの比較なのだろうか。マギラ少佐はどこまで見越して教育していたんだろう。梶野少佐がまだ青かった頃の話。
★8 - コメント(0) - 2016年4月14日

上下巻ともに読了まで非常に時間がかかりました。この一文を言葉をかみしめて読むにはその価値はあったと思います。荘子の思想を廻らしながら、慧慈が神は無責任だという考えに至るまでの経過が面白い。新しく加わったメンバーも頼もしく、堂本と石谷のやり取りは緊迫した中でのオアシスでした。人間がアートルーパーの思考力を持って世界を動かしていたならもう少し合理的な展開が望めたであろうに、でもだからこその人間なんだろうな。三部作、共に再読していきたいと思います。
★52 - コメント(0) - 2016年3月31日

慧琳の「ではわたしは、なにをしたろう?」というセリフにはドキリとさせられた。
★5 - コメント(0) - 2016年3月7日

うつくしく、繊細な物語。読めてよかった。カラスに変身するところで胸がいっぱいになった。デビュー作からここへ繋がるのが、なんだかまた感慨深い。/人間とは、生きるとは、て物語であり、孤独についての物語でもあるとおもう。/間明だけマギラと表記されるの、なんでかしら。/もう一度第一作読むのたのしみ。つーか梶野嫌なやつだったんだなあ!
★4 - コメント(0) - 2016年2月24日

神林長平の最高傑作だと思う。海外の最前線のSFと比べてもなお素晴らしい。繊細な論理と思考実験の力で人造人間の価値観を組み上げていく様は圧巻。これを読むと、例えば『わたしを離さないで』などの被造物の物語がいかに人間的な価値観に囚われて作られているかが分かる。『雪風』に、「愛するとは、相手を自分自身の一部と感じると同時に、絶対的な他者として認識すること」というような心惹かれる一文があったけれど、慧慈はまさしくそういう形で全てを愛したのだろう。
★5 - コメント(1) - 2016年2月10日

tom
ロボットと戦うために作られた人造人間が、自分の存在意義を探求し、さまざまな経験の中から、「殺さない者」であることに目覚め、人間と動物の救世主になったという物語。昆虫たちやさまざまな微生物はどうなったのだろう、というのが私の疑問。
★11 - コメント(0) - 2016年1月19日

目まぐるしく変わる戦場、自分の認識との戦いは雪風を思い出した。なにより俺はアート・トルパーたちが大好きだった。人間の身勝手さから生まれた彼らが、彼らの存在理由を求め、最後に出した答え。読後感は最高でした。 ただ、その後も理想郷ではなく、読者は現実を知ってしまってるんだよね...
★4 - コメント(0) - 2016年1月8日

★★★★
★1 - コメント(0) - 2015年9月6日

純粋なアートルーパーたちの生き様にただただ涙。火星三部作のラストにふさわしい、最高の終わり方でした。神林長平を、この作品を、読む事が出来て本当に良かったです。
★11 - コメント(0) - 2015年8月18日

ヒトとヒト、被造物と被造物を殺しあわせ、生命を糧とする伽藍堂を作ろうとする太母。一部の動物に自分のまま死ぬ事を許さず「強制的に」ヒトへと変え、裁きの日には問答無用で畜生道に落とす創造主。身勝手な両者だが、少なくとも後者はその責を負うつもりなので何も言わない。しかしこの争いに巻き込まれたのが、人間でなく機械だというのが面白い。SFにおける力関係に投じられた一石として。
★5 - コメント(0) - 2015年7月29日

「被造物」として、創造主たる人間との違いに悩んでいた人造人間・慧慈が、様々な人間や機械人・アミシャダイなどと出会い、戦い、傷つき、やがて「創造主」となるという、人間を模倣する存在だった彼が成長していく姿が印象的だった。
★4 - コメント(0) - 2015年7月19日

火星三部作の三作目であり時系列的には始まりの一冊。読み終わったときは誰もがもう一度あな魂を読みたくなるはず。改めて慧慈の願いは成就したのですね…ラストは涙なくしては読めませんでした。神林作品は何作が読んだことがありますが、これからは火星三部作推しで行こうと思います( • ̀ω•́ )✧
★10 - コメント(0) - 2015年7月9日

★★★★☆ フムン。結構ホロリときました。そして上下巻あわせて約1200ページおもしろくて一気に読めました。アートルーパーの成長と最後が・・・。梶野少佐昔はこんな性格だったのか・・・。
★5 - コメント(1) - 2015年7月6日

長かった・・・そして、重い。火星三部作、もう一度他の本も読み返さないと。
★2 - コメント(0) - 2015年5月31日

分厚かった。まったく泣けなかった。面白かったのは序盤だけ。やはり「あなたの魂に安らぎを」を読んでいないとまったく面白くないようだ。ロボットの思考については考えさせられるものがあった。神林長平の最高傑作ではないと思う。
★6 - コメント(0) - 2015年2月20日

雪風=アートルーパー、ジャム=機械人、と思えば雪風自身のノートだったアンブロークンアローの裏面。ただし人類を含めた三者の距離がずっと近い(ジャムほど徹底的な他者ではない)。近いからこその理解や無理解、軋轢のお話ということになる。犬SFでもあるので犬好きのひとも読むとよいよ。
★5 - コメント(1) - 2015年2月18日

わーーーー!すごく良かった。この手の、作られた命のモノローグと成長といったお話はすごく好きなんだけど、もうそれだけではない。ログを記そうそれを読むならもう寂しくない。
★6 - コメント(0) - 2015年1月12日

人間とは何かと、シャンエについても色々考えてみたのだけど、慧慈がシャンエを人間らしい?としたのは寂しいなぁ…と。あと、上位として表れた人達が次々に実は大した事なかったとされていくのは慧慈の成長を思えば仕方のない事なのだろうけど、違和感が拭えなかった
★1 - コメント(0) - 2014年11月12日

言ってみれば自分たちも創られた存在。あるいは両親に、あるいは神様に。 創られた存在である自分は何を創るのか。 その答えの蓄積が折り重なって歴史になるんだなぁとしみじみ。 何回でも読める作品。
★4 - コメント(0) - 2014年11月8日

四度目。一文一文どころか一字一字を舐めるように読んだ結果、初めて読んでて泣いた。エムのくだりで。インテジャーモデルは良いヤツらだった。
★5 - コメント(0) - 2014年11月6日

通しで読むのは三度目、パラ見するだけなら十数度繰り返しているというのに、今回初めて、教授が惟『住』でパーティが惟『任』であることを知った。作中の台詞のせいか、どっちも『住』だとばかり……。マダム・マ・シャンエの作中最後のセリフが「わたしを恨むのか」であるのは、ひととしての、人工物としての、造物主としての、被造物としての、知性ある生命としての、様々な立場からの、まさしく愛憎を思わせる、感慨深い言葉だなあ、とか思ってみたり。
★5 - コメント(0) - 2014年10月18日

終わってしまった。3部の中で一番好きな話だったなー。でも、結局全てがここで繋がって、全部読んだあとに1部も2部も意味が増すところが凄い。「ただ単に未来を想像してみました」的なSFはあまり好きじゃないけど、この作品は「生きること」をテーマに深く広く掘り下げて、ある種の思想本のようで、とても味わい深かった。読み終わりたくなかったなぁ。今からもう一度「あなたの魂」読もうかなぁ。
★20 - コメント(2) - 2014年10月5日

『われらはおまえたちを創った。おまえたちはなにを創るのか』本書の内容はこの一言に凝集されている。創造主と被造物の関係を超え、己の進むべき道を自覚した慧滋は何を創り、死んでいったのか。時系列では一番前にあたるとはいえ、これは確かに火星三部作の有終を飾るに相応しい傑作。シリーズ読者にとって何を創るのかは既に明白であるにも関わらず、最後の一文に至るまで緊迫感を保持できるのは、Whatだけでなく、How、Whyまでをも包括した創造に対する問いが全編に浸透しているからだろう。解っていても最後の展開は涙腺にくる。
★14 - コメント(0) - 2014年3月17日

さて,火星三部作の最終編.人間-アートルーパ-機械人の群像劇の最終章である. この三部作の面白さは,というよりも神林作品の面白さというのは,「変化」を通して人間の精神を明らかにしてい所にあると思う.例えば,物語の主軸の置き方だ.「あなたの魂に安らぎあれ」では,人間-アートルーパという関係性に重きが置かれているが,「帝王の殻」では同じ人間の中でも地球人-火星人の関係に主眼が置かれ,今作品では地球人-アートルーパ-機械人という関係性に注目している.面白いのは段階的に地球人というものが分かってくる点だろう.
★5 - コメント(11) - 2014年2月7日

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