ハーモニー〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

ハーモニー〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)
あらすじ・内容
優しさと倫理が支配するユートピアで、3人の少女は死を選択した。13年後、死ねなかった少女トァンが、人類の最終局面で目撃したものとは? オールタイム・ベストSF第1位
21世紀後半、〈大災禍(ザ・メイルストロム)〉と呼ばれる世界的な混乱を経て、人類は大規模な福祉厚生社会を築きあげていた。
医療分子の発達で病気がほぼ放逐され、見せかけの優しさや倫理が横溢する“ユートピア”。
そんな社会に倦んだ3人の少女は餓死することを選択した――
それから13年。死ねなかった少女・霧慧トァンは、世界を襲う大混乱の陰に、ただひとり死んだはすの少女の影を見る――
『虐殺器官』の著者が描く、ユートピアの臨界点。

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ハーモニー〔新版〕はこんな本です

ハーモニー〔新版〕の感想・レビュー(2167)

終末世界物。個と世界の関わり合いの物語なのかな。主人公たちの名前は未来でのキラキラネーム(ふるいなあ)なんだろうかとそこが妙に気になった。すでに繰り返し言われ続けているし、この先も言われ続けてほしいんだけど、夭折が本当に惜しまれる作家。これが都合3作目なんでしょ。この先もしも書き続けてくれたらどんな読書体験が待っていたんだろう。あと、インタビューで1人称と3人称についての見解あり。なるほどなあって素直におもった。生と死について考えながら読まざるを得ない一冊。
★7 - コメント(0) - 3月22日

3回目。何度読んでも面白い。今回は「意識の消失」について色々と考えてしまった。
★3 - コメント(0) - 3月21日

劇場アニメを観てから。なので、映像を思い出し思い出し読んだ。けど、原作を読むと、キァンの復讐心が前面に出てきてるように感じて、小さく違和感。劇場アニメの時は復讐からのあのエンディングだとは思えなかった。完全にキァンとミァハとの対峙。読み取りの力不足か。
★7 - コメント(0) - 3月19日

優しさが胸に刺さるような小説でした。淡々と無機質に語られる文章が重なって、少しずつ胸をえぐるような感じです。悲しい話にも見えますが私はある種ハッピーエンドのように感じました。悲しいのに優しい気持ちになれる不思議な小説だったと思います。
★2 - コメント(0) - 3月17日

「このカラダはわたしのもの。わたしはわたし自身の人生を生きたいの。」(p31) 私は「わたし」への所有の意識が希薄だと思う。だからこそ言葉がぐさぐさ刺さってくる。調和のとれた社会の代償が、「わたしであること」の否定ならばそんな社会に生に意味はない。 世界なんかじゃなくて友人、父のためのトァンの復讐は美しいものに思えた。 めちゃくちゃ面白かったです。
★7 - コメント(1) - 3月13日

この本も映画公開前に購入済みだったけど、虐殺器官の映画待ちでずっと積んでた。読み終わって映画は原作に忠実だったんだなという印象。生府とか生治家という言葉の選択が良い。ラストは私としてはハッピーエンド。
★8 - コメント(0) - 3月11日

SFには独特の魅力があると思う。伊藤計劃は今までの人生で一番面白かった。
★6 - コメント(0) - 3月11日

最初はとにかく、とっつきにくい。生命主義は受け入れやすくとも健康社会そのものがふに落ちない。序盤はとにかく思春期の幼稚な社会への反発が続き、その手段も幼稚だけど、13年後に大人になってから、この社会への反発の仕方がグレードアップした結果、誰も予測できなかったようで、当然の帰結としてのエンディングに呆れるのを通り越して感動した。これはなんだったのか、人に薦められるのか、自分の中で何度も問い返したが、いまだに答えがでない。 そういう読んですぐ答えが出ないが、凄まじい読後感を遺し、かつ何度も問い返すほどに名作。
★6 - コメント(0) - 3月10日

GNP
命の価値が極端に安い世界で生きていくの嫌だけど、命の価値が極端に高くて資源として徹底的に管理される世界で生きていくのも嫌だと思った。
★6 - コメント(0) - 3月3日

地上波放送を見てから読みはじめました やはりトァンがミァハとの会話の中で、泣いていた理由がわからない…
★3 - コメント(0) - 3月3日

ハーモニー➡虐殺器官の順に読んだが、話の完成度はハーモニーの方が高いと感じた。
★5 - コメント(0) - 3月2日

ここまで人はロジカルにものを考える事ができるのだろうか。炎がプラズマである、とか中国人はまず王朝が変わると本を焼いた、とか、理系文系あらゆる方向からトリビアが入って来てハッとする。 ラストは個人的には悲しい。あとがきに「今の所、意思とは進化の産物である」と筆者の現時点の考えがあり、個人的にはやはり喪失感を感じる。私は「科学の提示する意味の無い数字の羅列に堪えられない」人間なのである。村上春樹の提示する観念的な世界にいる自分にとって、唯物的な伊藤氏の世界観は、反芻が必用である。
★6 - コメント(0) - 3月2日

宮部みゆきも認めた才能。わかる。視点の変化と言うんですかね、ミァハの考え方は一貫しつつも見方が変わるっていう「意識」の違いをさも自然にしてて才能を感じざるを得ない。 好き好き大好き超愛してる裏返しのワガママさとか冷淡さ って舞城作品のもじりなのかな。
★7 - コメント(0) - 2月28日

『虐殺器官』の後の話ということで、どんな風になってしまうのかと手に取りました。WatchMeという便利なものに守られていて、さぞかし幸せかと思いきや…。読み終えて真っ白、というか空虚な気持ちになりました。意識のない自分が存在してしまう世界とかどう考えても幸せだとは思えない。。。どうしてもキャラの名前に目が滑ってしまう。もっと普通の名前でもよかったのでは。。。
★17 - コメント(2) - 2月27日

人間の精神がデジタル空間に移行して肉体は必要となくなる世界が未来かもしれないなぁなんて思っていたところに、ガツンと一発くらった感覚でした。徹底して科学的に人間を見据えているが故の、舞台設定とその結末。ヒトの進化や社会的存在としての人間…ヒトの根源的な悲劇をまざまざと見せつけられたようで。映画を先に観ていたので、「拡現」等イメージしやすく、より深く入り込めました。
★8 - コメント(0) - 2月26日

虐殺器官も読んだけどやっぱり世界観がすごいなと思った。病気もなく今ある現実が過去になっている世界。虐殺器官の主人公が母親に問いかけていたように、自分とは、意識とは、ということを考えさせられる。昔見たドラゴンヘッドで、感情のない子供が出てきたのを思い出した。人類は滅亡に向かうと感情をなくす方向に行き着くのか。。
★4 - コメント(0) - 2月26日

この表紙でなく、真っ白な方の表紙。『虐殺器官』読んで『ハーモニー』映画を見てから、この文庫を読んで良かった。じゃなかったら途中で挫折していたかも…。ちょっとした仕掛けがあって最後まで読んで鳥肌が立ってしまった。“文字は残る。もしかしたら永遠に。永遠に近いところまで”(334ページ)あたり、とても切なく感じた。ピンク色に包まれた思いやりがあふれる世界ユートピア。そのやさしさで窒息死そうデストピア。面白かったです。
★14 - コメント(1) - 2月26日

前作、虐殺器官のラストから<大災禍>と呼ばれる時代を経た後の世界で、健康や優しさ、倫理と言う名の暴力の前に御冷ミァハ、零下堂キアンと共に死を持って逃れようとし、出来なかった霧慧トァンの物語です。先ずは読了後の感想として前作同様圧倒されました。そしてこの結末に怖気が走りました。これが理想郷、これが人類にとっての幸福というのなら私も拒絶するだろうと。野蛮と優しさと言う名の暴力を憎んでいた筈のミァハが世界を愛したが故に老人達に選ばせた選択と、そんな事はどうても良かったトァンのささやかなミァハへの復讐劇と…。→
★23 - コメント(1) - 2月25日

伊藤計劃のハーモニーを読み終えた。ミァハの動機がやや拍子抜けなくらいに素朴だったけれど、総じて生権力への透徹な洞察、そしてその洞察が物語を通して痛切な叫びとして表出していて、やっぱりこの人は天才だと思わずにいられない
★4 - コメント(0) - 2月24日

個人の意識は、社会にとって重要か?と、聞かれている気分になる。病気が消失した世界の話だったのに、すごいスケールの話になって驚いている
★4 - コメント(0) - 2月23日

個人の意思、個性は文明の発達しきった世界では必要がないもの、完璧に構築された世界を乱すものでしかない。体も意識も、コンピューターによって安全な数値に整えるのが普通な世界が描かれていて圧倒される。同時に、価値観を周りと揃えるみたいな最近のSNSのコメント合戦等が、このハーモニーの中の世界観に近い様に思え、本当の近未来を描いているみたいだった。SFの長編は初だったが読みやすかった。
★6 - コメント(0) - 2月20日

K
初伊藤計劃。面白かった。この女性三人の立ち回りと描き方に、京極夏彦を思い出した。ある種のユートピアと閉塞感、優しいディストピアもの。巻末インタ含めて作品だなと思いました。視点はあくまで一人称だから、世界の広がりはわからない、けれどあまり周りに視点を置かない主人公から見える「世界」が見える。同じ世界の、別の人の視点が知りたい、と思えた世界観でした。
★6 - コメント(0) - 2月19日

この前読んだ『素晴らしい新世界』と同様、未来の管理社会を書いたお話。 この人の死生観は他の本でも一貫していて、物語自体も引き込まれる力があります。 もう新作が読めない事が、唯一残念です。
★6 - コメント(0) - 2月18日

物足りない。巻末インタビューでロジックとエモーションのバランスについて話しているけど、読後感としてはどっち付かずに感じた。ロジックだけだと色っぽくないからキャラを使うと言うなら、キャラクターの感情の機微をしっかり描くべきだと思う。それからロジックを追うなら、その時点での著者の結末を付けてほしい。著者である私は現時点ではこのように考えている。さて、読者であるあなたはどう考える?という形がベストではないかな。そもそものところ、ロジックとエモーションは対ではなくて、どちらも高次で共存できるのではないか。
★9 - コメント(1) - 2月18日

インタビュー、解説も含めて、最後まで読みごたえあって好みだった。この作者さんの物語は、理詰めな中にある感情の部分のバランスが自分に合っているようだ。
★8 - コメント(0) - 2月18日

「人類が究極の平和・調和を手に入れるためには、突き詰めると人間の意識=魂は必要のないモノなのではないか。しかし魂を手放してしまった人間を“人間”と呼べるのか。そんなものはただのプログラムでしかないのではないか。…いやしかし我々は魂という機能のひとつに勝手に価値を見出し、それに縋っているだけかもしれない」SFはあまり読まないのだが、フーコーの生権力ディストピアから哲学的ゾンビの話へと発展してゆく点が興味深く読めた。またHTMLをモチーフとした記述による感情表現がとても面白い試みだと感じた。
★9 - コメント(0) - 2月12日

前作同様、面白くて一気に読みきった。完璧な人間を追求すると、人間の意識・意志は必要なくなる。作中では意識を持たない人間は、果たして人間と呼べるのだろうか、という問いが立てられる。完全性を追求することに対して、考えさせられた。また、人間はどこまでも不合理的な生き物であり、その不合理性は進化の産物に過ぎない、という話も印象に残った。
★12 - コメント(0) - 2月12日

ノリと設定は完全にラノベです。前半はちょっと…って感じでしたけど後半は楽しかったかも?SFは海外作品の方が読むので、その感覚で行くと大分物足りないかもしかれません。
★5 - コメント(0) - 2月11日

虐殺器官のエピローグ「大災禍」を経て、その後の世界的な混乱の後に人類が築き上げた福祉厚生社会。 この社会に反旗を翻す御冷ミァハとその思想に感化された主人公の霧慧トァンと友人の雫下堂キアンの3人を中心に、福祉厚生社会を構成するシステムのバックドアに仕掛けられた"ある設定"を軸に、世界規模の大混乱へと発展。 話の広がりは壮大だったものの、黒幕と対峙したトァンがやけにあっさり銃を撃ち込んだのは、軽く衝撃的でしたが淡泊に感じました。 とはいえ、死や病に関する描写は切実さを感じ、考えさせられるものがありました。
★17 - コメント(0) - 2月9日

大災渦の後、全員にインストールされたプログラムによって、健康を維持できる病気のない世界が舞台。そこで大量自殺事件が発生して・・・前作「虐殺機関」もそうですが、世界観、設定が興味深いです。意志決定が双曲割引のように非合理的じゃなくなったら、意識・意志そのものがなくなるという話も面白いですね。もっと色々読みたかった作家ですが、夭折されており残念です。
★7 - コメント(0) - 2月7日

よく噛み砕けてない部分もあるけど、とても考えさせられる本。痛みって経験しないとわからないこともあるのに、すべてを事前に警告されてしまうとなんかね、私なら危ないこともしたくなる。あと散らかってる中でも欲しいものを探せるのがすごく羨ましい。進歩する技術の先にあるものは何かしらね。
★7 - コメント(0) - 2月6日

友人より拝借。世界観が凄まじい。最後、ミァハをあっさり撃ってしまったのが意外でした。「いま人類は、とても幸福だ。」でも、ハッピーエンドではないなあ。
★6 - コメント(0) - 2月3日

いまさら気付いたけど、四章のラストはディファレンスエンジンのオマージュなのかな、意識の誕生と死についての対比を含めて。
★5 - コメント(0) - 2月1日

「地獄は頭のなかにある」から一転、人間の天国、幸福を突き詰める一作。虐殺器官とあわせて、何度も何度も読み込みたい
★8 - コメント(0) - 2月1日

作中に何度か出てくる「財布を使いこなせれば、貯金箱は必要ない」という言葉の意味が理解できない。それがなんともモヤモヤさせる。
★2 - コメント(0) - 1月29日

NOB
プロジェクト・イトウ放送前に。 1回目読んだあとに、映像みたからか、前回よりも深く読み込めたと思う。
★3 - コメント(0) - 1月26日

めちゃくちゃ面白かったです。病気が消えて健康・健全になったユートピアな世界。トァンを通して見る、本当にそれが幸せなのか?というテーマとその世界を崩壊させるような事件に結末とスケールの大きさにただただ圧倒されます。まさしく「ユートピアの臨界点」という言葉がふさわしい作品。設定に構成、登場人物とあらゆる点で作り込まれてるなぁと感じることができました。「虐殺器官」も読むしかない!!!
★36 - コメント(0) - 1月16日

優しい世界。意識のない世界。10代の頃、大人の世界が嫌だった時期があって、今はそれとは全く違う感じで、でもやっぱり世の中の動きが気持悪くて。。。どうなっていっちゃうんだろう。
★11 - コメント(1) - 1月14日

「優しさは対価として優しさを要求する」という言葉にはっとした。私のモヤモヤはこれだったんだ。親切の強制は親切なんかじゃない。自己満足でしかないんだよ。優しくしたのに、返してくれないだなんて、当たり前じゃないか。
★8 - コメント(0) - 1月11日

映画をもう一度見に行きたいです。
- コメント(0) - 1月10日

ハーモニー〔新版〕の 評価:68 感想・レビュー:691
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