ディアスと月の誓約 (ハヤカワ文庫JA)

ディアスと月の誓約 (ハヤカワ文庫JA)
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ディアスと月の誓約はこんな本です

ディアスと月の誓約の感想・レビュー(189)

【図書館】本格ファンタジー。話が動き出すのは、物語の半分を過ぎてから。描写は美しいのだが、時間経過の感覚がつかみにくい。軽めの物語ばかり読んでいる身としては、三日で終わってそうな冒険譚が、知らないうちに半年近く経っている。ファングたちがお気に入り。じっと立っているサルヴィをだんだんと静かに包囲していくシーンが良かったです。
★9 - コメント(0) - 2月13日

噂はかねがねではあった乾石氏を初読了。地に足をついていたかと思えば空へ舞う様に浮き上がり、かと思えば神話の彼方へ誘われるような距離感の掴めない物語だった。雪というモチーフが好きなわたしには大変好みの世界観だったし、話の筋はそう複雑ではないものの、サルヴィに竜、魔法使いに王位、生者と死者、誠実さとはetc.と作中に盛り込まれた要素がページ数の割に多すぎて逆に物足りないかな?という印象も。序盤が丁寧なぶん、後半の駆け足具合が目立つのかもしれない。久し振りに王道ファンタジーを読んだけれど、楽しかったな。
★3 - コメント(0) - 1月15日

魔法使いにより極寒の地に拓かれた王国〈緑の凍土〉を舞台にしたファンタジー小説です。物語としては全体的に王道、とは言っても剣や魔法でドンパチ始める訳ではありません。静謐な、そして時に情熱的な生命の神秘を感じられる美しいファンタジーでした。文庫本にして約300ページで短く綺麗に締め括られますが、裏を返せば少し物足りなさがありましたね。終盤は特に、もう少しじっくりとストーリーを進めて欲しかったです。読み終わってしまうことが残念に感じられました。それだけ魅力的な設定だったと思います。
★12 - コメント(0) - 1月10日

オーリエラントのシリーズとは違う重厚さがこの作品の世界にもあります。こちらは本を読むのが好きな子どもにもいいのではないかという印象です。ディアスもアンローサも苦難を乗り越えて一回りも二回りも成長しているし、彼らの年頃になると抱く疑問のいくつかにも作者なりの考えが示されており、読み手自身の答えを考え始めるきっかけにもなりそうです。
★5 - コメント(0) - 2016年12月9日

2016年110冊目。ずっと読みたかった乾石さん作品、初読です。童話でもファンタジーでもなく、まるで神話を読んでいるかのような雰囲気でした。壮大な歴史の分岐点に立ち会ったような感覚で、成し遂げた皆に感動。当たり前の幸福が常に、誰かの不幸の上に成り立っていたら。今当たり前のようにある幸福を捨てても、それは間違っている!と言えた主人公とその親友に、勇気をもらいました。
★6 - コメント(0) - 2016年11月30日

非現実の方が現実よりも過酷なのはよくあること。黄色いシャツの人たちを泣かせる健常じゃない人たちは?
★1 - コメント(0) - 2016年11月12日

せっかくの壮大な設定が生かしきれてないような気がして勿体無い。物語が動き出すまでが長いのに、最後かけあしすぎでね?
★3 - コメント(0) - 2016年10月18日

一冊の物語は終わっても、語られない部分で世界はまだまだ続いている、という感じかな。もう少し肉付きを増やしても良いかと思うが、想像の余地が残る終わりは個人的に好きなので、これはこれで良しですかね。
★4 - コメント(0) - 2016年10月8日

久々のファンタジィ。ついていけてない所も多々あるけど、優しい気持ちになった。
★2 - コメント(0) - 2016年10月4日

ファンタジーって読むのに想像力が必要なので、どこまで脳内で映像化できるかが面白いと面白くないの分かれ道だと思う。
★4 - コメント(0) - 2016年10月3日

「月を引き下ろす」という現象の背後には神話的な世界観がある。神話的世界観は往々にして、見えるものは見たまんまのものである。かつては太陽・月が複数存在していた、というのもまた神話的モチーフである。同作者の作品をいくつか読んで見える共通点は「変身」モチーフがほぼ必ず使われているというところだ。その描写も堂に入っている。この変身はアイルランド神話におけるアヴァルギャンの、世界で最初に唄われた詩を思い出させる。
★7 - コメント(0) - 2016年9月15日

クライマックスの展開にはちょっとそれは有りなのかな…?と思わなくもないけどとても面白かった。傑作です。主人公のディアスの心の中に早くに亡くした乳兄弟のイェイルが住んでいて、何かあると彼ならどうするだろうと考えたり、会話したりしているのが好きです。
★3 - コメント(0) - 2016年8月8日

硬質な文章と重厚な世界観に古典的な味わい。文のリズムがいまいちあわなかった。ステキな表紙絵は、吉田ヨシツギさん。
★1 - コメント(0) - 2016年7月23日

◎ 硬くて重厚なファンタジー。世界の描き方が素敵。寒々しい舞台が浮かび上がってくる。畳み掛けるような展開はなくて、上橋さんのファンタジーをやや硬くしたような印象。
★5 - コメント(0) - 2016年7月16日

S
尊い犠牲を払って生きていた人間がどう報いて世界を再生させるのか。ファンタジー世界の幻想的な描写に引き込まれ、また主人公ディアスの高潔な精神に感銘を受ける。冒険や葛藤、複雑な人間模様など多種多様な面が描かれているが、それらは全て世界について語られているということで一貫しており、決して散漫な様子はなく、なおかつ300ページという長さに留められている。濃厚で重厚、そして上質な物語だ。巡り巡る、循環していくという考え方は、日本人としては親しみのあるテーマだ。それが物語の全編を覆い、統一感を齎しているのかもしれない
★26 - コメント(0) - 2016年7月15日

『夜の写本師』の乾石作品。竜の血を継ぐ者と月の宿命を背負った者。王の三男ディアスは王位継承レースから外されてはいるものの兄から命を狙われ更に奸計により父王から追放されてしまう。放浪先で太古の記憶と自分の運命を知り繰り返される国の災厄から救う道を覚り立ち向かう。叙情的な文章が美しく北の凍った大地、月に照らされた白銀の雪原、竜の血の紅の海、鮮やかな様が読みながら浮かび楽しかった。最後、イェイルが引き受ける贖罪ははかなり強引かな?と感じたがハッピーエンドで締め括ってくれて良かった。
★24 - コメント(0) - 2016年6月22日

要注意・・読後感なので、かなりのネタバレです。 冬の冷たい乾燥した空気のような凛とした良いお話でした。少年少女のそれぞれの苦難の冒険や竜骨の想いなどもっと深い描写があれば良かった。結末は・・・誓約を人なき者に肩代わりさせてしまっていいのかな。これを責任転嫁というのでは・・・!?感がぬぐえない。
★1 - コメント(0) - 2016年6月15日

★★★☆ そもそも物語とはなんだろうか? 主人公がいて、ヒロインがいて、ライバルがいて、敵がいる。主人公がヒロインとくっつく? 主人公とライバルが競う? ライバルと協力して敵を倒す? なるほど、物語だ。それは立派に人間の物語で、人間「の都合」で語られる物語だ。要するにこっちの都合のいいように色んな物を無視して捻じ曲げて語られる物語というわけだ。むかーし「セカイ系」という悪口があったけれども、今や「目的」の臭いのしない物語の方が珍しい。つまりこれは珍しい物語だ。これは真正面から「世界」を描いた物語だからだ。
★14 - コメント(3) - 2016年4月27日

銀の角を持つサルヴィを支えに成り立つ国。その角が崩れ去ると病が流行り、新たなサルヴィを犠牲に角を持ち帰ればそのものが王となり、国は保たれる。兄の策略で角を壊した疑惑をかけられた主人公は追放されるが..という話。胸躍るファンタジーかと思ったが、静かで美しい。叙事詩のようと表現すればいいのか?今まで読んだファンタジーの中でテンポが近いと感じたのは指輪物語だったが、この本たった300P。世界観を語るにはページを要するが、幻想的な文章ですぐ引き込まれた。ものすごく面白いわけではないが、味がある印象的な小品だった。
★11 - コメント(0) - 2016年4月26日

かわいらしい表紙からは想像もつかない重厚なファンタジー。架空王国「緑の凍土」を舞台に劇的な物語が展開する。王の三男ディアスが過酷な試練を経て自分の国に癒しをもたらすのがメインのプロット。悪の象徴である竜の描き方がうまくて、竜に憑かれて権力に固執する登場人物を描く作者の筆は冴えていた。ディアスが竜の存在に取りこまれて、自分の生き方を選択する場面に一番惹きつけれられた。優れたファンタジーは、この場面のように自分の中にある倫理観を揺さぶる力がある。作者の文章は色彩豊かで美しく、宮沢賢治の文体に似ている気がした。
★125 - コメント(6) - 2016年3月27日

相変わらず、色彩の洪水。北国の美しいこと。ディアスとアンローサのかわいいこと。ふたりのその後をもう少し読みたかった。少し消化不良気味だから、後でおさらいしよう。
★3 - コメント(0) - 2016年3月27日

初読となる「オーリエラント」とは違う世界の乾石さん作品。転生や祖先などをキーに展開していくところはいつもの手法だと感じたが、本作は大きな起伏がない、というのが特徴だろう。もちろん事件が起こり、主人公たちはその運命に翻弄される。だが、文章にはその激しさがあまりないのだ。ただ、勘違いしないでもらいたいのだが、それが不満、というわけではない。その世界に暮らし、生きる人々の描写は後書きにもあるように、幻想であり、真実でもある。主人公、ヒロイン共に懸命に生きる姿は静かであり、強くもあり、そして優しい。
★9 - コメント(0) - 2016年3月6日

関係ないけど、この本の大きさがすきだ。青と冬、夜と雪、赤金色と銀色の情景がとてもきれいで、場面場面で温度や風、色を感じて久しぶりに物語にひきこまれた。わがままで今まで何の苦労もしてこなかったアンローサが、自分を奮い立たせてひとりで考えてナナニの看病をする場面に胸が熱くなった。窮地に立ったときに思い浮かぶ人が心の中にいるって、とても心強いなと思った。血の繋がらないディアスとマイハイの信頼関係もすてきだった。話の筋は残念ながらいつもと同じなので、権力とか王とか、そういう設定から離れたお話も読んでみたい。
★5 - コメント(0) - 2016年3月3日

登場人物が薄く感じられた。色々と物足りないような気にさせられる。
★3 - コメント(0) - 2016年2月19日

少年の成長を描いた生きて帰りし物語。すごく真っ当なファンタジーです。作者の文体に慣れたからか、「夜の写本師」より世界に入って行きやすく読みやすかった。ただ登場人物や展開が御都合主義でやや説教くさい感じも…。いろんなことが起こるわりに、結末まで一本道に感じてしまいました。
★6 - コメント(0) - 2016年2月15日

弟が死んでる王の一族ですごい鹿の角を掲げて平和だったんだけど兄にはめられてお爺の眼つぶされて最終的に弟に月が封印される話。微妙
★2 - コメント(0) - 2016年1月2日

良かった。夜の写本師で面白いなと思って以来、数冊読んだ中で一番素直に楽しめた。設定も構造も凝りすぎず、しっかり物語に入りこめた。主人公は真っ当な心根の持ち主で、その心根を複雑な立ち位置で保ち続けられるしなやかな強さが、最後の大団円を気持ちよく受け入れさせてくれた。
★10 - コメント(0) - 2015年12月27日

人は愚かであり、賢くもあり。 残忍であり、とつらつら書きたくなる作品だった。
★2 - コメント(0) - 2015年11月28日

ナナニがイケメン!イェイルがいいとこどり!オブンはそこまで悪く言われることかなと思ったり。作者の書きたい壮大さについていけなかった感じもする。主人公の対比の為に悪役にしすぎだし。主人公がなんか凡庸な分(血はそうじゃないんだけど)周りのキャラが際立っちゃってるよう。装飾過多な文章も目立つ。でも流れは好きだし続きがあるなら気になる。一番にナナニ!解説はイマイチなので読むんじゃなかった。現実に宿る真実…なんだこの人みたいな。(゚Д゚)ハァ?みたいな顔になっちゃった。
★1 - コメント(0) - 2015年11月9日

めでたしめでたしで終わるお話は本当にハッピーエンドなのか?夢や希望を与えてくれるファンタジーも魅力的だけれど、生きていく上で避けては通れない大切な事を教えてくれるファンタジーも素敵じゃない。生きていく事は、何かを犠牲にして、その上に成り立っているのです。伝説の獣サルヴィの角に支えられた王国を舞台に繰り広げられる少年と少女の成長譚。このお話は、終わりではなく始まりの物語。
★33 - コメント(0) - 2015年11月2日

面白かったのだけれど、山場が多すぎてカタストロフ?カタルシス?に欠ける感じ。散漫になってしまった印象。しっかりした世界観なのだから上下巻になってでもジュブナイル的にキャラクターも掘り下げられたのを読みたかった。*乾石さんのメインテーマは罪も希望も未来へ送るということなのか。
★23 - コメント(0) - 2015年10月5日

個人としての幸せを一瞬にして奪われるようだけど、それでも支えてくれる者を信じる気持ちも何かを感じる心も失わない強さが魅力的でした。大きな結果を得たいのであれば相応の覚悟が必要だと思わされます。主役であるディアスやアンローサも素敵ですが、二人に変化をもたらすきっかけにもなったナナニやマイハイも格好良かったし、何よりもサルヴィの存在感は圧倒的でした。イショーイ殿も好き。
★21 - コメント(0) - 2015年9月21日

ハッピーエンドだけど、まだまだほんとのおわりはこない
★2 - コメント(0) - 2015年9月1日

王位を巡って義理の兄の罠にかかってしまったディアス。本人は望まないのに取り巻く状況が目まぐるしく変わっていく。悩みながらも前を向いて進む姿が印象的。アンローサもわがまま姫様から徐々に成長していく。将来的にはディアスを支える人になるんだろう。ナナニは結局帰ってきたのか気になるところ。もし続編出るならナナニのその後を書いてほしい。
★8 - コメント(0) - 2015年8月16日

YH
ナナニがどうなっちゃったのか、気になるのでそこも書いて欲しかった。他の2冊の方がどちらかというと好きかな。「ディアナの子はディアス」って、乾さんも新井素子がお好き?このフレーズを聞いて、めちゃめちゃ「ディアナ・ディア・ディアス」が読みたくなった。
★4 - コメント(0) - 2015年7月29日

ディアス=モルゴン、アンローサ=レーデルル、ファンズ=ヴェスタ…パーツがイルスの竪琴シリーズと似てる…と思いながら(笑)北国設定で寒いし旅するし。書き方は全然違う。マキリップはほとんど設定説明はせず、みんな感じて!!な文章だが、乾石氏は結構説明するから分かりやすいけど、ちょっとクドいというか…。ま、比較してどっちがいい、と言うわけではなく、乾石氏の世界観も壮大だということに疑いはない。
★4 - コメント(0) - 2015年7月20日

すばらしい!リアルに感じる世界と生活、感情。まだまだ追いかける作家さんでしょう。
★3 - コメント(0) - 2015年7月16日

とても、不思議な感じのファンタジー作品でした。過去の因縁よるカルマの製鎖と言いますかか、因縁と言いますか。世界観はシベリア?北欧?って感じですね。過去のご先祖とファンズの王から生じた呪いを一身に受け考え抜く主人公。ちょっと、最後は、ご都合主義的な部分の見えますが、面白かったです。ただ、世界観が独特過ぎて、読者を選ぶ作品だと思います。
★6 - コメント(0) - 2015年7月4日

若干、急展開っぽいのですが、引き込まれるファンタジーでした。
★3 - コメント(0) - 2015年6月18日

ディアスと月の誓約の 評価:88 感想・レビュー:73
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