スクールボーイ閣下〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)

スクールボーイ閣下〈下〉の感想・レビュー(184)

約束を守れなかったドレイク
- コメント(0) - 3月10日

物語の後半ということもあり、ラストに向けて収束していくスピード感が良かった。ウェスタビーが出てくるシーンは緊張感があって、ぐいぐい読めた。
- コメント(0) - 3月4日

なぜかジェリーの場面を読んでいると『気分はもう戦争』を思い出した。時代と舞台のせいだろうか。
★5 - コメント(0) - 2月5日

緊張感のある展開ですが、状況を理解するに かなり難しい文章でした。私の理解力が悪いのですが;; 動きが早くて、うっかり飛ばすと国境も超えてるので まだまだル・カレ先生の読者としての能力が足りてないと自覚;; ですがやはり終盤への展開には…胸の痛みを感じました。 ウェスタビーに届かなかった手紙が出たとき背筋が冷え、 その後の怒涛の展開で、不安と興奮を感じながら、緊張が解けたときに 何とも言えないやるせない気持ちが襲ってきます。 スパイ失格だけど、そんなあなたが嫌いじゃなかったです。
★10 - コメント(0) - 2016年11月19日

やっと読み終わった。スマイリー三部作の二作目。苦い、苦いよ…。
★1 - コメント(0) - 2016年7月15日

恋心というものは、何かを大いに傷つける。常に。そして不可避に。それは人生そのものであったりするし、その割合は思ったよりも高いのではないだろうか?そして存外、あれは単なる幻影に過ぎなかったと気がついて、愕然とする。それもまた不可避なのだろう。
★1 - コメント(0) - 2016年5月6日

ジェリーが命を懸けて好きになったリジーは一体どんな女性だったのだろう。そのリジーが人生を投げ出してまで好きになったリカルドって一体。アンとの結婚生活に敗れるもジェリーを守ろうとするスマイリーとリジーに捨てられた元夫。人情が通用しない諜報の世界で、様々な人の思惑が絡みあう。
★2 - コメント(0) - 2016年4月24日

仲間の裏切りという借りを背負ってきたゆえに沈黙を通し責務に貫徹するオールドボーイの哀しみも、組織の様々な思惑の犠牲となってゆく人々を目の当たりにした高貴なるスクールボーイゆえの純粋な正義感も、どちらもわかるだけにラストのやるせなさがいっそう堪える。上巻にあった『悪さをされた人は/悪さをし返すものだ』というエピグラフも、ジェリーの反抗やスマイリーのラストの手紙の内容ともリンクしているのかなと。傑作です。
★4 - コメント(1) - 2016年4月17日

ジェリー・ウェスタビーのどこが好き? 寂しがり屋なところ。惚れた女のために命懸けちゃうところ。めちゃくちゃやりすぎでスパイ失格なところ。honourableでschoolboyなところ。そんなジェリーを必死に守ろうとするスマイリー先生はもちろん大好き。そしてジェリーが惚れ抜いたリジー。夫と息子を捨てて出奔して、リカルドの情婦になって、彼を救うためにドレイク・コウの愛人にもなって。彼女のためにジェリーは香港からカンボジアまで縦横無尽に駆け巡る。最高の娯楽小説の細部には、陰影豊かな人間模様がある。
★9 - コメント(0) - 2015年12月6日

★★☆☆☆ 文庫一冊読むのに1ヶ月かかったよ。遅読W杯日本代表まちがいなし。世の中スマイリーやサックスみたいな輩は出世できないようになっておる。三部作掉尾を飾る次作ではスッキリできるのかい?と思いつつ読み終了。
★8 - コメント(0) - 2015年10月29日

サスペンスもアクションもラブロマンスも満載で、国際謀略もののお手本みたい。映画化! これを映画化しないでどうする! と心で叫びながら読み進めたけど、ほろ苦い結末が待っていた。あっけないような、人生の虚しさ侘しさに苦笑するしかないような。これがル・カレなんだなあ。香港の麻薬シンジケート、実はソ連のスパイとスマイリー率いるサーカスとの激闘。現地工作員のジェリー・ウェスタビーは、次第にスマイリーの意図を離れて暴走し始める。何とも人間くさいジェリーがいじらしくて切ない。映画化の際はぜひすてきな俳優に演じてほしい!
★12 - コメント(0) - 2015年9月22日

原題は「高貴なる小学生。」前作と異なり今度は香港・タイ・ラオス・ベトナム・カンボジアなど東南アジアが舞台。前半はゆっくりとした展開だったが、後半からアジアでのジェリーのアクションシーンが展開される。最後は近作「誰よりも狙われた男」と同様の展開。英米の情報機関の非情さや汚さが良く描かれている。アクションシーンが多いので前作と同様のキャストで映画化したら面白いと思う。
★1 - コメント(0) - 2015年6月5日

ジェリーの振る舞いが理解できない。嫌だこういう話。
- コメント(0) - 2015年5月15日

スマイリー3部作の2つ目。上巻はストーリーがゆっくりと進むので、読むのにかなり時間がかかった。下巻からはサクサク読めるし、アクションシーンも豊富で、楽しめた。二重スパイによりぼろぼろになったサーカスを立て直すべく、アジアでの資金の流れを断つために、英国情報局の諜報員が奮闘するが、結局、情愛におぼれて自滅していく。カーラに一矢を報うことが出来たかもしれないが、結末はやるせない。3作目も読みたい。
★1 - コメント(0) - 2015年3月11日

読み終わった後の喪失感が凄い。3日で読みきりましたが後半から悲惨なラストではないかと不安になって読むのが怖かったです。特に残り50ページは何度も中断して3時間かかりました。スマイリーとジェリーの関係が切ない…… 途中、何度もジェリーに腹が立ちましたがジェリーの苦悩や葛藤を思うと責めきれない。「スマイリーと仲間たち」を直ぐに読みたい衝動にかられますが、先にまだ未読だった「寒い国から帰ってきたスパイ」を読みます。
★9 - コメント(0) - 2015年3月4日

なんやろこの感じ。続編読もう。
★2 - コメント(0) - 2015年1月28日

これ、所謂組織物の側面もあるけど、基本人たらしのスマイリーとその周りの話なんだよね。国とか冷戦とかがバリバリ絡むスパイ小説なのに。なんでこんな話が嘘っぽくなく思えるかというと、そもそもスパイの世界で信じられるのは国でもイデオロギーでも個人的心情でもなく、人だからなんだろうな。そんな世界からドロップアウトするジェリーは、傍迷惑でバカだなあと思うけど、でもちょっと見てて爽快でもある。一瞬だけ、彼は柵を捨てて自由を得たのかも知れない。そしてスマイリーは…いや、まだ最終巻残ってるし! 彼はやってくれる。
★5 - コメント(0) - 2014年12月9日

じわじわと進む展開は相変わらずだが、登場人物それぞれの苦悩や行動が細かく書かれていて読み応えがあった。
★1 - コメント(0) - 2014年11月15日

読み直す
★2 - コメント(0) - 2014年10月12日

ル・カレの作品が重厚な印象を与えるのは、諜報の世界に題材を採り、人間と組織という現代的な主題を真っ正面からまるごと描いているからなのだろうな。そして、優れたノンフィクションが細かい事実を積み上げていくように、丹念で丁寧な描写を読者が読み込みながらある高みへたどり着いたとき、一気に視野が広がってその物語世界の描き出す全体像に息を呑むことになるからなのだろうな。そんなふうにして読み終えて、原題'The Honourable Schoolboy'をあらためて眺めたとき、その言葉の持つ重い意味に唸ってしまった。
★2 - コメント(0) - 2014年8月14日

tm
余白を残して終わった。
★1 - コメント(0) - 2014年8月10日

妄想読書シリーズ。 下巻になってギラムさん全然出てこないじゃん!と思ったものの、後半はもうジェリーがいじらしくて。 ジェリーの日本の愛人になりたい…。 無理だ。やっぱりコニーになりたい。そしてピーターにエスコートしてもらうんだ♪ 8月の東京の蒸し暑さも、香港はじめアジアの国々に思いを馳せるのにうってつけでした。
★3 - コメント(0) - 2014年8月5日

再読
- コメント(0) - 2014年7月12日

イギリスの工作員として命懸けで調査をし、その結果として疑問を抱いてしまい道を外れてしまったジェリーの姿が悲しい。カンボジアでの永遠に続くようなうんざりするような描写が印象的でした。ああいうストレスというかうんざり感が積もり積もって人を変えてしまうのかもしれない。
★4 - コメント(0) - 2014年6月19日

工作員スクールボーイ(ジェリー)にとって諜報部長スマイリーが失われた理想の父の像ならば、ジェリーはスマイリーにとって予め失われている子(無垢の自己)だった。香港を舞台に1974年当時の東南アジア情勢(ヴェトナム戦争終結、クメール・ルージュ)を織り交ぜ、衰退する英国諜報部内部矛盾を描き、宿敵カーラ(ソ連)の資金の行方を追う。中国移民実業家とその兄の物語がジェリーの彷徨いの人生と絡み合い、読み応えがある。哀感漂い、老いたスマイリーと若きジェリーの対比が心を打つが、権力争いに没頭する人生の虚しさも伝わってきた。
★22 - コメント(1) - 2014年5月9日

「オールド・ジョージ。豪儀。グッド・モーニング。」
★2 - コメント(0) - 2014年3月11日

前作がゲイリー・オールドマン主演で映像化されているのでスマイリーがどんな活躍をするか楽しみで読んでみたものの、本作の主役は一人の工作員だった(通称スクールボーイ閣下)。今回もカーラについての細かい描写がないし、後味が悪かったがスマイリーとアンについての部分は微笑ましかった。
★1 - コメント(0) - 2014年1月31日

冷戦下のベトナム戦終了間際の香港をめぐるイギリスとアメリカ、そして共産圏の思惑、複雑重厚で多層的、時に回想的にすら語られる書き口に惑わされ、その中で描かれるスパイたちの時代を感じる静かなる暗躍を楽しめる一品。前作に比べて世界が大きく動くだけに、わかりにくいといえばそう。
★1 - コメント(0) - 2014年1月16日

+11 この結末の救いようのなさはどうだ? ジェリー君はナイトマネージャーで生まれ変わって幸せになるが...
★1 - コメント(0) - 2013年12月21日

英国諜報部の物語という頭で読み進めていたので、サイドストーリーの豊かさに、つい本筋が見えにくくなってしまうのが難点といえば難点と思っていた。しかし、いま全編を読み終え、ジェリー・ウェスタビーという一人の男の物語として振り返ったとき、このサイドストーリーこそがこの小説が描きたかったことだったのかもしれない、と思うに至った。ル・カレの小説は難解な表現が多いのも確かだが、翻訳が古く、辞書を引かなければならない表現も少なくない。他の翻訳者による新訳で読み直すことも期待したい。
- コメント(0) - 2013年12月17日

途中までサクサク読み進め、終盤でまた失速してしまった。それゆえに一気読みでテンションを保ったまま読めばもっと面白いのだろうなと。「かつての師であり案内人」であったスマイリーとジェリーの関係が切ない。物語が進むにつれ徐々に道をそれていくジェリーがやりきれなさすぎて。香港の描写もあいまって、とても不思議な世界観を感じた。
★1 - コメント(0) - 2013年10月26日

スクールボーイ閣下=ジェリー・ウェスタビーですが、愛した女と親友を、仕事上巻き込まざるをえない状況に陥れた自分の存在との葛藤が辛い。印象的な台詞⇒『あんたは間違ってるよ、大将。どういうふうにか、どうしてかはわからないが、あんたは間違ってる』『わたしが間違ってるからといって、きみが正しいことにはならない』苦く切ない終わりでした。お気に入りの一冊になりそう。
★4 - コメント(0) - 2013年10月8日

再読。「ティンカーテイラー…」よりは読みやすいが、やはり集中力と読解力が必要な本。原作というよりも翻訳のせい?いやいや…自分の頭の問題か。登場人物が皆優秀なスパイだと夢物語に感じてしまう。でもウェスタビーのような弱さ(と言ってよいかはわからないけど)を持った人が出てくると途端にリアリティを感じる。ほろ苦い結末だけど、終わり方も好き。派手なアクションシーンがなくても十分ドキドキさせてくれるのは流石。
★3 - コメント(0) - 2013年9月15日

スマイリー三部作の中核。スクールボーイ閣下ことウェスタビー目線で描かれるシーンが多く前作「ティンカー、・・・」よりはるかにテンポが早く感じた。ウェスタビーの行動にハラハラするも心のどこかで最後は救われることを期待していただけに苦いラスト。物語の最後にあるスマイリーの手紙は彼らの忠義とその結果の孤独をひしひしと感じる。ウェスタビーがブノンペンを再訪した際の「火炎樹の枝葉が青灰色のモンスーンの空に、馥郁たるオレンジ色のアーケードをこしらえていた」なんて美しい描写。古い表現もあるけどそれがまたいい。
★3 - コメント(0) - 2013年9月8日

ジェリーとリジーにまったく感情移入できないまま終わってしまったが、上巻とは打って変わって、一気に読めた。だんだんとジェリーがおかしくなって行く様子が切ない。
- コメント(0) - 2013年6月9日

時間がかかったけど非常に面白かった!前作に比べてより映画向きかな。
- コメント(0) - 2013年5月28日

再読。やはり面白い。三部作の中核となるこの作品は、新たな戦渦が広がり始めたインドシナ半島へ、英国植民地の香港を中心に進んで行く。プノンペンが陥落前なので74年頃が舞台か。カーラの中国ルート分断というCIAとの大掛かりな作戦の裏で、スマイリーとウェスタビー、師弟それぞれの愛の物語がひどく切ない。男なしでは生きていけない女たちを愛してしまった故の葛藤。ウェスタビーが女を救うことに命をかける一方、スマイリーは『同情心を擁護するために冷酷になる』ことを選択するのだ。この老スパイは賢明な上に誠実すぎるんだなあ。
★5 - コメント(0) - 2013年5月27日

あっという間に読み終わってしまった。ジェリーについて、紛争中のインドシナ半島、香港を駆け足で連れ回される内、気付けば唖然とする、でも一方でこうでしか終われないようなやりきれない結末まで連れてこられてしまった。どうしてジェリーは「師であり友である」スマイリーではなく、その反対側へ行ってしまったのか。一言で言ってしまえばオレの女(リジー)に手を出しやがってという話になるのかもしれないが、そこまで単純に断じてしまえない。これからもふと思い起こし、どうしてこうなったのだろうと考えることになるのだろう。
★7 - コメント(1) - 2013年5月15日

じりじり緊迫した上巻に比べると、娯楽映画のような展開で辛抱できず移動中歩きながら読むほどだった。風雲急を告げるベトナム戦争終末期の東南アジアの活写も鮮烈だが、サーカスでの心理戦も読者が頭の中で容易に再現できて『脳内ポイズンベリー』かとくらくらする。アクションやスリルというスパイ小説の楽しみだけでなく、純粋に本を読む楽しみで満腹になった。表紙は借りてきた昭和62年版(装丁:辰巳四郎)の方が断然良かった。次にいきます。
★3 - コメント(0) - 2013年4月5日

スクールボーイ閣下〈下〉の 評価:80 感想・レビュー:68
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