猫たちの聖夜 (ハヤカワ文庫NV)

猫たちの聖夜はこんな本です

猫たちの聖夜の感想・レビュー(83)

猫が主人公で、人間は手や足が出る程度。あまつさえ、猫から「缶切り野郎」と呼ばれる始末。理屈屋で皮肉屋のフランシスが名探偵となり、連続殺猫事件に挑んでゆく。登場猫物たちは皆魅力的。青髭、パスカル、フェリシタス。コングや真犯猫ですら、いとおしい。猫好きにとって、ラストの結末や動物実験のおぞましさには胸が痛む。無邪気さを失った末に行き着く場所がどんなに暗く寂しいのかは、普遍的なテーマだろう。なお、巻末の注釈はとても勉強になった。続編があるということなので、機会があればぜひ読んでみたい。
★25 - コメント(0) - 2016年6月15日

『カモメに飛ぶことを教えた猫』『ジェニイ』『ザ・ウィスキー・キャット』猫を主人公にしたこれらの本はどれも抜群に面白くて、おすすめ。なによりも読後感があたたかい。で、評価もそこそこ高いので、楽しみに読んだこの本はと言うと・・・。主人公猫フランシスも可愛いところはあるんだけど、いまひとつ肌に合わず。若気がちなクールさは、あまり格好良くない。俗っぽい語り口で話が進んでいくので、もっとエレガントな猫の一面を表現して欲しかった。内容もけっこう陰惨なので、口直しに違う猫さんが主人公の本を読みたくなるなー。
★9 - コメント(0) - 2016年5月12日

殺猫事件、猫探偵の猫ミステリ。正直退屈だったので、かなりの流し読み。動機は一見の価値あり。動機への猫探偵の言葉が心にちょっと響く。
★13 - コメント(0) - 2016年3月21日

こんなにキュートな探偵は稀。ミステリ的にも悪くない。
★4 - コメント(0) - 2016年1月6日

雄猫フランシスが探偵役になり、連続猫惨殺事件の謎を解き明かすミステリ。100%猫のみで推理がされ、人間はかかわらない点が新鮮だった。作中で、人間がいかに動物に対して無知で残酷で傲慢なのかを、猫たちが糾弾するくだりがあるが、反論の余地がなくて罪悪感でいっぱいになってしまう。残酷な描写もあって、ちょっと読むのが辛い場面も…。ただフランシスの、小生意気で頭がよく前向きな性格に救われるし、彼が普段は貶している飼い主を実は好きなところが、ツンデレで可愛い。
★4 - コメント(0) - 2015年11月23日

ニール ケアリーも逃げ出しそうなフランシスの毒のある生意気な台詞(*^_^*)青髭もなかなかいけてるキャラクターで、そんな猫たちに釘付けだ‼️著者による(猫のしくみ)も一章毎にフランシスの独白が。新作を待ってます。
★20 - コメント(0) - 2015年11月10日

賢い猫ちゃんが引っ越し先で発生した殺猫事件を捜査するミステリ 論理的思考をする主人公もしょせん猫の本能には勝てないのがカワイイね 出てくるたびに駄目なやつ扱いする飼い主をほんとは大好きなところも猫っぽい それにしても黒幕の壮大な野望がすごい
★4 - コメント(0) - 2015年9月11日

引っ越してきた早々持ち前の好奇心から連続猫惨殺に鼻づらを突っ込むこととなる雄猫フランシス。みかけは不気味だがよき相棒「青髭」、コンピューターを操る老パスカル、盲目のフェリシタスは預言を与える巫女の役回り?他にも幼女猫ペペリーノやら殉教者クラウダンドゥス悪魔教授とキャラを書き出すだけでワクワク感がよみがえる。猫を主人公にして人間と動物が生きる上で犯す罪と業をあぶり出させる哲学の手法?それともSFか。ドイツミステリ大賞を受賞。著者はトルコ系だそうだが、久美沙織先生
★4 - コメント(1) - 2015年7月29日

猫探偵が殺猫事件の謎解きをするドイツミステリ。主人公(猫)の飼い主グスタフに対する辛辣な語り口と、鼠の世界征服論を唱える場面が笑えた。
★5 - コメント(0) - 2015年7月15日

☆☆☆☆
★1 - コメント(0) - 2015年7月6日

長門有希の100冊。ミステリにはなぜか猫がよく登場しますが、これは猫そのものを主人公にした作品。推理小説は苦手なんですが、長門の(又は谷川流さんの)オススメということで読んでみた。
★2 - コメント(0) - 2015年6月28日

主人公(若い雄猫)の語り口が観念的で、なかなか読み進めず難儀した。飼い主のグスタフの愚行を嘲りつつ、根底に愛があるのが見て取れて微笑ましかった。面白かったし、謎解きは鮮やかだったけど、グロテスクな描写が多くて閉口。「猫たちの森」はどんななんだろう? 読みたいかな、私。
★5 - コメント(0) - 2015年5月9日

アキフ・ピリンチ氏は、最近は日本では少ない中々巡り会わないドイツの作家さんです。グスタフと飼い猫のフランシスは、古いアパートに引っ越してきます。近所の散策に出かけたフランシスは、無残に引き裂かれた死体を見つけます。この地域の顔役によると、四体目の遺体だという。フランシスはパソコンを使える仲間と知り合い、犯人探しをする事とななります。この作品はなんと、猫たち以外は登場しません。人間たちは足元か餌の缶を開ける手位しか、出演していません。しかも本物の猫の特質を描いていて、本格に仕上げているという凄い作品です。
★54 - コメント(3) - 2015年2月22日

猫の探偵・フランシスの物語その1です。注釈がとても詳しく書かれていて、作者の猫への愛情が伺えます。20年前の本なのに、スコティッシュフォールドという種の名前が出てくるのが以外でした。
★2 - コメント(0) - 2014年10月2日

謎好きの生意気者の猫・フランシスが引っ越して矢先に殺人(殺猫)現場に遭遇。そこからフランシスと青髭のコンビが事件解決を始める。そこから浮かび上がるのは猫を使った実験や宗教と、人間と変わりない事が。猫好きにとっては絶対に読みたいと思う反面、残酷な描写が生々しくて、ちょっと躊躇してしまう事も。最初っからフランシスが飼い主のグスタフを貶しまくってるとこは「ひでえw」と思いつつ笑ってしまい、だけどフランシスがグスタフをどれほど愛しく思うか語るとこで「ああ、なんだかんだでコイツは人間好きなんだなあと」
★25 - コメント(0) - 2014年6月25日

時間がかかりましたが読了。謎解き大好きフランシス(猫)が殺猫?事件に遭遇し、捜査を行い、事件を解決するという猫たちの猫たちによる猫たちのための物語。しかし猫に哲学ってどうしてこんなに似合うんだろう。実際彼らがこういうことを考えて行動していても、可笑しく感じないです。フランシスの「だからぼくたちはきびしく目を光らせながら、希望を捨てないでいよう」前向きで知的好奇心たっぷりで、ユーモアも持ち合わせている彼が大好きです。終盤になると青髭くんにも愛着が湧きました。
★23 - コメント(0) - 2014年6月10日

猫による猫のためのミステリー。連続猫殺し事件を、ちょっぴり生意気な雄猫フランシスが解き明かす。猫惨殺シーンは心が痛くて読むのに苦労した。猫の世界もなかなか大変なようです。「とりわけ人間たちは、動物の血を引いている以上、ほんのぽっちりではあるけれど自分たちにもまだ無邪気さが残っているということをけっして忘れないでほしい。…よかろうと悪かろうと、ぼくたちは結局みんな動物だ。だから仲間意識をもち、愛の中で出会いたい。」我が家の猫たちにも、愚かばかりが人間じゃないことを示したいな。
★15 - コメント(1) - 2013年12月29日

だいぶ時間がかかったけど読了。猫による猫の世界での殺人ならぬ殺猫事件に探偵役の猫が挑む。前半快調で飼い主のことを「缶切り野郎」と呼びところには大笑い。中盤から後半にかけて中だるみか。話が理屈っぽくなりすすまず。なんとか読み終えたけど、思っていた感じとは違った。
★9 - コメント(0) - 2013年10月25日

☆☆☆
- コメント(0) - 2013年10月3日

“人間は自分がすべてを作り、万物の霊長だなんて思い上がっているけれど、どんな宇宙にももうひとつの小宇宙がある。そしてうんざりすることに、その小宇宙はかならず大宇宙の醜悪な鏡像なのだ”(P96)猫探偵のコージーミステリという見かけで哲学全開。フランシスが孤独なダメ人間グスタフをどれほど愛しく思うか語る場面に涙。そう、猫が人を決める。物語自体は猫好きには向かず、有用なのが巻末の注。個人的に解説の一部大ウケ。一番もてはやされるべきではない「哲学者」なる肩書きにスポット当てちゃう昨今、ちゃんとしないと。毒毒度:4
★9 - コメント(0) - 2013年7月29日

にゃんこ探偵フランシス大かつやく! 翻訳がうまい。だが途中から動物実験の描写がマジきつくなってきて、逆に考えるんだ…猫じゃなくて人体実験だと考えるんだ…と意味の分からないことを自分に言いきかせて乗り切った。こじつけだけど実はそれはそれほど間違った視点ではなくて、これは結局ナチス批判を含んでいるのじゃないか。ペットブームも皮肉っているけど。著者が、ただ猫っかわいがりするだけじゃなく、人間もまた動物であるのだから本来動物と同等だと見ていることがわかる。トルコ系だから、多分キリスト教徒じゃないからか?
★11 - コメント(0) - 2013年7月20日

フランシスがおりこうさんすぎるww冒頭の皮肉っぽい文章からうってかわってグロくて狂信じみた事件が出てくる 飼い主よりも猫の方が賢いのがこの本の特徴で猫の目線で事件が起こる 全体的にいうと猫の目線でカバーされてる部分があるだけ研究者の人間がどれだけ残酷でバカげてるのかがよくわかるとおもう 猫の目線だからこそ客観的に事件をみられる フランシスとパスカルの友情が切ない
★3 - コメント(0) - 2013年3月27日

猫が猫とは思えないほど探偵やってます。可愛い。猫の死体や生物実験についての描写が生々しい。主人公のフランシスが思いのほか飼い主のグスタフと仲が良くて和みました。
★2 - コメント(0) - 2013年2月12日

表紙から受ける印象と違って、内容はかなりグロテスク。たくさんの猫が残虐に殺される。フランシスの外見についての情報は一つもない。表紙の黒猫はパスカルだろうか。文章は少し読みにくい。
★3 - コメント(0) - 2011年3月17日

AR
ガチで猫が捜査して、猫が推理して、猫が解決するミステリー。これは傑作。
★6 - コメント(0) - 2010年12月7日

猫の、猫による、猫のため(?)のミステリ。黒猫フランシスが連続殺猫事件に挑む「猫ミステリー」の最高傑作!!猫のいろんな習性や生態についても学べます。ドイツ製ミステリは初めて読みましたが訳者の手腕が素晴らしくて海外ミステリが苦手な人も楽しく読める事間違いなしの超おススメの1冊です。★★★★★続編・「猫達の森」もあります。
★3 - コメント(0) - 2010年1月18日

極上の猫ミステリという裏書きを受け読み始めたが、惨殺描写には参った。でも、主人公が最後に述べている言葉「この脆い世界の中のこの脆い存在であるぼくたちが、もし希望と信念を失ってしまったら、いったいどうなってしまうんだ?希望を捨てないでいよう」という言葉に救われた。
★3 - コメント(0) - 2009年10月18日

連続殺猫事件を猫が捜査!! 猫が残虐に殺されていくので猫好きには辛かったが、主人公猫のフランシスが生意気だけど魅力的なのが救い。
★4 - コメント(0) - 2009年6月18日

- コメント(0) - 2009年6月15日

原題のままか、邦題に原題のテイストを含めた方がよかった。
- コメント(0) - 2008年2月9日

フランシス!いい奴だ。 思ったより残酷なシーンが多かったけれど、フランシスとグスタフには笑わせてもらった。
★1 - コメント(0) - --/--

1997/11/27読了
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確か中学二年のときやから、1997年に読んだかな。猫視点のミステリーで、内容も独特で印象深かった。サイエンスミステリー?かな。単なる推理ものかと思いきや、物語性、猫についての生物学的蘊蓄などにも富んでいる。ものかなしい、アンニュイな感じもあったような…。また再読したいな
★2 - コメント(0) - --/--

丁寧な翻訳と軽やかな文体で、ミステリーが苦手な人にも読みやすい一作。生き物の価値と人間の所行の善悪を問う、心に残る作品です。
★2 - コメント(0) - --/--

ねこ~。
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学生時代に読んだ思い出の一冊。エンターテイメントとして傑出する一方、読み手の倫理観を問う。「生き物の命を奪うこと」を真剣に考えました。
★3 - コメント(0) - --/--

猫の話のくせに、なんというまがまがしさ。正直読んでいてちょっと気分が悪くなりましたが、最後の場面ではある種の強烈な鮮烈さがありますね。ホラー・ゴシック系のミステリ好きにはいいかも。
★2 - コメント(0) - --/--

猫たちの聖夜の 評価:99 感想・レビュー:41
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