卵をめぐる祖父の戦争 (ハヤカワ文庫NV)

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夜行
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卵をめぐる祖父の戦争の感想・レビュー(636)

★★★★★ロシアとアメリカが融合した素晴らしい小説。戦時下で卵を探しに行くと言う設定と、主人公たちのユーモアある会話が、戦争の悲惨さをリアルに描きながらも、物語が暗さ一辺倒になることから救っている。
★2 - コメント(0) - 3月26日

go
なかなか変わった小説だが面白く読めた。読者を引き込むのが上手い。会話が面白いしキャラクターにも魅力がある。レニングラード包囲戦については知らなかった。
★5 - コメント(0) - 3月21日

下ネタ満載の会話も、コーリャのキャラクターのせいか嫌な感じはしませんでした。平和な時代であれば、男子2人組の冒険譚で終わる話が、周りの状況がそうさせてくれなかった。途中には悲惨としか言えない描写が出てきますが、二人のある意味、健全な明るさに引っ張られて読み終えることができました。おもしろいというよりも、いい作品でした。
★2 - コメント(0) - 3月4日

2017年16冊目。レフが17歳の頃に経験したある一週間のお話。戦争真っ只中で、レフは「大佐の娘のウェディングケーキのために卵を探す」命令を受ける。戦時中で飢餓状態が続いてるというのに、なんと皮肉な。その命令をレフと共に受けたのが、コーリャという青年。この2人の関係が本当に素敵だった。軽快な掛け合い(下ネタ満載)がなんとも心地よくて。コーリャの作った『中庭の猟犬』について話しているシーンはすき。最後の大佐とのシーンの理不尽さに手が震えた。戦争は理不尽で凶悪なものだ。この2人から改めて学ぶことができた。
★2 - コメント(0) - 2月15日

こんなに既読の人が多い本を久しぶりに読んだ(笑)題名がずっと気になっていた。エンタメとして上手い書き手の一言に尽きる。楽しかった。
★6 - コメント(0) - 2016年12月29日

こういう本を読みたかった。レニングラード包囲戦という、歴史的にも有名な僻地戦を舞台に、ここでしか描けない物語(この時代、この場所でなければただの笑い種。飲みの席でしかぶてないようなストーリーだ)を作りあげる。臆病者の何の特技もない17歳の主人公、そんな彼より年上ではあるが、口を開けば出まかせのオンパレード、20歳のコーリャ。臨場感もバカっぽさも超一級。
★10 - コメント(0) - 2016年12月20日

冬のレニングラードを想像しやすいよう、冬になると読み返す。何度読んでも楽しめる。また来年も読み返すと思う。
★8 - コメント(0) - 2016年12月18日

☆四つ
- コメント(0) - 2016年12月15日

すばらしい、良質のエンタテイメント。戦争の中でメンターとともに様々な経験をつみ、運命の女に出会い、成長する。骨組みはよくある話なのだが、そこに戦争に似つかわしくない「卵探し」という要素を入れることで決して軽くない出来事が続きながらも物語は軽妙に進んでいく。戦争の最中でどんだけ腹をすかせながらも若者の悩みの中心はセックスであるというのもよい。また、ヨーロッパ戦線はイギリスやドイツでの生活が描かれたものを読んだことはあるが、ソ連側はあまりないので、なかなか興味深かった。
★3 - コメント(0) - 2016年12月5日

主人公コンビの個性は、その会話のやり取りにある。しかし性格的な部分が薄いように思えた。それは多分、著者がこの戦争のことを伝えたい、と言う思いがあったのではないだろうか。だから主人公コンビは、案内人のようになっている。読者は、その案内に従い、戦場巡りをしているように思えた。しかし背景となるものは大いに興味を引く。卵探しって何よ?から始まり~ラストの悲劇的部分も、読者の期待を大いに裏切る。結局無駄な旅だった。しかし人生は無駄の積み重ねなんだから。そしてラストの訪問者は・・・コレを読み、もう一度冒頭に戻ってだわ
★2 - コメント(0) - 2016年12月4日

ファンタジックな設定とリアリズムの兼ね合いというか、バランスというか、文学的配合のさじ加減が、どうも僕には少し合わない部分があった。コーリャのキャラクターも、「魅力的」と評してもよいのだが、どうも「魅力的」に造形しようとするあまり、ファンタジーの方向に傾きすぎたきらいがある。ほかにも、詳しくは書かないが、野暮を承知でツッコミたくなる場面多し(あの局面でああいうことをすれば、全員その場で身体検査だろう、とか)。野暮は承知です。そういうことを言いたがる読者じゃないはずなんだけど、ね。
★5 - コメント(2) - 2016年10月22日

戦争中に卵を探し回る荒唐無稽な冒険譚だが、この物語の持つリアリティーは一欠片も損なわれたりしていない。饒舌で憎らしいのに人を引き付ける魅力があるコーリャと、純朴で己を確立できていないレフの掛け合いが時にユーモラスで時に微笑ましく時に切ない。声高に戦争は悲惨だと言わず、冒険の道行の中で戦争の被害にあった人や風景の残酷さを見せ、あまりの無意味な死に直面する事で、戦争への怒りとやるせなさを心に残す。ラストの一言は卑怯だろ!と思いながら涙を抑えきれなかった。
★39 - コメント(1) - 2016年10月21日

回想話だとしても17歳が「わし」は違和感あった。☆3
★2 - コメント(0) - 2016年10月7日

2660万。WWⅡでのソ連人民の死者数だ。本作の舞台となるレニングラード包囲戦では、100万人以上の市民が犠牲になったとされる。ドイツ兵の死体を漁って逮捕された少年レフ(ムッツリスケベ)と脱走兵のコーリャ(淫獣)は、命と引き換えに1ダースの卵を要求される。しかし、ドイツ軍に包囲され、飢餓にあえぐレニングラードで、卵など見つかるはずもなく……。本作は非常にバカバカしい話だ。でも、戦争ってのはそういうものなのかもしれないな。荒唐無稽な冒険小説であり、凄惨な戦争小説でもあり、甘酸っぱい青春小説でもある名作だ。
★18 - コメント(0) - 2016年9月19日

レニングラード包囲戦のさなか、ひょんなことから知り合った二人の若者に課せられた使命は、卵1ダースを手に入れる事…周到にノンフィクションの仮面をかぶった冒頭部分から、いつの間にか荒唐無稽ともいえる作り物語の世界へ移っていく。本書にはもちろん戦争の悲惨や残酷さが描かれているが、それ以上にこの物語は抜群に楽しい青春物語だと言える。それもベタベタの青春物語だ。先日読んだ、ひたすらに事実にこだわる「HHhH」とは正反対の「大嘘」の物語である本書は、なぜだか読後感が似ている気もする。この物語のMVPはやはりコーリャ。
★4 - コメント(0) - 2016年9月17日

コーリャとヴィカのふたりがとにかく魅力的で、ぐいぐい引っ張られて読んだ。人はとにかく死ぬ、それも結構むごたらしい死に方で。そんな中で主人公たちが命がけで探すのが「卵」というところが、ラストの大佐の言葉も相まって、戦争がいかにバカバカしいものかを伝えてくれる。
★1 - コメント(0) - 2016年9月11日

過酷で悲惨な話なので一気読みとは行かないけれど、相棒コーリャの饒舌が救いになって読み進むことができた。ネタバレを避けますが、悲しいとか可哀想とかではなく戦争の愚かさをこれほど際立たせる小説ってあんまり無いんじゃないかな。傑作。エピローグは、さすがハリウッドの売れっ子シナリオライターって感じで、そこも好きですが。
★3 - コメント(0) - 2016年9月1日

読み始めると先が気になってページが進むのだが、飢えと寒さに耐え忍んでする姿があまりに酷でなかなか本を手にする気になれなかった。 お爺さんが大事にしていた鶏を最期まで守り続けた子供や地雷犬のシークエンスは読んでいてたまらなかった。
- コメント(0) - 2016年8月27日

饒舌かつ早熟で「あの男には人を惹きつける魅力があるね」と言われるコーリャと、口下手で奥手、何事にも自信のないレフとの絶妙なコンビが課せられた過酷で、それでいてどこか滑稽な使命。理不尽としか言いようのない世界で、自分を保ちつつ、かつ、命を保つことの難しさ。「そのときコーリャが笑ってくれたのは、わしがひどく死を恐れていたのを知っていたからだ。わしは今でもそう信じている。わしが怯えているのを彼は知っていた。だから、その怯えを少しでも和らげるために、微笑んでくれたんだ。わしのために」その述懐のなんと悲しいことか。
★3 - コメント(0) - 2016年8月1日

コーシャ。愉快で才能溢れる稀有な男。最後の最後でそうきたか。ウルヴァリンの脚本を手掛けただけあって、ベニオフの話の展開には隙がなく一気に読み込めた。できれば、レフとヴェガのフロリダの邸宅をノックするもう一人の客人がいて、それがコーシャであってくれれば…そう願いながら本を閉じた。
★17 - コメント(2) - 2016年7月31日

先の世界大戦は、祖父にとってまさしく卵をめぐるものだった。ナチス包囲下のレニングラード、軍の大佐から卵の調達を命じられた若かりし日の祖父。だが一日の一食にも飢える極寒の大地で、どこに卵が――? 発端は突拍子もないものですし、ストーリーには何点か無茶な展開もあります、しかしそれでも本作が面白さを失わないのは、戦争の悲惨さの中で生きる者たちの姿が、それぞれの個性的で強烈なキャラクターながらも、確かな存在感と血肉をもって活写されているから。まだ子供の範疇から抜け出し切れていない若かりし祖父のレフ、(→)
★80 - コメント(2) - 2016年7月13日

面白い。戦争の悲惨な状況が描かれてる反面、2人の掛け合いが柔らかい印象。『25時』に続いて読んだが、この作者好きだ。
★4 - コメント(0) - 2016年6月16日

卵を通して問う戦争の表裏と人間の本質。前者には大義も正義もなく、報復サイクルの生み出す負の連鎖作用でしかない。後者は、過酷な環境に見出す人間の生と性。レフとコーリャの”掛け合い”にも意味と意義。加えて、荒んだ人の心を救う「空想」と、大佐の娘の結婚式で目にした「現実」との乖離が、戦争の本質を描写している気がする。実はその象徴が「図書館キャンディ」!?大佐に言いたかったこと・・・か、意味深。一方、ヴィカとの再会。終焉が始まり!それでも人は前を向いて生きる。手土産も粋だなぁ。
★62 - コメント(0) - 2016年6月12日

スケベな会話(中ニレベル)の割にシビアな状況。ロシアが舞台の小説はなぜかいつも面白い。
★3 - コメント(0) - 2016年5月8日

ドイツによるレニングラード包囲戦の最中、キテレツな任務を命じられた主人公レフとコーリャが経験した想像を絶する5日間。戦争の残忍さ、悲惨さはどの時代も同じなのだろうが、史実によると、この包囲戦はとりわけ残虐さが際立っている。そのため、フィクションとわかっていても色々と妄想してしまい、読み進めていくのが困難だった。それでもこの作品を手放せなかったのは、卵を探す冒険を通して、二人の友情と、凄腕の女性狙撃者ヴィカへの初恋を見守りたかったからだ。愚かな戦争を嘲笑うようなコーリャのユーモアに救われて読了。 ⇒
★88 - コメント(5) - 2016年5月6日

「まだ十七だった。愚かだった。だから彼を信じた。」◆落ちてきた兵士から奪ったナイフ。これがきっかけで、祖父は口の減らない脱走兵と卵を探す羽目になり、飢え、悶え、撃たれて――人を二人殺すことになった。無惨な冒険の最果てに、何が待つ。■狂った状況の下、馬鹿馬鹿しい目的のため、死力を尽くす若者二人。道中は絶望に溢れている。同時に笑いにも溢れていて、重さが霞むほど面白い。やっぱりどうしたって馬鹿げている。滑稽さの陰で響き渡る、明るい絶叫に射抜かれた。
★50 - コメント(0) - 2016年4月26日

コーリャが好きになった。きっとこの小説を読んだ誰もが。500ページ弱読んだあと、たった5日間の出来事だったのかと気付いた。内容の濃さといったら!戦争の凄惨さは映像ではインパクトがありすぎるだろう。ユーモアと凄惨さとが見事に混じりあった小説でしかできない名著であった。タイトルも秀逸。
★10 - コメント(0) - 2016年4月24日

二次大戦のソ連を舞台に少年たちが表題通り、卵をめぐって奔走する。その奇妙さでかえって、兵士が戦闘が捕虜がレジスタンスが現実味を増す。最後は悲しい。
★1 - コメント(0) - 2016年3月30日

ドイツ包囲下のソビエトで文字通り卵を探す話。中盤からグッと引き込まれ一気に読めた。戦争の哀しさは描かれるものの、やりすぎていないので読みやすい。けっこう頻繁な下ネタが緩和しているのか。冒険と友情と恋愛がバランス良い感じで配置され、最後まで読んだ後に冒頭に戻って読んでしまった。何年か前の「このミス」にランクインしていたように思うが、文庫版の帯のように「最強の冒険小説」の要素が強いかな。
★8 - コメント(0) - 2016年3月23日

ん~面白かった。レニングラード封鎖のことを詳しく知らなかった。こんな事態だったのか…。登場人物が魅力的で、しかしコーリャがああなるとは。。映画化に向いていそうな小説だ。
★3 - コメント(0) - 2016年3月20日

名作と誉れの高い本作を読了したが… ん~どうかな?という感じだった。確かに二人の会話はウェットに富んでおり面白いし、卵を探す理由の突拍子の無さも悪くなかったけど、心に響くものが無かったかな。ラストの料理をしない一言は危うく見過ごすところだったが、他の人の感想で気付けて良かった。
★3 - コメント(0) - 2016年3月13日

評価:★★★★★ 図書館本。非常に興味深い本。作者の祖父が経験した戦争中の話を作者が取材するといった内容。自分はこの作品は「主人公(作者の祖父)と脱走兵コーリャとの掛け合いを楽しむ小説」だと感じた。勿論感じ方なんて人それぞれなので何とも言えないがとにかくこの二人の掛け合いが非常に心地いい。とにかくしゃべるコーリャと対照的にあまりしゃべらない(コーリャがしゃべり過ぎるからしゃべらないのかも)祖父がいいコンビ。しかしこの小説はあくまで戦争中の話。さらっと戦争の黒さも盛られておりそれに気づくと何とも言えなくなる
★5 - コメント(1) - 2016年3月4日

最近読んだ中でも最高の小説だった。場面はメタフィクションの著者が祖父に戦争体験の取材をするところから始まる。舞台は戦時中のロシア。900日にも渡って続いたというナチスによるレニングラード包囲戦の最中に祖父が体験した奇妙な一週間のお話。随所に挟まれる風刺の効いたジョークや下ネタにクスッと笑わされる。この本のすごいところは、包囲戦下という普段私たちが知るようなことがない凄惨な状況に、鋭いユーモアを混ぜてエンタメ小説に仕上げているところ。最後の言葉で見事なオチも付く。何度も読み返したい小説。
★42 - コメント(0) - 2016年2月27日

レニングラード包囲中に起こる過酷な描写が多くても、凄惨な状況下でも、コーリャとレフの凸凹コンビが繰り広げるユーモアな会話に救われる。ミッションを終えた後、終幕に起こるエピソードが良かった。最後まで読んで、筆者の緻密な計算された構成にタメ息が出た。最後のセリフがこれまた良い。
★13 - コメント(0) - 2016年2月26日

ナチス包囲下のレニングラードというシリアスにならざるをえない限界状況を、「2人の男の子たちが1ダースの卵を求めて冒険にでる」という筋立てによって見事克服し、死と笑いが自然な形で寄り添った見事な物語になっている。筆者が脚本家ということもあるけど、ぜひ映像として見たい作品。
★8 - コメント(0) - 2016年2月19日

図書館本。作家デイヴィッドは祖父であるレフの戦時中の体験を取材していた。18歳に満たないうちにドイツ人をナイフで殺害したレフ。当時17歳のレフは金髪碧眼の脱走兵コーリャと出会い行動をともにするのだが…。生真面目なレフと饒舌なコーリャの対比が面白い。ナチス政権下におけるレニングラード包囲戦の凄まじさがひしひしと伝わってくる。大佐の娘のためにわずか1ダースの卵を願って行動する若者たち。戦争という過酷な状況下では若者たちも強かにならないと生き残る術はないのだろうか…。
★80 - コメント(0) - 2016年2月3日

ロシアの過酷な寒さと人命の軽さ、共産主義下での人々の極貧生活、人食いなんて日常のサンクトペテルブルク。空襲と凍死体、人肉のリンクド・ソーセージ、爆弾になった犬、足首を切断された女の子。絶望しかないように見えるのに、絶望しかないからこそ美しいものや普段何でもないものがいっとう美しく見え、それが彼らの絆を深めていく。卵なんていつも私たちは食べているけれど、戦時中の彼らにとっては言葉にし難いほどの御馳走で、卵を巡って戦争なんて私は想像もつかないけれど、彼らにしてみれば十分戦争の理由になりえる。タイトルがうまい。
★29 - コメント(0) - 2016年1月25日

第二次大戦中のレニングラード包囲戦の最中、略奪罪の罪で警邏隊に捕まったレフと、脱走兵のコーリャが、軍の大佐命令で卵の調達をすることに…飢餓で苦しんでいる市に卵はあるのだろうか。戦争ものは殆ど読んだことがないのですが、これはすごく良かった…!悲惨な場面も沢山あるのに、卵を求めて歩き続ける二人は、女の話か文学の話ばかり。人目を惹くコーリャと生真面目なレフは正反対な性格。一週間という短い期間のとんでもなく濃厚な日々が、二人に友情を運びます。
★7 - コメント(0) - 2016年1月20日

映画化されたら面白そう
★4 - コメント(0) - 2016年1月13日

P
A。青年コーリャと少年レフの掛け合いが非常に面白い。戦争の悲惨さを伝える描写が随所に挟まりながら、暗くなりすぎずテンポのよい展開に無駄がない。小説を読む楽しさを思い出させてくれる一冊だった。
★35 - コメント(0) - 2016年1月3日

卵をめぐる祖父の戦争の 評価:88 感想・レビュー:284
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