飛行士たちの話〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

飛行士たちの話〔新訳版〕の感想・レビュー(60)

戦争文学、って一言で言っていいのか迷う。淡々と語られていくが、実は情感的で幻想のようで。うーん、うまく書けないけれど、どの話も余韻がすごい。戦闘機の名前が多いので、聞きなれないと読みにくいところはあるかな。 ◆「彼等に歳は取らせまい」はジブリ映画「紅の豚」のワンシーンになった。あぁ、あったあった、と一発でわかる。
★14 - コメント(0) - 3月15日

戦争文学。 戦争物だからもちろん、楽しくはないけど、幻想的であったり、描写が美しかったりする分、戦争が残酷であるということを改めてしみじみ感じました。
★7 - コメント(0) - 2月27日

幻想小説風味の反戦小説と言ったらいいのか、特に残酷な描写がなくても戦争の残酷さをたんたんと綴っている感じの物語でした。もう少しホラーっぽい話なのかと思ったけど、極めて真っ当な話なので、奇妙な味を期待している人は当てが外れると思う。個人的には「カティーナ」・「猛犬に注意」・「あなたに似た人」あたりが好み。
★2 - コメント(0) - 2月26日

作者の実体験を基にした短編集。この本全体から戦争が人の心を老いさせるというやるせなさが色濃く感じとれる。一番印象に残った話は「カティーナ」。その抒情的な語りはとても悲しく美しい。しかし戦争への憎悪にあふれていて、何よりやるせない。次に飛行機乗りフィンの不思議な体験「彼らに歳は取らせまい」。フィンの人柄に好感を持っていただけに、その体験といいその最後といい物語のタイトルといいやはりやるせない。初めて読んだダールの作品集が『キス・キス』だっただけに今回の作品集ではそのギャップに面食らった。
★15 - コメント(0) - 1月18日

ダールといえば「奇妙な味」だけれど、これはすぐれた戦争文学の短編集でした。飛行機での戦闘やパイロットというあたりにセンサーがにぶい私でもひきこまれる描写のなか、かれらが最後にたどりつく諦念のようなものが胸に迫りました。「昨日は美しかった」「彼らに歳は取らせまい」「あなたに似た人」の三作が個人的ベストです。
★22 - コメント(0) - 1月11日

これはかなり面白い。飛行士といっても飛行機に乗ってるとこだけを描いてるわけではない、あくまで飛行士、それがいい。「マダム・ロゼット」「カティーナ」が特に良かった。この短い話の中でもスカッとする話もぐっとくる話もうまい、手本にしてほしい。
★2 - コメント(0) - 1月10日

その後の短編集では、切れ味鋭い結文と「奇妙な味」とよく評される読後感を残す名作を読ませるだけに、この処女短編集には最初とまどった。最後の一文が必ずしも「オチ」ではないと気付いてから、この戦争短編集の真価がわかってきたような気がする。その最たるものが「猛犬に注意」で、?と思っても文字通りに読めばいい。ダールには珍しく泣かせる「カティーナ」もいい。宮崎映画に取材されて有名な「彼らに歳は取らせまい」旧訳の「彼らは歳を取らない」のほうが趣旨にあっているだろう。
★8 - コメント(0) - 2016年12月28日

短編集の体をなしているがどこかで話が繋がっている。戦時下における仲間との友情やユーモア、時に人間の残酷さや罪深き業を炙り出す現実と幻想の世界にしばし耽溺する。パイロット達が機上で、または地上で目にする摩可不思議。長いことを飛行を、戦闘機を操縦していると人の魂はやがて機体に宿り精神はもはや人体を離脱し空に舞う…そんな気がしてならなくなる。「彼らに歳は取らせまい」。フィンの見たかつての無数の哀しい運命の戦闘機…圧倒された、美しく幻想的なシーンなのに苦しく儚い。パイロットが見る死への恐怖が見せる悪夢か、祈りか。
★56 - コメント(2) - 2016年12月8日

『紅の豚』のモチーフの一つとなった短編があると知って読みましたが、その作品である『彼らに歳を取らせまい』の全ての飛行機が飛ぶ空の美しさと恐ろしさ排除される悲しみとなんとも言えない結末をはじめ、どの短編も描写のリアリティと陽気な人間の様子と共に、死が身近にあることを淡々とけれど軽く描かないことが、表裏一体になっていてとても心に染み入ってくる短編集。繰り返し読みたくなります。
★4 - コメント(0) - 2016年11月15日

少し前に買った、ロアルド・ダールの短編集「飛行士たちの話」を読みました。 短編集と侮るなかれ、かつてパイロットだった本人が体験し、また見聞きしたであろう事柄が土台にあるのか各編とも厚みがあり、淡々と進んでいく作品から冒険譚的な作品、叙情豊かな作品まで、読み応えはかなりあると思います。
★3 - コメント(0) - 2016年11月12日

図書館本。戦争を体験したパイロットたちが語る後日談のような短篇集。お気に入りは『ある老人の死』『彼らに歳は取らせまい』。スピットファイアやフォッケウルフなど大戦中に活躍した機の名称もバンバン登場するのは戦闘機ファンにはニヤリとするところ!?ダールの処女短篇集という事だけど短篇の名手はこの頃から礎を築いていたのかな♪『あなたに似た人』も贅沢なオマケである。パイロットたちの物語はどことなくサン=テグジュペリの姿が目に浮かび上がる。
★95 - コメント(2) - 2016年11月5日

ロアルト・ダールというと児童文学のイメージがあったんですが、随分と大人向けな短編集。戦争という一瞬で死んでしまうかもしれない場所で、飛行機に乗る飛行機乗りたちのお話。タイトルがそれぞれ素敵。カティーナ、彼らに歳は取らせまい、あなたに似た人が好き。126
★5 - コメント(0) - 2016年10月22日

★★★☆☆図書館本。これまでロアルド・ダールの意地悪な目線が好きで読んできました。訳者の田口俊樹さんのあとがきによると、彼のシニシズムは戦争という愚かで残酷なむなしさを埋めるためのものだったのではないかと書かれています。若いパイロット達が次々に死んでいき読後感はただひたすらむなしい。でもそれでも読んで良かったと思う作品でした。
★15 - コメント(1) - 2016年10月14日

ジブリ「紅の豚」のシーンの元ネタが「彼等に年は取らせまい/They Shall Not Grow Old」 第二次大戦の欧州機の機種名がバンバン出てくるので、詳しくないとシッカリは楽しめないね。
★2 - コメント(0) - 2016年10月10日

第二次大戦の欧州機の機種名がバンバン出てくるので、詳しくないと楽しめないね。
- コメント(0) - 2016年10月9日

イメージしていたロアルド・ダールとはかなりかけ離れていたので戸惑いました。まさかほぼ全編に渡り飛行士がでてくる戦争文学だとは。サン=テグジュペリも飛行士で自身の体験を元にした作品を書いているがその雰囲気もあるなぁと思いました。ロアルド・ダールは作品中で戦争批判をしていると思うのですが、普通の人が殺人をしなきゃいけない状況というのはやっぱり普通ではないと思うし、そのことがすごく上手く書かれているなぁという印象。短編のタイトルの付け方とか、ある作品に出てきた登場人物が他の話に出てきたりといった仕掛けも面白い。
★4 - コメント(0) - 2016年10月3日

ロアルド・ダールは児童文学作家としての側面しか知らなかったし、飛行士だったのも本書で初めて知った。サン・テグジュペリとかなり共通点ありますね。飛行士絡みの短編集ですが、必ずしも全編空飛んでいるわけではなくて、地上でのお話も含まれます。「カティーナ」「彼らに歳は取らせまい」が幻想的で好み。戦争ものだから当然悲しい結末にはなるんだけど、美しい描写でとても魅了された。途中で読んでいて描写が酷似していたから気がついたけど「紅の豚」の元ネタにもなっています。
★5 - コメント(0) - 2016年10月1日

「すぐれた戦争文学の連作集」(訳者あとがき)♪ ★★★★
★5 - コメント(0) - 2016年9月24日

第二次世界大戦時の名もなきイギリス空軍パイロットの視点で書き出される短編集。各お話とも暗い皮肉やブラックジョークにあふれております。死ぬときは唐突に訪れ、生き残っても心に深い傷を残す。彼らが戦ったのは、一般市民の犠牲は、一体何のためだったのか? 改めて考えさせられる戦争文学でした。
★5 - コメント(0) - 2016年9月22日

戦争中の飛行機乗り達の話で別に大袈裟な展開があるわけではなく、淡々と語られる。ミステリ文庫だけどそうではないっす。カティーナと彼らに歳は取らせまいとかがよかったな。
★11 - コメント(0) - 2016年9月22日

これは良かった。幻想的な語り口がより戦争の辛さや人びとの虚しさ、やるせなさを助長していて余韻が残る。「彼らに歳は取らせまい」が一番好き。読んでいてもしかして、と思ったら、やっぱり宮崎駿さんが「紅の豚」で取り入れていたようで、胸が熱くなった。
★27 - コメント(0) - 2016年9月14日

新訳版を再読。表紙のイラストが可愛らしいけれど読み終わった後、これは多分「彼らに歳は取らせまい」の一シーンなのかもしれないと気づいて切なくなってしまった。戦争で家族を失った少女の顔に「老婆の憎悪」を見るという描写が凄い。
★10 - コメント(0) - 2016年9月10日

ダール誕生日読書会参加本。「猛犬に注意」しか覚えていなかったが、出撃するまでのとてつもない恐怖そして敵機と遭遇した時の高揚の「ある老人の死」、復員した友人と酒場で語り合いお互い大勢殺してきたと痛感する「あなたに似た人」が面白かった。
★29 - コメント(0) - 2016年9月3日

派手で華々しい英雄譚でなく、飛行機野郎たちのすぐ隣にある死が淡々と描かれる。作者の距離感が絶妙で、淡々としているけれども冷淡にならず、死の物悲しさがかえって際立って伝わる読み応えのある戦争文学。捻りの効いた結末もダールならでは。
★3 - コメント(0) - 2016年8月31日

「奇妙な味」を期待していたら戦争をテーマにした作品が続いてちょっと違うのかなと思い始めるも、読み進むうちに日常的に死と隣接して生きる人々の物語はいつしか幻想性を帯びてくるものなのかなと思わされたり。非常によかったです。
★35 - コメント(0) - 2016年8月28日

- コメント(0) - 2016年8月25日

第二次大戦の飛行士を題材にしたダールの第一短篇集。若者達の、己の死も突き放して見るような視線やドライなユーモアはダールらしくもあるが、時にやるせない。『ある老人の死』歴戦のパイロットチャーリーは、勝利が近づいた今初めて死を恐れていた。「今、死ねば、この先五十年の人生を失うことになる(略)森の中を散歩するとか。ボトルを傾けて一杯やるとか。週末を楽しみにするとか」 だがドイツ機と激しい接近戦の後、彼は平安な境地に至る…。『彼らに歳は取らせまい』でフィンが見たという、無数の戦闘機が連なる幻想的な情景が忘れ難い。
★5 - コメント(0) - 2016年8月22日

従軍経験の影響色濃い第一短編集。実体験や実感に基づくのだろうと思える生々しいような短編たちでした。戦死も負傷も日常のことで、淡々と描かれはするけど、きっと慣れることも麻痺することもなく、毎日毎度大きく感情を動かされていたんだろうなぁ。皮肉屋なところはこういう経験から来るのかな、と感じました。『彼らに歳は取らせまい』の幻想的な景色が切ない。
★5 - コメント(0) - 2016年8月14日

偵察に飛んで以来行方不明になっていたパイロットが、ようやく帰って来た。最初自分の身に起こったことも思い出せなかった彼は、ある日突然、全てを語り始める。あの戦争の空で、彼はいったい何と出会ったのか――。美しく澄んだ風景が、しかしあまりにも哀しい「彼らに歳は取らせまい」ほか、飛行士たちが戦争を通して見聞きし触れた10の物語。ロアルド・ダールと云えば児童書、あるいは異色作家としての皮肉や諧謔のイメージがありますが、本書に収められた物語はいずれも幻想的にして静かな、何とも云い難い空しさがあります。(→)
★60 - コメント(2) - 2016年8月12日

いつものブラックユーモアだったり面白くオチがあったりの短編集かな、と思ったらまさに主人公や登場人物は戦場で闘う飛行士達の話だった。だからどれも無差別に人殺しをする戦争の悲惨さが溢れている。残された者の悲しみも。「マダム・ロゼット」は痛快。
★34 - コメント(0) - 2016年8月9日

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飛行士たちの話〔新訳版〕の 評価:100 感想・レビュー:31
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