時計じかけのオレンジ 完全版 (ハヤカワepi文庫 ハ 1-1)

時計じかけのオレンジ 完全版はこんな本です

時計じかけのオレンジ 完全版の感想・レビュー(1593)

欲望の方向づけが管理社会の目的ならディストピア小説は、方向づける側の戦略を露呈させ、方向づけられる側がそれを甘受する無能な社会を描くのが目的だ。暴力とセックスに欲望を方向づけられる主人公(映画的大衆は「雨に唄えば」を唄う)は集団的破壊によってその方向を表現する。この顔のない露出狂が実験体として扱われる時、欲望の善悪は精神の制御(ルトヴィコ療法=市民社会的ベートーベン)に委ねられる。社会に組み込まれて個人になるか、映画的欲望を暴走するかは、主人公が結婚に思いを致すワケありの第21章の付加如何にかかっている。
★3 - コメント(0) - 3月21日

図書館本。題名が長いこと気になっていたけど内容は映画も含め全く知らなかった。ドストエフスキー時代から100年後、老婆殺しは超暴力少年の「しくじり」にヴァージョンアップ!こいつも最後まで被害者を悼まない。親・仲間・捕まえる側との交流に「愛」が欠落した『罪と罰』って感じか。不良言葉がロシア語風なのが皮肉…。F.アレキサンダーが壮烈な脱獄をやらかして面変わりして例の3人に復讐する続編を作りたくなった…ってどこの巌窟王?
★13 - コメント(1) - 3月17日

いかなる秩序や権威にも拘束されずに快楽追求マシーンと化するアレックス君ですが、独特なスラングを含めたスピード感のある文体のおかげで、過激な暴力シーンでも後味悪くなく、カラッと読めるのが特徴かなと思います。善悪を対比させたときに、圧倒的に悪の方が「自由」であり、倫理や法律に束縛されるのが善人の辛さなのですが、それでもなお、「自己の自由を拡張するために他者の自由を奪う」を原理とするルドビコ法は倫理のほつれを感じさせます。そして、そこからアレックス君を救済するやつらも同じ穴の狢で、始終、皮肉な展開が楽しかった。
★6 - コメント(0) - 3月6日

D
近未来を描くとなったら、言語も変わるのが当然か。特に若者言葉なんてのはコロコロ変わる。それをこの小説では見事に作りだしっちゃってるのがハラショー。
★17 - コメント(0) - 3月4日

タイトルの意味するところの核心にふれるたびに、行き場のない心を抱えた若さの行方と、暴力が生む暴力の行方について巡らせていた。十五歳にして暴力の限りを尽くしてしまったアレックスのいる世界、辿る道は、過剰なものに溢れ、若さゆえにそれをさらなる過剰なものへ受容している視線を端々に思う。けれど、犯した過ちの果てにしても、人間を人間たらしめるべきものを意図的に奪うすべは、展開する過剰な世界の最たる怖さを秘める。ある種の生贄とも言えるアレックスの存在、そして彼の置かれた世界が与えた衝撃は、いつまでも苦く、忘れ難い。
★30 - コメント(0) - 2月28日

選択のできない人間というものは、人間であることをやめた人だよ社会の取り決めた事を善とし、それに反したものが悪ならば、自由は悪にあるという主人公の思想は理解できる。そこの折り合いを付けるのが青年期には難しいのだろう。個性や自由をを求める主人公が終始時流に翻弄されていたのは滑稽味があった。
★1 - コメント(0) - 2月25日

自由意志がテーマの小説との事で。矯正された善は善じゃない。人の中には善と悪があって、その両方から自分の意思で選択が出来てこそ、人なのだと。欲望のまま暴力の限りを尽くす子供から大人になって行く主人公、同情はできなくても思春期?特有の荒んだ心情は少しわかる気がする。人格矯正のシーンだけ人から聞いて知っていたのですが、小説なので生々し過ぎずまだ読みやすい方だと思いました。語り手の独特の言葉遣いが少し読みにくかったかな…
★4 - コメント(0) - 2月19日

キューブリックの映画版を先に見ていて、原作も気になって読んでみた。物語中で、教誨師が主人公に語る言葉が印象的。あとがきで著者がクリスチャンであることを知り納得。また、映画版では6章までの内容だったが、原作には7章目があり驚いた。この章がある事で、物語を通して主人公が成長したことが窺い知れるので、こちらの方が個人的には好み。逆に6章までで終わる映画版はいかにもキューブリック的。
★3 - コメント(0) - 2月13日

☆☆☆ビブリア古書堂で紹介されただけあって、前衛的だが、現代に通じる怖い話。罪を犯した人間は反省し、悔やみ、矯正されうるのか。罪を犯した人間は必ずしも捕まらないし、反省もしない。綺麗事では通じない世の中を痛切に風刺している。トランプさんに通じるものがある。
★2 - コメント(0) - 2月12日

ナッドサットのスロボがマレンキーわからないすぎる…
★4 - コメント(0) - 2月10日

中学から二十歳くらいまでの感情表現や振る舞いは難しく、個人差はあれど誰しも経験があるかと思います。著者が病気だと捉えるのも頷けます。これを押さえ込もうとする大人達に、我らが勇敢なる語り手のアレックスはやり過ぎなほどに抗っていきます。ルドビコの治療は切なかったです。どうするか悩むことが無いからけっこう楽かと思ったりもしましたが、選ぶことが出来ないというのは生きながらに死んでいる。まさに時計仕掛けのオレンジじゃないかと。人間であるために、自分はどう考え何を選択していくのか悩むことも必要みたいですね。
★4 - コメント(0) - 1月31日

独特のセリフと暴力シーンがやはり読みにくいけれど、テーマの自由意思については考えさせられる。
★5 - コメント(0) - 1月25日

途中からの展開に驚きました。
★3 - コメント(0) - 1月21日

「自由意思」についての小説と言われてます。超暴力に明け暮れる不良少年が人体実験のように矯正されて暴力に拒絶反応が出るようになったのちも、過去の自分の悪行について、あれは自分のせいじゃない、人にやらされたんだ…と言い訳して全然反省してなくて、これじゃ意味がないよ、と悲しくなりました。因みに私は、21才の1.5倍生きてますが、成熟してるとは思えないです。人を物理的にボコボコにすることはないですけど…。
★17 - コメント(0) - 1月9日

+3 A CLOCKWORK ORANGE by Anthony Burgess 1962 クラッシックを好きな極悪非道な奴といえば『レオン』のあいつや。これくらいしか感想ない。
★3 - コメント(0) - 1月9日

映画は暴力描写が辛くて観れなかったけど、活字なら読めた。 アルジャーノンに花束を みたいに、「いい効果」を得るために、人体に影響を及ぼすことが良いことなのか悪いことなのか考えた。カソリック作家とのことなので、宗教観もわかると尚面白く読めそう
★4 - コメント(0) - 1月5日

映画は見ていないが、周辺情報だけで頭でっかちになっていた。一度読まなければとずっと思った。やっと読んだ。確かに特殊な設定とセリフ、読んでおくべき小説だと思う。
★28 - コメント(0) - 2016年12月23日

暴力に彩られた作品ですけど、不思議と心惹かれるものがありました。やはり、狂気には人を惹き付ける魅力があるんだなぁ、と再実感しました。映画も見てみます。
★5 - コメント(0) - 2016年12月20日

誰もが知っているが実際に読んだ人はごくわすがな小説。文体・文章のリズムは良。テーマは自由意志。最終章はいらない。
★4 - コメント(0) - 2016年12月6日

クラシック音楽を愛すその感性を良い方に活かさなかったアレックス。「善」を自分で選ぶことに意味がある。が選ばなかった彼は本当に大人になれるのか。
★7 - コメント(0) - 2016年12月4日

「時計じかけのオレンジ」と言えばまずキューブリックの映画が思い浮かぶ。映画を見て狂ったような暴力描写と、狂ったようなアレックスを強引に矯正というか改造される描写に衝撃を受けたものだ。小説の方も暴力描写がかなりキツく、言葉も独特で慣れるまで多少困難だけれど慣れてしまえばその独特の言葉のリズムが心地よく感じるほどになる。そして映画にない結末。映画のアレックスは性悪説。小説のアレックスは性善説に基づいたもののような印象をうける。どちらが好みかと言うと賛否が分かれる所。結末の違いでまるで違う話を読んだようだった。
★15 - コメント(0) - 2016年12月1日

映画版が大好きで、ずっと読みたかった作品。映画は、暴力もファッションも装飾品も全てがスタイリッシュで、何よりもアレックスがどうも憎めなかった。何度見てもあまり理解はできなかったけど、完全版を読んでなんとなく解った。思春期の拗らせだったのか。。暴力はやりすぎだけど、何もしがらみを持たない少年アレックスは素直に見えた。周りの大人がかえって建前や利己的やずる賢く見えたような。放っておけば大人になるのか。面白かった‼
★14 - コメント(0) - 2016年11月17日

あらすじを知ってから読みたい本と頭をまっさらにして読みたい本、2種類あると思うんだけど、この本は前者。一年前に映画みたときはすごいと思いつつようわからんかったけど、あらすじや文章を読むことで徐々に理解できてきたような気がする
★8 - コメント(0) - 2016年10月28日

映画を観たことはない。暴力的な物語だというのは何となく知っていた。若さゆえ、とはいえ、他人を痛めつけて、一体何が楽しいのかなあ。そんな考えなので、主人公が痛めつけられるシーンで溜飲を下げた。
★23 - コメント(0) - 2016年10月25日

独特な雰囲気のある物語。盗み、暴力、強姦、殺人、犯罪のオンパレード。言葉づかいもナッドサッドと言われる若者言葉。読むのは苦にならない。「国立犯罪者矯正院」で無理やり治療をされる少年だが、結局は人間の本質は変わらない。一人取り残さ荒れる孤独なアレックス。何も変わらない。刑務所、そして矯正院での2年間は何だったのだろうか。
★14 - コメント(0) - 2016年10月23日

語彙力がやばい小説古典版。マジハラショー。主人公が「俺悪くない」「仲間がやった」「償った」って責任転嫁野郎で絶対に好きになれなかった。スコリーくたばっちまいな。
★47 - コメント(0) - 2016年10月16日

純粋にこの小説世界を面白いと感じました。善悪は立場によって形を変えるもの、また暴力も様々で、絶対的な善悪を誰が定義することが出来るだろう、神の意志を謳ったとして、弄ばれた彼を見て神は是というだろうか、いやいわないだろう。それとも神は、社会平和の為に必要な犠牲だったといわれるのだろうか。白と黒の間にある、曖昧な灰色の部分を放棄して、機械的な選択を第一とした時点でもう人間であることをやめているように感じます。その成果もひどくつまらないです。時計じかけのオレンジを見たら、神はやはり是としないだろう。
★14 - コメント(1) - 2016年10月15日

古くならないクラシック文学。予備知識なく読むと1章で挫折しがちなので簡単なあらすじ。殺人を犯した少年が、人格を強制的に変えられてしまう。自分の意思で善悪を選べなくなった少年はもはや人と呼べるのか。テーマがどんどん深くなるので、そこまで頑張って読めれば儲けもの。人を信じられないときは周りが見えていないとき。信じる人を間違えた罪と、人を信じない罪は、深い。けれどこれは罰の方が重いよなあ。時計じかけのオレンジは誰かにネジを巻いてもらわなきゃならない。生かされているだけだ。本当に秀逸なタイトルである。
★13 - コメント(0) - 2016年10月7日

ティーンエイジスカース。名前だけ聞いたことあるだけで内容は知らなかったが、タイトルからは想像もつかないような暗めの話。意志とは人間とは何か。大人とは何か。ディストピア世界での歪な成長物語か。国家による殺人や尊厳の剥奪は認められるのかどうか。
★7 - コメント(0) - 2016年10月5日

【図書館本】ビブリア古書堂を読んで気になっていた本。文章が全然頭に入ってこなくて断念。まだ早かったようです…
★18 - コメント(0) - 2016年10月4日

内容は思ったほど面白かったです。映画版が良すぎてどうなんだろうと思っていましたが、こっちは文章が面白いです。問題の最終章は、暫く考えましたが、やっぱり無い方がリアルだね。素行の悪い人が大人になるうちにつれて、善人になるってなかなかない例だし。言いたい事は分かるんですけどね。まあ、ある方が哲学的かな。
★5 - コメント(0) - 2016年9月27日

初外国人作家の小説。日本語訳されてるけど、ちょくちょく外国語のカタカナ表記に平仮名のルビが出てきて読みづらかった。日本人作家の小説は「自分がその場面にいる」様な書き方に対し、この作品は「語り手が目の前で回想しながら物語を話してる」という書き方で、新感覚だった。超暴力を楽しんでるアレックスだったが、ルドビコ法によって自由や選択を奪われたところは悲しくなった。
★11 - コメント(0) - 2016年9月26日

ハヤカワ文庫NV版を読んだのはいつの頃だったか、中学生か高校生か。兎に角読みにくく訳わからなくて、キューブリックの映画はまだビデオになっていなく、かなり経ってからやっと発売され観て内容はともかく音楽のかっこよさにまいったが、やはりエンディングの「すっかりなおったね」に納得いかず、じゃあ、アレックスにそんな治療しなくてもよかったじゃんと憤慨したものだったが、今更になってこの完全版を読み、最終章を読むことによってアレックスは人間として本当になおった(成長した)んではないか。
★9 - コメント(0) - 2016年9月21日

Ken
ビブリア古書堂で出てきた作品なので読んでみた。あらすじなど全く知らずに先入観無しで読んだのだが想像以上に衝撃的、刺激的だった。矯正された優しさは真の優しさではないし、何よりも自分らしさが失われるのではないかと思う。
★10 - コメント(0) - 2016年9月18日

狂気を表現した小説。近未来社会が舞台とされているが、ハイテクな装置は出てこないような・・・。人間の暴力性を描いていて、現代社会でも起こりうると思う。
★5 - コメント(0) - 2016年9月16日

腐った社会でやりたい放題やってるアレックスが主人公の物語。少年は因果応報を知り、大人になる。読了感の良い作品。
★3 - コメント(0) - 2016年9月12日

プルーストの『失われた時を求めて』と合わせて読んだ思い出の書。わたしが精神病棟に入院していた時に本書を手に取り(外出許可が出た時に古本屋で買った)、忘我的に読了したのを昨日のことのように思い出す。主人公アレックスの境遇に、わたしは共感と憐憫が入り混じった情を抱いた。彼や、彼とかかわることで憎悪の連鎖に巻き込まれる人びとの救われがたさに、わたし自身が救われた。というか、救いとか、どうでもいいね、というディストピア感がやばい。
★26 - コメント(0) - 2016年9月4日

面白かった。主人公以下登場人物がことごとく外道なのがいい。どの暴力も何ひとつためらいがなく、情状酌量の余地も一切ない。主人公などは満場一致で処刑である。荒みきった世界の中で、読者は背徳感の中にある種の爽快めいたものを感じ取ることだろう。またヒップホップな文体も荒んだ主人公を描きあげるのに役立っている。どうでもいいがモブノリオの文章に似ていると感じた。3/5点
★8 - コメント(0) - 2016年9月3日

501
主人公たちのあまりにも身勝手な暴力に憤りを感じながらも、ルドビコ法のような自由意志を国が剥奪するのにも違和感がある。この違和感は日本の極刑にも通じる。最終章は罪の償いではなく、自分の幸せを願って締めくくるのに胸くそ悪いものを感じるが、自戒するのもこの物語として歪さがある。どうも自分のなかで収まりが悪い本となった。
★12 - コメント(0) - 2016年8月31日

時計じかけのオレンジ 完全版の 評価:78 感想・レビュー:564
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