夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 (ハヤカワepi文庫)

夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語はこんな本です

夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語を読んだ人はこんな本も読んでいます


夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語の感想・レビュー(909)

好みの音楽が一致する友人・恋人同士は幸運だ。どんなに仲良くても好きな音楽が違っていたら音楽を味わう時間は共有できない。音楽家とそのパートナーも同じ。心を込めて捧げる音楽が相手に伝われば嬉しいし過去も蘇る。行きずり同士でもそのひと時がマジカルな交感を呼んだら素晴らしい。出会い、別れる人生の背景に流れた音楽が主題の物語に、これまで聴いたり演奏した数々の調べが浮かび楽しくしんみりした。『降っても晴れても』が最も印象的だったのは旧友夫婦と独身男の切ない関係と、サラ・ボーン&クリフォード・ブラウンの曲が好きだから。
★33 - コメント(3) - 3月26日

R C
音楽にまつわる短編5篇。若い頃の夢や才能と、現実の人生、時間の流れとの相違が軽妙な感じでテンポよく書かれている。長編作品は時に読み進めるのがしんどくなる重たい内容もあったが、今回の短編集は読みやすくて好みでした。
★10 - コメント(0) - 3月22日

カズオイシグロは読み始めた瞬間に、登場人物の過去を感じさせてくれる。今から起こることだけじゃなくて、これだけの過去があって、今この状態、というのをふわっと自然に匂わせて来るからすごいなぁと。書くことで書いてない部分の含みをもたせるというか。上手いんだよなぁ。内容自体は、少し主人公たちが傲慢な印象。もしかしたら日本人と英国人の感覚の違いかもしれないけど。どこか切ない後味のなかに、スッキリとした読後感があって、いつも読んでよかったなぁと思わせてくれる貴重な作家さん。
★8 - コメント(0) - 3月20日

「おれは車に乗せられ、くねくねした道を通ってハリウッドヒルズの大きな屋敷に到着し、すぐに麻酔をかけられた。まるでレイモンド・チャンドラーの小説の主人公だ…」本書からの抜粋 今年から本の読み方を変えたと前回にも書いたが、まさにチャンドラーとかカズオ・イシグロ等を「ゆったり」と、堪能している、 2017年2月26日 読了 ハヤカワepi文庫 2011年2月15日 発行 2015年2月15日 4刷版 頁16行 319頁
★6 - コメント(0) - 2月26日

rk
興味を持つて読み進める事が出来た。やはりというカズオ・イシグロと感じをた。以前TVインタビューを見たがその時の雰囲気がこの本の中にも流れている感じがするのと、もうやはりイギリス人の思考のように感じた。
★5 - コメント(0) - 2月10日

夕暮れを描くのが本当にうまい。人生の黄昏を音楽を通奏低音にした5編が収められている。かつてスターとしてもてはやされた歌手と憧れの共演をするギタリスト。不和の妻へとかつての歌声を響かせる哀愁。才能があっても、鳴かず飛ばずのチェリスト。楽器も持たずに大家だと言い続ける女性とのレッスンでその傲慢さを少しずつ増していくが二人の空間はとても甘美だ。
★5 - コメント(0) - 1月11日

「降っても晴れても」にある、犬の臭いのレシピに笑ってしまった。たくさんの音楽が出てきたり、主人公のレイモンドとチャーリーとのちょっと変な会話などを読んでいると、不思議と村上春樹の短編を読んでいるような錯覚が。女性の登場人物の造詣がなんだか似たり寄ったりというか、あまり魅力を感じないところも村上作品と少し似てるかも。
★5 - コメント(0) - 1月7日

カズオ・イシグロの短篇集。作中にゆるやかなつながりがあってそれに気がつくとおおと驚かされるが、なにより通底するテーマ「音楽」「才能」「ありえた未来と選択」が同じなのでその変奏の多芸ぶりに舌を巻いた。骨太の小説を読んだなぁと思える短篇集だった。特に好きなのは思わず何度も笑ってしまった「夜想曲」だろう。というかこの内容でこのタイトルをつけられるのがすごいなぁw
★7 - コメント(0) - 2016年12月28日

記憶の片隅に追いやられていた淡い思い出や懐かしい感情が音楽によって蘇る。そしてその音楽が分岐点となり、悲しいくも優しい決断を選択していく。 5つの物語に出てくる歌手、音楽はそれぞれに情景を見せてくれて、湿度や風、太陽の日差しまでも体感できる。題名どおり夕暮れ時に読みたい物語。
★2 - コメント(0) - 2016年12月16日

音楽、夕暮れ、どこか物悲しい雰囲気が全編に漂いとても不思議で心地良い読書ができた。自分が人生の夕暮れを迎えたらまた読み返しより深くこの作品に浸りたいと思う。
★4 - コメント(0) - 2016年12月2日

『日の名残り』に魅了されこれを手に取ったが、期待値が高すぎたかもしれない。登場人物や展開になにか「あざとい」感じを受けてしまった。最近『狭き門』とか『情事の終わり』など純愛路線を走っていたから余計にそうなのだろうか。
★41 - コメント(0) - 2016年11月26日

読んでいて苦しくなる、傲慢なところのあるキャラクターが多かった印象。ユーモアといえばユーモアなんですが、ちょっと合わなかったかな~。きっと、私はこのユーモアを楽しめるところに、まだ達していないのですね。 でも、一番輝かしかった時が過ぎ去り、何かにしがみつく、その悲しさやわびしさが感じられ、よかったです。
★6 - コメント(0) - 2016年11月2日

人生の夕暮れ時を過ごす人々をどうしてこうも魅力的に描けるのか。 じんわりと余韻を楽しむにはやはり長編の方がいいのかなとも思った。
★2 - コメント(0) - 2016年9月28日

音楽をめぐる5つの短篇が収められています。長い大きな物語のある一部を切り取ってきたような新鮮さと不可解さがともに感じられて、腑に落ちない読後感が魅力でもあるような本でした。カフカが結核で早世しなければ書いたかもしれない、陰影のある明るさを感じさせる物語。(再読)
- コメント(0) - 2016年9月24日

しみじみ読む短編集。切ねえ!
★3 - コメント(0) - 2016年9月12日

いつものイシグロ。昔の栄光と変わってしまった今。今の輝きも褪せてしまう未来。
★5 - コメント(0) - 2016年8月28日

落ち着いた雰囲気がいい感じ。とても良かった。この作者の本を読んだことがなかったのでこれからまだまだ読む本があると思うと楽しみです。
★8 - コメント(0) - 2016年8月22日

今までのイシグロのイメージからいい意味で裏切られた。こんなにもユーモアがあってスパイスの効いた短編を書くなんて思ってもみなかった。特に「夜想曲」がとてもいい。ユーモアが効いているけど最後はやっぱり切ない。
★4 - コメント(0) - 2016年7月30日

イシグロは短編のほうが好きかもしれない。『老歌手』と『夜想曲』がおもしろかった。
★5 - コメント(0) - 2016年7月15日

読友様推薦本。文中に登場する音楽の云々にニヤニヤ。次は長編を!
★22 - コメント(0) - 2016年7月12日

音楽と男女をめぐる短編集。どの短編でも、才能がありながら日の目を見れていない音楽家が主人公となっている。『日の名残り』や『浮世の画家』でもそうだが、イシグロは思い描いた人生を辿れなかった男の哀愁漂う背中の描写が巧みだ。しかし、長編小説で描かれる意図的なストーリーの曖昧さは見られず、アッと驚く結末が用意されているわけではない。個人的にはやはり長編小説のほうが好み。
★16 - コメント(2) - 2016年7月5日

Ray
以前から名前だけは知っている本だったけれど、タイトルの印象から音楽関係のエッセー集か何かかと誤解して手に取らないで来た。もうちょっと短編小説集らしい名前だったらもっと早くに読んだと思う。
★6 - コメント(10) - 2016年7月3日

2011年に公開された「わたしを離さないで」がとても良かったので映画を観た帰りにこの本を買ったが、積読本になっていた。カバーの「切くユーモラスに」、中島京子のあとがきの「コメディセンス全開、炸裂」は私は感じなかった。笑うとこあったっけ?訳者あとがきにあるように「モーパッサン的なドラマ性や落ちはなくどれも人生の一瞬を切り取ってみせたような作品」です。旅先のバーで初めてのカクテルを一杯味わったような感覚と言ったらカッコつけすぎかな。読んでいると無性に旅に出たくなる一冊でした。
★15 - コメント(6) - 2016年6月23日

私の場合ですが、どの物語もちょっぴり寂しい読了感でした。
★4 - コメント(0) - 2016年6月22日

音楽知識がなくても大丈夫ですね。それぞれに違った個性があり良かったと思います。面白かったのはリンディの出てきた『夜想曲』か、チャーリーの出てきた『降っても晴れても』かな。終わり方も後は読者のご想像にという感じがなんかいいですね。
★6 - コメント(0) - 2016年5月27日

読友さんからいただいて読了。1番面白くて、印象に残ってるのが「夜想曲」ちょっとハラハラドキドキする展開が楽しめた。そして、わたしは、ここに出てくるリンディがお気に入り。品があるけど、ちょっとお茶目というか子供っぽいもころもあって、魅力的な女性だなって思った。あと、これを読んでいて思ったのが、音楽の力ってやっぱりすごいんだなっていうことだった。人の心に訴えかけるものがあり、その音一つ一つがその人にとって大切なものとして心に残るんだろうなって思う。そして、そんな音を奏でられる人たちを羨ましく思った。
★5 - コメント(0) - 2016年5月26日

★★
★3 - コメント(0) - 2016年5月25日

⭐️⭐️⭐️⭐️前から気になっていたカズオ・イシグロさん。図書館に翻訳本があったので初めて手にとってみました。著者には珍しい短編集との事。(本来は4〜5年に一作長編を書いてその後2年間も世界中で販促活動=インタビュー。)先ず感じたのは全体に流れるノスタルジー感と題名であるノクターン:夜想曲集にからめての音楽に関する幅広く深い知識、そして世界各国の話題の引き出しの多さと知識見識。原文は多分趣きが違うのでしょうが、落ち着いて淡々とした雰囲気が強く躍動感が足りない感じは人生の夕暮れ時を表しているのでしょうか?
★167 - コメント(0) - 2016年5月21日

若年~壮年カップルと、その間に音楽が流れる不思議な感触の短編集。際立った出来事が起こることは少なく、それぞれのカップルの日常の一こまを切り取ったかのようなスケッチ。とはいえ、犬の匂いを家中に付けるために、古いブーツを煮込んだりと、面白い描写も見られる。最終話「チェリスト」の、自称大家と若手チェリストの話が、痛々しくも心に残る。才能は保存し過ぎてもいけないのでは?と思わせられた。
★8 - コメント(0) - 2016年5月14日

イシグロカズオは大好物だけれど、短編はどうかな。ちょっとわからない。人生のけだるい時期を切り取ったような物語。男女の説明のつかない小さなほころびを淡々と映し出す。川の流れに身をまかせ、たゆたいながら別々の河川へとゆっくりと流れていくようなそんなお話。戻れないけれども、今までが無であったわけじゃない。音楽が人の心に染みを残すように、男女の美しかったあの時も心に染みを残していく。
★10 - コメント(0) - 2016年5月10日

5つの物語を収める短編集。「音楽と夕暮れをめぐる五つの物語」という副題通り音楽と夕暮れ(人生の?)について語られている。どれもハッピーエンドとは程遠い結末なのにあたたかい気持ちになるのはなぜだろう。
★6 - コメント(0) - 2016年5月7日

カズオ・イシグロは慎重に言葉を選び、そして一分の隙もなく言葉をはめ込み、ひとつの壮大なパズルを完成させている。少しくらいパズルがズレたりしても、遠目においてはそのほころび具合は決して目立たないが、カズオ・イシグロはそのほころびがもたらすであろう、鑑賞者の違和感を危惧する。慎重に慎重に言葉を紡ぎながら、500ピースのパズルを更に1000ピースにまで分解して完成させるのである。作品はより美しくなる。遠くからだけではなく、近くからも彼の作品を詳細に眺めよう。その時にこそ新たなるカズオ・イシグロが現れる。
★6 - コメント(0) - 2016年5月5日

オチがどうのこうのではない、人間のかかわり合いや切なさ、音楽と共に目に浮かぶ情景にひたれればよいのだと思う。でも私はオチがある程度ある方が好きなので、どのお話も消化不良ぎみでした。
★4 - コメント(0) - 2016年5月4日

カズオ・イシグロは癖になる 2009年の短編集 1995年の異色作『充たされざるもの』と、2015年の10年ぶりの長編ファンタジー『忘れられた巨人』は購入を検討中
★23 - コメント(0) - 2016年5月4日

カズオ・イシグロ2冊目。『老歌手』が切なくて良いですね。共産主義圏の不自由な暮らしの中で、癒しや憧れとしてあった非共産主義圏の音楽。主人公の母親にはそうであった。一方で非共産主義圏の自由な音楽は、商業主義の波にのまれて音楽の本質から離れてしまっている。とても皮肉的であり、その波にのまれた2人の男女の別れが悲しく切ない。
★21 - コメント(0) - 2016年4月30日

5編からなる短編集。皮肉的なユーモアととるかシリアスととるか、賛否両論な作品ですが、わたしはシリアスな作品として好きでした。夜ではないけど確実に夜に向かっている、まさに夕暮れのような雰囲気と、登場人物たちの不協和音が醍醐味かなと感じます。中でも好きだったのは、2作品目の『降っても晴れても』。ラストを飾るシーン、情景がすぐに想像できて、それが個人的にはあまりにも物悲しく美しく、印象深かったです。
★10 - コメント(0) - 2016年4月27日

5つの短編集。ほろ苦いけど暗すぎないお話。老歌手、夜想曲が好きでした。どの短編も想像の余地を残して終わる。
★6 - コメント(0) - 2016年4月26日

題名に惹かれて買いました。 初めての作家さんです。 雰囲気のある作品ばかりでした。 その後を知りたいような、そのままでいいような、そんな感じでした。
★13 - コメント(0) - 2016年4月24日

読書会に向けて読んだ本。イシグロ氏の作品は2作目。音楽というワードと関連して、才能ゆえの苦悩やその一瞬性(永遠に続くものではないというメッセージ)が、夕暮れというワードからは男女の関係の終わり(そして、そのなかに夕日のように光る一縷の望み)、また新たなあるいは今までと変わりない朝がくるのだというメッセージを感じた。舞台が世界各地なのも面白い!今回も独特のイシグロワールドが感じられて、なかなか興味深かった。短編は苦手だけれども(そういう人が多いというのは驚きだった)たまには短編もいいのかもしれない…
★10 - コメント(3) - 2016年4月20日

夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語の 評価:78 感想・レビュー:323
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