杉の柩 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

杉の柩の感想・レビュー(573)

ポアロが聞き込みする人たち、みんながみんな思い込みや大なり小なりの虚偽の発言をしたりして、大変まどわしてきますので、これから読まれる方は「異議あり!!」なんて逆転裁判なみにツッコミどころを探しつつ読まれるのもご一考かと!ほんとにあらゆる人が引っ掛けてきます。あらゆる人がです。惑わされたわい!!だけど、それぞれがそれぞれの立場や思いによって語ってることであり、展開に不自然さがない。ご都合主義では決してない。さすがクリスティだなあと。ラストのポアロはほんとに染み入るように優しい。
★2 - コメント(0) - 3月20日

ミステリマガジンのクリスティー特集が面白かったので、未読作品を少しずつ読んでいる。これはポアロもの。恋愛と相続絡みの地味ミステリ……だけれど、切ない結末にしんみり。
★4 - コメント(0) - 3月19日

中学時代以来のクリスティー。積み本一減。会話文が古臭いのは止む無し。さすが灰色の脳細胞は人間観察力に優れ、人情の機微がよくわかっていらっしゃる。人の恋路の応援までばっちりです。最初てっきり犯人はロディーだと思い、次はいやいや純朴なお医者かもーと、クリスティーさんの誘導に簡単に引っかかる情けない私。短時間で軽く読めて、なおかつ満足感もあってと、さすが長く読者を獲得しているだけのことはありますわ。
★27 - コメント(0) - 3月18日

殺人の疑いを掛けられたエリノアの無実を阻むのがエリノア自身、というのが面白い。関係者に話を聞き込み、ちょっとした違和感から事件の謎を解きほぐして真相に辿り着くというポアロの探偵手法がたっぷりと堪能できる作品になっている。心理面から探っていっているように見せかけて、法廷の場面では様々な証拠が飛び出し、伏線の張り方は相変わらず見事。細かい所がしっかり描かれている点では勿論原作に軍配が上がるが、犯人追及のシーンはドラマ版もなかなかのもの。恋愛の手引きをするポアロは『ゴルフ場殺人事件』のパパ・ポアロを思い出す。
★9 - コメント(0) - 3月7日

すっかり映像のポアロの印象が定着してしまっている中、なるほどミステリだが恋愛もの仕立ての味付け。さすが灰色の脳細胞のポアロの謎解きと若い二人の恋愛を見守る透徹した大人の目線が温かい。臆病な青年の背中をそっと押す最後のくだりにホッとする。
★26 - コメント(0) - 2月26日

見事などんでん返し。機会も動機も揃ってて、どう考えても犯人はエリノアしかありえないのに、覆せるのか??と気になってイッキ読み。モルヒネの解毒方法は後出しでややアンフェアなかんじもしたけど、その知識と機会を持っている人はもう、1人しかいないもんなあ。
★2 - コメント(0) - 2月21日

たいていの本は読み始めたら最後まで読むけど、これは挫折しました。
★1 - コメント(0) - 2月12日

冒頭の裁判シーンから引き込まれ、ロマンス部分もスイスイ。この記述順もクリスティは上手いなあ。犯人はなんとなく臭ったけど動機がわからず、作品によっては「それ書かないのずるい!」となりそうなのを裁判のキモに持ってくるところなど、心憎いばかり。夏にフィッシュペーストのサンドイッチ、しかも窓を開けっぱなし…というところに冷涼で虫も菌も住みづらいというイギリスらしさを感じました。
★26 - コメント(0) - 2月6日

恋愛系が苦手だから読むの苦労するかも…と思っていた作品でしたが、素晴らしかったです!主人公?の女性に好感をもてたし、読みやすかったです。犯人動機、正体あたりました。登場人物も限られていて、フェアな王道ミステリーって感じでした。美しい。最後のポアロの一言、地味に深いなぁ。。★★★★
★9 - コメント(0) - 2月5日

久しぶりに読みました。時々、無性にクリスティが読みたくなります。 今回はポアロに会いたいなあと思いました。
★3 - コメント(0) - 1月29日

クリスティーが描く悲恋は心に迫る苦しさ。恋人のために自分を取り繕う自縄自縛、心変わりを引き留められない自制心との板挟み、エリノアの心の内がはっきり描かれ、読者に伝わるからこそ、彼女への疑いを完全には拭いきれない見事なバランス。第二部のポアロの聞き込みでキャラクターがより深く浮かび上がり、誰がどういう嘘をついているのか疑惑を散らすのが本当に巧い。事件の本体が全く別の所にあったというズラシのカタルシスを味わう。ハッピーエンドに納めるポアロの優しさがいい。
★41 - コメント(1) - 1月27日

なんともハッピーエンド。 最後までまた騙された〜 。。
★4 - コメント(0) - 1月12日

ポアロ長編18作目。冒頭、エリノアがメアリイ殺害容疑で裁かれている。ロディーとの三角関係あり、遺産問題あり。メアリイの〇〇、気になったけどしっかり逸らされてよそ向いてました。人物描写が巧すぎて、あっち向いたりこっち向いたり楽しかった〜!ポアロ登場は第二部から、みんな本当の様に嘘つくし、本心なのか、誤魔化してるのか恋愛も絡んできてやっかいというか、でもそれが面白かったのですが^_^最後のポアロは、縁結びの神様みたいでした(^_^*)
★37 - コメント(0) - 1月6日

若く美しい女性メアリイを殺害した容疑で法廷にエリノアが登場するところから話ははじまる。その後事情がくわしくなっていくあいだも、メアリイのきらめきばかりが目立ち、エリノアはまるで抜け殻だ。そう、彼女は実際なにも残っていなかった。自分を決して好きになってくれない男を愛していたから。クリスティーの話には苦手な女も多いのだが、この話のエリノアはすばらしかった。打ちひしがれ、あきらめ、迷う等身大の女性。
★23 - コメント(0) - 1月5日

i
逆転〇判のポアロ版っていう感じ。とても面白かったです!アガサクリスティーの小説にしては若い医者が出てきたな~と思っていたら、そういうことだったんですね。結末にほっこりしました。アガサクリスティーの書く恋愛ミステリー大好きです。
★15 - コメント(0) - 1月5日

だいぶ前にミステリーチャンネルで観たことがあったが、内容をすっかり忘れていたため、とても楽しめた。ものすごく面白かった。とくにポアロが出てくる第2部から。そして後半の法廷シーンは最高!(☆5)
★4 - コメント(0) - 1月4日

新年1冊目。終わり方が優しい。
★3 - コメント(0) - 1月1日

“この事件において、そのいわゆる真相が役に立ちますかな?”(P253) ああこんなにも、人の心は思いのままにはなりませぬ。誰かの死を願うことは罪になるのか? 久々のポアロものは、ロマンスありリーガルあり。『十二夜』にも薔薇戦争にも疎いけど頑張った。洗い物時の会話で殺り方は即座に判明したが、動機の詳細は法廷までわからず。それに医師が余計な策を披露したせいで、最後まであの人の犯行も疑ったぞ。このままサナトリウムに閉じ込められるんかいとまで考えた自分の人の悪さよのう。ところで爺さんの死は自然死なん? 毒毒度:3
★18 - コメント(1) - 2016年12月28日

この作品を、以前テレビで観た時は、大変スリリングだったのですが、本では最後が淡々としていて、いまひとつ盛り上がりが少なく感じました。ですが、ロード先生に向けられた、ポアロの暖かい眼差しにうるっときてしまいました!
★28 - コメント(0) - 2016年12月16日

ポアロシリーズ18作目。緊張感のある法廷から物語を過去へと引っ張っていく展開。一向に覆らない状況。ヒントはあれど最後まで先が読めず、ハラハラし通しでした。今作はミステリーだけでなく、恋愛小説としても読ませる物語でした。これまでもシリーズ中に沢山の恋愛が描かれてきたけれど、今作が一番好きです。自制心が強い、凛としたエリノア。彼女の中で渦巻く激情とその行き着く先にも、切なさを残したロマンティックなラストにも、胸が熱くなりました。ロード医師と、穏やかで優しい愛に気付いたエリノアに、幸せな未来がありますように。
★79 - コメント(0) - 2016年12月12日

過去本掘り起こし。初読当時、今まで読んだ中で一番好きかも、と思った。なんてとんでもないどんでん返り方かと。読み終わりまであっという間だった。
★4 - コメント(0) - 2016年12月10日

あれ?たぶん再読のはずなのに登録もれてたかも。秋のアガサ祭り(?)開催中で、しかも土曜のBSでこれやってたからグッドタイミング。法廷シーンが好きなんですよねー。
★4 - コメント(0) - 2016年10月25日

ある人にすすめられて、読了。なかなか面白かったですね。
★1 - コメント(0) - 2016年10月21日

もはや何回目かもわからないくらい読んだ。ドラマを再放送で見たので久しぶりに原作を手に取る。やはりおもしろい。内容も結末も知っているのにそれもで読みたくなる推理小説はクリスティーだけなのです。
★6 - コメント(0) - 2016年10月19日

怒涛の法廷シーンといい、ディヴァイン作品のようなハッピーエンドも含めてとても面白かった。ただ、読後もタイトル「杉の柩」の意味がよくわからない(涙)。
★10 - コメント(0) - 2016年10月14日

NAO
それぞれに私情が入ってくるため、微妙な嘘に縁取られているまるで「藪の中」といった半分以上が当てにならない証言の中から、嘘と本当にあったことをより分け、隠された利害関係を見極め、真実を突き止めて、どう考えても黒にしか見えない容疑者の嫌疑を覆すポアロの推理力は、いつもながら見事。エレノアやロード医師などの魅力的な登場人物と、心理描写の巧みさ、薔薇の象徴的な使い方、ハッピーエンドを匂わせたラストも心憎い。小粋な恋愛ミステリ。ポアロシリーズの中で一番好きかも。
★55 - コメント(4) - 2016年9月18日

冒頭で殺人が示されるものの、それまでの経緯が半ばまで続き、ポアロの登場もその後と退屈に進みますが、裁判のやり取りに入るや怒涛の展開とまさかの真相で、もう、終盤は一気でした。さすがです‥。
★4 - コメント(0) - 2016年9月3日

アガサ・クリスティ自身がポアロを登場させなかった方がよかったのではと疑問に思ったほどの恋愛ミステリー。
★10 - コメント(0) - 2016年8月31日

婚約者の心変わりと、それを間近で感じている女性の心理描写が巧みで引き込まれました。クリスティの人間の(特に男女関係の)観察力の鋭さはすごいです。内に秘めた情熱を表に出さず毅然としたエリノア。本当につらかったと思うけれど、立派な振る舞いでした。
★15 - コメント(0) - 2016年8月29日

エリノアの愛情の描写が女性著者らしくて素敵でした。というか本作は女性が多いのでよりクリスティの腕が際立っていたと思います。法廷というのも地味に胸アツポイントですね。読後感もさわやかです。
★6 - コメント(0) - 2016年7月22日

複数の人間から嘘のまじった証言を集め、それぞれの嘘が何のためにつかれたものかを辿る推理は勿論面白かったのですが、エリノアの気高く情熱的なのに自制心を強く持つ人柄が素敵でそちらにばかり目がいってしまいました。是非ともポアロが最後に言った言葉のとおりになってほしいです。
★28 - コメント(0) - 2016年7月3日

再読。旧版には題名の由来ぽい事がわかったはずなのにこちらはよくわからない。何回か確認したんだけどなぁ。個人としては旧版は字も小さくて読みにくいんだけど表紙のイラストが気に入ってる作品も多く、新訳含めて新旧見比べるのが好きなのでいつの間にか本棚がクリスティだらけになっています。
★25 - コメント(2) - 2016年6月16日

容疑者の女の子は犯人じゃないんだろうな、かわいそうにな、と思いながら読んでましたが、最後になんとなく幸せになれそうな終わりでよかったです。
★6 - コメント(0) - 2016年6月14日

図書館。久しぶりのクリスティ。マープルよりポアロ派。短編より長編派。今回、事件は平凡で真相もあまり上手くなかったけど、登場人物が魅力的でした。ポアロ長編は今のところ外れがないので安心して読めます。
★5 - コメント(0) - 2016年6月13日

ずっと前から読みたかった作品をようやく読了。そして面白かった!ロディ、エリノア、そしてロード医師、さすがの人物描写なのに、「花のよう」なメアリィの魅力があまり感じられなかった。旧版(真鍋博の赤薔薇と白薔薇のコラージュの表紙)では、シェイクスピア「十二夜」の引用が扉裏にあって、タイトルの意味が分かったが、新しいクリスティ文庫にはないの?日本語版としては余りにも不親切では?
★17 - コメント(0) - 2016年5月23日

ブルボン・ローズの「ゼフィリーヌ・ドルーアン」を「ゼフィライン・ドローイン」と表記していて、びつくり。Zephirine Drouhinでしょ~。そりゃ、英語読みならそうかもだけど、フランス語の名前なのに。ましてやポアロはベルギー人じゃん。タイトルも今一つ、日本人にはわかりにくいよ。謎解きもイマイチだったなぁ。
★8 - コメント(0) - 2016年5月18日

思いもかけない事件の構図と意外なところから現れる予想外の犯人。これもクリスティーの傑作。ほのぼのとしたラストの味わいは数あるクリスティー作品の中でも唯一の味わい。しかし、タイトルの意味だけはどうしても分からない。
★8 - コメント(2) - 2016年5月13日

大変面白かった。毎度キャラクターが魅力的でとても読み応えがある。今回の事件は冒頭から一人の女が犯人として上がっている。状況、動機どこから見てもエリノアが犯人と指していて、何度か信じそうになった。それにしてもロード医師はいいなあ。ポアロを引っ張ってくるほどエリノアに首ったけだなんて。ラストはロマンチックで満足。いやーぜひともくっ付いていただきたい。ちょいちょいロマンスを挟んでくるからクリスティの作品は面白いよなあ。
★14 - コメント(0) - 2016年5月9日

今回の相棒とも言うべきロード氏が、どストライクでした。もはやクリスティの本の八割は同じ感想なんですが、事件よりもキャラが面白い。今回も、人間関係に興味津々で読みました。ーーすごく細かく章立てされていて、読みやすかったです。裁判シーンが多くて、ポアロのドヤ顔は少な目で、ちょっと変わってる。ーータイトルの意味が、最後まで分からなかったです……。
★10 - コメント(0) - 2016年3月23日

杉の柩の 評価:94 感想・レビュー:170
ログイン新規登録(無料)