解錠師 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

解錠師の感想・レビュー(1847)

TD
全てが絶妙。この小説自体が金庫の解錠のような構成。各章には犯罪小説としての緊迫感があり、小説全体の構成は主人公の人生が徐々に明かされる謎解き的な要素がある。小説全体には青春小説、恋愛小説としての人間の成長や葛藤がマクロ的に広がっている。
★2 - コメント(0) - 3月19日

再読、前回は酔っ払い。今回はほぼしらふ。良かった
★2 - コメント(0) - 2月20日

いいな、いいな、いいな。評判からいいのは知っていたけれど、今まで読まずに来た。内面の成長に重きを置いている分、事件面がちょっととも思うが、この完成度を前にはかすり傷だ。絵と、鍵と。主人公を好きにならずにはいられない。
★2 - コメント(0) - 2月16日

ある人を主人公のモデルとして翻訳がされたという話を聞き、購入した。長い間積読しており、ようやく読み終えたのだが、なんでもっと早く読まなかったのか…本腰を入れて読み始めたらあっという間だった。主人公に起こる出来事は凄惨であるのに、文章やヒロインとのやり取りにはには美しさを感じる。あれだけの状況に置かれながらも、生きようとするのは、彼自身の強さのせいなのか、喋れないといいつつも…というより喋れないからこその大切な人との心の交流からなのだろうか。
★2 - コメント(0) - 2月15日

面白かった。最初から面白かったけど、核心に向かってどんどん加速していくのが本当にずるい。冷静な語り口は変わらないのにな。時間軸が二つあるのも上手い。こちらはある意味では未来を知っているわけだけど、どうやってそこに落ちていくのか。過去が伏線になり未来が伏線になりして、時間がまるでもつれあっているような。そこまでしておいて最終的に直線に戻るのもすごいし。その上で、ミステリー要素とかサスペンス要素とかを抜いても恋愛小説としてエピソードが美しいんだ。ラストの挿話が本当に好き。もう一度言うけど面白かった。
★4 - コメント(0) - 2月13日

non
 17-37:933。刑務所の中で8才の出来事を引っ張りながら振り返る日々。今は刑務所というのだからそれなりのお話しなんだろうと暗い気持ち。奇跡の少年。伯父さんは良い人なのに。話せない苦悩とわずかな幸運。「やましさを捨てきれないだろう。いっそう悩まされるかもしれない。ぼくのそばで気が休まることはもうけっしてない」引き返すチャンスを意識しながらも犯罪に加担。あまりにも大きな悪に関わりすぎ。
★3 - コメント(0) - 2月7日

言葉がしゃべれない十八歳の金庫破り。青春小説。たぶんミステリーじゃない。
★2 - コメント(0) - 2月6日

run
表紙が気になってた本。これはミステリー…なのかな? このミスが…とかの、予備知識がない方が楽しめたかもしれない。マイクルは喋らないし文もあまり書かないけど、きちんとした言葉で独白しているところが、読みやすくて面白かった。
★16 - コメント(0) - 1月26日

声の出せない少年が金庫破りをするお話。ミステリーだと思って読んだらミステリーじゃなかった。けど面白かった。あとこの訳者さんは読みやすくて好き。今の金庫にはあまり使えなさそうだけど金庫の仕組みや破るシーンはとても興味深かった。
★10 - コメント(0) - 1月24日

金庫というと、なんか古臭い感じもするのですが、解錠シーンは、なかなか美しくて良かったです。カバーのイメージでは、子どもの主人公みたいですが、読んでみると、けっこう大人で、恋愛なんかもそれなりじゃん!って、感じでしたw。裏社会に巻き込まれていくクライムサスペンスなんですが、その青春要素のおかげで、暗さを感じずにスイスイ読み終えたのですが……………ハッピーエンドでいいんですよね?w
★51 - コメント(0) - 1月21日

ある事件がきっかけで声を失った少年。彼は伯父のもとで孤独な生活を送るが、捨てられたシリンダー錠がきっかけで、錠にのめり込んでしまう。一方で、通いだした高校で、絵の才能を見出されて…ミステリではなく、青春小説ですな。主人公の人生の分岐点で、「あーそっち選んだらダメ」って、つい感情移入してしまうので、最後まで楽しく読めることは読めるが、途中からゴールは見えてしまうし、この作品が、MWA最優秀賞とか、このミス1位とか、ちょっと考えられない。読後感は爽やかなんで、藤沢周平を読むつもりで読めばいいのでは。
★4 - コメント(0) - 2016年12月30日

高校生の頃、気になりつつも手を出さなかった…けど今なぜか急に読みたくなり、うろ覚えだったキーワードでなんとかたどり着いたこの作品。思ってたよりミステリーじゃない。でも思ってた以上に主人公が天才だった(笑)彼が犯罪への道へ踏み込むきっかけは、愛する人を守るためだったけれど、彼の過去との因縁によるものでもあった。時系列の前後の振れ幅がとんでもなかったけど、その振れ幅が狭くなるにつれ、物語が加速する。そこからがとても面白い。冒頭から過去を振り返る語りが今、そして未来に繋がっていて。幸せになってほしい。
★3 - コメント(0) - 2016年12月24日

少し切ないけど、話は二転三転してかなり面白い。
★4 - コメント(0) - 2016年12月11日

解錠に関する詳細な描写が詰まった犯罪小説であり、暗い過去を抱え口が利けなくなった少年の恋を描く青春小説でもある作品。鍵は何度も解いても謎を解いてはいなかったので、どの辺がミステリなのかわからずモヤモヤしたが、解錠はあくまで物語の小道具に過ぎず本質は青春小説なのだという評を見て、諸々納得した。ただ青春小説として捉えても、主人公の感情的な独白によって物語が語られるため、主人公にどれほど寄り添えるかで人によってかなり評価が変わりそう。僕はそれなりに面白く読めたが、年末ランキング1位獲得は過大評価なような気が…。
★10 - コメント(0) - 2016年12月9日

主人公は利口な少年で、しかし無力ゆえに流されて果ては犯罪組織の片棒を担う。友情・冒険・アクション・幸・不幸が混ざった面白い話。アメリアは良い子。
★1 - コメント(0) - 2016年12月6日

面白かった。流されやすい主人公の、どこか褪めたような、俯瞰的な独白なのだけれども、青春と若者の情熱を感じます。鍵開け、ロマンですよね。
★2 - コメント(0) - 2016年11月22日

面白いような
★1 - コメント(0) - 2016年11月21日

★★★★☆少し長いし深くもないんだけども、青春ものとして、お勧めです。
★1 - コメント(0) - 2016年11月21日

無理やり物語を3分割すると、 3分の1はギャングの物語で、 次の3分の1は解錠、最後の3分の1が恋なのだ。 どれも関係なさそうに見えて、見事につながっている。 どことなく不思議で、意外に情熱的で、ふと官能的なのだ。 ファンタジーのようで同時に生々しく、 ぐんぐん物語へ引き込まれていく。 映画化されて欲しい物語だ。
★8 - コメント(0) - 2016年11月17日

あるトラウマが原因で言葉を発することができなくなった少年マイクル。誰も自分のことなんか理解できないと心を閉ざした彼は、ある日出会った解錠という行為に憑りつかれる。そしてそれが否応なく彼の人生を揺り動かしていく……。 固い錠で閉じ込められたように閉塞感に包まれた主人公が犯罪に手を染めていくノワール。神経を研ぎ澄まし、不可能に立ち向かう解錠師の技術や心理が描かれて手に汗握らされた。幼く独り善がりな部分のある少年による青春物語という側面もあるので、人により好き嫌いがあるかも。
★17 - コメント(0) - 2016年11月10日

mad
ただマイクルの話が...聞きたくて、正直設定は二の次になっていたが...The artistであった。エンドレスでいける本だ。
★2 - コメント(0) - 2016年11月1日

ひっさしぶりに翻訳もの。サスペンスで青春小説。面白かった。
★3 - コメント(0) - 2016年10月25日

裏社会の少年の生きざまを描く。二つの時系列の話が交互に語られ、最後に繋がるという構成が面白い。マイクが刑務所から出てきたとき、アメリアが彼を受け入れられるかどうかを読者の想像に任せ、現実を語らず愛の物語として完結させているところがいい。社会的に不道徳でも、芸術として成り立つものもありえるし、彼はそれでしか心の安定を保てなかったのだろうと思う。
★7 - コメント(0) - 2016年10月1日

10代の口がきけない金庫破り。口がきけない理由は?なぜ金庫破りに?そして彼の未来は? 読者の心に持つ疑問の鍵を一つずつ開けていく、そんな感じ。
★3 - コメント(0) - 2016年9月21日

可愛らしい色合いの表紙に惹かれて読んでみたら中身は結構重め。マイクルには幸せになってほしい。
★5 - コメント(0) - 2016年9月13日

そんなに思い入れなく読み始めたんですが、これがかなりいいです! ノワールっぽいクライム要素となにしろ主人公の純粋なところ、そしてはかなく切ない恋。なんだこの新感覚、犯罪ものなのになんとも爽やかじゃないのォ。ちょっとウィンズロウ、ランズデールっぽさが匂うので、お気に入りになりました。なにせこのミス1位ですからね。素晴らしいです。
★15 - コメント(0) - 2016年9月10日

あまったるい少年の成長物語かと思っていたけど、意外とドライな語り口で、めげることなく読了。最後のほうは時系列が近すぎて、ちと混乱。お互いの描いた絵で静かに意思の疎通をするところが美しくて好き。装丁はもっとクールなものにしてほしかった。
★7 - コメント(0) - 2016年8月18日

ザ・ロックアーティスト。音楽ではなく錠の芸術家。 日本語では「じょっぴんかる(鍵をかける)」というように、「錠」より「鍵」が大事に思われるけれど、守っているのは錠のほう。 読者は途中で「電子ロックだったらどうするのだろう」と思うかもしれないけれど、まあ焦ることはない。でも、過度な期待も禁物。それではうちには入れない。毎日全ての数字に触れているから。
★6 - コメント(0) - 2016年8月15日

読みごたえありました。美少年、美少女、トラウマ、特殊技能、悪者、金庫破り…などなど、映画化したら見映えがするだろうなぁと思いながら読み進めていました。喋れない主人公が、愛する人と漫画で交流するというくだりは、とても美しいと思いました(絵の中では、彼は恋人と会話できる)。主人公が愛する人と早く再会できるといいな。冒頭と末尾で主人公の状況は変わっていないのに、末尾では一筋の光が差しているように感じられる構成は見事だと思った。
★7 - コメント(0) - 2016年8月14日

幼少期のトラウマから言葉を失ったマイクルが持っていた2つの才能。絵画と錠前破り。この2つの能力が、マイクルを犯罪と恋へ巻き込んでいく。 2つの時系列で描かれる物語はスリリングだで、ある程度の未来がわかっているだけに奇妙な安心感と不安が錯綜する。 言葉を失った主人公の一人称の語りというのは、斬新かもしれない。
★11 - コメント(0) - 2016年8月12日

装丁がチョット苦手な感じですが、とても爽やかな読了感のある良品でした。きっと出所後は話せるよ大丈夫と面会ガラス越しに話しかけてました。幸せになってほしいですね、彼にこそ。
★20 - コメント(0) - 2016年8月9日

sai
発売時に気になっていたもので、図書館返却棚にあったので借りてきた。まあまあ面白かったが、タイトルと表紙からイメージしたものとは違っていたなぁ~
★6 - コメント(0) - 2016年7月29日

yu
Kindleにて読了。 あまり評判はよくないような。。。 個人的には面白かったという表現はそぐわないが、読みごたえは十分だった。主人公の人生が切なすぎる。後半でアメリアに『絵』で告げた幼少期の出来事。そして、解錠師にならざるを得なかったいきさつ。どんな大人に出会って生きていくかで、こんなにも一人の人生が左右されるのかと思うと、胸が締め付けられる。アメリアと始めるであろう新しい人生に、ぜひともマーシュは関わってくれるな。
★43 - コメント(0) - 2016年7月23日

悪かないけど、個人的には『ニック・メイソンの第二の人生』の方が全然好き。展開はスリリングなのに語り口がスリリングじゃない。内省的な主人公少年の独り語りという形式なので、とーぜん本筋に関わらない妄想もするし、うじうじ悩んだりもするわけで、そらどーしても冗長になりますわな。でもそもそも本作主題は孤独な少年の成長と恋愛を描いた甘く切ない青春小説であって、ミステリ成分はあくまで添え物ってことならば充分納得です。ただ2013このミスと文春のミステリーランキング、ダブル一位取ってるんですよね…一位は無くない?(笑)
★31 - コメント(3) - 2016年7月21日

読み始めてすぐ苦手なタイプの話だと思った。主人公が追い詰められていく話って好きじゃない、軟弱者です。緘黙で言葉を発せられない故に不利にもなり、また変な人たちに見込まれもする主人公(それもまた主人公を追い込んでいく)。アメリアの部屋に忍び込んだり、あらゆる意味で主人公は紙一重。よく考えると共感してはいけない気もする。それでも最後はほろりときてしまった。もう少し刈り込んであったほうがよかったと思う。
★15 - コメント(0) - 2016年6月24日

展開がかなり冗長に感じられた。だが、これはやっぱり名作だと思った。話自体はかなりオーソドックスなものの組み合わせに過ぎない。この展開はベタだよなあと思いつつも、不思議と最後読み終わったとき、グッと来る感動があった。その秘密は、やっぱり文体にあるのだろう。この一人称の語りが、主人公を自然と身近な存在に感じさせてくれた。全体的に中村文則『掏摸』に似ているが、あの作品よりずっと甘酸っぱい。優れたミステリというよりは上質な青春小説であるように感じた。
★4 - コメント(0) - 2016年6月18日

たんたん。
★1 - コメント(0) - 2016年6月7日

「振り返ってみると、たしかに何もかもが少しばかり演出過剰だった」ラスト近くにあるこの一文に妙に納得。悲劇の主人公は悲劇すぎるし、美少女は美少女すぎるし、悪人は悪人すぎる。少しばかり過剰なほどに。「よく考えろ。このふたりに対して、ほんとうに証明したいのか?その気になればいつでもこの家に忍びこめることを。どこの家にも忍び込めることを。そんなことをだれかれとなく教えていいのか?」といった文章が独特のライブ感、臨場感を生み、引き込まれる。吹きだしで囲ったセリフ、「視点を変えながら描く手法」漫画による意思疎通は秀逸
★12 - コメント(0) - 2016年5月31日

とある少年の凄すぎる生き方の話。恋が実りそうで良かった♪
- コメント(0) - 2016年5月21日

翻訳本はなんとも読みにくいなあと出だしでは思いましたが、杞憂でした。後半になるにつれ……進む進む!運命で解錠師になった主人公の半生を二つの流れで書かれており、それもまた絶妙な時間軸となっているので、読んでいる人惹き付けられます!真っ直ぐな青春要素もあり、読後はとても満足感に浸れます。
★26 - コメント(0) - 2016年5月17日

解錠師の 評価:68 感想・レビュー:750
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