熊と踊れ(上)(ハヤカワ・ミステリ文庫)

熊と踊れ(上)の感想・レビュー(356)

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すさまじい暴力性を備える父親の教育に反発しながらも、結局はその根底にある家族や身内を守るためという父性を引き継いだレオ。それを反映し、最初の銀行強盗は嵐のような暴力によって遂行されるが、不思議と陰惨さは感じられない。一方、刑務所に収容されている兄を持つ刑事ヨンが粛々と捜査を続けている。二つの視点を並べてみると、これは家族の絆を描いている物語なのだろうか?「熊と踊る」という言葉は、レオに暴力の使い方を教え込む父親から出たセリフだ。果たしてこの言葉が終幕へ向けてどのような作用をもたらすのか。下巻へ続く。
★38 - コメント(0) - 2月26日

冒頭から緊張した。上巻だけでも今月のベストですね。なるか二ヵ月連続ベスト。昔、上級生にいじめられたレオにケンカのしかたを叩き込む父は、ジョーを鍛える丹下段平を彷彿とさせる。ビョルンダンセン、熊と踊れ。そして読者は彼らの周到な犯罪計画立案に加担し、訓練を体感し、衝撃的犯行を目撃することになる。クズな人間と言われても、僕は本作が好きだ。実際の事件をモデルとしたことに戦慄を覚える。下巻に向けては、破滅への予感しかしない。どう考えても悲劇的結末しかありえないのだ。しかし本作は兄弟と家族の物語でもある。下巻へ。
★67 - コメント(4) - 2月25日

父親との確執や暴力、兄弟の絆のことが語られていますが、銀行襲撃の方法や状況が少ないので、わくわくしないですね。 下巻に期待します。
★9 - コメント(0) - 2月22日

「チクリ野郎」。父にそう言われたことから抜け出せないレオ。彼ら三兄弟は銀行強盗という完全犯罪をもくろむ。過剰な暴力を叩きこまれた者。それを追いかける刑事たち。果たしてどちらが勝つのか。面白い。引き込まれて目が離せない。
★17 - コメント(0) - 2月22日

不幸な親子関係、暴力の連鎖というところに心が抉られるのではと恐れつつ、評判のよさに手に取った。思った以上にエンタメで内面の葛藤よりは事件がどんどん進んで行く。兄弟たちに感情移入してしまうけれど、不幸しか待ってないんだろうな。辛い。捕まらなければいいのに、と思ってしまう。あとこの作家はシーンが細切れでどんどん変わるので、私はすぐ集中力が途切れてしまう。
★8 - コメント(0) - 2月21日

最初はなかなか入り込めなかったです。北欧独特の寒くて陰鬱なイメージを持ちながら読んでも地名や人種間の軋轢などピンとこない部分が多々ありました。 やっと中盤超えたあたりから人物のキャラもしっかりつかめ、銀行強盗とそれを追う刑事が、いつ交差するのかとハラハラドキドキしながら下巻へと続きます。 銀行強盗のグループ内での小さな亀裂のようなものが見え隠れしているのですが、これがどうなっていくのかも楽しみです。
★9 - コメント(0) - 2月21日

面白いんだけど主軸はクレバーな犯罪じゃなく、 兄弟と警部の心理描写のバランス。 いろいろ考えさせるところが 映画「ディア・ハンター」を思い出した。 まさに帯のアオリとタイトルに踊らされた一作であった。
★7 - コメント(0) - 2月19日

凶暴な父の元で育った男3人兄弟。成長した彼らは連続銀行強盗を計画する。計画を確実に決行していく兄弟たち。彼らを追う警察。 翻訳もの、しかもスウェーデン発ということでちょっと構えてたところがあったんですが、とても読みやすかったです。強盗シーンの疾走感はんぱない。 兄弟たちにもブロンクス警部にも感情移入してしまい、捕まってほしくないけど警部には捕まえてほしいという矛盾した想いが生まれました(笑)。そのぐらい両者とも魅力的。形は違えど過去の傷を乗り越えようとしている姿がかっこいい。続きが気になるので早速下巻へ!
★17 - コメント(0) - 2月18日

ずっと冷静に秩序だった行動をとっていたレオが・・計画がうまくいっていたストーリーにすこしずつ不協和音が聞こえだし、バーンとなったところで下巻へ。
★3 - コメント(0) - 2月16日

始めの数十ページは、この本読むのをやめようかと思ったがだんだん引き込まれてあっという間に上巻が終わった。 続きが早く読みたい!読むのが恐い!
★9 - コメント(0) - 2月15日

★★★ このミスで第①位を取得した力作です。スエーデンが舞台でじ実際に発生した強盗事件をモチーフに作成したものです。 現場には意図した証拠か残してこないと椅子徹底ぶりで警察にはつかまりないというルパンのような泥棒。しかし、かれらの追いたいに問題があって、「熊と踊る」ことしかできない。。。これで、うまくいくのか。。
- コメント(0) - 2月14日

実際にあった強盗事件をベースに4人の若者の大胆な銀行強盗事件を描く。兄弟達と父との関係や、追いかけるブロンクス刑事の家庭事情も謎を秘めつつ下巻へ。
★4 - コメント(0) - 2月13日

久しぶりのフィクションです。死ぬほど評判が良いようなので買いました。評判どおり読みごたえあります。暴力親父の呪縛からは逃れられないのでしょうか? 不安材料が多くあって、どれが命取りになっても不思議はありません。下巻も楽しみなのですが、図書館本が2冊回ってきたので、それらを読み終えてからにします。
★9 - コメント(0) - 2月13日

スティーグラーソン、ピエールルメートルに続く3人目のスエーデンの作家さん。 お、翻訳者はミレニアムの人か! 内容的には過去と現在を行ったり来たりパターンでちょっとスピード感的なものが足りない感じもする。 前2者と比較するとって話だけど。 そしてちょっと暗いような重たい感じが・・・悪くない(笑 下巻に続く。
★15 - コメント(0) - 2月12日

評判につられ手にとったもののはまれず。登場人物にもストーリーにも興味がわかず、175ページで挫折。
★3 - コメント(0) - 2月12日

暴力描写は正直辛く読み進められるか心許なかったが、気づけば兄弟に感情移入し計画が遂行できるよう応援していたから不思議。ヤスペルには不安要素しかない。下巻が楽しみだ。
★7 - コメント(0) - 2月11日

1万クローナは約13万円です。実際にあった事件を元にしてる話なんですね!ドキドキの展開にすぐ読み終わりました。
★6 - コメント(0) - 2月11日

のっけから家庭内暴力のやりきれなさに満ちた陰鬱な描写にどうなることかと恐る恐る読んでいった。北欧の独特な空気感の中で暴力にとらわれた人々(追う側も追われる側も)の描き方に少々どんよりとしながらも、銀行強盗を始めるあたりから目が離せなくなってきた。「熊と踊れ」のタイトルが意味深。
★10 - コメント(0) - 2月11日

実際にスエーデンで起きた連続銀行強盗事件を小説化したらしいが、熊と踊れの表題のほうが気になる。絶対君主の親父と三兄弟。下巻ではどうなっていくのか。また、この事件を追う刑事も。
★48 - コメント(0) - 2月10日

ものすごくボリュームがあって、なかなか進まなかった!(笑)でも下巻が楽しみ。ヴィンセントが個人的にすごく好き。
★9 - コメント(0) - 2月10日

詳細な感想は下巻読了後にまとめるが、文章表現がミステリーであることを忘れるほど素晴らしい。ん、この本は本当にミステリーなんだろうか。
★23 - コメント(0) - 2月10日

・時間をベースにしてものを考えられないということは、つまり希望がないこと前向きになれないということなのだ。
★4 - コメント(0) - 2月9日

なにやらおもしろそうだったので買って、途中まで読んではやめしてた本(そんなの、何冊目だろ……)。 なんとか銃を盗んだ後まで読み進めたら、そこからは一気に上巻を読み終えました。 実際の事件をモデルにしたらしいけど、それはどの辺までなんだろう? レオがなんでそんなに銀行強盗にこだわるのかがやや不思議でしたが(単にお金が欲しいだけか)、おもしろかったです。 お父さんが何より不気味。 絶対下巻で何か仕掛けてくるよね……。
★10 - コメント(0) - 2月8日

楽しみにしていたんだけど、なんだろう。入っていけないうえに、途中下車。冗長すぎて、楽しくよめなかった。。残念
★32 - コメント(0) - 2月7日

2016年のミステリ各賞の受賞をもって図書館に予約したので、ようやく読めました。アンデシュ・ルースルンド、初読です。今日の札幌出張のお伴。DVの嵐、暴力の連鎖、こうした環境で育つと、どうしても犯罪に走ってしまうのでしょうか?上巻、往きの途中で一気読みしました。トータルの感想は下巻読了後に。
★152 - コメント(0) - 2月6日

翻訳本だけれど、かなり読みやすい。兄弟と幼なじみの銀行強盗。不謹慎なのだろうけど、銀行強盗、わくわくした。現実に引き戻してくれるヨン刑事と、暴力的でいまだに影響力のある父親がどう出てくるのか後編に期待。
★5 - コメント(0) - 2月4日

面白い、けどボリュームがすごすぎる。もう少しコンパクトにならないのか。
★4 - コメント(0) - 2月3日

暴力的な父親の元で育った3兄弟と友人による銀行強盗と事件を追う意味ありげな刑事というよくある物語と思ったら違っていた。父親と母親?の影響と思われる兄弟のギクシャクした関係の意味、リーダである長男レオのふとした行動からグループに徐々に介入してくる嫌っていた父親の行動など興味は尽きない。完璧と思われていた銀行強盗のシナリオが綻び始め、刑事は犯人像の目星をつけてグループに迫って来る、下巻の展開に期待。
★6 - コメント(0) - 2月2日

ハマってます北欧ミステリ。えェ~ハマってますとも!(笑)。何故か?と考えてみた。「暗灰色の空から降る白い礫・建物の凍った壁・温かそうな窓の灯り」が常に背景として描かれ、「かつて大切な相手に届けることができなかったまま凍てついた言葉がぬくもりで解け、甦る。と同時に“(意図して)凍り付かせた”なにかも甦る!」的なものがたり、なのだからだろうなあ。本作もその前提の上で、現在系と体言止めが多用された文章で実に小気味よく読まされる。〔〕はオイディプス王の神話、()は追うもの追われるもの表裏一体のエモーション、か?
★36 - コメント(5) - 2月1日

翻訳ものにしては読みやすくテンポが良い。内容もドキドキ感があり560ページがあっという間でした‼
★6 - コメント(0) - 2月1日

ミステリランキング、海外部門に載ってて気になり購入。スウェーデン発ミステリ。主人公と兄弟たちが銀行強盗をしていく物語。具体的な描写や時系列で時折分かりにくくなる点が気になるがストーリーは読みやすく面白い。下巻で刑事のヨン、父親がどのように絡んでくるのか気になる。
★6 - コメント(0) - 1月29日

2017年このミスランキング外国部門1位のこの本、誕生日に嫁さんからもらった。 内容は前科のない3兄弟+1が軍武器倉庫から盗んだ武器を使い、緻密な計画と様々な工夫を凝らし次々に前例のない規模の銀行強盗を行い、それを私生活ダメダメの刑事が追っかけるというもの。既にいくつか「ここから糸が綻びるのでは?」という伏線が張られ始めているが、北欧が舞台であることとプロットや描写で心理的要素もかなり重要な役割を持っていることが本編をサスペンス・ノヴェルとしてかなり面白くしている。下巻でどうカタルシスに行くのかが楽しみ。
★5 - コメント(0) - 1月28日

スウエーデン発ミステリーといえばミレニアムシリーズを読みましたがこれも弱者への圧倒的暴力を描いていましたね。北欧の朴訥とした国へのイメージが一掃される本。暴力、男尊女卑、差別主義等々、、先進国の行く末が余す所なく散りばめられている感じ。それでも守ろうとしているのは血縁の絆とも言うべき家族への愛情なのでしょう。ただ、その為に金銭を欲求してしまう気持ちも歪んだ経済的発展の産物かもしれません。レオ達3兄弟の今後と追い詰めるヨン警部の攻防戦、雑事がなければ一気に読んでしまいたくなる一冊。下巻へ続く
★8 - コメント(0) - 1月26日

登場人物一人ひとりの描き込みが緻密で、しっかりのめり込める(*^^*)。
★4 - コメント(0) - 1月23日

スウェーデンで実在した連続銀行強盗をベースにした物語。面白そうだが、上巻はなかなか読み進まず、もはや苦行。DVで育った兄弟と闇を抱えた刑事。もう、全員病んでる。タイトルの"熊"に込められたメタファー。登場人物達は"踊る"ことができるのか。
★10 - コメント(0) - 1月22日

DVの父親にトラウマを持つ3人の兄弟と1人の幼なじみがチームとなり銀行を襲っていく。数少ない物証から追い詰めて行く刑事。翻訳本の読みにくさとIKEAの商品名みたいな名詞に手こずりながら読了。面白さがわからないまま下巻に続きます。
★6 - コメント(0) - 1月22日

面白かったが全体的に何とも悲しい。裏表紙のあらすじだと「史上例のない銀行強盗計画」「果たして勝つのは兄弟か警察か」など事件メインの犯罪ミステリーかと思えば、北欧らしいというか、人物の内面の描写中心の心理ものといった感じ。すごい犯罪計画が成功しても、ちっともスッキリしないで不安が漂う。仲の良い愛情深い兄弟達なのに、こんな犯罪やっちゃった不安罪悪感恐怖感。メインテーマは兄弟、暴力といったところか。タイトルが印象的。視点がかなり頻繁に変わって話に入り込むのに時間がかかった。皆各々に好い人なのにねえ。続き読もう。
★16 - コメント(0) - 1月22日

熊と踊れという意味が、いまいちよくわかっていませんが、面白い話の展開ですね! おそらくですが、人の”常識”とは違う事をする。というのが、熊と踊れって言うことなのかなぁと推測しています。 確かに、人間は自分が理解できないことは、考えることを放棄することもあります。 そこをうまくつくことで、完全犯罪(?)をすることが可能。と言っていますね。 とは言っているものの、人間なので人間らしさがあります。 それが露見してきたところで、上巻が終わります。 下巻が楽しみです!
★6 - コメント(0) - 1月17日

3.0
★1 - コメント(0) - 1月15日

上・下巻で分厚いこの作品。一体何日掛けて読み終えるのだろうと危惧していたが、あっという間に読み終えた上巻。とっ止まらないっ!仕事が好きですが休んで一気に読みたいと思ってしまう面白さ!さぁ、下巻♪
★33 - コメント(0) - 1月15日

熊と踊れ(上)の 評価:74 感想・レビュー:139
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