ありふれた祈り (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ありふれた祈りの感想・レビュー(66)

アメリカの田舎の少年達に起きたいくつかの不審死。特に最後の死は一家の花だった姉にふりかかる。じんわりと家族の悲しみが伝わってくる。ネイティブアメリカンの問題も取り入れられており、大きな驚きや犯人捜しの意外さはなかったけれど、良い作品でした。やはりクルーガーは良い。
- コメント(0) - 3月18日

ミソネタ州の田舎の町に住む牧師の一家。音楽の才がある姉と、吃音で人前で話すのが苦手な弟、いろいろありつつもまずまず平凡で幸せな毎日を送っていたのに、その夏周囲で相次ぐ死、そしてそれは家族をも巻き込んでいく。ミステリーの謎よりもむしろ、主人公で語り手の少年と弟が事件を通して世の中や人生の闇や思うにまかせない部分を知り、それを乗り越えていく成長譚として読んだ。物語の漠然としたテーマだと思っていた題名が家族の再生につながる流れが秀逸。
★44 - コメント(0) - 3月15日

アメリカの1960年代の田舎で育った主人公が過去を振り返る、スタンドバイミーを思い出させる設定。犯人探しのミステリーというより、思春期の入り口にさしかかった子供だった主人公の成長物語であり、深く人生を考えさせる物語です。不幸を経験してきた父親が、晩年「いい人生だった」とつぶやく場面は心を洗われます。
- コメント(0) - 2月25日

ミステリー色は、それほど強くない。アメリカの田舎で過ごした少年のひと夏の経験が淡々と語られるが、これがなかなか読ませる。とてもいい小説だ。
★2 - コメント(0) - 2月8日

ミステリー作品だし殺人事件が起こるのだけど、良い映画を観た後のような余韻の残る読後感。少年から大人になる一夏の出来事。好きだなあ。この本、
★2 - コメント(0) - 1月31日

ネイティヴ・アメリカンの人々や、同性愛を告白した少年、事件の容疑者と疑われた家族に対する街の住人らの差別や偏見を受け流す、主人公家族の懐の深さ。とても悲しい事件が起こるのに、しんみりと温かい気分が残る。
★3 - コメント(0) - 1月29日

子供が子供らしくいられた最後の夏の物語。前半はミステリを読んでいることを完全に忘れて少年達の夏休みを楽しんでしまった。
★4 - コメント(0) - 1月23日

北上さんご推薦とあらば読まないわけにはいかねぇ、と思い読み始めたら、やはり秀作だった。少年が色んな事を経験し、大人になる、というスタンドバイミー的な物語。自分は無宗教なので祈りや赦しがイマイチ分からないのだけれども。
- コメント(0) - 1月9日

最初は読みにくい本だと感じ、なかなか読み進められなかったが、途中からやめられなくなってきた。ミネソタ州に住む牧師の息子の少年が経験した、一生のうちで一番記憶に残るであろう夏の物語。周囲の大人たちとの関わりも印象深いが、弟とのやりとりが心温まる。
- コメント(0) - 1月9日

偏見と差別、疑い、後悔、家族について、人を蝕む戦争の影響について、死、赦し、祈り。13歳の少年のひと夏にこれらの全てが襲いかかる。殺人の犯人は途中からうっすらと判り始める。その段階から重くやり切れない予感が押し寄せる。
★1 - コメント(0) - 2016年12月31日

ordinaryをありふれたと訳すか、いつものと訳すか
★1 - コメント(0) - 2016年12月26日

60年代のミネソタ州。小さな町は皆、知り合いで信心深く、若者はバカに大きな車を乗り回し、暑い日にはルートビアを飲む。主人公は11歳くらいの少年とその家族。前半は古き良きアメリカの生活を映画で観る感じでした。後半はサスペンス仕立て。推理や謎解きというより赦しや人生との向き合い方、少年から大人へと変わる最後の夏などがメインで静かな気持ちで読み終わりました。
★49 - コメント(6) - 2016年12月26日

もうなんて言っていいかわからないくらい良かった。ミステリーで後半のドキドキする展開も良いんやけど、怒りと悲しみと許しについて理屈じゃない登場人物の感情がもうすごい迫ってきてめちゃくちゃ泣ける。ちょっとご都合主義的なエピローグも好き。風景描写が良いって言われた小説を良いと思ったことは一度もなかったけど映画みたいな牧歌的な描写も良かった。夏の終わりに疲れ果てて家に帰るときのような気持ち。
★5 - コメント(0) - 2016年12月25日

電車の中で少しずつ、結果読み終えるまで2週間かかったか。 でもそのくらい時間をかけるのが、この本に合った読み方のような気がする。 次はまた長い時間をかけて、その余韻に浸る。
★1 - コメント(0) - 2016年12月23日

Huz
事件は起こるもののミステリではなく、少年時代の追憶が淡々と語られる。1960年代に十代前半の少年の視点は変わらず、久し振りにゆったりとした小説だった。日記を読んでるような感じかなぁ。
- コメント(0) - 2016年12月20日

少年時代のほんの一時期、ひと夏の思い出を描いた作品てけっこうあるんだろうな。その一瞬の出来事が、のちのちの人生にまで影や光を落とすような。たとえば、スティーブンキングのスタンドバイミー。 とても似通ってる部分もあるけど、この作品のほうがもっと大きなことを書こうとしてるような気がする。たとえば、人種、宗教、戦争。たとえば、偏見。ただ、主題が散漫なぶん、私は主人公の子どもたち、それを囲む大人たちにあんまりのめり込むことができなかった。スタンドバイミーみたいな小品が好きです。
★2 - コメント(0) - 2016年12月19日

一夏の出来事を少年の視点から。家族のありかた、友達の存在、信仰と赦し…深い余韻を残す、奥行きのある物語だった。「自分であること。それからは逃げられない。なにもかも捨てることはできても、自分であることは捨てられない。」
★14 - コメント(0) - 2016年12月17日

Y
ミステリ仕立てのお説教。
★2 - コメント(0) - 2016年12月16日

どこか懐かしさを感じる作品でした。分野はミステリーですが、子供だった頃の主人公からみた大人社会という感じなのでさほどミステリーっぽさは感じませんでした。終盤で大人になった主人公が回想するシーンがあります。昔のアメリカってこんな感じだったのかなと思いました。作品は1960年代のアメリカで舞台はミネソタ州。平和で平凡な町で起きた殺人事件。ネタバレになるので内容は書きませんが、小さな町なので人物が限られているので犯人は案外、、、。翻訳がうまいからなのか、余韻を感じさせる文体とか良かったです。青春小説っぽいです。
★27 - コメント(2) - 2016年12月13日

kri
中西部ミネソタ州の田舎町に暮らす13才兄と11才弟、二人の精神性の高い成長物語。ひと夏に度重なる若者の死を巡るミステリーだが、牧師一家の為、受け入れ難い試練に対する神への疑い、憎しみと赦しなど心の葛藤が主に描かれる。冒頭で無垢な命が失われる。事件か事故か?移民労働者やネイティヴアメリカンの関与が疑われたり、多人種国家の難しさは何十年も変わらないと実感。兄の無鉄砲な少年らしい熱情と家族への愛情。吃音の為に無口な弟の恐るべき洞察力。楽しめた。「ありふれた祈り」を求める心は変わらぬ日常を希求することに他ならない
★11 - コメント(0) - 2016年12月12日

K
素晴らしい作品!個人的に今年一番!★★★★★
★8 - コメント(0) - 2016年12月9日

設定が秀逸。いわゆる田舎モノより少し優しい感じ。秀逸なストーリーだと思う。そういえば某作家のノンシリーズもこんなんだった気がする。
★1 - コメント(0) - 2016年12月3日

主人公の40年前の回想ミステリーなのだが、 ありがちなどんでん返し的なものがあるわけでもなく(ここのところ期待しちゃうと残念ですが) 当初の事件は?・・・などと考えてしまいます。 ただ、40年前の片田舎でのゆっくりとのんびりとした風景は心地よいです。 当時の宗教的な風景にも少し触れたような気がします。
★1 - コメント(0) - 2016年11月30日

これも良い小説だった。1960年に13歳フランクが40年後語る、壮大な一家の物語。冒頭で同い年のボビーが列車に轢かれて死ぬ場面が書かれる。これは事故だったのか?という謎がラストまで頭を占める。一方、フランク一家、前半は父親、母親、弟、周辺地域の家族達や、その他人々との関わりなどが描かれるが、後半に一変。ある出来事が起こりそこから物語が動き出す。まあ、ミステリーだけど、悲しさに溢れたやりきれない結末。
★37 - コメント(1) - 2016年11月27日

一本の映画を見終えたかのような印象を抱かせる小説。フランクとジェイクの兄弟の絆。心優しきジェイク。静かな感動の波が時間遅れでゆっくりゆっくりと押し寄せてくる。
★33 - コメント(0) - 2016年11月21日

mad
神とゆるしと罪と時間...スルメ本と思うが僕はどうだろう..再読するだろうか...。語り部の少年は、13歳の自分の記憶を40年後に語る。闇の多くは提示されたままで文学的に感じ、ミステリのなぞは感じなかった。旧き佳きハリウッド映画を感じた..本だった。好みで言えば、立ち読みをしていたらどうだったかなとは思う。
★3 - コメント(0) - 2016年11月19日

ざっくり小一時間の立ち読み。買わないからこれで読了(こないだ5桁買い物したので勘弁よ>本屋)。ざっくりでも全然いけた。名探偵も居ない、ミステリ風味の文学て感じ。訳文もいい雰囲気。ただまあ神とか奇跡とかと許す許さんみたいなんを混同するのは個人的には好きではないな。犯罪は犯罪として咎められるべき。時代背景も有るんでしょうけど、とばっちりみたく無駄に死んじゃった人もいるわけだし、どうにもそこら辺が釈然としないので購入までは至らんのだった。
★2 - コメント(0) - 2016年11月14日

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