至福の味

至福の味はこんな本です

至福の味の感想・レビュー(95)

死を前にしたひとりの男が、美食家として知られたその人生を振り返りながら、最期に味わうべきものを探し続ける。周囲の人間のほとんどに憎まれ軽蔑され愛され求められながら、それらを一顧だにせず、ひたすらその味を求める男。優雅なハリネズミとは全く別の「死に際」の物語。なのにどちらの主人公も満ち足りてみえる不思議。料理と食についての描写が素晴らしくて、一緒に餓えて一緒に食べて満ち足りたような心地になる
- コメント(0) - 2月27日

最初に読んだ時から、13年かけてようやく味わい深い本だなと思えるようになりました。 私はめちゃくちゃ王道を行ってる人間だったのだーと。まさに至福の味だった… ラストは涙なしには読めません。なんという至福の味だろうと思います。 でも、この感想も、あと13年経つと全く別の《答え》になるのか。彼を愛している奥さんアンナの才能。「自分を愛してない人を愛している」という才能。そういう人に愛される主人公は果たして幸せなのか…?アンナの苦悩、「子供にまで愛を知らない人を愛さなければならない事を強いる」という苦悩。
★5 - コメント(0) - 2016年11月29日

えー、オチはそれなの?!という非常に皮肉の効いた展開。
★2 - コメント(0) - 2016年1月25日

この本は難解だった。
★2 - コメント(0) - 2015年5月10日

個人的に私がまったく食べ物に興味がないので、まっっったく共感を覚えない事は別にして、とても興味深い。ミステリ小説以外でこんなにじっくり読むのは久しぶり。味覚とそれによってわき起こる情動をこんなに深く豊かに表現できるのは素晴らしい。素晴らしいが、そんな高カロリー高脂肪高コレステロールばっか食ってたら、そりゃ死ぬわな。としか感想は浮かばない。
- コメント(0) - 2015年4月11日

うーん、やっぱりフランス小説。いろんな視点で語られながら盛り上がっていくかと思いきや、あえてダイレクトに語られることなくぷつぷつとノークライマックスのまま終わった…。再読すると見えるものがある気もする(と言いつつ、まあそこまでする気もない。)ごはん本としてはけっこう楽しい。日本料理も出てくるし。ザ・外国人が見る日本、だけど。
★8 - コメント(0) - 2015年3月29日

料理評論家が死の床で過去の食事を思い出すその描写がまあ美味しそうなこと。美味しいものを存分に描写するためだけに考えられた構成と言ってもいいような小説。最優秀料理小説賞受賞作らしい。毎年受賞作を選べるほどフランスでは料理小説が出てるのかしら。翻訳出てるなら他の受賞作も読んでみたいな。
★1 - コメント(0) - 2015年2月8日

以前村上龍の料理小説を読んでローマにキノコのパスタを食べに行ったり、香港に貝を食べに行ったりした。不味かった。小説が旨いだけだった。この小説を読んで旨いものが食べたくなった。冒頭の謝辞のガニエールの料理は衝撃的だった。日本の支店では食べたくない
★1 - コメント(0) - 2015年1月27日

『優雅なハリネズミ』の主人公・ルネが同アパルトマンの管理人としてちらりと出てくるのだが、まるで別人。。ただの小煩いババア。。こちらの作品の方が先に書かれたものなので諸々スパイス加えて〜ハリネズミへ至ったということなのでしょうが、リンクする意味あったのかしらこれ( ;´Д`)食べ物本好きとしては、主人公が死の淵で回想する食事描写にはうっとり。特に鮨と生牡蠣描写は素晴らしい。が、どうにもハマらなかった。彼の出した答えも。。死に至るまでの回想を描いた小説なら、ポール・ハーディング『ティンカーズ』の方が断然好き。
★20 - コメント(10) - 2015年1月16日

好きなことをして望んだものを手に入れた人生だったのだから、主人公は幸せだったのでは。傍からは孤独に見えたとしても。主人公の影から逃れられなかった周囲の人たちに同情した。高名な料理評論家である彼が最後に求めた究極の味は予想外だった。食べることは人生に反映するんだなと思った。
★4 - コメント(0) - 2015年1月11日

回想部分の描写は綺麗だと思うが、私にはいま一つだった。主人公がただのエゴイストとしか思えなかったせいかな。寿命があと48時間と知り、思いを巡らすのが食べ物のことだけとは…自分の美学を殉じて本人は幸せだったと思う。奥さんや愛人は彼のどこに惹かれたのかな。それにしても料理評論家というと日本では山本益宏氏や岸朝子さんを思い浮かべてしまうが、フランスでは金持ちセレブなんだとちょっと驚いた。
- コメント(0) - 2015年1月10日

「優雅なハリネズミ」に引き続き読了。著者の感性がストレートに伝わり興味深く楽しめました。なるほど料理小説大賞は納得。自己の本能に忠実に一切脇目も振らず食を究める主人公の生き様を一人称と周囲の視点を織り交ぜて描きます。食欲とは何かを考えさせられました。手段であり目的でもあり最も個人的な命題です。ひとはパンのみに生きるにあらず。この言葉を改めて思い出しました。
★4 - コメント(0) - 2014年12月28日

この人とは、一緒に食事したくないなー。でも猫にしか心開いてない割に、なんだかんだでこの人愛されてるよね??愛される要素がサッパリなんだけども。ただ、こんな尊大な人が日本の文化を褒めてくれてるのは、物語内のこととは言え、嬉しいかも。しかもキリンビールとか超ピンポイント!生魚を食べた感想に同意できないのは、私が日本人で物心ついたときから生の魚を食べる生活をしてたからなのか、彼のような繊細さがないからなのか・・・一番美味しそうと思ったのは農園での食事だな~
★1 - コメント(0) - 2014年10月1日

よくある質問。死ぬ前に食べたいものは?吟味出来るだけ、彼は幸せものかも。ただ、出された答えは感慨深い結末。グルメも、それがあっての世界なんだろうな。わたしにとって、それは塾帰りの肉まんかしら??今食べたいわけじゃないけど、毒の味がするかも知れないけど、こっそり友達と食べた買い食いの味は、ある意味食育。
★1 - コメント(0) - 2014年8月28日

As I didn't enjoy much "L'Elégance de hérisson", I didn't expect much with this book. But, yes, I have a better impression toward Muriel Barbery now. She made it even funny featuring on how true we are on what we eat!
★2 - コメント(0) - 2014年1月25日

美食家ではないので、書名を見ても惹かれることもなかったけれど、『優雅なハリネズミ』のある登場人物との関係について書かれているのではという期待から。ルネが登場するも、訳者の違うせいか、別の人格になっているようだ。この本の主人公にはあまり興味が湧かなかったものの、結末は皮肉な運びとなった。読者も主人公の非人間性に救われない思いがするかも。プチット・マドレーヌ的で、どことなく展開が『ハリネズミ』と共通している。ここにもマドレーヌが出てくるけれど、全然プチットではなくて…これだけは、食べてみたいと思わされました。
★7 - コメント(1) - 2013年10月17日

著者の二作目「優雅なハリネズミ」の登場人物が本書にも登場している。ただ、「優雅な〜」とはまったくの別物。注釈に思考をブツ切りにされ、一人称を”私”でも”わたし”でもなく”あたし”と表現するあたり、少々イラっとした。二作目で著者は注釈の無粋について上手く述べているし、言葉がどう使われるべきかも適切に、本当にすばらしい表現を用いて説明している。正直に言うと、ごめんなさい、訳が好みじゃない!と、小姑みたいな自分の性格を再発見したところで、物語の感想、二作目のすばらしさを再確認した。私、すごく嫌な性格だな。
★11 - コメント(5) - 2013年9月26日

様々な角度から見た主人公をどうとらえるのが面白かった。やや構成がばらばらの気がしないでもない。個人的に…朝起きた瞬間食べたかったものがなんとラスト彼の求めていた味だったのでこの偶然に独りで盛り上がる。
- コメント(0) - 2013年8月30日

代償なしに何かを手に入れることはできない。では、死んでゆく料理評論家の男は何を手に入れたのだろう。人生の成功、そして自分を幸福だと思えない幾人かの人達。人生、或は仕事に貪欲に、懸命に生きる中で近しい人達と距離ができてしまうのは哀しいことかもしれない。しかし彼は、人生の深い喜びを知っている。会話を交わすことと食事をすること。わたしはこの本に出てくるほかの誰よりも彼と食事をしてみたい。
★3 - コメント(0) - 2013年7月5日

死ぬ前にもう一度味わいたいアレを思い出すために人生の場面場面を回想する主人公と、回想の間に彼を取り巻く人々が彼のことを語る構成。高名な料理批評家が死ぬ間際に食べたいものは何だったのか?を知るためにページを繰り、彼の素晴らしい思い出の数々と彼への恨みを読み…淡々と終了。盛り上がりとか作らないところがおフランスだな。この淡白さ。で?っていう…。寿司の美味しさ、繊細さの語りは良かったな。好きじゃないけど美味しそうだと思った。
★4 - コメント(0) - 2013年5月8日

不純な動機でほんとうに恥ずかしいけれど、作家の近影があんまり麗しいので、(承知の上で帯に写ってるのかもしれません)気になって気になって、購入しました。「わたし」の視点だけが、ただしく世界をとらえている訳でない。ゆっくり流れる話で、読んで良かったと思います。
★3 - コメント(0) - 2013年5月2日

「高名になること」が全てでないと考えてしまいます。この男は、「家族を顧みなかった」ですが、実際、家族を顧みたくても、顧みることが「出来ない」高名な人も、世の中にはいるはず。そう思うと、彼は、不憫ですね。特に、結末の彼が最後に口にしたものを考えると、結局、普通の生活が「至福」なんだと感じました。
★2 - コメント(0) - 2013年4月21日

迫りくる死を前にした美食家がこれまでの人生の断片を振り返り、最後に本当に自分が求めた味を追い求めていく。主人公の独白と周辺の人々の証言によって浮かび上がってくる男の人生は、はたして至福のものであったのか、それとも味気ないものだったのか。「最期の味」の正体が気になって最後までするすると読んでしまったけれど、本当は、登場してくる味ひとつひとつを丁寧に脳内で再体験しながら読むのにふさわしい一冊だったような気がします。
★3 - コメント(0) - 2012年11月13日

「大事なのは食べることでも生きのびることでもなく答えを見つけることだ」グルメ三昧の人生の終わりに見いだした至福が「グルメ」でも「生」でもなく「答え」。味覚を悦ばせること(=肉体的・感性的快楽)より、自分自身にとっての納得のいく答えにたどり着くこと(理性的な喜び)の方が快感だというのは、とても面白い。
★1 - コメント(1) - 2012年9月2日

 家族や周辺の人々があぶり出していく「私」の人物像が深い。人って多面的で真っ白な善人・真っ黒な悪人はいないんだよな。。。  印象に残ったのは「鏡」の章の、食事を誰かのために作るというのは、人となりを含めその人にさらけ出すという行為であり、芸術作品であるみたいなくだり。私も自分を表現できるような料理をしていきたい。  も一つは、最後にある「重要なのは答えを見つけることなのだ」。生きていくことの、また自分が生きたことへの意味を「自分で」答えていくのだ!実存的な哲学のなメッセージですね!
★2 - コメント(0) - 2012年3月22日

輝かしい人生を送るきっかけになった大切なこと。でも、夢とか希望より計算と処世。ただ最後の最後に原点に戻れて良かった。
- コメント(0) - 2012年1月1日

味の正体が意外。
- コメント(0) - 2011年6月8日

わりと幸せな人生だよね。
★1 - コメント(0) - 2011年2月16日

フランス最優秀料理小説賞とはなんと美味しそうな賞であろうか。日本の小説にはないのかしら、最優秀料理小説賞。まとめて読みたい。読友さんが読んでいなかったら出会えなかった作品。感謝です。究極の美食を極めた料理評論家が、最期に求める味は何か。記憶を辿っていく。何を食べるかじゃなくて、誰と食べるかが、私には重要だなぁ。会話が大事。美味しいね、って言える相手がいないと。ちょっと味気ないから。【図】
★10 - コメント(2) - 2010年7月9日

最初から最後まで食べ物のまわりをぐるぐるする内容なのであまり面白くは無かったが、「料理小説」というジャンルだと思えば納得。日本料理店の「○○○」という店名はどうなんだろう。笑ってしまった。
- コメント(0) - 2010年3月20日

「最後には何が食べたいか」よくある質問だが、もしかしてもとめているのは「お腹かすいた」と思って物を食べることでは?
- コメント(0) - 2010年2月23日

死ぬ前に、最期に食べたいものは何?死の床にある著名な料理評論家は、薄れゆく意識の中で究極の味を思い出そうと記憶をたぐる。記憶の中の豪華な、あるいは素朴な料理の描写が続くが、あまり食欲をそそられないのは私がフランス料理に縁がないからか。(池波正太郎だとお腹が空く)そして、とにかく料理にしか関心のない主人公がなんだか哀れに思えてくる。『優雅なハリネズミ』のルネがちょっぴり登場するのだが、この時はまだ優雅設定を思いついてなかったのか、全くの別人でちょっと驚いた。そして一番の驚きは寿司のくだり。
★13 - コメント(4) - 2009年12月12日

地位も名声も手に入れ美食の限りを尽くしても、家庭を顧みず 大切なものを失っていた。ほんとうの幸せとは何か、考えさせられる。  料理の描写が秀逸。食べる喜び、生きる喜びに満ち溢れている。
- コメント(0) - 2009年10月18日

やっぱり、甘い物を食べているときが幸せ!
- コメント(0) - 2009年10月7日

最後に思い出したくなる味を滔々と思い出す道のりの物語。どれもこれもおいしそうだったので、最後の味の正体が意外といえば意外。あっさりといえばあっさり
- コメント(0) - 2009年6月29日

名画座でやってるお仏蘭西映画の佳品みたいな感じでした。ラストのオチはやや予定調和、あっさりと片付けたのも仏蘭西流なのかな。
★1 - コメント(0) - 2008年11月8日

最期の晩餐にふさわしい、記憶の食べ物としての理由が、イマイチ、パンチが弱いかな。いろんな食べ物が出て来るんだけど、いちいち、美味しそうに表現しているんだけど、個人的には、溶けて、染み込んだバタートーストが一番うまそうでした。
★2 - コメント(0) - 2006年1月24日

Y
すごく好き。
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やっぱり私はフランスは映画にしろ文学にしろ苦手かも。 言いたいことが私には分からない・・・
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至福の味の 評価:84 感想・レビュー:40
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