紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

紙の動物園の感想・レビュー(1053)

紙の動物園だ、コレは。あと、別の銀河人に会う的なヤツ。
★3 - コメント(0) - 3月24日

少なからずずっとSFを読んできたが、面白い小説はまだまだあるもんだなぁ、これこそ本格的なSFでありながら、よく言われて食傷気味なセリフの「どのSFが面白いの?」な質問に終止符を打つなw、来月の二弾目も楽しみだね。
★11 - コメント(0) - 3月22日

DEE
SFっぽくなさそうな装丁だけど、読んでみたらバッチリSFだった。 過去の物語に未来が混じったり、あるいは未来で過去が語られたりと、時間軸のズレが不思議と心地よかった。
★16 - コメント(0) - 3月13日

表題作など、所収の多くの短編は作者の苦労や痛みがひしひし感じられ、読むのが辛い。ただしお涙頂戴ではなく民俗的な批判や皮肉がみっしり込められた、骨太ストーリーでございます。テッド・チャンなど、過去のSF作品への深い愛も感じられ、現代的で現実的などっしりした論理がけっこうハードなので、わりと男性向きかなー。個人的には、そんなSFっぽいお話より、ひたすら奇妙な「選抜宇宙種族の本づくり習性」や「結縄」が好みだった。なにより「良い狩りを」で、暗さを蹴散らし飛翔する美女の妖狐にゃ惚れた! 
★13 - コメント(0) - 3月13日

〈紙の動物園〉表題作。やはり評判通り面白い。日系ブラジル人移民の一世と二世の世代間ギャップと重なる。〈太平洋~〉北海道の鉄道敷設のタコ部屋労働の話を思い出す。〈良い狩りを〉中華ファンタジーと思ったらスチームパンクだった。すごい。
★14 - コメント(0) - 3月9日

いかにもSFだったり、どちらかと言えばファンタジーだよなと思ってるうちにSFの世界観に変わって行ったりと一筋縄ではいかない作品達だった。表題作をはじめ内容はどれも結構重い。特に「文字占い師」は辛かった。 印象に残っているのは「心智五行」「波」。どちらも自分がかなり興味深く感じている類の作品群に入りそうだ。 先ずインカ帝国の≪キープ≫が浮かんだ「結縄」も面白かった。 かなり興味深い存在である≪妖狐≫が出てくる「良い狩を」にはいい意味で裏切られた。最初の姿も最後の姿もどちらも≪妖狐≫なんだなあと思う。
★11 - コメント(0) - 3月9日

幼い頃に母親が作ってくれる折り紙。母親が折り紙に息を吹き込むと、その息を分かち合い、その命を貰って動き出す。「母さんの魔法」しかし成長するに従い……箱に入れられたままの折り紙で作られたたくさんの動物たち、命の灯が消えそうになったとき息子にかけた母の言葉。魔法はまだ続いていた。最初に折ってくれた虎が膝の上に飛び乗ってきた。ひとりでに折り目をほどいて広がった先に見えてきたのは母親からの中国語の手紙。ここからは涙で文字が見えなくなった。大きな大きな愛。彼の書いた愛の文字が母の文字と絡み合う。いつもそばにいる。
★80 - コメント(2) - 3月7日

表題作の「紙の動物園」が最も印象に残った。ファンタジー要素が切なさと感動を深めており、素晴らしかった。「良い狩りを」も、世界観がガラッと変わる瞬間が良かった。個人的には翻訳物は苦手で、理解が難しい部分もあったが、全体的に高水準な作品。
★13 - コメント(0) - 3月2日

文字にこめられた不思議な力が人の心を揺さぶる。生命体のあり方によって読むという行為や対象そのものがファンタジーと化す。星への旅や不老不死が可能となり、全てデータに置換可能な世界にあって、人の心が渇望してやまない「リアル」。第2次大戦がなかった世界で隠蔽された残虐行為。などなど、ハイクオリティSF短篇集。SFの良さを再認識。
★13 - コメント(0) - 2月25日

人の暖かさを感じられる話を切ない文章とSFで包んだ短編集。東洋への好奇心と無理解、古代神秘を明かしていくことがテーマの作品が多い。SFよりファンタジー色の強い表題作と文字占いの話が好き
★17 - コメント(0) - 2月19日

図書館。トップスリーはこんな感じ。『結縄』『太平洋横断海底トンネル小史』『選抜宇宙種族の本づくり習性』。作者は相当ハイスペックな人なんだろうなぁ。読んでいる時のテイストが似通っているため、この分量を一気に読むとしんどいです。テッド・チャン、読んでみよう。
★10 - コメント(0) - 2月19日

飛浩隆さんがツイッターで言及してたのを思いだして借りてみた。 ものあはれがお気に入り。外部からみた日本人観はこんなに高評価なんでしょうか?
★6 - コメント(0) - 2月18日

SF短編集。どれも面白かった!なんとも切ない感じが良い。初めの二作品で心を掴まれ泣きそうになった。紙の動物を想像して、親に感謝。結縄では古代の文字の読み方が遺伝子に結びつくなんて考えもしなかったし、太平洋横断海底トンネル小史では上海〜日本〜シアトル結ぶ海底トンネルを思いつく発想に感心。捕虜でトンネル掘削も起こりそうな事件もリアルでいつか将来できたら良いのにと思った。心智五行で言うところの私の性質はなんだろう、体調が悪くなったりしたら見てもらいたいものだ。
★9 - コメント(0) - 2月18日

こんな本ならいくらでも読みたい。ハートウォーミングな(陳腐でない)表題作「紙の動物園」、理系心をくすぐる「心智五行」、甘ったるい日常を揺らがせる「文字占い師」。至極の短編集だが、特に表題作の「紙の動物園」は何とまあ。すごいじゃないか。これを読んで心を動かされないのであれば、本を閉じてブックオフにでも売って次の人に回してほしい。そう言いたくなるほどの出来。
★16 - コメント(0) - 2月12日

『結縄』の元ネタになっている話は知っていたがそれをここまで面白く使えるものかと唸った。全体としては中国文化の要素が強くて多作なテッド・チャンという感じ。『結縄』『太平洋横断海底トンネル小史』『1ビットのエラー』『愛のアルゴリズム』が特に気に入った。
★5 - コメント(0) - 2月12日

作者は表題作をどんな思いで書いたのだろうかと考えさせられる。 他の短編も粒揃いではあるが、続けて読むと同工異曲っぽいのもあり少々飽きてくる。 しかし、ラストの2編で読了感はとても良い。 413ページ
★23 - コメント(3) - 2月10日

Y
韓国滞在中に再読 すごい 「もしあなたが求めているものが喪失なら、あなたがすればいいのは、待つことだけ」
★6 - コメント(0) - 2月6日

十歳で米国に移住した中国系SF作家の短編集。本国に先駆けて中国やフランス、そして日本で出版。かなり多作らしく、もう九十篇ぐらい書いているそう。確かにメランコリーに寄った、読み味が結構似ていているものが多く、量産の匂いがするのだが、クオリティはどれも高い。チャンとイーガンを薄めて読みやすくした感じかもね。
★10 - コメント(0) - 2月6日

『紙の動物園』切なさがファンタジックな世界に優しく包まれいて素直に泣けました。
★9 - コメント(0) - 1月26日

幼き日に少年の母が折ってくれた折り紙の動物たちは、彼女に命を吹き込まれて動き出していた。再読しようと私がページを捲るたび、彼らは永遠の命を得て動き出す。文字占い師の人種の垣根を越えた言葉の魔法。カル,イー族は米粒よりも小さいが、彼らは壮大な文明を独自に築き上げる。機械仕掛けの妖狐の息をのむほどの美しさに至るまで、目を逸らすことが出来なかった。優れた物理学の知識を併せ持ちながらも、この作者の視点はどうしてこんなにも暖かいのだろう。今日も儚くも勇敢な動物たちがうなり声を上げる。私は深い愛を感じてまた涙を流す。
★18 - コメント(0) - 1月26日

「紙の動物園」読んでる間じゅう ボロ泣き。大切な人がいなくなってからでは遅いのです。。母の大きな愛を感じました
★53 - コメント(6) - 1月25日

とても先を行ってるSFだと思った。作者は賢く、想像がついていけない場面も多々あったが、デジタル化した世界も四次元も不老不死も全て人間が創造したもの。だから、彼が描く世界は人間の息がかかった物語だった。乾いたような世界の中にも優しさや哀しみから人間味が感じられ、結果安らぎをえられるラストになっていた。SFと愛情のバランスの良い1冊だと思う。
★163 - コメント(0) - 1月23日

「文字占い師」は泣きそうになってしまった。「月へ」「結縄」「太平洋横断トンネル小史」「愛のアルゴリズム」あたりが面白い。もっと中国人の視点にたったSFを読んでみたい。平均点の高いSF短編集。
★21 - コメント(0) - 1月22日

語り口が、誰かに似てる…。そうだ、星新一さん!そのせいか、なんとなく懐かしい感じがした。短編集だが、どれもとても面白い。電車で読みたい感じ。
★3 - コメント(0) - 1月15日

SF小説だけど、中国や東洋を連想させるものが多く、漢字や中国語とかの表記とか日中の歴史が出てきて、SFなのにどこか違うものを読んでいるような気分になった。個人的には、「紙の動物園」「もののあはれ」、「文字占い師」の話が好き。
★6 - コメント(0) - 1月15日

東洋思想がふんだんに取り入れられた点が面白いSF。特に前半の数作がどれも好みで良いですね。中でも表題作、【結縄】【心智五行】は好み。本を作る宇宙人達の話なんか、こんな設定よく色々思いつくなと、SF作家の発想力というものに感嘆。妖狐の少女と退治師の少年の交流譚【良い狩りを】も一風変わってて良いし……もう、どれも面白いです。
★5 - コメント(0) - 1月15日

There are a lot of so called “immigration literature” works in the world. When Yang Yi won the 139th Akutagawa Prize in 2008, Haruki Murakami said that the new writer would not be born if the candidate had written specific personal history. That means it
- コメント(0) - 1月12日

日本と欧米と中華文化が織り交ぜられ、その上にSFが乗っかっているような短編集。SFっても、宇宙船がどうのというよりは、人の意識とか人体を電気的な信号の環の中で統一する感じの話が多かった気がする。新人類を超えて、これは人?みたいなね。一番お気に入りは「太平洋横断海底トンネル小史」かな。太平洋戦争のどこかで分岐してこんな未来があるのも面白いと思わせてくれた作品。あと、「1ビットのエラー」「愛のアルゴリズム」は、仕事柄プログラミングな要素がたっぷりで興味深かった。
★13 - コメント(0) - 1月12日

短篇集。表題作は、クリスマスギフトの包装紙で作られた命ある動物たちと、彼らと心を通わせていた母子の物語。紙の虎に「長いあいだどうしてた?」と聞くシーンの残酷さと切なさ、そのあとの手紙に綴られた呪いじみた願いに胸がつまった。東洋の要素、西洋の要素、そしてSFの要素が織り交ぜられていて、ふだん触れないだけに難解だったけど新鮮だった。もの悲しい風味の作品が多いものの、個人に感情移入するというよりも、そういうものの歴史?綴り、織り、編まれてきたもののその紋様を眺めているような気分になった。
★6 - コメント(0) - 1月10日

★★★★★表題作と、1ビットのエラーが、特に好き。どの話も、短い中にたくさんのドラマとたくさんの美しい言葉があって、、さらに、元々中国をテーマにした小説が好きなので、すっかり虜になってしまった。
★13 - コメント(0) - 1月9日

最初の表題作で涙 混血の人間、故郷から引き剥がされた人間の心情について、とても温かい筆致で描いてる 凄い
★6 - コメント(1) - 1月7日

解説にもあったように、テッド・チャンの作品と近い感性を感じる。チャンに比べるとハードさは低くリーダビリティは高い(オールドスクールなSFっぽい)が、中身は濃い。個人的には「良い狩を」の《決め》のシーンの美しさに圧倒された。
★6 - コメント(0) - 1月5日

豊富な知識をもとに書かれている物語には読みながら何度も唸ってしまった。SFファンタジーなんだけど発想力想像力が最新の科学をベースにしているためわくわくしっぱなし。ケン・リュウって、頭の良い人なんだろうなあと経歴を見てみたらやっぱりすごかった。現代版手塚治虫って感じもする。手塚治虫が今の作家だとしたら似たものを書いていたんじゃないかなと。好きだったのは「選抜宇宙種族の本作りの習性」「文字占い師」「良い狩りを」。
★22 - コメント(0) - 2016年12月29日

私はSFの良い読者ではないかもしれない、と思うほど作者の想像力が私の理解力の遥か上を行ってしまい、状況把握に苦しむ場面もあったが、特異な設定の中でも人間の思いがきちんと表現されていて心を動かされてしまった。中国は甘粛省で生まれ十一歳で米国移住という作者の背景からか、アジアへのノスタルジーも感じられる。個人的には『紙の動物園』と『文字占い師』が心に残ったが、人によって心に残る話が異なるだろうな、そういうことを比較しあうのも楽しいのかもしれない、と思える短編集だった。
★11 - コメント(0) - 2016年12月23日

SFは読み慣れていないせいか、難しく感じる話も多く、ぜんぶは読み切れなかったけど、表題作の「紙の動物園」と「もののあはれ」「心智五行」あたりが楽しめたし印象に残った(「紙の動物園」の最後は泣きそうに……)。作者が中国系なのに日本に詳しいのはなんでかな。東洋の入り混じった西洋の雰囲気が新鮮。それと、こんな難しいものを訳せる古沢氏に脱帽。
★9 - コメント(0) - 2016年12月22日

SF、ファンタジー、海外文学と私の苦手とする要素満載な本作…チーン。あえなく途中で断念。宇宙、科学、人種差別等々扱うものの世界観が凄過ぎて、生半可に読み流すのはもったいない。また、余裕のある時にじっくり読んでみよう。読んだ中では「太平洋横断海底トンネル小史」が印象的だった。とりあえず、次に予約が入ってるようなので返却なり。
★42 - コメント(2) - 2016年12月18日

生きていることが物悲しくなる物語でした。けして、悲観的な話ではないが読むとなぜかしら悲しくなる。人生、いや人類の連綿とした生きていく物語が聞こえてくるような短編集でした。
★4 - コメント(0) - 2016年12月14日

何度も思うことだが、本は読むべき時に、ちゃんと呼んでくれる。気になっていても、すれ違ったままだったり、何となく盛り上がりに欠けて、近づけなかったりした本も、時期が来ればちゃんと出会えるものだ。そういう個人の意思だけに頼らない巡り合わせを、信じたくなる短編集。SFとドキュメンタリーと民話の味わいが、不思議なバランスで併立している。悲しくても、矛盾だらけでも、人としてこの世界を認めたい。こんな物語を生み出す著者と、同じ時代を生きているから。
★40 - コメント(0) - 2016年12月12日

暗すぎるけど、いい感じ。B
★7 - コメント(0) - 2016年12月12日

短編集。表題の「紙の動物園」はこんな形の作品が書けるのは凄いと感心した。「もののあはれ」も読んだ。ここから疑念が生まれる。なんでそのテーマや事象が今ここで必要なのか。そこで読むのをやめた。正直言うと、「紙の動物園」も再読しようとすると、読むのを躊躇う。いい意味で出来すぎてる、という他はない。
★7 - コメント(0) - 2016年12月12日

紙の動物園の 評価:100 感想・レビュー:533
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