蒲公英(ダンデライオン)王朝記 巻ノ二: 囚われの王狼 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

蒲公英(ダンデライオン)王朝記 巻ノ二: 囚われの王狼 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
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蒲公英(ダンデライオン)王朝記 巻ノ二: 囚われの王狼はこんな本です

蒲公英(ダンデライオン)王朝記 巻ノ二: 囚われの王狼はこんな本です

蒲公英(ダンデライオン)王朝記 巻ノ二: 囚われの王狼の感想・レビュー(108)

元来人間味豊かな英雄たちが、ケン・リュウ流の造形で新しい命を吹き込まれている。主人公格の弁舌など作者らしさが十全に発揮されており舌を巻いた。とりわけ目を見張るのはあの国士無双と稀代の悪女だろう。この改変で作品はさらに現代人の読み物に相応しくなった。また、モチーフの分解と再構成が多いことは特徴的だ。翻案の技巧を用いれば古典は永遠に新しくありうると知らしめた。独創とは異なる意味で創造的だと思う。作者の力量は折り紙つきなので筆致の冴えには今さら驚かないが、それだけに高まる期待には十分応えられたのではないか。
★1 - コメント(0) - 2月21日

前巻は史記の影響力が強すぎるように感じたが、物語も後半になってファンタジーの部分もエンジンがかかってきた。クルーベン(一角鯨)と飛行船を乗り継いでの首都強襲や、潜水艦を使って海上包囲を抜ける場面はわくわくさせられた。ついに登場した韓信が女性になっているのも物語に良い彩を加えている。良妻そのものだった呂雉が少しずつ危うくなっていくところや、ただ一人項羽を理解する虞美人など、女性陣の動きが印象に残った。逆に項羽はラスボスにしては脳筋すぎて少し物足りなく感じてしまったかも。
★5 - コメント(1) - 2月14日

「紙の動物園」でアジア的な温かい幻想譚と理論が世界を彩る西洋SFを見事に調和させたケン・リュウが項羽と劉邦を題材に異世界戦記織り上げたらまあ最高になるよね、という奴。元ネタ知らなくても陰謀や武勇、友情や裏切り、人間と人間・人間と世界の戦いに満ち満ちた至高の大河ファンタジーだし、楚漢戦争の知識があれば歴史上のエピソードに魅力的なキャラの感情が絡み合ってエモさが決壊する。元ネタではその後嫁が…なんですが次作ではだいぶ時代飛びそうなので一安心(嫁枠のキャラ的にそうなって欲しくないんすよ)。上下巻の下。
★2 - コメント(0) - 2月8日

とりあえず楚漢戦争が終わって、どうなるのだろう、展開が楽しみ。
- コメント(0) - 1月27日

ジアさんのモデルと言うか元ネタになっているであろう人物のことを考えると, 度々出てくる「政治的な」態度に寒気を覚える. 目から光がなくなってそうな最終幕とか特に.
- コメント(0) - 1月1日

★★☆
- コメント(0) - 2016年12月23日

タイトルで誰が覇者となるかわかるの今更気が付く。たくさんの登場人物の思惑が交錯するのが読み応えあり面白かった。ダラ諸島の王となったのはクニであったが、マタの潔癖さ・武勇に重きを置くところなども気持ちはわかる。彼らの違いは仲間の忠告を受け止める心の柔らかさだろうか。マタがクニのように育ったならあるいは違っていたのかもしれない。マタとミラの不器用な交流が心に残る。次巻がとても楽しみだ。
- コメント(0) - 2016年11月19日

やっぱりケン・リュウの世界観好きだわ。ただエピソード盛り込みすぎで、主人公視点ではなく俯瞰した目線で描かれてるので臨場感はあまり感じられず。ずっとクニ贔屓で読んでいたけど最後はマタに同情してしまった。根っからの悪者が出て来ない。二部も楽しみにしています!
★3 - コメント(0) - 2016年10月30日

嫁さん恐い。★☆☆☆☆
★5 - コメント(0) - 2016年10月27日

読了。なぜ「項羽と劉邦」なのかが巻ノ二にきて、なるほど、とわかりました。ちょっとしたボタンの掛け違いが歴史を大きく動かすことになるのだなあ。登場人物が多いと、どうにもとっ散らかる可能性があるのに、読者はこの世界にどっぷりと浸かって溶け込んでしまうので、その心配はまったくなかった。最終的には、ダラ諸島の戦況をまるで神様目線で見下ろしているかのような錯覚に陥ったら、本当の神様が出てきて(笑)。第二部の翻訳もどうか出ますように。
★2 - コメント(0) - 2016年10月11日

面白い。第2部も予定されているようで、今から楽しみ。
- コメント(0) - 2016年9月26日

面白いことは面白いけど、ここまでは『項羽と劉邦』の面白さを抜け出てないので、第2部移行を待ちたい。
- コメント(0) - 2016年9月22日

うまいなあ。大冊なのにあっという間に読ませる筆力が素晴らしい。話のテンポが速い!
- コメント(0) - 2016年9月15日

全然予期していなかった展開。クニとマタがいずれ手を組むと思っていたら、完全に反目し、それが結末へ続く。主人公が寝返ったり、あっさり打たれたりするのは、まるで中国の歴史を見ているよう。登場人物ではギン・マゾウティのキャラが光る。いささかごちゃごちゃし過ぎている感はあるが、今までにない作品の出現として評価したい。★★★★☆
★1 - コメント(0) - 2016年9月11日

『紙の動物園』収録作を読んでおくとニヤリとさせるような要素あり。
★2 - コメント(0) - 2016年9月4日

「項羽と劉邦」の下敷き通り「背水の陣」から「四面楚歌」までテンポ良く描かれています。(「宋襄の仁」や「苦肉の計」もあったかな?)後書きでもあるように見所はなんといっても女性達の活躍です。何しろ古い時代が下敷きになっているので、こういった社会における伝統的な女性の既成概念からの解放はなんとも目新しく、痛快でした。物語のラストあたりではアジアの残酷女傑呂太后の片鱗が見られるが、人間豚の件はやめてほしいな~。
★12 - コメント(0) - 2016年9月2日

秦→楚漢戦争、項羽と劉邦の翻案。
- コメント(0) - 2016年8月27日

主人公と思われる2人以外に登場人物がとても多く、また作者の創造した架空の土地が微に入り細に入りで、要は私は全体を把握できなかったのだろう。ダラの神々まで出てきて。正直第1巻を読み終えたとき、キコウミとマタの続編がこの巻に出てくるとばかり思っていたので、あっさり死んだキコウミで片づけられていたことに心が折れた。後半出てきたギン・マゾウティの描き方はうまいなぁと。ルアン・ジアと良いパートナーになったことは救いだったな。
★2 - コメント(0) - 2016年8月14日

テンポよく話が進んで面白い。キャラクターに焦点を当てるパートと事態の推移を記述するパートのバランスがうまい。
★1 - コメント(0) - 2016年8月14日

魅力的なキャラ満載、奇想の兵器も登場。ギン・マゾウティの活躍に痺れました。楚漢戦争をここまで鮮やかに再創造できるとは。三部作だそうだが、待ち遠しいかぎりだ。
- コメント(0) - 2016年8月13日

ミュンとサクリは同一人物だよなぁ……?新☆ハヤカワ・SF・シリーズにしては間を置かずに刊行されたのはいいケド、校正はしっかりして欲しいものである。
- コメント(0) - 2016年8月8日

☆☆☆
- コメント(0) - 2016年8月7日

○ わりとすんなり第1部完。ガル軍元帥をはじめとした女性部隊が活躍する第2巻は、〈鴻門の会〉〈背水の陣〉〈四面楚歌〉など史記の有名エピソードを網羅しつつ、飛空艇、潜水艦などのSF要素を交えたダイナミックな戦記となっていて面白かった。惜しむらくは陳平をモデルにしたキャラが出てこなかったこと。子どもの世代になる第2部は平和な時代かと思ったらやっぱり戦争。今度は匈奴を模した敵が攻めてくるのかな?いずれにせよ楽しみである。
★2 - コメント(0) - 2016年8月6日

巻ノ一読んだ時点では「このまま延々項羽と劉邦か…( ;´Д`)」と若干ゲンナリしたのだが(スミマセン)うまくまとめたな〜!と感心。読者の大半が結末を知っている小説は細部をどう肉付けするかが肝だと思うが、相変わらず登場人物多いし完全なる善人なんて一人もいないのに、皆それぞれ魅力的。訳者後書きにもあるように、女性がキーパーソンとなりどんどん戦況を変えていくのも楽しい。クニとマタの物語は終わっても歴史は次の世代へと続いていく。人びとをゲームの手駒のように見下ろす神々の干渉もこれから更に拡がるのか。第二部楽しみ!
★16 - コメント(0) - 2016年8月5日

『「歌っている男たちは捕虜ではありません」・・・「あれは・・・あれは我が軍の男たちです」(p367)』少しずつ、少しずつ「項羽と劉邦」と違う。ファンタジーは背景を説明するからなのか、分かりやすいところが多い。とはいえ『狩りは終わった(p395)』そのあとに何が始まるのだろう。著者の思う壺だよね。
★3 - コメント(0) - 2016年8月2日

波乱万丈の一大絵巻、クニとガルの対決にもいちおうの決着がついた。ストーリーは一筋縄ではいかず、人々の様々な思惑をはらみながら変転し続け、善悪を超えた行動がダイナミックな物語を紡ぐ。クニ、ガルを支える参謀役たちの戦略が局面に影響を与えているかのようだが、時折り現れる神々が彼らをゲームの駒のように操っている様子も面白い。だが神々とて万能ではないようで、事態が神の意志を超えたところで進んでいくところもこのシリーズのユニークなところだろう。ぜひ第二部も邦訳されてほしい。
★5 - コメント(0) - 2016年8月1日

予定通りに神々の介入が増えた、と言っても基本的に間接的なものだけれども。『項羽と劉邦』伝承をFT気味に翻案した作品として読むのが本筋なのかもなあ。「あの韓信が○○化!」というとラノベ感あり。 http://fse.tw/9n3tZ#all
★1 - コメント(0) - 2016年7月31日

所謂"逆転劇"は物語として面白いし、それぞれにある戦争の動機やそれぞれにある正義と後ろめたさもきちんと描かれてるので、勝者側の論理だけに立った胡散臭い感じが余り無くて良い。"武力"<"知略"という展開も好み。以上から若干後味にモヤモヤが残るのは仕方ないか。でも中華テクノロジーは、もうちょっと頑張って欲しい。
★3 - コメント(0) - 2016年7月31日

いよいよ後半の巻ノ二。元々巻ノ一と巻ノ二で1作を為していたので、後半に当たる巻ノ二はいよいよクライマックス。と言うことで面白いに決まってる。話の展開が早すぎとか展開が読めてしまう、という評も有るけどそれは仕方ないかな。韓信、蕭何、張良、英布といった人物、閘門の会、股潜り、背水の陣、四面楚歌などがいい具合にアレンジされていて、シルクパンクっぽい発明なんかも出てきてホント面白かった。古沢さんの訳者後書きによると次巻は、外から別の帝国が侵入してきて…という話らしい。匈奴?
★1 - コメント(0) - 2016年7月31日

第一部で項羽と劉邦は終わりなのか、よかった。結末知ってるからやはりわくわく感が少々落ちるんで。第二部は子供たちが活躍らしいのでここからは独自の冒険を展開していってほしいな。
★16 - コメント(0) - 2016年7月30日

巻ノ一「諸王の誉れ」から時をおかずに読めたおかげで、無問題~などと思っておりましたが、カタカナの地名と人名にナニがナニやら。となりつつそれでもやっぱり読み応えがありました。まだもうしばらくは主役2人が力を合わせて~な展開がつづくものかと思いきや、呆気なく崩壊したのは残念無念。でもというかだからというか、「四面楚歌」の場面はグッとくるものがありました。これで第一部完、二部は子供たちの代のお話らしいんですけど、それを読めるようになる頃には、また誰が誰やらわからなくなっていそうなのが気掛かりです…。
★3 - コメント(0) - 2016年7月27日

巻ノ一という長い長いトンネルを抜けると、そこには、思いもかけないハラハラどきどき、一気読み必至の物語が繰り広げられていた?!うわ~ごめんなさい!ケン・リュウ!疑ってごめんなさい!!コレ面白いよ。予想を裏切る面白さだよ?!本作のキーワードは女性の活用?!これぞ総活躍時代の到来か?!w
★18 - コメント(4) - 2016年7月27日

読了:◯
★4 - コメント(0) - 2016年7月22日

帝国打倒編ともいえる一巻から、三国志のような雰囲気も漂うポスト帝国編。ディスコミュニケーションと仁義と野望が渦巻き、次々と登場人物が現れ活躍しときに退場するスピード感は一巻以上に楽しめる。戦乱の覇権争いももちろんなんだけど、クニとジアの関係に象徴されるような人間の関係性の機微というか理解はできるのに相反する気持ちで微妙にすれ違う心情を浮かび上がらせるのがうまい。そこは『紙の動物園』でも際立っていたしね。一先ずの決着はつき、今後は神々の動きやさらなる技術展開なんかにも期待したい。
★2 - コメント(0) - 2016年7月21日

とりあえず面白い。展開が早いのが魅力でもあり食い足りなさが少し残る部分でもあるのだが、ひとつひとつのエピソードが印象深いのは魅力的な台詞やフレーズがしばしば出てくるからだろう。登場人物も多いのでボヤボヤしてると、あれ? これ誰だっけとなるのだが、一度入り込んでしまえばグイグイいける。
★5 - コメント(0) - 2016年7月21日

クニの持つ資質が何であって、なぜあそこまで昇り詰めることができたのかを考えてしまう。マタの持つ武の資質は分かりやすく、読んでいて魅力を感じるキャラであるが、、クニは何が優れていたのであろうか? 特に優れた能力を持たないが、周りの人の能力を理解して見極めらること、どんな職業・身分の人でも話し語り合うことが出来ることとかなのであろうか。 今の現実の世の中なぜこの人が政治家の要職に就いていると思うことがあるが、きっとクニの様に傍からは分からないけど、色んな人の意見をがんばって聞いているのかな??
★6 - コメント(0) - 2016年7月21日

Ebi
色々と起きたがクニが治めることで決着。クニの側の痛快さも良いが、マタの歯がゆさもどこか共感できる。テンポの良い時はやけに淡々と進んでいく。そういうときは作品のテーマも相まって古典の歴史書でも読んでるような気分。原作では次作もあるようだが、それは歴史の再描写ではない展開なのだろうか、それともまたどこかからモチーフを求めるのだろうか。そもそも出るのか。
★4 - コメント(0) - 2016年7月19日

触れ込みの割にはあっさり終わったなぁ、という印象▼楚漢戦争のエピソードやシルクパンクらしいガジェット、あるいは女性の登用となし崩し的総力戦体制などのネタが矢継ぎ早に繰り出されるものだから、これは異世界転生チートものか、あるいはやる夫の歴史ものかという印象を受けた▼せっかく魅力的な異世界を創造したのに、日本人にとっては土台が明白なため魅力が減じている感触を受ける。これは大変もったいないことだと思う。続編はこの鮮やかな舞台の上で、史実エピソードはおまけ程度の、作者オリジナルの物語が展開していけばいいと思う
★4 - コメント(0) - 2016年7月19日

面白かった!王朝記というか、戦記というか。項羽と劉邦ベースなので、あこれは韓信の股くぐりか、これは四面楚歌か、とかでてくる。一方、鯨面の島民に仲介され大鯨クラーベンの背に乗っていくシーンなどもむねあつ。
★1 - コメント(0) - 2016年7月16日

★★★
- コメント(0) - 2016年7月14日

蒲公英(ダンデライオン)王朝記 巻ノ二: 囚われの王狼の 評価:94 感想・レビュー:50
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