真鶴

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真鶴はこんな本です

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真鶴の感想・レビュー(596)

普段読みなれない言葉が多く使われているので、読み始めは戸惑った。こういう日本語もあるのか、と勉強になる。内容は主人公である京が夫である礼の失踪をを人間ではないものに導かれ受け入れるまでのお話。娘の百、実母、恋人(不倫相手)の青茲との距離を感じながら過ごす京。葛藤が思いのほか重い。そして何故真鶴なのか、最後までわからなかった。
★10 - コメント(0) - 2月23日

読んだけど。私のような内容説明スタンスでレビューを書く者にとっては一番書きづらい本。感性が勝った傾向で書かれる方がよほど本に沿ったものになるのではと。不明になった夫、その後の相手青茲、娘の百、ついてくる女、それぞれの間でのたゆたう心情。・・で融通の利かない私はみもふたもなく疑問になる。真鶴である必然はあったのであらうかと。
★4 - コメント(0) - 2月16日

間違えて誰かの夢の中に紛れ込んでしまったかのような作品。ついてきた女はなんだったのだろうか。生きていくって寂しい事で、それぞれの年代でその寂しさと向き合っていかなくてはいけないんだな。
★26 - コメント(0) - 2月12日

真鶴はこの話の舞台の場所だ。主人公の京は、失踪してしまった夫の礼を知らず知らずのうちに追っている。青磁や百、ついてくるものの存在で、どことなく真鶴の異世界のように思えてくる話だった。
★5 - コメント(0) - 2016年8月23日

初めての川上弘美作品がこれで、今までに味わった事のない不思議な世界観に陶酔。現実世界と、現実、のはずだけど幻のような真鶴を行き来しつつ行方不明の夫の影を追いながら知らない女の影に追われる。ラストも美しい。真鶴に行ってみたくなりました。
- コメント(0) - 2016年7月5日

『いとしい』と続けて『真鶴』を読む。どちらも何度読んでもわからない。続けて読んだので、比べて真鶴の方が終わりにちゃんと着地させてくれる小説だった。真鶴に行っているときの京の感じは、いとしいのオトヒコさんの膜に包まれたときの感じなのか。真鶴にいるとき、思っていた以上にあちこち場所がぶつぶつと切られるようにうつりかわっていた。終わり、モモに真鶴にひとりで行ったのは三回きりよ、といって、モモはそんなもんだったっけ。とこたえる。読んでいても、あれ、そんなもんだったっけと感じる濃密さだった。はじめのとき、モモと、青
★9 - コメント(0) - 2016年4月14日

あっちへフラフラ、こっちへフラフラと現実と非現実の境を越えて、夢遊病のように京は彷徨う。 居なくなった男の影を求めて。 つかみどころが無い。絶えず頭の中を掻き乱されて最後に余韻だけが空白として無機質に残る。そんな感じだった。 結局女の影とは一体なんだったのか。彼女は本当に百や青磁や礼を愛していたのだろうか。 それは彼女しかわからない。彼女以外知りようがない。 あと脱線するが作品に出てくる食べ物がその都度その都度美味しそうだった。
★1 - コメント(0) - 2016年4月1日

ゆっくり流れる時間の中で、現実と非現実の狭間で、不安定に揺れ動く心と向き合いながら、10年前に突如、失踪した夫に決別する物語。
★13 - コメント(0) - 2015年12月26日

文章は読みやすいけれども、表現がとても不安定で、主人公の危うさを感じました。失踪した夫を追いかけて、真鶴まで何度も行くというストーリー。現実的なものの中に、この世のものではない非現実的な存在や現象などがあって、不安定な世界や空気に引きずり込まれて、地に足がついていないような感覚で読み進めました。不安な気持ちと心の整理を表現しているのかなと解釈しました。面白かったです。
★15 - コメント(0) - 2015年10月27日

京は礼がとても好きで、その気持ちに自分なりの決着をつける話だったのだなというのが率直な感想。京の後をついてくる女が登場して、話がなにやら幻想めいてきます。礼と頸にほくろのついている女のいろいろな話は、実際にあった話なのか、京の想像ではないのか?などといろいろ考えてしまいますが、40半ばの女性が新たな人生のステージに踏み込んでいく話と理解したら、すっきりしました。
★6 - コメント(0) - 2015年9月14日

文体も設定も複雑ではないのに重厚です。
★2 - コメント(0) - 2015年7月8日

苦手な作家だけど、ケース入りの装丁があまりに好みで手にとった。 朝に夕に電車でバスで、通勤途中で読み終らず、疲れた体を引きずりつつ、 帰りに喫茶店に飛び込んで一心に読み続けた。 この物語を、のんびりお茶しながらベッドでゴロゴロ読む気にはなれなかった。 ざわめく他人たちの中で、どっぷり孤独に読み耽りたかった。 寂しかった。孤独だった。 日常なんて、いとも簡単に非日常に裏返るような気がして不安だった。 夜の喫茶店で一気に読み終えた後、残酷なほど自由な一人旅を終えたような気分だった(一人旅、したことないけど)。
★6 - コメント(0) - 2015年7月2日

「真鶴」隣町の真鶴だったんだ。淡々と読んだって感じです。
★4 - コメント(0) - 2015年6月12日

再読。感想を書きにくい本だけど大切な一冊だ。実際に真鶴を歩いた上で再読したので、現実と幽霊?の世界がリアルに混じり合って良かった。
★2 - コメント(0) - 2015年5月30日

話は失踪した主人、礼の日記に真鶴とあり、京は吸い寄せられるように東京から真鶴へ行ったり来たり。こっちの世界とあっちの世界をいったりきたり。ふわふわと、もやもやと。なんというか、感覚的な文体。 ついてくるもの、つよい、うすい、滲む、まざる、はっきりと言わないがその感じがよく分かる。娘や恋人との距離感の近くなったり遠くなったりの目に見えない変化も、繊細に表現される。京は不倫相手青茲を家族を持つものとして、自分は家族を知らないというが、私にはお母さんと、京と、百(娘)の女3人の生活がとても素敵に感じた。
★17 - コメント(0) - 2015年5月19日

主人公の独白で語られるおはなし。 ついてくるものが見えたり不思議な感じなので、怖い話なの?なんなの?と 気になって読んでしまったが、結局あまりすっきりせず…。
★1 - コメント(0) - 2015年4月27日

#187 2008年07月31日 初読のときの感想:「とうきょう」の現世、ももと母と青慈の話 「まなづる」の幻世、礼と女の話 二つの世界を東海道線の電車が結ぶ 不思議な話。 礼を失って出来た、京の心の傷は 真鶴の港町を彷徨うことで少しずつ回復していく。 高校生になったももと、母の京との距離感の描き方が すごく印象的。
★9 - コメント(0) - 2015年4月6日

タイトルの町に縁が有るという理由だけで読みたくなった本。過去の記憶と言っても、忘れていなければ現在の事柄。傷口に覆いかぶさるカサブタのように、日々の生活が心の傷を隠していく。傷が治りかけで痒くなり、それを我慢できず、何かに取り憑かれたようにカサブタを慎重に剥がしていく、放置しておけば自然に取れてしまうのに、剥がさずにはいられない、待てない。そんな作品でした。私個人の記憶にある真鶴を思い浮かべながら読み、自身の過去をつらつら思い出しながら読んだ。作中の主人公と同時に自身の過去も振り返りつつ。
★3 - コメント(0) - 2015年1月4日

礼(夫)が失踪し、母・百(娘)と三人で暮らす京。礼のことを思いつつ、不倫相手の青磁を必要とする。真鶴では、見えない女に付きまとわれる、ちょっと怖い世界。古風な言い回しや、妊娠・出産など体の感じ方を細かく描写しているのが印象的でした。
★7 - コメント(0) - 2014年12月22日

真鶴。礼。ついてくるおんな。ももが、かわいい。時間が何もかも、流してくれる。暗くて乾いた空気にのまれながら、最後にひとすじ、救ってくれる、やっぱり絶望のない川上作品。わたしは京がいとしいから、少しだけ礼がにくしい。
- コメント(0) - 2014年12月2日

繊細でうつくしくて不安定な作品でした。失踪した夫と、娘と母親と、愛人と、憑いてくる女と、忘れちゃいけない真鶴と。現実と想像したものとが一緒くたになって境界がなくなってしまう様子、すごく共感しながら読めました。娘との関係や男女の仲はそのアナロジーなのかとも思えるほど。3章あたりが好きです。
★6 - コメント(0) - 2014年11月7日

真鶴にゆかりがあるので情景を思い出しながら読めた。主人公に共感は出来なかったが、世界観は凄くて圧倒された。ただ独特の文体で、会話に鍵カッコが有る部分と無いの部分の意図とか、普通なら漢字で記すであろう何気ない語句を“あえて平仮名”で記してる意味とか、作者のクセなのか意図なのか読めず、多分そこまで難しく考えなくてもいいかもしれない部分で色々気になって考え込んでしまった。…礼は一体どこへいったのだろう。
★1 - コメント(0) - 2014年10月28日

私が今まで読んだ川上弘美さんの著作の中ではダントツに面白かった。主人公の京の感情の揺らぎや、肉感的表現、語彙の豊富さと日本語の美しさ、一文を短めに書いたリズム感、どれも素晴らしいと思います。川上弘美さんの描く女性ってどちらかというと私との距離感が遠くて霞みがかった印象だったのですが、今作の京は私好みでした。村上春樹さん的なパラレルワールド要素も有りつつ、女性特有の艶やかさと冷たさが混在した秀作でした。久しぶりに一文字一文字じっくりと読みたいと思わせてくれる作品でした。川上さんありがとうございました。
★15 - コメント(0) - 2014年10月3日

茫漠とした雰囲気のお話でした。夢と現をたゆたう主人公の様子が淡々と描写されます。読んでいて、ヒヤリとする思いも浮かんだはずなのに、文章が淡々としているためか、存外苦もなく読み切ることが出来ました。暗い雰囲気のお話は苦手なのですが、この著者のお話はさくさく読める不思議。
★1 - コメント(0) - 2014年9月8日

★★★
★1 - コメント(0) - 2014年8月15日

最後は胸が震えました。 どうしようもなくすきなのに、満たされることのない寂しさ。それを別な何かで埋めていくことは、救いにもなる。 「これからはほのぐらいところを歩いていくのだ」 今の私には沁みます。
★8 - コメント(0) - 2014年7月11日

しっとりした川上さんの文章なんだけど、途中からちょっとミステリっぽくなってくる。というか、ついがちゃがちゃした気持ちでそんな風に読んでしまうから、終わりが物足りなく感じる。礼はなんでいなくなったんだろうね。女に導かれるように何度も真鶴を訪れ、あっちとこっちを行き来する京こそ、ふっと消えてなくなりそうでいて、いなくならないんだよねえ。弱そう?いやいやなかなかにしぶといよね。
★17 - コメント(0) - 2014年7月8日

なんかヌルヌルする
★1 - コメント(0) - 2014年2月24日

★★★☆☆ なんだかぼんやりしたまま。
- コメント(0) - 2014年2月8日

うすぼんやりとした言葉遣いや独特の言い回しはそのままだが、他作品よりも淡々としていて、処女作の「神様」とそれに続く『神様』に収録された連作短編に似た雰囲気を纏っていると思う。登場人物たちにつけられた名前の響きが独特で、うつくしい。川上弘美の書くものはじんわりとあたたかいという印象が強かったが、本作は淡くつめたく、夕方の霧雨のなかで見上げた灰色の空の、雲の切れ間が青白く光っているようなうつくしさがある。高島野十郎のカバーで読んだのだが、カバーの雰囲気に内容も併せて、小川洋子の初期の作品を想起させられた。
★7 - コメント(0) - 2014年1月8日

真鶴ワールド に入り込むまでずいぶん時間がかかりました。自分を捨てた人に執着する気持ちは分かりませんが想いと言う様なものはわかる気がします。きっと何度も何度も読み返し味わえる作品なのだと思います。
★3 - コメント(0) - 2014年1月5日

大磯では近すぎる、熱海では明るすぎる。
★1 - コメント(0) - 2014年1月4日

k
途切れ、途切れ
- コメント(0) - 2014年1月3日

静かに綴られる、いなくなった者との話。
- コメント(0) - 2013年11月30日

現世と常世と行き来し京の「女」と「母」もせめぎ合う。我を忘れて礼もしくは青慈を求めたかと思うと娘の事を案じたり丁寧に出汁をとったりする、そのバランス感覚が逆に危うい。礼の失踪は妻だけでなく父、妹、娘を苦しめた。誰もがそれを乗り越えるのに同じぐらいだけの月日を要し、礼の母と娘が同じ雛人形に似ているという事実に血のなせる業を感じる。全体に幻想的でほの暗い色香に満ちている。「うるむ」という言葉の色っぽさ。始終かかっていた紗が最後のシーンで晴々と取り払われる事に安堵と少しの戸惑いを感じる。手元に置きたい作品。
★5 - コメント(0) - 2013年8月31日

長年、宙ぶらりんであった夫への葛藤が凄まじい。不思議な空気が漂っているのも良い。葛藤を乗り越えられたと感じさせる最期なのも良い。
★1 - コメント(0) - 2013年7月25日

ky
京と娘の百,京の夫礼は10年ほど前に失踪,青磁は京と付き合うようになって長い.京には常に女が付きまとい,それは自分自身の分身のようでもある. 文体が著者独特と思われ優しく読みやすい.
★1 - コメント(0) - 2013年5月25日

情緒不安定な女に共感は出来ないけど、何だか気になる。
- コメント(0) - 2013年5月15日

女は誰なのだろう。礼はいったいどうしたんだろう。そして京と百はこれからどうなるのだろう。たくさんのもやもやに包まれるが、真鶴の海の青さだけが鮮やか。不思議な読感。
★11 - コメント(0) - 2013年5月14日

真鶴の 評価:76 感想・レビュー:182
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