約束された場所で―underground〈2〉

約束された場所で―underground〈2〉
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陸王
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約束された場所で―underground〈2〉の感想・レビュー(225)

地下鉄サリン事件の被害者側のインタビュー集「アンダーグラウンド」を読み終えて、同じ著者によるオウム真理教側のインタビュー集も手に取ってみた。それぞれ様々な事情を抱えて教団に加わった個々人の証言を読んでいると、当時メディアに映った異様な信者の姿の裏側が見えてくる。併録された河合隼雄と著者の対談で語られる善と悪の考察にも考えさせられた。
★8 - コメント(0) - 2016年11月18日

オウム真理教の元信者や信者の方々へインタビューした内容が掲載されていて、入信前から入信及び出家後の生活や思想などが示されています。現世で自分の居場所がないと感じていた人達が、教団での生活を自分の居場所として肯定的に捉えて、地下鉄サリン事件などを通して教団が社会的な非難を受けていることは気にしておらず、今後も信仰を続けていく意志を感じました。初めは奇異に感じましたが、もし読書や読メ利用が社会的非難を受ける行為だと言われるような社会でも自分は利用するだろうと考えると、自分にも彼らと同様の側面がある気がします。
★43 - コメント(2) - 2016年10月22日

河合隼雄との対談はハッとさせられるものがあった。「こんなに多くの人を惹き付けるストーリー性とはいったいどんなものだったのか。そしてそのようなストーリーがどうして結果的にあれほどの致死性をおびなくてはならなかったのか(中略)物語には善き物語と悪しき物語があるんじゃないかと、そういうところにまで行ってしまいます。ここでまた悪とは何かという命題にたち戻るわけですが」という一文がなぜか共感した。
★4 - コメント(0) - 2016年3月21日

2016/03/16-2016/03/18
★1 - コメント(0) - 2016年3月18日

ある種のカリスマ性(魅力)を持つ人間にそれを引き立たせる才能を持つ優れた(悪知恵のきく、歪んだ考え方を持つ)部下が関わるとその物語は実質的に歪む。 それは確実に悪意を持っている。 何かがおかしい。たとえばそれはある日、自分の持ち物がたった一つだけなくなってしまった時のような、 一種類の絵の具だけが足りない絵の具セットのような、そんな違和感だ。何かが欠落した(抜け落ちた)というべきか。
★4 - コメント(4) - 2016年3月5日

村上春樹によるオウム信者へのインタビュー集。当時の教団内の日常や「事件」の後のことが語られていて興味深い。なかでも印象に残ったのは、元信者の間で言われていた「オウムで出世したきゃ東大生か美少女になるしかないんだよ」という言葉。あとがきで語られた「あの人たちは「エリートにもかかわらず」という文脈においてではなく、逆にエリートだからこそ、すっとあっちに行っちゃったんじゃないか」という言葉と併せて、引っ掛かっていたものがすとんと腑に落ちた。「約束された場所で」彼らが見たものを、私は想像することができない。
★36 - コメント(4) - 2016年2月27日

再読
★2 - コメント(0) - 2015年3月31日

『アンダーグラウンド』では明言されていなかったが、こちらでは河合氏との対談ではっきりと語られている。つまり、こちら側とあちら側のシステムが通底している部分があるということ。「一種宗教的な色彩さえある」とまで。私はそこで《犠牲》ということを考えてしまうのだ。村上氏があちら側とこちら側の壁の薄さを警告しながら、自身もその壁が曖昧になるような「地下鉄サリン事件で人が受けた被害の質はその人が以前から自分の持っていたある種の個人的な被害パターンと呼応したところがある〜」の発言をしてしまうように。
★30 - コメント(5) - 2015年1月24日

アンダーグラウンドに引き続いての再読。悪とは何か? 絶対悪とは?必要悪とは? 私の中で、疑問符が消えることは多分無いだろう。何かに帰依する生き方は私には出来ない。神であれ、人であれ。
★20 - コメント(3) - 2015年1月18日

【図書館】本書はオウム信者(過去・現在)へのインタビュー。村上が冒頭では「日本社会というメイン・システムから外れた人々」とあり、河合との対話でも「社会システムの中でやっていけない人たち」と、いずれにせよオウム信者たちのことを言及しているのだろうが、一度目を読んだ印象としては、一人を除いて、システムの中でやっていけないというよりは、むしろ、オウムがそこに《偶然的》にあり入信したような印象を受ける。《霊的なもの》又は、アトピーや体の不調がヨガか何かで完治していまって入信したという体験談は見逃すべきではない。
★57 - コメント(11) - 2015年1月11日

時間を置いてまた読んでみたい。その時には違った見方もできると思う。差別や偏見こそあれ、何かを追求する姿は魅力的だ。だからページをめくる手が止まらなくなる。わたしの知らなかったスゴ本が、また一冊見つかった。明日のノーベル賞作家の仕事に感謝です。
★4 - コメント(0) - 2014年10月8日

アンダーグラウンドを読むとこれも読まないわけにはいかない。著者のあとがきが一番印象に残った。
★2 - コメント(0) - 2014年9月9日

「アンダーグラウンド」でも、普通の本と違って内容が重たく、読むのにエネルギーが必要だったのに、こちらは信者のインタビューという事でまず読欲が出ない。私の中に「オウム側の言い分なんて…」というところがある。でもこの事件を風化させないために無関心ではいられないと読もうと決意。あれだけの事件を起こした信者といえども特別な人ではない。ただ「特別な人ではない人たち」が起こした事件の大きさは計り知れないし、特別ではなくても違和感を感じる。。私の感想はともかく、信者の飾りっけなしの声が聴ける本。
★87 - コメント(0) - 2014年8月26日

オウム真理教信者の聞き取りノンフィクション。 サリン事件被害者をインタビューした「アンダーグラウンド」と対になる作品。 オウム信者の哲学というか宗教というか、現実の生活とは離れたところにある根源的な問いには、共感できるところが多い。 それにしても、これら2作品は、その後の村上作品に大きなテーマを与えているのがよくわかった。 村上ファンはもちろん、オウムについて何か考えている人に、そしてオウムについて何も考えていない人にも、必読だと思う。
★3 - コメント(0) - 2014年8月21日

アンダーグラウンドを読んだので、図書館でかりて読みました。オウムの信者の話はとても興味があります。わからないことが多いし、隠された事が気になるから。サリンの事を知っていた人は少なかったんだなと感じた。確かに、皆知っていたらもれやすくなると思うけど、気づかないものなんだな。
★33 - コメント(0) - 2014年7月14日

[再読]オウム事件の風化も言われるようになって、本書と「アンダーグラウンド」は改めて読まれて欲しい。 個人を取り巻く情報環境は、10、20年前とは大きく変わってきた。オウムのようなカルトが勢力を伸ばすことはもはや難しいかもしれない。あらゆる情報が相対化されていく中で、特殊な教義なるものを絶対化するというのは難しい。でも、この本を読んでいると、別に今の時点でもオウム的なるものに惹かれていく、言葉を変えれば、この「現世」というものに違和感を感じる人は必ずいるだろうし、その人達を救うものは未だ無いように思う。
★4 - コメント(0) - 2014年6月15日

これを読んだ事で、1Q84の意味が少しわかってきたような気がする。最後の河合隼雄さんとの対談が興味深かった。村上春樹さんについては賛否両論あるけれど、アンダーグラウンド→約束された場所で、の彼の表現方法は素晴らしいと思った。
★5 - コメント(0) - 2014年6月2日

「私たちの日常生活と、危険性をはらんだカルト宗教を隔てている一枚の壁は、我々が想像しているよりも遥かに薄っぺらなものであるかもしれないのだ」 最近、オウムが母体となっている宗教団体に入会する若者が増加しているという記事を読み、驚いていたのだが、それは、既存の社会システムの中で上手くやっていけない人に対する受け皿が、いまだに足りていない、もしくは、存在していないことを示しているのだろう。これまで信者の考えなどを全く知らなかったが、共感できる部分もたくさんあった。対談も面白い。「悪」の解釈は、本当に難
★9 - コメント(0) - 2014年3月25日

村上春樹ファンの私ですが、内容が元オウム信者インタビューということで、なかなか読欲が進まず、いつか読まねばと思いつつ後回しにしてきた試練本。元信者の語る言葉に、複雑な読後感。今回の取材が後の長編小説1Q84へと繋がるわけですな。
★24 - コメント(2) - 2014年2月24日

アンダーグラウンドと較べて、インタビュー収録数が少ないので、さらっと読めてしまいました。 元信者へのインタビューということで、単なる善悪ではなく、複眼的にオウム事件を見ることができるようになったと思います。 オウム事件を生んだ社会的背景について、いろいろと考えさせられました。
★7 - コメント(0) - 2013年12月10日

不謹慎かもしれないが、単純にオウム真理教とは何だったのか、に興味があって手にとった。人に興味があるという著者のインタビューが引き出した元信者たちの話は興味深く、特別ではない普通の人々の人生が語られていた。自分と彼らと何が違うのか。河合氏との対談で語られている「善悪のバランスが大切」というのが印象的だった。今の世の中は一般的な善悪よりも、個人にとっての善悪が横行しているような気がする。河合氏が生きていたら今の日本をどう分析してくれたのかな、とふと思った。
★5 - コメント(0) - 2013年11月28日

オウム元信者は、世渡りが下手で純朴、潔癖主義、繊細、大人になる以前から世の中を達観し、人として成熟しすぎていた印象がある。事件被害者、ご遺族は無論の事、純粋に信仰を求め入教し世の中と隔離され事件とは無縁であった信者も被害者であった事に気が付かされた。自己空間から悪を排除する信仰心が暴走して外枠の人々に危害を加えた大惨事。そもそも万人に共通の悪は存在するのか?信仰、言論の自由という枠組みを守りながら世の均衡を維持する基準の線引き。これこそが倫理、道徳、法律、常識で武装しても防ぎきれない苦行そのものであろう。
★32 - コメント(1) - 2013年10月28日

記憶を消された人の話が怖かった。
★25 - コメント(0) - 2013年9月10日

ナチスにしろカルトにしろ特殊な状況下で一線を越えてしまう感覚は、現状では理解し難い。ただ、直接的であれ間接的であれ心の奥底に潜む暴力を抑えきれない時は有り得るのかもしれない。加害者たちは特別な人ではない。普通の人々だったのだ。それを思うと怖くて仕方ない。
★45 - コメント(2) - 2013年4月1日

サリン被害者との違いは、圧倒的な物語の少なさ。
★6 - コメント(0) - 2013年3月7日

【再読】 高3の時、担任の車に「オウム真理教」のチラシがあった。「信者?」と聞いた私(若さ故の直球(笑))に 「親友が出家して熊本に行ってしまった。とても真面目な人で悩みもあったのだろうけど全部捨てて行ってしまった。だから他の友人と取り戻しに行く」と言った先生の『取り戻す』という言葉が今でも強く印象に残っている。90年のことだった。その後その「親友」がどうなったのかは知らない。ただ この本を読むたび 思い悩んだ「答え」がこの場所なら それは「思い悩むことをやめた」だけで「答え」ではないのでは・・・と思う。
★24 - コメント(1) - 2013年2月23日

書きそびれていたのでうろ覚えで少し。。多くの信者が語った「誰でも終末思想を抱いている」っていうのは、あたしはちょっと賛同してしまう。いつか終わるからこそ、いまを頑張れるのでは?土日があるから平日働ける。いつか死ぬ日が訪れるのがわかっているから、いまを真面目に生きられる。気がする。その土日的な短いスパン(終末としての週末?笑)を持てなかったことが、本物の終末を望むことになってしまったのかなーと。働くって大事だ。笑 あと、他人に自分の人生を委ねてしまいたい感覚もわかる。案外共感するところが多かった。
★5 - コメント(0) - 2013年1月14日

アンダーグラウンドの次はコレ。オウム真理教信者・元信者へのインタビュー。1Q84のふかえりみたいな人がいた。
★5 - コメント(0) - 2012年11月15日

ノーベル賞関連で図書館カウンターそば設置されてたので貸出。地下鉄サリン事件被害者取材本「アンダーグラウンド」出版後、今度は元オウム信者を取材して出版したノンフィクション本。小説書く天才なのは言わずもがな、話を聴くにもたけている姿に驚愕。村上春樹、永遠に理想の男性です♪
★5 - コメント(0) - 2012年10月27日

信じるものは選ぼうと思った
★4 - コメント(0) - 2012年6月25日

事件があった当初はまだこどもみたいなものだったから、ただのカルトかと思ってたけど最近ニュースで目にするので読んでみた。事件自体は悪だけど(元)信者の人の話を聞くには、宗教を信じてしまった流れみたいなものはわかる気がした。純粋で生きにくいだろうなとも。私は宗教的なものは興味がないしよく分からないけれど、いろいろ事件についての文献も読んでみようかと思った。
★8 - コメント(0) - 2012年6月19日

共感できる部分もあるけど、大きな疑問、苛立ちもたくさん感じた。 とっても深く考えて真理を追究しようとしている人たちなのに どうして、かくもあっさりと、素直に、オウムの中に”答え”があると 確信してしまうのか。 本当に深く考えている人なら、 これって答えなのかなあ?本当にそうなの?って どこまでも、疑問を持ち続けるものじゃないの?
★6 - コメント(0) - 2012年6月17日

改めてオウム真理教を考えるのに参考。巻末のユング心理学の河合隼雄との対談が面白い。
★5 - コメント(0) - 2012年3月22日

オウム真理教信者へのインタビュー記録。筆者は「日本社会というメイン・システムから外れた人々(とくに若年層)を受け入れるための有効で正常なサブ・システム=安全ネットが日本には存在しないという現実は、あの事件のあとも何ひとつ変化していない。そのような本質的な、重大な欠落が我々の社会にブラック・ホールのように存在している限り、たとえここでオウム真理教という集団を潰したとしても同じような組成の吸引体――オウム的なもの――はまたいつか登場してくるだろうし、同じような事件はもう一度起こるかもしれない。」と案じる。
★9 - コメント(1) - 2012年2月26日

「アンダーグラウンド」が地下鉄サリン事件の被害者のインタビューに基づくものであるのに対して、こちらはオウム真理教(元信者含む)信者の側のインタビューから書かれたノンフィクション。
★5 - コメント(0) - 2011年10月4日

再々読 
★3 - コメント(0) - 2011年9月9日

オウム真理教の信者、もと信者のインタビュー記録。社会の中に、心のケアをする仕組みが必要と強く思う。
★4 - コメント(0) - 2011年1月20日

「アレフ信者殺害、逮捕の元夫」今日もたまたまニュースになっていたわけだけれど、はたして本当に洗脳なのか?あれだけの人間が自らそこにいくということは、少なからずなにかしらの魅力があったわけだよね。宗教のそれ自体に興味はないし、自分には合わないと思うけど、入った動機だとかには興味がでたし、特に若い元信者とかのインタビューを読んでると、そんなに特殊なことではないんだな、と思った
★7 - コメント(0) - 2010年12月14日

「アンダーグラウンド2」とあるように、地下鉄サリン事件の被害者へのインタビューをまとめたあと、オウム真理教の信者にインタビューしたものです。あれだけの大事件を起こした教団の信者だったにもかかわらず、この人たちの語る言葉を聞いていると、特別の人とは思えませんでした。後半に河合隼雄との対談が収録されていて、それがとても興味深かったです。発表直後でなく、年月がたって読んで良かったのかも。
★8 - コメント(0) - 2010年11月3日

図書館。『アンダーグラウンド』を読んだ流れで。10−20代に読んでいたら、彼らの立場に納得して近さを感じたのかも知れません。「矛盾」があるこが許せず、どんな事にも正しい答えが絶対あると信じている若さの集団。村上氏と河合氏の対談こそが、この本の芯であると思います。彼我の違いは、単にあちら側に行くか行かないかとかそんな簡単な事のように思えて成りません。やっぱり、時間を置いて眺めると静かに判断できるのは、当事者でないからでしょうね・・・
★7 - コメント(0) - 2010年10月29日

約束された場所で―underground〈2〉の 評価:64 感想・レビュー:57
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