太陽の棘(とげ)

太陽の棘(とげ)
あらすじ・内容
サンフランシスコにある医院のオフィスで、老精神科医は、壁に掛けられた穏やかな海の絵を見ながら、光と情熱にあふれた彼らとの美しき日々を懐かしく思い出していた……。
結婚を直前に控え、太平洋戦争終結直後の沖縄へ軍医として派遣された若き医師エド・ウィルソン。
幼いころから美術を愛し、自らも絵筆をとる心優しき男の赴任地での唯一の楽しみは、父にねだって赴任地に送ってもらった真っ赤なポンティアックを操り、同僚の友人たちと荒廃の地をドライブすること。
だが、ある日、エドは「美術の楽園」とでも言うべき、不思議な場所へと辿り着く。
そこで出会ったのは、セザンヌや、ゴーギャンのごとく、誇り高い沖縄の若き画家たちであった。
「互いに、巡り合うとは夢にも思っていなかった」その出会いは、彼らの運命を大きく変えていく。

太平洋戦争で地上戦が行われ、荒土と化した沖縄。首里城の北に存在した「ニシムイ美術村」そこでは、のちに沖縄画壇を代表することになる画家たちが、肖像画や風景画などを売って生計を立てながら、同時に独自の創作活動をしていた。その若手画家たちと、交流を深めていく、若き米軍軍医の目を通して描かれる、美しき芸術と友情の日々。史実をもとに描かれた沖縄とアメリカをつなぐ、海を越えた二枚の肖像画を巡る感動の物語。

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太陽の棘はこんな本です

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太陽の棘の感想・レビュー(1968)

作家読みで借りてみたけど「美術ものかぁ。よくわからないからな…。」となかなか手が伸びなかった本。読んでみてすごくよかったです。実話なんだね。沖縄って昔から大変な場所だよね。ルーク少佐が嫌です。最後の鏡のシーンが七つというのが嬉しかった。アランも好きです。
★17 - コメント(0) - 2月23日

太平洋戦争終了直後、占領下の沖縄に軍医として赴任したエド。画家を目指した過去を持つ彼は、ニシムイ芸術村で生活を送るタイラ達と出会う。アートに結び付けられ育まれる友情。敗戦国の爪痕も生々しい中で、生き生きと描かれる油絵の匂いたつような文章でした。沖縄の光と陰。原田さんらしい芸術の迫力はもちろんのこと、反戦への強い気持ちを感じました。タイトルの意味がはっきりするラストシーンは感動的でした。今なお沖縄では米兵による非道な事件が後を絶たないけれど、エドのようなリベラルな軍属もいるのだと信じたいです。
★34 - コメント(0) - 2月22日

エドとニシムイの画家たちが友情を結ぶ様子に感動した。タイラやヒガなどのニシムイの画家たちの生命力の強さや、絵を描くことに命を捧げる芸術家としての誇りが強く伝わってきた。この物語の舞台が、戦後の沖縄であり、アメリカから派遣された絵画好きの精神科医と、沖縄の芸術家が集まって暮らす特別な場所で生きている画家たちを中心に繰り広げられていることに、深い意味を感じた。表紙の絵もインパクトがあって好きだ。
★11 - コメント(0) - 2月22日

何度も言うようだが美術ものを描いたら原田マハの右に出るものはなかなかいない。 他の作品は?まあ、置いておこう。 今回は沖縄のニシムイがテーマだ。ニシムイなんか美術好きでも早々は知らない。 良くて丸木位里、俊夫妻がいいところだろう。それならぼくも観に行った。そう、あれは佐喜真美術館だった。 あの沖縄を描く人は数少ない。何せ戦後もずっと地獄だったのだから沖縄人で無ければあの時代の沖縄では生きられなかっただろう。 あぁ、沖縄に行きたい。
★12 - コメント(0) - 2月20日

岡山県立図書館
★2 - コメント(0) - 2月17日

eri
舞台は戦後の沖縄。複雑な歴史をもつ沖縄で、アートを通して絆を深めていった軍医とニシムイのアーティスト達の話。 たとえ言語が分かり合えなくても、立場や国籍が違えど、美しいという感動を分かり合う事が出来る芸術って素晴らしい。事実に基づいて書かれている彼らの友情に、胸が熱くなった。装丁の力強い絵がとても素敵。いつか作中に出てきた海の絵が見てみたいなぁ。
★51 - コメント(0) - 2月15日

感動。人と人を繋ぐもの。それぞれが大切にしているもの。偶然のようで必然的な出会い。
★7 - コメント(0) - 2月14日

終戦後の沖縄を舞台とした実話をもとにした話。登場人物の男達に、もう少し男らしさを出して欲しかったと思うところもあるが、話の筋は良かった。芸術に対して興味をもたせてくれる原田マハの小説はやはり良いものですね。
★12 - コメント(0) - 2月14日

戦後の沖縄の様子をアートとアメリカ人の人を通して語られるのが、苦々しい気持ちになったり、希望が少し見えたりと、新鮮だった。それでも、今沖縄が直面していることが、戦後から続いているのが苦しくもある。原田マハさんのどの本を読んでも感じるのは、平和を願う気持ちだと思うのだけれど、本作はより一層切なく胸に響いた。
★11 - コメント(0) - 2月12日

終戦後の沖縄での実話を元にしたお話。ノンフィクションのようなフィクション。マハさんの取材力と熱意が素晴らしい。エドの自画像とタイラの自画像。いい。自画像展、見てみたい。
★12 - コメント(0) - 2月11日

アメリカに占領され日本に裏切られ、生活すらままならない過酷な環境下でも、決して芸術の魂の輝きを絶やさないニシムイの画家たちに心を打たれた。アメリカ人の視点から描かれることで、「支配する側の苦しみ」が浮き彫りになり、沖縄戦で心に傷を負ったのは現地住民だけではないと再認識させられる。言葉や人種は違っていても、芸術や文化で分かり合える。しかし同時に、どんなに心を通わせられても、決して理解し合えない国の壁がある。異国人たちの心温まる交流を通して、決して消し去ることのできない戦争の傷をも明らかにした。
★12 - コメント(0) - 2月11日

★★★★☆ サイトのあらすじがネタバレじゃん(笑) さてすっかりハマっている原田マハさん。登場人物の名前がカタカナになった途端に読むモチベーションが下がる私ですが、そこはぐっと堪えて・・・ 著者(も私も)は19世紀後半から20世紀前半の印象派あたりがお好きなようで、アカデミックな絵画から「絵画とは書きたい思いをカンバスにぶつける・表現するもの」という今では当たり前の考えを、ニシムイの芸術家を通して伝えたかったのではないかしら。 そんな絵を描くことに対する熱い(暑い?)情熱をひしひしと感じさられた作品でした
★13 - コメント(0) - 2月8日

最後まで読んで実話に基づく物語だと知りました。戦後間もない沖縄で軍医とニシムイ美術村での交流を描いてある物語。戦争に翻弄されそれでも絵を画く事を強く思う気持ちに心打たれました。
★17 - コメント(0) - 2月8日

短編集以外では初読み作家さん。面白くて一気読みです(笑)。題材が良い。巻末の謝辞で、実在の医師の方からのヒアリングを元に書かれたとあり、終戦直後の沖縄で、芸術を愛する者たちと占領軍の若き従軍医師たちの間にこのような交流があったことに、深い感銘を受けました。「私たちは、互いに巡り会うとは夢にも思わなかった。」本書扉のこの言葉に尽きると思いました。沖縄、ヤマト、アメリカ。歴史の激流に翻弄される中、主人公が経験した心温まる友情に、静かな感動を味わうことができました。良作です☆彡
★114 - コメント(4) - 2月7日

芸術のことよりも、戦後間もない沖縄の逞しさと優しさが伝わってくる良作。主人公が医者らしくなく、アメリカ人らしくないお坊ちゃまというのは多少じれったいが御愛嬌かな。
★32 - コメント(0) - 2月6日

私には、微妙。とはいえ、沖縄が外国だった時代を知っていて、立場が違えば違う視点もあると。
★7 - コメント(0) - 2月6日

読み終えて初めに出た感想が「えっ?この絵、本物!?」だった。暗さがありつつも、しっかりしたタッチの人物画。表紙と背表紙が重い。読み終えた人は絶対見返すはず。戦後の沖縄画家と精神科医の話。信じたもの(自分が美しいと感じた絵)を売る行為こそ「本当の仕事」まさに真意。ヒガのメチルアルコールのシーンには手が震えた。やめたげてーって。 本当に描きたいモノしか描かない、それは何に置いても生きる上での真意に思えた。絵画マハ作品に外れ無し!
★39 - コメント(1) - 2月4日

cyu
なんでこの人の作品はこうも人を惹きつけるんだろう。沖縄にも絵画にもゆかりの無い私でも、一気に虜になってしまった。私自身、心に棘が残ってしまったような不思議な切なさが残った。
★15 - コメント(0) - 2月3日

またしても芸術から溢れる力を浴びた。 絵画から伝わる生命力とか強い意志とか、原田さんの作品には毎回圧倒される。
★13 - コメント(0) - 2月3日

そんな美術村があったなんて知らなかった。普通に美ら海なんぞ観光して帰ってきてしまった。ま、それはそれで。。芸術は国境や人種を超えるんだな。食うや食わずの生活でも描くことへの情熱を持ち続ける。それは凄い。ヒガはきっと手探りでも描けると思う、心の目で描けると思う。
★17 - コメント(0) - 2月1日

沖縄の海、空が見たくなった。全く知らなかったニシムイの事実と、今まで真剣に想像したことがなかった沖縄の過去とそこで暮らす人々の気持ち。どちらも胸に迫って、読んで良かったと思える作品でした。学びのある読書。
★10 - コメント(0) - 1月31日

原田マハさんの本、初読み。話にどんどん引き込まれあっという間に読破。
★9 - コメント(0) - 1月30日

AQI
★4…
★4 - コメント(0) - 1月29日

この本に出てくる絵画はニシムラ・コレクションとして2009年と2015~2016年に沖縄県立博物館・美術館に展示されたものです。見てみたかった。今でも見られるのでしょうか?軍医と画家の奇跡的な出会いから始まった物語を読み終えて表紙と裏表紙の絵はグッと趣を増します。クリニックの顔となっている一枚の海の絵も見てみたいものです。
★49 - コメント(0) - 1月20日

太陽と棘の意味が分かったような気がした。終戦から何年もたち、日本に復帰してからも何年もたつのに、沖縄の置かれている状況は変わっていないように感じる。素朴な幼い感情だが、戦争は嫌だと痛感した。今なお、世界の中では起こっているが…勝者であれ敗者であれ、ものすごい傷跡を人々に残す。音楽であれ絵画であれ、人の癒しになり、希望も作り出すのに、殺し合いもする人間の愚かさ、矛盾を思う。
★10 - コメント(0) - 1月19日

芸術は、人をつなぐのですね。「-エド。この絵を、連れてってくれ。あんたと一緒に」 感動です。
★22 - コメント(0) - 1月18日

図書館本。早くもこれが今年一番の本と言えるのではないか。戦後3年たった沖縄の米軍基地へ赴任した精神科医エドと首里の丘の美術村の人々との交流。タイラ、メグミ、ヒガらとのやりとりは、特にヒガの故郷の糸満の付近の話には涙が止まらなかった。昨年夏に訪れた糸満の平和記念館での、またひめゆりの塔での光景が頭をよぎり、胸がつぶれそうだった。
★32 - コメント(0) - 1月16日

おもしろかった。感動で充たされて気持ちがいい。ニシムイなんて知らなかった。史実を元に書かれたなんて 驚いた。
★8 - コメント(0) - 1月14日

終戦直後の沖縄 米軍へ配属になった軍医エドワード。地元・沖縄の画家たちが集うニシムイ美術村と出会う。その村民とエドワードたち軍医との物語。戦争の痛みは沖縄にも米兵にも居残り その傷がまた新たな傷となり 別の歪みを生み 哀しみを作る。でも各々そこからまた生きなくてはならない。そんな時でもアートは双方の立ち位置を超えて深く心に投げかける力を持っていた。 本当はもっと もっと掘り下げて描かれるべき実話なんだろうけれど なんだか とっても サラさらっと綴られており読みやすくはあるけれど物足りなさは否めない。
★12 - コメント(0) - 1月10日

第二次世界大戦後すぐの沖縄の人々(絵を描く人々)と絵を愛するアメリカ軍の軍医さんを巡るアートを中心とした作品でした。沖縄の悲惨さをアメリカ側の視点、そこに根付かせる文化の難しさがひしひしと伝わって来ました。戦争は命だけでなく文化も奪う。文化や芸術と人間は切り離せない。でもこれは平和なくしては成り立たない・・そんな歯がゆさを感じました。平和程尊いものはないと思います。
★20 - コメント(0) - 1月9日

原田マハさんの小説を初めて読みました。心にすっと入ってくる、そして染み入る話でした。沖縄の太陽と空の下で描かれる絵画を見たくなりました。
★14 - コメント(0) - 1月8日

戦後の沖縄でのアメリカ人軍医と画家との交流。 アメリカ占領中に沖縄を訪れたことがあり、基地の中を覗いたり、兵士の行軍を見たりしていた。 こんな話が本当にあったとは。 原田マハは絵の話がからむと、面白い。
★15 - コメント(0) - 1月4日

「ニシムイ美術村」という場所が本当にあったとは全然知らなかった。最後の参考文献の多さにもしっかりと調べたうえで描かれた物語であることを感じた。
★17 - コメント(0) - 1月4日

戦後の沖縄にいるようでした。アメリカの軍医と沖縄の画家。支配する側とされる側の立場でありながら、「美術」という芸術への想いが絆を生んでいくのに心打たれました。一見相容れない関係でも愛するものが同じであれば通じあうことができる。生きるだけでも大変な時代に、絵への強い情熱で結ばれていく様子の描き方の圧倒的な力の前にただ佇むしかできません。最後に見せる光の棘が物語の全ての熱量を解き放っているように感じました。
★151 - コメント(0) - 1月1日

ニシムイアート、そんな美術があったことを知らなかった。沖縄は好きで何度も足を運んだが、全く気がつかなかった。 今でさえ、沖縄の人は明るく呑気なイメージがあるが(沖縄の人、勝手なこと言ってごめんなさい)、過去の大戦を間近で経験し、その後も米軍との距離感に悩み続ける歴史を経て、なおかつ明るく暮らそうという、何か達観した感覚があるのかも。 原田マハさんの美術と沖縄に対する愛情がとても溢れる作品でした。ニシムイアートをいつか間近で観てみたいですね。
★5 - コメント(0) - 2016年12月28日

最後の結末はせつなかった(T_T) あれから再会出来なかったのでしょうね❗ 戦争は負けた方も勝った方も傷痕は残る。沖縄の傷痕は、広島の原爆の傷痕とはまた違ったものだと感じました。沖縄の若者の生きる為に生きる。好きなことをやる姿が感動的です。マハさんの本は疲れますね
★15 - コメント(1) - 2016年12月27日

戦後の沖縄でのアメリカの軍医と沖縄の画家の話。この小説が素晴らしいと思ったのは「美術の力」を感じさせてくれた所だ。アメリカ人と沖縄人にたったひとつの共通してた美術を愛する気持ち。相容れない人間が美術を通してここまで心を通わす事ができる。全て無くした人間が光を感じていられる。昨今でも報道されている数々の沖縄の問題。アメリカ人と沖縄人、そして日本人が数々の問題を超え分かり合える日が来ることを願うと同時に、その2つを繋ぐ力が美術に少なからずある事を僕は信じています。
★21 - コメント(0) - 2016年12月27日

気がついたら私も60年以上前の戦後の沖縄にいた。支配する側とされる側の、心理描写や行動が胸に迫ってくる。切ない話だけれど、希望も散りばめられていて良かった!全て読み終えて、冒頭の10ページを読み返してみると涙が込み上げてくる。今年は原田マハさんに泣かされっぱなしだ。
★19 - コメント(0) - 2016年12月26日

米軍のスタインバーグ医師と玉那覇正吉氏との交流(実話)に基づくお話とのこと。日本でもアメリカでもない戦後の沖縄で芸能に優れた沖縄人が築いたアートコミュニティー。日々生きていくだけでも大変な中、絵を描く情熱をもつ芸術家が迸るように作品を生み出していく。それを大半の軍人は国への土産物として買うが、絵心のあるエドはその情熱に大いに共感してコミュニティーと交流する。一緒にスケッチに出かけたり、モデルになったり、と、美しく穏やかな時間が流れていく。ラスト、船上から見た「光」をエドは一生忘れないだろう。
★14 - コメント(0) - 2016年12月24日

戦後の沖縄を舞台に米軍医師と日本人画家の絆、最後は感動しましたが全体的に現実性が感じられず入りこめなかった。
★11 - コメント(0) - 2016年12月21日

太陽の棘の 評価:100 感想・レビュー:1016
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