離陸

離陸
あらすじ・内容
生命の「離陸」を描いた新境地長篇

謎の暗号文書に導かれて「女優」を探すうち、主人公は幾つもの大切な命を失っていく。透徹した目で寄る辺なき生を見つめた感動作。

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夜行
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離陸の感想・レビュー(686)

良かった
- コメント(0) - 3月21日

図書館本。女優を捜して欲しい…突然現れた黒人の男に依頼され、群馬、パリ、熊本…と移動しながら女の痕跡を辿る。タイムスリップ?謎が謎を呼ぶ。身近な人の突然の死。私たちは死という離陸を待ち滑走路に並ぶ飛行機。乗客はたったひとりの。飛び立った飛行機の中に何が詰まっていたのかも分からない。生きていく上で背負っていかなければならない最低限の荷物。絲山さんの死を扱った作品を読むといつもそのことを思い出す。
★9 - コメント(0) - 2月12日

あれ、絲山秋子氏ってこんなファンタジー丸出しの小説も書くの?タイムスリップ擬きあり、謎の暗号の書物がでてきたり、しかも最後までその謎は謎のまま解き明かされない。いきなり厳冬の山奥のダムに元カノの知人の黒人が現れる。また、元カノは記憶喪失のうえ、彼の赴任先=何の縁もない土地で出会う。余りにもご都合主事じゃないですか?登場人物の特に、妻の異国の田舎での生活に対する不満などの描写は流石のものがあり、文章も美しいのだが・・・。“死”を“離陸”と表すのも嫌いではないのだが、構想10年の小説にしては少し荒っぽい。
★6 - コメント(0) - 1月31日

絲山作品の中では新しい物語という印象だったので彼女にとっての「離陸」ではあるかもしれないのだが、イメージが違いすぎて、謎もハッキリせず、飲み込めないところもあった。
- コメント(0) - 1月30日

うん。納得できないこともあったけど、最後はよかったかな。
★2 - コメント(0) - 1月12日

<図書館>不思議な話。淡々と、舞台を変えて進む物語。登場人物は魅力的。今の私には合わなかったかな。また再読しよう。
- コメント(0) - 2016年12月28日

震えた、吠えた。
★5 - コメント(0) - 2016年12月12日

帯に伊坂幸太郎さんによりスパイ小説と紹介文があったので、エンターテイメント小説と思い読み進めましたが、ずしっと深い人間関係のお話でした…
★1 - コメント(0) - 2016年11月5日

腑に落ちない、なんだか納得できないこともたくさんあるけど、すばらしいものがたり。未来に希望もあって読後感はしみじみと良い。
★3 - コメント(0) - 2016年10月2日

ダム、フランス、四日市、九州、暗号、ナチス、視覚障害…。「何が描かれているのか、何を描きたかったのか」と疑問が残るストーリーだったが、分からなくてつまらないのではなく、分からなくても面白かった。何故そう感じるのかというのも併せて、知りたくなった。物語に災害は絡んでいないが、2014年刊行のこの書籍、前半に東日本大震災に触れてあり、後半の舞台が九州というところが、すべての意図を超えて、印象に残る。
★2 - コメント(0) - 2016年10月1日

いくつもの場所と時間が錯綜し、重層的な構造になっていて、読みごたえがある。不思議で悲しい物語。
★1 - コメント(0) - 2016年9月29日

mi
離陸の意味は分かったけど探し求めている女優は謎のまま死亡した。環境が幅広くて面白かった。分厚い本だけど苦にならずに読めた。
★12 - コメント(0) - 2016年9月16日

なんの予備知識もなく手に取った図書館本。あとがきを最初に読んで、「女スパイ!?」人の死を「離陸」という表現で表している。リュシーとお腹の子の突然の死。受け入れられない日々を過ごす中でまた巡り合う乃緒。タイムトラベルとか震災とか、いろいろ詰め込まれ過ぎの感はあったけど。この本が書かれた後で、後半の舞台の熊本が今年地震の被害にあっており、本の中で描かれている景色も違っているのかもしれない。
★4 - コメント(0) - 2016年9月15日

いい人たちばかりだったので、死なれるのは悲しい。将来は茜ちゃんと暮らすのもいい。こんな兄妹いい!
★2 - コメント(0) - 2016年9月11日

いそぎ足で読了。初めからから、なんかぞわぞわするなと思いながら、途中でも何度かさむいぼがたった。過去の人に会うネタけっこう好きだ。
★8 - コメント(0) - 2016年9月2日

離陸とはそういうことだったのね。ストーリーは私としてはちょっと消化不良なんだけど、相変わらずの圧倒的な美しい日本語に感動しました。質の良い文章を読むと心に栄養がしみわたる感じがして本当に気持ちいいのです。
★7 - コメント(0) - 2016年7月28日

不思議感たっぷりで、ミステリーなのかファンタジーなのか掴み所がないのに引きこまれる。次々と人が死ぬのに、それを淡々と読み進める自分がいる。去るも残るも紙一重なのが人生ならば、どちらを与えられても受け入れなければならない。そんな出来そうで出来ないことをやってのけてこそ、人は神の領域に近づける。そのために必要な力は元気なうちに身につけておいたほうがいい。この作品では言葉の使い方が美しく、心に染み入る。こんな経験も力になればいいと思う。
★47 - コメント(0) - 2016年7月14日

図書館。凄かった。久しぶりに、面白かった!とか、私には合わなかった…とか一言で感想を言えない本を読んだ。主人公が土木の道の人で、土木学科出の私にはしみじみと共感する場面が多々あった。最後の方では鬼のように泣いたりする程しんどく、読むのをやめるか悩んだけれど、結果的には読みきることができてよかったと思う。非常に個人的なことだけれど、私は人の死をうまくというかまともに受け入れることができない。妊婦となったいま、それについてきちんと向き合う時が来たのかもしれない。そう思う位、絲山さん、凄かったです。
★6 - コメント(0) - 2016年7月7日

村上春樹っぽいという感想があり、確かに〜!と共感しながら読みました。真面目で孤独なぼく、謎めいた美人の元カノ、国や時空を超えた謎は謎のままに。文章も好みでした。表紙も時間が止まった水の底みたいでうっとり。ただ、お腹の赤ちゃんと一緒にリュシーが亡くなったのはショックでした。
★53 - コメント(0) - 2016年6月2日

話の展開が結構あちこちに飛んでるけど、八木沢ダムや熊本のあたりの話はうらやましく感じました。さらにパリの街並みなどが出てきて面白かったですね。イルベールが亡くなってしまうのは残念だけど、頼りがいのある人として描かれていたのが良かった。
★6 - コメント(0) - 2016年5月22日

なんか村上春樹を読んでいる時と似た感覚。冒頭はなかなか興味が持てなくて読むのがしんどかったが、だんだんと引き込まれていった。すべては静かな諦観の中に。★★★☆☆
★2 - コメント(0) - 2016年5月17日

SFやミステリの要素が見られる不思議な物語。判然としない部分も多々あるが、それはそれでよかったのではないかと感じた。自分以外の人の人生はわからない部分の方が圧倒的に多いのだから。主人公は人の死を『離陸』と例え、生きている人間はそれを滑走路で待っていると表現する。読んでいる最中はその表現が切なく感じられたのだけど、読了後には、あらゆるしがらみや想いを振り切って飛び立つ潔さ、美しい魂の姿が浮かび上がり、哀しくも清々しさを覚えた。読み応えのある作品。
★37 - コメント(0) - 2016年5月16日

読了できず。 再読も不要。
- コメント(0) - 2016年4月25日

伊坂幸太郎さんの絲山さんが書く女スパイ物が読みたいという期待に応えて書かれた作品、と意識して、読んでいたからなのか、途中で、あれっ?と思い始めた。女スパイの部分がとってつけた感がするからでしょうか。そこは置いといて。主人公の大事な人達が亡くなっていき、人生の旅立ちを飛行機の離陸に喩えている箇所に、うるっと、きました。
★10 - コメント(2) - 2016年4月24日

盛り込みすぎたんかな?東日本震災、ナチス、パリ、スパイ、壊れた女、果ては時空を超えたネタとか…。要素が未回収のまま気づけばラストを迎えてた。ページ数も割合あるのに、なんだか残念。後書きで著者が「わたしは短編の人」という件があって、本人も納得いってなかったのだという印象。
★33 - コメント(0) - 2016年4月19日

大きな謎が謎のまま。全体的に何かフワフワした感じがしました。テーマは「時」ですかね?死に向かって離陸してもなぁと思ったのが正直なところです。もちろん離陸前の人生が大事だということもわかります。生きて残された者が考えることだとも承知してますけど。。。 大事な人が死なない話しの方がいいです。 サトーサトーは音がいいですね。
★3 - コメント(0) - 2016年4月6日

絲山さんがデビュー当時から抱きながら,当時まだ書けないとして20作目の著書として結実させた作品。物語の軸となる失踪した「女優」の謎の帰結については,いろんな感じ方があると思う。私自身は釈然としない部分があった。それでも,登場する人々の姿がこよなく魅力的。それらの人々の「離陸」による喪失を主人公が受けとめていく過程が丁寧に描かれる語りは魅力に満ちている。様々な舞台,震災,人種,障がい等の課題も含めた大きなスケールの話で,10年かけて作品として結実させた作家の執念を感じる力作です。
★47 - コメント(0) - 2016年4月6日

絲山秋子さんの作品は初読みでした。なんと言いますか、フワフワしたミステリアスな感じで初めは入り込めませんでした。が、途中から人の繋がりや喪失により心が揺れ動く描写に引き込まれて、ハッとさせられる表現に胸をチクリとやられました。謎は残ったままですが、個人的にはそれで良かったです。他の作品も読みたくなる作家さんでした。
★22 - コメント(0) - 2016年4月2日

八木沢ダムで働く国交省キャリア佐藤のもとへ、かつて恋人‘女優’を探してほしいと、彼女の息子を預るマルティニークのフランス人が雪の中突然現れる。日常に非日常が編みこまれた物語。知らない言葉で知らないことが書いてあるような。盲目の妹、女優乃緒の幼い息子ブツゾウ。サトーサトーと呼ばれ、幸福、不幸・・と繰り返す。謎は謎のままだ。「つらい時期はあった。・・でも、悩みはすべて終わった。」 大切な人の相次ぐ死と離陸の意味。空港で離陸を待つ時間を思う。時刻を知るために顔を上げる以外は、静かに本を読んでいるのだろうか。
★54 - コメント(0) - 2016年3月31日

謎の女優を探すミステリーなのかと思いきや、羊三部作時代の村上春樹を彷彿とさせる文学作品でよかった。
★2 - コメント(0) - 2016年3月18日

絲山秋子のお話はいい。登場人物皆優しい。その土地の空気や匂いが感じられる。素敵なお話だった。『そのとき、当たり前のことだけれど、ブツゾウとぼくは別の人間なのだ、と思った。別の人間は別の仮説を選ぶ、別の判断をする。そのひとの、その時期に好んだ考え方を推す。』『僕らは滑走路に行列をつくって並んでいる。いや、まだ駐機場にいるかもしれない。』『生きている者は皆、離陸を待っているのだ。みんな最後には飛行機みたいにこの世から離陸していくんだ。』
★19 - コメント(6) - 2016年3月14日

実に不思議な作品でした。絲山作品は以前から好きでした。が、読後に疲労がそこそこ表れるので、この作品、長編だし何となく避けてきました。読売新聞での絲山特集の中で、離陸が紹介されていて、読んでみようと思わせられました。これまでの絲山作品とはとても違う作品でした。これが絲山作品だというのを、読書中忘れていました。やはりすごい方ですね、絲山秋子という作家さんは。
★5 - コメント(0) - 2016年3月13日

タイムスリップの謎は謎のまま、僕佐藤弘(ヒロム)とブツゾウの中にそれぞれの物語を残していく。静かに大事な人たちの離陸を見送り、生を見つめる、穏やかな余韻の残るお話でした。また追いかけたい作家さんが増えました。
★43 - コメント(0) - 2016年3月6日

タイトルの意味は最後にわかるのだが、この作品で亡くなる人たちのその必要性が物語からたちのぼってこない。暗号文の内容は理解できても、それが作品を生かせていない。最後まで読んでほっとした部分もあるが、疑問が頭の中を渦巻いて、集中できないところもあった。惜しい作品だと思う。
★7 - コメント(0) - 2016年3月3日

「離陸」という言葉が、そのイメージが、すーっと体に染み込んでいくような物語だった。悲しくもなく、激しくもなく、ただただ静かに離陸を待つ。
★6 - コメント(0) - 2016年2月23日

ほんと勝手なイメージなんですが、勝手に村上春樹ちっくだ…と感じました。なんでだろう?たぶん今まで読んだ絲山さんの本とは違うって思ったからなんですが。最後で題名の離陸がしっくりきました。他の方が書いてますが、余韻に浸かりたい感じです。しかし何故村上春樹さんを思い浮かべてしまったのか…良い意味なんですが、ほんとなんでだろ。絲山さんは魅力的です。本当。
★2 - コメント(0) - 2016年2月23日

読了後、しばらく余韻に浸りたい気持ちに。絲山さんの表現って、端的で大人っぽくて潔いから、物語の展開ごとに凄く心を揺さぶられて、不安になるくらいです(・・;) ブツゾウ、とてもいい青年に成長していて、嬉しかった☆リュシーの死はもう、悲し過ぎて、どうしてそんな流れにするの?絲山さん、サトーサトーが可哀想!酷い!酷過ぎる!Σ(×_×;)! と訴えたくなりましたけど(涙) 死を『離陸』と表現するのは素敵だなと思いました。
★7 - コメント(0) - 2016年2月13日

「絲山秋子の書く女スパイ物が読みたい」と伊坂幸太郎さんが雑誌で言っていたそうですが、あまりスパイ物は読んだ事がありませんでした。とはいえただの活劇的スパイ物ではありません。人々が生きているということは、チケットを手にしているということで、そのチケットを使って離陸する、ということは死を意味する。しかし、誰にでも100%死は訪れる。生と死を見つめて、のような意味合いもありました。絲山秋子さんの描く仕事する人とその土地のリアリティは、いつものことながら感心するほど精密です。今までで一番ながい絲山作品。
★35 - コメント(0) - 2016年2月10日

やっぱり絲山秋子さんの本が好き。 主人公は多くの喪失を経験するのだけれど、タイトルの「離陸」は死によって旅立つ表現として使われている。 私達は皆空港で離陸を待っている。そしていつかは誰しもが離陸する。死と言う言葉は悲しみを纏っているけれど、離陸は希望が含まれていて救いがある表現で好き。 物語のキーパーソンである行方不明の女優、乃緒(のお)は、イエス・キリストの表裏一体の意味で名付けたのかな?真意が気になる。
★11 - コメント(0) - 2016年2月9日

離陸の 評価:84 感想・レビュー:345
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