あなたの本当の人生は

あなたの本当の人生は
あらすじ・内容
「書く」ことに囚われた三人の女性たちの本当の運命は……
新人作家の國崎真実は、担当編集者・鏡味のすすめで、敬愛するファンタジー作家・森和木ホリーに弟子入り――という名の住み込みお手伝いとなる。ホリー先生の広大で風変わりなお屋敷では、秘書の宇城圭子が日常を取り仕切り、しょっぱなホリー先生は、真実のことを自身の大ベストセラー小説『錦船』シリーズに出てくる両性具有の黒猫〈チャーチル〉と呼ぶことを勝手に決めつける。編集者の鏡味も何を考えているのか分からず、秘書の宇城は何も教えてくれない。何につけても戸惑い、さらにホリー先生が実は何も書けなくなっているという事実を知った真実は屋敷を飛び出してしまう。
一方、真実の出現によって、ホリー先生は自らの過去を、自身の紡いできた物語を振り返ることになる。両親を失った子供時代、デビューを支えた夫・箕島のこと、さらに人気作家となった後、箕島と離婚し彼は家を出て行った。宇城を秘書としてスカウトし書き続けたが、徐々に創作意欲自体が失われ……時に視点は、宇城へと移り、鏡味の莫大な借金や箕島のその後、そして宇城自身の捨ててきた過去と、密かに森和木ホリーとして原稿執筆をしていることも明かされていく。
やがて友人の下宿にいた真実は、鏡味と宇城の迎えによって屋敷へと戻る。そしてなぜか、敢然とホリー先生と元夫の箕島にとって思い出の味を再現するため、キッチンでひたすらコロッケを作りはじめた。小説をどう書いていいのかは分からないけれど、「コロッケの声はきこえる」という真美のコロッケは、周囲の人々にも大評判。箕島へも届けられるが、同行した宇城はホリー先生の代筆を箕島に言い当てられ動転する。真実、ホリー先生、宇城、三人の時間がそれぞれに進んだその先に〈本当の運命〉は待ち受けるのか?

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夜行
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あなたの本当の人生はの感想・レビュー(614)

本当の人生ってなんだろう? あるのかな?何気なくいわれた一言が人生を大きく左右するが、選ばなかった方の人生を選んでいたら? 人生って不思議。
★3 - コメント(0) - 3月14日

小説家三人の生活とあったので、ドロドロしたストーリーを想像してしまったのですが、何気ない日常がゆるゆると描かれ、猫のチャーチルや海辺の総菜屋など絵本を読んでいるようでした。
★1 - コメント(3) - 3月12日

人気シリーズを未完のままに、物語が紡げなくなった森和木ホリー。彼女には何が見えていて、何が見えなくなったのだろうか。弟子として雇われた國崎真実が屋敷で暮らすようになり、少しずつ変化が訪れる。ふわふわした雰囲気の不思議な物語。視点も時間軸もふわふわ動く。小説家の目ってこんな風なんだろうか。頭の中で勝手に動き出すストーリーをなんとか捕まえて書く。本当の人生って何なんだろうか。いつのまにか分岐点があったみたいで、何かに導かれるように進んで行く。誰かが紡ぐ物語にも、誰かの人生にも、境界線はないのかもしれない。‬
★29 - コメント(0) - 1月16日

すごく簡単に読めそうなのに、なんだかとっても時間が掛かってしまいました。なんというか、山あり谷ありドキドキドラマチック‼︎なんじゃないんです。ふんわ〜りと夢の霧に包まれるような小説です。小説というか、全体が詩のようなイメージを持ちました。とにかく私は途中で何度も眠たくなって、チャーチルとコロッケしか入って来ず笑終いには無性に食べたくなって夜中にチャーチルばりにコロッケ揚げちゃいましたよ笑ホラーやミステリーばかり読んでいた私の休憩夢物語と位置付けて、いざ、次の本へ。
★2 - コメント(0) - 2016年12月14日

新人小説家が、憧れの小説家の元に弟子入りして、自分の本当の人生を見つける話。にしてもご都合主義的すぎやしないか。オカルト的インスピレーションのせいで現実味がない。読者からすれば、小説家の生活なんぞ、アイドルの生活と一緒で、雲の上の話なのだから、文力がないと醒めてしまう。
- コメント(0) - 2016年12月5日

作家ホリー先生の家で、秘書の仕事についた宇城さん。編集者の鏡氏から誘われホリーさん宅に来た売れない作家真実。この家で「本当の人生は何か」模索しながら皆、もがいているように見えた。今の生活とは別の人生、全ての人が一度は考えること。道をやり直すことは可能だけど、今乗っている船を降りるには勇気がいる。新しい旅に出る時は準備だって必要だろう。現状のまま穏やかに過ごす人生を好むけど、これまた平凡すぎてつまらない。ホリー先生の錦の船の物語の続きは、自分自身で築き上げていくもの、それぞれの人生なのかもしれない。
★4 - コメント(0) - 2016年11月12日

ファンタジー作家森和木ホリーと、その秘書と弟子。彼女たちが囚われたのは「書く」ことにだろうか?あるいは『綿船』?それとも森和木ホリーという作家自身に? 現実と物語と過去と妄想。あっちこっちと飛んでいながら乱雑ではなく、そこはかとない暖かささえ感じる。それはもうひとえに登場人物のキャラクターとしての魅力と、ディテールにまで抜かりのない周到さがあってのことだと思う。心華やぐ読書時間でした。
★33 - コメント(0) - 2016年11月11日

物語と現実を彷徨うように、人生も迷いながら自分に問う。「あなたのほんとうの人生は」と。ほろ苦くて切ない文章が多いけど、あたたかく優しい場面もたくさん。白い部屋でホリー先生を膝枕にチャーチルが寝てるシーンにほっこりにて一緒に眠たくなりました。「錦船に乗って。さぁ、参りましょう!」にぐっと来た。物語の続きを踏み出す素敵なラスト。真美がコロッケを揚げまくるシーンがたまらなく好き!私もコロッケの声が聞けたらいいな。
★29 - コメント(0) - 2016年9月28日

終始ふわふわしていて,事件的な何かは特に起こらず淡々と物語が進行していった.あまり合わなかったかなー・・・.
★1 - コメント(0) - 2016年9月25日

有名作家の老婦人と周りの人々の話。物書く人というのはちょっと人と違う感性で物を見てるのかな?と思わせる、ちょっと風変わりな日常が面白い。
- コメント(0) - 2016年9月13日

カリスマ作家、ホリー先生を中心に個性的な面々が集まり繰り広げられる群像劇。本当の人生を追い求めて必死な人とか、流れに乗って軽やかに進んでいく人とか、振り回したり振り回されたり。本当の人生なんて本当はないのかも。
- コメント(0) - 2016年8月25日

kei
不思議なコメディ小説、でしょうか。少し漫画テイストで面白かったです。小説家ホリー先生から投げかけられたことば「あなたの本当の人生は。」に振り回される宇城さんが凡人で終わるのかと思ったら大逆転。猫のチャーチルに例えられた國崎真実はとりあえずあえての凡人(それでもコロッケ作りの名人ですが)の道へ。。本当の人生って何でしょうね。考えさせられました。
★18 - コメント(0) - 2016年8月21日

新人作家の國崎真実は、担当編集者・鏡味のすすめで、敬愛するファンタジー作家・森和木ホリーに弟子入り――という名の住み込みお手伝いとなる… 元気がそこはかとなく湧いてくるような好みなお話でした。そんでもって物語に出てくるコロッケがまぁ美味しそうなこと!
★5 - コメント(0) - 2016年7月27日

書かなくなった大物作家に新人作家が弟子入り、作品中の猫チャーチルの名前で呼ばれる。秘書、編集者、元夫も語る。行ってみたい豪邸。コロッケ、コロッケ、コロッケ、揚げまくるチャーチル。そんな美味しいコロッケ食べたくなる。作家の世界観、面白かった。
★10 - コメント(0) - 2016年7月18日

不思議な世界観になかなか入り込めなかったけど、気づけば違和感がなくなりスラスラと読了。そして何となくイイ気分。それにしても「書く」人の頭の中は変わっていますね~、だから書けるのか!!
★50 - コメント(0) - 2016年7月9日

大島さん初読み。大きな屋敷に暮らす、今は書けない往年の大作家ホリー。ホリーに「あなたの本当の人生は」と問われ、秘書となった宇城。屋敷に連れて来られた新人作家の真実。書くことに囚われた三人。最後はそれぞれの「本当の人生」に辿り着いたようにも思えたし、逆にそれは構えて見つけるものではなく、ただここにある人生が「本当の人生」だとも思えた。死を前に、錦船の続きを書き始めたホリー。「物語るという行為とその欲望には際限がない」は大島さん自身の言葉だろうか。三人の中で大島さんと近いのは誰なのだろうと興味が湧いた。
★3 - コメント(0) - 2016年7月3日

★★★
★1 - コメント(0) - 2016年4月3日

初読みの作家さん。それなりに面白かった。現実に夢が地続きで溶け込む描写は好みです。日本の現代小説のこういうのって、マジックリアリズムの一言でおさめるもんじゃなくて、なんというか。詩的、いや情緒的、というんでもなくて。やっぱり単に、夢が現実に溶け込んでいる。幻想や異界が、ではなく、ただ単に、夢が。主人公三人のそれぞれの人生の絡まり合いは引き込まれましたが、「物語」押しはややくどい。物語より先に在る言葉、もあるのでは。蓑島さん「自分の胃袋に入れるのも他人の胃袋に入れるのも、いっしょ」じんわり好きなセリフです。
★2 - コメント(0) - 2016年3月30日

目の前の現実だけでは生きてけない、物語を貪欲に欲しがってる…確かにそうなんだよな、私も。書く人じゃないから、常に読む人してなんだけど。150頁、ハッとさせられたなぁ結構ザクッと辛辣に。あなたの本当の人生は。って言われてもなぁ、これしかないし。疑ったこともないしな、振り返ることはあるけど。読み始めは何だか取っ付きにくさを感じながらも(視点がコロコロ変わるのも一因か)徐々におもしろくなってきて、快調に読み進んだ。
★5 - コメント(0) - 2016年3月26日

わりと好きな大島さん。わりと楽しんだ。
★1 - コメント(0) - 2016年3月17日

日向から見る景色のように、淡いようでいて人の運命を感じる。そんな物語だった。人には説明出来ない能力と出逢いがあるのだ。そこに、自分にとっての物語を感じるか感じないか。視点を手に入れた者は語り始める。無である場所から、光を見つけた者に物語が創られるのだ。
★8 - コメント(0) - 2016年2月21日

視点がころころ変わるのでその分丁寧に読んだけどそれも作者の戦略か。 コロッケとチャーチル・・・大きな海原を航海する人生で出会えたたしかなもの。そしてコロッケはイコールチャーチルでもある。 物語の全容はかたりつくせない、宇宙と同じだ。 説明がむずかしい小説。宇城さん視点でもういちど読んでみたいと思います。
★4 - コメント(0) - 2016年2月6日

不思議なお話。どしっと深く根差して構えるのではなく、どこか5㎝くらい地上からふわっと浮いてるようなお話。
★4 - コメント(0) - 2016年2月4日

あなたの本当の人生はー何度も問いかけられる不思議な雰囲気のお話でした。往年の大作家の弟子として住み込みを始めた女性、大作家、マネージャー…それぞれの書くことへの業みたいなものがあるのに、フワフワした読み心地。とにもかくにもコロッケが食べたくなりました。
★20 - コメント(0) - 2016年1月24日

ホーリー先生の不思議な佇まいが良かった。ゴーストライターとかが出てくるドロドロ物だと思ってたらもっとファンタジーな話でした。チャーチルって名前がチャーミングで良かった。コロッケがやたらと出てきてメチャクチャ食べたくなりました。
★8 - コメント(0) - 2016年1月22日

読み終わるのに時間がかかった。不思議なお話。人の縁てすごいな〜。錦船が読んでみたいです。ジブリアニメのイメージで面白そう。あと、無性にコロッケが食べたくなり、実際に食べました。
★4 - コメント(0) - 2016年1月12日

240ページ。
- コメント(0) - 2016年1月12日

書くことに囚われた三人の女性の物語。いろんな人の視点が絡まりあって、現実と物語の垣根が曖昧になっていく。「あなたの本当の人生は」たくさんある人生の分岐で、何を選ぶかは自己責任で、選ばれなかった人生は永遠に空想の世界なんだよなと。「そっか、やれるとこまでやればいいのか、なんだ、そんなことか」何かに取り付かれたように夢中になるのは苦しいけれど、振り替えると清々しいんだろうね。
★11 - コメント(0) - 2016年1月8日

特別字が細かいわけでもなく、文体が読みにくいわけでもなく。それなのになぜか読むのにそこそこ時間がかかった本。 ホリーさんの目の前に立った時、彼女に私の本当の人生は見えるだろうか。書くことをやめてしまった人間は、生涯書くことに支配され続けた彼女の目に、どんなふうに映るだろうか。
★4 - コメント(0) - 2015年12月18日

物語と現実が入り組んだ不思議な世界。本当の人生って?よくわからないけど、なんだか清々しい読後。。。
★3 - コメント(0) - 2015年12月15日

不思議なお話です。どう納得すればいいのかよくわからないまま読了したけど、まあそれでもいいのかなって感じですね。世の中ってこんなものかも。
★8 - コメント(0) - 2015年12月7日

大島さんの小説は二冊目、ピエタ以来。 前回もそうだったがなんなんだろうこの感じ、言葉にするのが難しい。素敵な物語なんです、上品だからかな?あーそれにしてもコロッケ食べたい、コロッケだけでお腹いっぱいになりたい。
★17 - コメント(0) - 2015年12月5日

あのとき違う道に進んでいたら…とときどき考えてしまうけど、それって私だけじゃなかったんだなぁと少し安心。いろいろな選択肢の中から選んだ今を最良の道と信じて「やれるところまでやってみよう」
★8 - コメント(0) - 2015年11月29日

本当の人生本当の人生ってうるさい
★2 - コメント(0) - 2015年11月10日

真実がコロッケをあげると、貰った人たちはそのお礼にと掃除をサービスしてくれたり庭の手入れをしてくれたり、物事が良い方向へ進んだ。こういう事って確かにある。人生が変わるとまで言うと大げさだけど、変化は小さなことから始まるものだと思う。ファンタジーぽくもあり不思議な世界。
★43 - コメント(0) - 2015年11月7日

森和木ホリーの世界に引き込まれているような不思議なお話。どこからが現実なのか時として分からなくなる。すべてが錦船に乗っているような気分になってしまった。真実さんの揚げるコロッケが美味しそうで、食べたくなりました。
★8 - コメント(0) - 2015年10月25日

CK
「あなたの本当の人生は」くり返し出てくる言葉に、心をザワザワさせられながら読みました。人生は無数の分岐。全く違った人生を歩んでいたかもしれない。でも、今の人生は何かに導かれてこうなったのかもしれない。本当の人生だったかどうかなんて、結局は自分が納得できているかどうかなのかな?と思いました。それならば、勇気を持って自分の道を進んで行きたいです。「やっていけるかどうかわからないけれどもやれるところまでやってみよう」
★33 - コメント(0) - 2015年10月18日

積ん読本。大島さんの本はじめて読む。書くことに囚われた3人の女たちの物語。不思議な読後感。。コロッケが食べたくなりました。
★8 - コメント(0) - 2015年10月11日

森和木ホリー、宇城圭子、國崎真実、三者三様の物語が交錯するうち、どこまでがリアルな生活でどこからがファンタジーの世界なのか判然としなくなる。書かれた物語と現実がお互いにお互いを溶解させるかのような関係を呈する。奇妙な印象を残すホリー先生の、人生と物語は宇城にも真実にも受け継がれ、その書かれたものにも、実際の精神にも吸収されていったのだ。選ばなかった人生の彼方には、いつも誰でも少しばかりの憧れと後悔がつきものだが、ここに登場する人々はまさに生きてこその「本当」を感じているに違いない。
★28 - コメント(0) - 2015年10月6日

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