奴隷小説

奴隷小説
あらすじ・内容
突然原理主義者らしき兵士に襲われ、泥に囲まれた島に囚われてしまった女子高生たち(「泥」)。村の長老との結婚を拒絶する女は舌を抜かれてしまう。それがこの村の掟。そしてあらたな結婚の相手として、ある少女が選ばれた(「雀」)。アイドルを目指す「夢の奴隷」である少女。彼女の「神様」の意外な姿とは?(「神様男」)。管理所に収容された人々は「山羊の群れ」と呼ばれ、理不尽で過酷な労働に従事せざるを得ない。そして時には動物を殺すより躊躇なく殺される。死と隣り合わせの鐘突き番にさせられた少年の運命は?(「山羊の目は空を青く映すか」)。
時代や場所にかかわらず、人間社会に時折現出する、さまざまな抑圧と奴隷状態。それは「かつて」の「遠い場所」ではなく、「いま」「ここ」で起きてもなんら不思議ではない。本作を読むことも、もしかすると囚われのひとつなのかも――。
何かに囚われた奴隷的な状況であることのみが共通する、七つの物語。桐野夏生の想像力と感応力が炸裂した、超異色短編集。

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奴隷小説の感想・レビュー(1061)

短編集の一つ一つの物語に独特な暗く淀んだ空気を感じた。絶対的な力に従うことしか許されない奴隷としての立場に居ても。心の奥底に残る、ほんのり灯る明りの様な感情に切なさをかきたてられた。奴隷とは希望さえも茅の外なのかと思うと薄ら寒さを感じる。何かにこだわってしまった誰もが奴隷に陥る事は有るのかも知れない。対岸の火事では無いのかも。
★16 - コメント(0) - 3月27日

様々な囚われの身となる奴隷短篇集。後味の悪さばかりが残ってしまった。もう一度読み返す気にならない。
★30 - コメント(0) - 3月22日

「神様男」ライブでアイドルとして頑張る少女にチョ〜上から目線の男性客が君たちは夢の奴隷で神様(自分)が解放してやる、とのたまう。他、「泥」など口の中に泥を詰められたような全く爽やかじゃない奴隷短編集。
★19 - コメント(0) - 3月6日

7つの短編集。奴隷の世界を描いたもので、読後感良いはずがない。描写、表現力は、流石でした。
★1 - コメント(0) - 2月16日

色々な種類の奴隷をテーマにした小説。身近でない世界を描いていただけに感情移入は難しかったが、辛さ怖さ悲しさは感じることができた。今も昔も名は変われど奴隷として生きている人間は多数いる。自分の生活を守るため死と隣り合わせにもがき苦しみ生きていかなければならない。
★2 - コメント(0) - 2月12日

雀と泥がこわかった。いいところでおわるので、ええー?短編集?とも。神様男が現代の話で、アクセントになっていて言い感じ。ただセックスがしたいだけ、はタイトルが良くないと思いました
- コメント(0) - 1月30日

桐野さんらしい、毒毒しく、いい意味で後味がわるい小説。どの短編も、すっと桐野ワールドに入れます。★★★☆☆
★14 - コメント(0) - 1月27日

様々なものに囚われる人たちの物語が関連性のない舞台設定で7話描かれている。一冊の作品として、このような構成のものは短時間で展示場のあっちこっちを見て回ったような軽い疲労感を覚える。どの物語も著者が作り出す独特な世界に引き込まれて行くのだが、どれも今ひとつ物足らないと感じてしまうのは短編だから?なのか、読み手が拙いから?なのか・・・。読後にあらためて、著者は長編作品の方をじっくりと読むのがいいと思った短編集だった。
★20 - コメント(0) - 1月21日

何かにとらわれるのが奴隷
★2 - コメント(0) - 1月21日

生まれや環境の理不尽な理由から何かの奴隷にされるもの、自ら何かの奴隷になるもの、全て異なる形の「奴隷」たちの話。「泥」と「ただセックスがしたいだけ」が好き。全体的に後味が悪くすっきりしないけど、気軽に読めた。
★10 - コメント(0) - 1月10日

あれやっぱり過去に読んでたわ。やっぱりこういうタイトル、デザインは記憶に埋没する。
- コメント(0) - 2016年12月26日

短編集ですが。見事にどれも、絶望するなー(笑)サクッと読めていいけど、サクッと後味悪さがきますね(笑)やー、でもこちらの著者はそういうのもよくあるか。運命?生まれ?そう思えばいろいろ境遇あれど、今のわたしたちとりわけ日本に産まれた人って、マシな世の中かな。
★10 - コメント(0) - 2016年12月18日

絶望的な気持ちにしかならない、生きる希望なんてなくなる恐ろしい短編集だった。「告発」はどこかで読んだことがあったので、他の短編集に収録されていたのかな?
★2 - コメント(0) - 2016年12月5日

図書館古い作品なのかと思ったら、2015年。桐野夏生さんは、当たり外れがあるような。短編集で、読みやすいもののどれも後味悪い。うーん。って感じ
★2 - コメント(0) - 2016年11月29日

様々な時、処で、過酷な、奴隷のような状況におかれた人々を描いた7つの短編集。絶望が支配する世界は魂までも侵食する。謂わば悪夢の中でゾワゾワした無気力感が浮遊しており、漠然とした脱力感と不安感が読者を魅了している。桐野氏の短編集は初めてだが、長編小説にも劣らない。やっぱり読み続けるのがイヤになるが、ページを捲る手は止まらなかった。
★12 - コメント(0) - 2016年11月23日

奴隷が題材というわりには刺激が少なくて残念でした。これ奴隷?と思う章もあったのですが、他の方の感想を読んで奴隷にも様々な類があることがわかりました。
- コメント(0) - 2016年11月21日

「泥」が一番良かったかな。
★4 - コメント(0) - 2016年11月20日

さまざまな時代で奴隷として生きた人々の7話の短編小説。 身体的な拘束、精神的な拘束、過酷な局面を桐野夏生さんならではの暗く重い文章で表現されている。 読後感が良くないと分かっているのに何故手に取ってしまうのだろう?ホラー、ミステリー、SF、恋愛...ジャンルはいろいろだけど、日常では味わえない好奇心や想像力が、ついつい手を伸ばしてしまうのだ。 短編であるためか?その後の展開や余韻が無い終わり方。ついつい手を伸ばしてしまった者として、精一杯の好奇心と想像力で自分自身の奴隷小説を完成させたい。 ☆☆★
★5 - コメント(0) - 2016年11月8日

何かに囚われた奴隷的な状況。身体的な拘束、精神的な依存。囚われの身となった人々が主人公の7つの物語。時代背景も置かれる状況も全く異なる。けれど共通する読後のどんより感。読者の読解力と想像力に任される結末。せめて何か希望を持てるような想像をしたいものだと思うのであります。
★61 - コメント(0) - 2016年11月5日

桐野女史の小説だから、覚悟はしていましたが、暗〜くて辛いヨーロッパ中世でした。趣きの少しずつ異なった短編が7つ。最初の「雀」で、異常な世界の出現に「後何枚?」と次の「泥」のページに指を挟みながら。どれにも光が射す終わり方ではないけど、雀と泥は新天地が期待出来る? 奴隷小説とは、よく考えた表題かと。再読したくない様な、しちゃいそうな。
★25 - コメント(0) - 2016年11月1日

7本の短編。どれも自分だったら耐えられない。桐野夏生さんはなんでこう悲惨な状況の描写をさも体験したように表現できるのだろう。やっぱり好きだわ。長編で読みたい短編もいくつか。雀、泥、告白は気になる。特に告白が怖くてゾッとした。
★7 - コメント(0) - 2016年10月31日

桐野さんの短編は初めてで魂萌え以来の本でした。この人の「オドロオドロ」した感じ、ねっとりとまとえわりつくような「嫌な」感じがたまーに読みたくなるのです。とことん暗い。突き抜けたアクがいいんです。でもどうやったら舌を抜く、それでも気にいらないと目をつぶすなんて想像できるんだろう。読んでていたくなっちゃったよ。ショートストーリーなのであっという間に読了でした。次はやっぱりグロテスクみたいな長編がいいかな~
★5 - コメント(0) - 2016年10月28日

奴隷とは何も言葉通りのものとは限らないし前時代的なものだけとも限らない。いつの時代にも存在する。もちろん現代でも。7つの短編はどれも救いがなく気持ちの悪い話だ。ゾッとするのに止められない、それが怖い。
★10 - コメント(0) - 2016年10月12日

独特の暗さが好きな人は好きかも。
★3 - コメント(0) - 2016年10月11日

me
読まなくてもよかったかも。
★3 - コメント(0) - 2016年10月10日

久々に桐野さんの作品を読んだのですが・・・こんな作風でしたっけ?もっと攻めた作家さんだったような。私の勘違い??最初の2作品はまあ読めた(失礼ですが)のですが、残りの作品は正直感想を言うほどでもないというか。ワクワクもドキドキも驚きも全く無かった。国語の教科書の例文読んでるみたい。
★4 - コメント(2) - 2016年10月7日

うーん、救いのない話なのでオチの付けようもないとは思うのですが、正直適当に書いたのかなぁと思ってしまいました。特に雀の終わり方は何とも・・・。期待値の高い作者ゆえに残念でした。
★4 - コメント(0) - 2016年10月3日

囚われ虐げられる人々。ある者は受け入れ、ある者は抵抗し、ある者は矜持を示す。特異な世界観を見事に短編で表現する手腕に舌を巻く。ある海外レビューサイトの調査によると、日本人作家の人気第1位は村上春樹、第2位が桐野夏生だそうな。今後他作も読んでいきたい。
★15 - コメント(1) - 2016年9月29日

7つの短編で出来ている「奴隷小説」テーマはやっぱり奴隷でしょうか、どの短編を読んでも重〜く気持ち悪い、読後感もしばらく後引きずりそうです。H28.290
★78 - コメント(4) - 2016年9月28日

何かに囚われ奴隷状態の人々が主人公の後味悪い短編集。どれも救いのない話ばかりなのに、もっと続きが読みたくなる。「雀」と「泥」が好き。
★19 - コメント(2) - 2016年9月27日

何モノ(者・物)かに囚われた救いのないお話たち。奴隷とはまた時代がかった題材だと思ったが、現代においても奴隷は存在することに気付いた。「泥」の話が一番印象に残った。女は男に所属する物ではない。
★3 - コメント(0) - 2016年9月17日

すごい気持ち悪い(褒めてる)。個人的な感性だけど、目隠しされて両手足縛られて地面に僅かに残った泥水を啜ったような気分(笑)山羊の目は空を青く映すか は美しかった。読みにくそうで読みやすい。気持ち悪いようで気持ち悪い(笑)癖になる感じだった
★16 - コメント(0) - 2016年9月12日

面白かった。ISとかポコハラムとか北朝鮮の収容所を連想したが・・・ほかにもまだまだ同様の状況はありそうだ。
★4 - コメント(0) - 2016年9月10日

桐野さんの小説はたいてい救いがない。あってもあるかなきかの小さな希望の光。それでもいつも読んでしまうのは、架空の世界を描きながらも妙にリアルな感触があるからだろう。文体もノンフィクションを読んでいるように硬質。本書は短編集だけど全編に『奴隷小説』とタイトルがついていても納得してしまう。私がこれらの小説の人物だったら、人生をあきらめて死を待つだけの心境になってしまうだろう。でも本書の登場人物たちは、彼らなりに必死で生きようとしているところが涙ぐましい。読んでいる方も応援してしまう。虚しいと知りつつ。
★13 - コメント(0) - 2016年9月2日

時代も場所も様々な設定で、ある種の奴隷状態に置かれた人々の短編集。精神的な奴隷状態と言える、アイドルとその母のお話を除いて全話が何らかの権力に強いられた実質的な奴隷状態で、その中に強制的に囲われている人々の諦観したような雰囲気はかなり陰鬱だ。それでも短編という限られた分量の中で、それぞれの世界観が確立されているのはさすがと言うべきか。いくつかは長編でがっつり読みたいプロットだと思った。この、もう少し続きを読みたい、という感じが狙いなのかな。
★6 - コメント(0) - 2016年8月29日

いろいろな奴隷状態に置かれた人たちが描かれていて、今の世界で何らかの意味で奴隷になっていない人、つまり完全に自由な人なんているのだろうかと思わされたのだった。
★28 - コメント(0) - 2016年8月22日

どうしたらこんな気持ち悪い小説を書けるのか・・・・桐野ワールドの中でも最強に気持ち悪くて怖い、悲しい、絶対経験したくない話ばかり。映画やドラマになってもR18指定になりそうな怖さ。
★2 - コメント(0) - 2016年8月13日

久喜市立中央図書館の本。
- コメント(0) - 2016年8月13日

奴隷状態に置かれた状況を描いた七つの連作短編集。どれも悲惨でありながら余韻を残し、その先を読んでみたい誘惑に駆られるのはさすがの桐野夏生。
★4 - コメント(0) - 2016年8月6日

図書館で偶然に目にして、読書メーターの紹介かつ桐野さんが書いていなければ手にしなかった本。「奴隷小説」というインパクトのあるネーミング…その中身は生活や時間の自由から、それこそ身体の自由までも奪われた主人公達(=奴隷)が、その呪縛から解き放されるまたは享受してしまう心の葛藤が書かれているのだが、最後は読者に丸投げ…桐野さんほど想像力の無い私にとってはざらざらとした読後感だけが残る短編集で、たまの気分転換(?)には良いかも…(笑)
★46 - コメント(0) - 2016年7月31日

奴隷小説の 評価:82 感想・レビュー:473
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