イスラム国 テロリストが国家をつくる時

イスラム国 テロリストが国家をつくる時はこんな本です

イスラム国 テロリストが国家をつくる時の感想・レビュー(482)

中東情勢なぞ全く無知だが分かりやすそうなテーマなのでかじってみた。丸っきり新規の知識開拓は手ごたえがある。イスラム国というのは国かどうかは議論の余地があるが、少なくとも法人として強力であることは証明されているようだ。代理戦争をビジネス化したパレスチナ解放機構のやり方を真似して、多元化した世界情勢の代理戦争を引き受ける。代理戦争のスポンサーを募集しては資金を充足し、予防接種や徴税まで行うような機構を成り立たせている。中東のテロ組織は、近くの腐敗政権を叩くタイプと、遠くの欧米を叩くタイプとあるようだ。
★5 - コメント(0) - 3月19日

オスマン帝国以来のカリフ制の復活を掲げ、史上初のテロリスト国家を目指すイスラム国。インフラ整備や食糧配給で人心を掌握し、恐怖政治で巧みに支配する。最新のテクノロジーと情報を駆使し、グローバル化を体現する存在するさまは、これまでの武装集団とは一線を画する。「サイクス・ピコ協定の終焉」「イル・ハン国による収奪」など、テロ国家の成立が歴史と密接にリンクしているのだ。現在、イスラム国は衰退に向かっているそうだが、根元を解決する努力を怠れば、いずれ第2・第3のイスラム国が現れるだろう。
★5 - コメント(0) - 2月23日

読了。 ISがどのような過程を経て今の形に至ったのか、彼らの思想はどういったものなのか著者の考えが書いてある。イスラームに関してはある程度知識はあるがイスラームを使った犯罪組織に関しての知識がないので若干読みにくかった。 ISをシオニズムに基づいたイスラエル建国と同一視する視点は衝撃的。 ただし、カリフ制度=悪という前提で話が進んでいるような気がしてならない。私はバグダディが本当のカリフでないとして、カリフは必要だと考える。 池上彰の解説は必要ない。なぜ、訳者の言葉を入れないのか。翻訳は読みやすい。
★1 - コメント(0) - 2月21日

ISが単なるテロ組織ではないことがよくわかった。ちょうどイスラム教の勉強をしていたところだったので、カリフやウンマについても理解が進んだ。これを欧米的な価値観で壊すことは無理ではないかという気がしてきた。
★11 - コメント(0) - 2月6日

「根が深い」の一言。7世紀に起きたスンニ派とシーア派の宗教対立。近代化を志す中東を裏切った欧米の帝国主義。グローバル化がもたらす閉塞感の中で、「新たな国を生む」という強力なメッセージに惹きつけられる若者達。中東の近代国家が軒並み崩壊し、小規模な集団が対立し合う前近代的な紛争状態へと堕ちていく中で、イスラムの理念による法と秩序を実際に構築する能力を持つ集団がイスラム国の正体なのだと、本書の著者は語っている。暴力的テロ行為にすっかり見慣れてしまった私たちは、あまりにもイスラムのことを知らないのだと痛感した。
★7 - コメント(0) - 2月1日

2015年に日本人ジャーナリストがISによって誘拐された後殺害されたという衝撃的なニュースが報じられた当時に本書を購入。 途中まで読んでしばらく放置していたが、改めて初めから読み直し、1日で読了。 本書は日本人殺害のニュース以前に著されたものであるためその事には勿論触れられていないが、ITを駆使した戦略を指摘し、単なる武力組織ではなく本気で建国を目指すその姿勢や歴史的背景を丁寧に解説されている。 あまり報道されない、資金繰りや制圧地区での活動など内面的な部分についても知識を補足できた。
★27 - コメント(0) - 1月15日

イスラム国といえば、アルカイダの同類で、単なる過激派組織かと思っていた。しかし、そこは潤沢な収入源を持ち、インフラを整備し、課税し、財務書類を作成し、メディアを駆使し、国家たらんとする意志を持っているとのこと。さらには、ユダヤ教にとってのイスラエルに対し、スンニ派にとってのイスラム国に比類するものらしい。もちろん、この暴力組織を国としては認めがたいが、単なるテロ組織でもない。欧米や周辺諸国のさまざまな思惑が、この組織を生み出す要因となったのも皮肉なことである。
★36 - コメント(0) - 2016年12月15日

その国は永続できるのか?
★3 - コメント(0) - 2016年8月29日

最近ダッカでテロが起きた事を踏まえて、もっとイスラム国のことを知らなければと手に取ったのがこの本だ。「イスラム国」と名のつく通り、彼らは本気で国家を建設しようとしている。それは、罪の無い民間人を殺戮しているという表の顔の他に、住民のために病院を作ったりインフラを整備したりという裏の顔があるという事だ。今の段階ではイスラム国というのは、実際には世界中に点在しており狙いが定めづらいと言われているが、やはりいずれは他の国と同様、シリアやイラクにどっしりと国を構えるのだろうか。
★8 - コメント(0) - 2016年7月15日

こどもだったころは、わからないとか、こんな勉強(全般)したって役に立たないとか、言っていたけども。そんで、勉強しないまま大人になって、やっぱりわからないし、役に立たないかもしれないけど。でも自分が目を背けたところから、誰かが苦しむ声が聞こえたり、大事な人達に忍び寄る影が見えてしまったら...失うときに気付いても、嘆いても、どうしようもなく遅いことだけはわかる。年の功。...いや、功になるかは自分次第。ならないかも。もごもご。
★2 - コメント(0) - 2016年7月6日

「われわれは泥棒を罰する。だが、あなた方だって、無関心によって大勢の子供を罰しているのだ。」 何も返せないことばです。「イスラム国」、進んで知ろうとしなかったものの背景とその社会を捉える発信力、影響力が分かりました。わたしにはまだまだ知識が足りないと痛感しました。
★2 - コメント(0) - 2016年6月20日

領土の拡大が”信長の野望”のようだ
★4 - コメント(0) - 2016年5月3日

イスラエルとイスラム国は何がちがうのか。この組織について漠然としか知らなかったので面白かった。
★7 - コメント(0) - 2016年5月2日

本書を読んで思ったことは、日本のマスコミは随分と欧米寄りの報道をしているってこと。そして実は私たちって激動の時代に生きてるんだなってこと。イスラム国はテロ国家だけど、経済的に自立し、国家としての体裁を整えてしまったところが凄い。政策も飴と鞭の使い分けがしっかりしていて計算ずくだ。中東は今まで欧米各国の代理戦争の舞台で、現地の反感を買っているから、イスラム国が今後中東で勢力を伸ばすのは必至だろうな。シーア派とスンニ派の宗教対立がどう作用するかは予想できないけど。
★16 - コメント(0) - 2016年4月12日

残虐非道で旧時代的なテロリストと報道されるイスラム国。しかし、SNSを用いたプロパガンダと近代国家の様に整備された統治システムを持ち合わせ、カリフ制国家の実現を掲げる軍閥として地域住民やスンニ派部族に受け入れられていると、この本は語る。イスラム国の統治はニュースの特集で何となく聞いていたけれど、まさかワクチンの接種まで行っている事には驚いた。戦争の形も変わり、プロパガンダもテロリストも過去とは変わってきている。新しい姿をしたテロ集団・イスラム国が果たして真の国になりえるのか、これからも注目していきたい。
★8 - コメント(0) - 2016年3月2日

この事に関してあまりに無知だったので一読。メディアではその残虐性が強調されている。しかしながら彼らはただのテロ集団ではない。経済的に自立し、集団内のインフラを整備し、住民に食料やワクチンを支給している。過激なやり方を除けば、既存の国家との境目が見えない。誰か教えてください。
★4 - コメント(1) - 2016年2月19日

面白い。今、世界で何が起きているか、一端が垣間見える。他の関連本と合わせて読みたい。
★3 - コメント(0) - 2016年2月14日

ためになりました。
★4 - コメント(0) - 2016年2月14日

野蛮で無慈悲なテロ集団と思われた連中は、時代を見る目に優れ勃興するソーシャルメディアを駆使し決算書を作成するほどにビジネスの才覚に長け「国民」にインフラ整備と福利厚生によるインセンティブすら与えるプロ集団だった。アラブの春の失敗とイスラム国の成功、全世界に突きつけられた課題。示唆に富むが本としては同じような主張、記述の繰り返しがつらい。
★6 - コメント(0) - 2016年1月28日

日本でニュース映像を見ているだけだと、代理戦争とIT技術を上手く利用してのし上がった過激なテロ集団という印象しかない。しかし、実際はプロパガンダに長け、いち早く財政基盤を確立し、インフラも整備しているプロのエリート集団である、と筆者は指摘する。特に、アラブの春に代表される民主化運動の失敗との対比は興味深い。本書にあるように、イスラム国が近代国家に移行するための正当性を身にまとい、国際社会に取り込むべきという議論になる日が来るのか、しばらく答えは出そうにない。
★4 - コメント(0) - 2016年1月23日

テロ行為や世界遺産破壊など、その残虐性が取り上げられるイスラム国。しかし一方で住民のコンセンサスを得て国家を作るために、インフラ整備や医療活動も行う。インターネットで世界中と繋がれる現代なら、擬似国家を作ることは可能だろう。ならば残虐性を持たない国家なら新たに作ってもいいのか。イスラム国も国際社会に組み込み、国際法を守らせるべきという視点が新しい。
★11 - コメント(0) - 2016年1月9日

ちょっと日本が関わる余地がない気がするんですけど、...どうしたらいいんでしょうか?
★5 - コメント(0) - 2016年1月9日

「何故アメリカはイスラエルを偏愛するのか」を思い出した。田中宇さんのメルマガを取ってるので言ってる事はわかったけど、イスラム教の教えをそのまま完全に守らせようとしているテロリストに「国家」を作らせてはいけないと思う。確かに彼らは賢く、今までのテロリストとは一線を画すものであるのだろうけど、動いているのは宗教をいい様に利用して利益を得ようとしている人達と、それを利用して国土を自分のものにしようとしているアメリカやトルコ。それを許さないロシア。みたいな構図が透けて見える。第三次世界大戦はもう始まっているのか。
★4 - コメント(0) - 2015年12月27日

2015年、個人的に注目していたキーワードは「デモ」と「テロ」。決して並列に捉えていた訳ではないが、民衆の思想が具体的な行為を伴い昇華していくプロセスに関心があり本書を手に取った。 本書では、テロ組織イスラム国は思想に狂ったテロ集団ではなく、思想と冷静な戦略を持ち合わせた「国家」として描かれている。テロをビジネスとして世界に蒔くことで、経済的自立を図り、制圧地域の社会的な創生を試みる。インフラを整え、戦略的に広報を展開する。 世界地図の一部を確かに塗り替えつつある新たな国家は、破壊と創生を巧みに使い
★2 - コメント(0) - 2015年12月22日

一貫して「イスラム国」と表記する本書。IS等の略称が擬装「国家」としてのイスラム国を過小評価すことになるからだ。法、と秩序をもたらし、安全保障すら担う。経済的自立を果たし、インフラを整備する。また住民たちのコンセンサスを得ようと努める。イスラム国と近代国民国家の差異とは何か?しかし、イスラム国は、暴力で周辺域制圧する野蛮な武装集団ではなないか?けれどもイギリス軍に抵抗したシオニストと、イスラエル建国をどう評価すればよいか?という、著者の問いは示唆的である。
★8 - コメント(2) - 2015年12月20日

これは勉強になりました。必読。
★5 - コメント(0) - 2015年12月18日

★★★
★3 - コメント(0) - 2015年12月17日

「イスラム国」の活動には、グローバルジハードとカリフ制国家再興というふたつの側面があるが、この本は主として後者に着目している。他の事例との比較、例えば、カリフ制国家再興とシオニズムに基づくイスラエル建国、をしているところが新鮮だった。高野秀行「謎の独立国家ソマリランド」を読むと、アル・シャバブはもともと地域に存在している部族社会と密接な関係をもって成り立っている。同様に「イスラム国」もイラクからシリアの部族社会と関係があるはずなのだが、その点ついて詳しく解説した本はないのだろうか。
★4 - コメント(0) - 2015年12月11日

色の好悪は受け取り手に根差してるなと
★5 - コメント(0) - 2015年12月8日

日本のメディアは、「彼らは国家ではありません。ならず者集団です」という。 その主張には概ね賛同していた。 しかし本書を読むにつけ、彼らはインフラ整備を行っており、ある程度の住民の支持を得ているという。 彼らの拠点を爆撃する、という欧米の方針は効果が出ているとのメディアの報道はよく見るが、現実のISは我々の想像以上に地域に根ざしており壊滅も一筋縄ではいかないのではないか、と思わされた。
★7 - コメント(0) - 2015年12月6日

イスラム国とは何か、ということをいち早く解き明かしたのが本書とのこと。本書が言うイスラム国の第一義的な目的は、「かつての自分たちの土地の権利を現代に取り戻すこと」であり「自分がどこにいたとしても必ず守ってくれる宗教国家をつくること」とのこと。グローバリゼーションとテクノロジーを持ち合わせた宗教解釈の自己増殖は、第三の呼び水にしかならなそうで怖い。
★4 - コメント(0) - 2015年12月5日

ユダヤ人がイスラエルを建国したように、本来あったイスラム国家を父祖の地に建国しよう。わからんでもないと思ってしまった。現代的なテクノロジーを駆使してプロパガンダをばら撒き、豊富な資金を持ち、インフラを整備し、医療を提供し…。これまでにもテロ組織や過激派集団はいた。だが、イスラム国はこれまでの組織の失敗を教訓にもしているんだろうな。欧米はこれまで自分たちが中東で好き勝手やって来たことのツケを払わされているってことか。まぁ、日本も欧米側なんだけどさ。
★8 - コメント(0) - 2015年12月3日

レンガ職人より報酬低いが絶望した青年が「国作り」の夢に集う。英仏露(テロ対象…)のサイクスピコ協定を無に、が目標。バグダディらは原理主義に近現代インフラを都合よく織り込み下水敷設ワクチン接種、SNS活用。オウム手法に近い。実感で週末(日曜の概念)、標的国媒体動きにくい時間も狙い行動?(後藤さん、仏テロ)と感じていたが、最高指導者宣言を日本なら皆が紅白トリに注目するようなラマダン恒例特番に当てたと知り確信。彼らは西欧的享楽、スポーツ音楽美術を憎み日時も選んでいると思えた。重用語が五十音で頭にあり参照しやすい
★31 - コメント(1) - 2015年11月21日

湯川さん&後藤さん人質事件の時に本書を買ったけど、結局そのまま放置してたのを、今回のパリ同時多発テロをきっかけに一気読みした。ISについては様々な関連書籍が発売されているが、本書が最も信頼出来る内容と聞いている(土井敏邦さん講演会にて)。サラフィー主義という共通項のあった創設者ザルカウィと後継者バグダディ。足下のシーア派への攻撃を拡大してアルカイダと決別し、複雑な中東の代理戦争を勝ち抜いて経済的自立を果たしたテロ組織が、明確な意思を持って国家を築いていく。その戦略とプロセスがよくまとまっていて分かり易い。
★10 - コメント(0) - 2015年11月20日

先日、なんとも痛ましい同時多発テロが起き、ISという集団について少しでも知りたくなった為、読んでみたが驚愕の数々。ISの本質には宗教が根強くあるのかと思いきや、そんな事はなく、SNSを効果的に活用し合理的に集団を拡大する事に成功している。外部から見るとこの集団は危険だが、集団内では社会改善目的と称しワクチン等を配っているらしい。その姿は内部から見れば正義の集団に見えるのだろうか…。私は今、何とも複雑な心境である。
★8 - コメント(0) - 2015年11月18日

収支会計に厳しいテロ組織はISが初めてではない。解放区にインフラを作ったのも初めてではない。ネットを利用したのも初めてではない。だがそれら全部を統合すると、今までとはちょっと違った吐き気のするスマートなテロ組織ができあがる。まあそれはそれとして、これまで中東で遊んでいたお友達はちょっと職員室まで来なさい
★4 - コメント(0) - 2015年11月17日

他のテロ組織や数々の革命とは異なり政治的経済的インフラを築き、住民の支持を集めて実質的な国家を築いているイスラム国。自爆テロ1件1件まで計上された決算書を持つことやイスラム教や歴史を狡猾に利用したプロパガンダをSNSで広めることに代表されるように冷徹で洗練された側面を著者は指摘します。しかし多くの人々が言うようにイスラム国を全くの新手というのは過大評価です。過去の欧米の植民地支配や腐敗した政権、なにより今も行われている代理戦争による武器の供給がなければここまでイスラム国は成長できなかったから。
★6 - コメント(0) - 2015年11月15日

イスラム国は、ただ一方的に悪ではない
- コメント(0) - 2015年11月11日

RmB
私たちが石油に依存した生活を続ける限り、中東から紛争の火種は消えないのでしょう。どの国も火種を消すより、火種を飯のタネにすることしか考えていないようです。その筆頭がアメリカ合衆国ではないでしょうか?それに追従しているのが我が国ではありますが、、、、宗教対立だと思わせたほうがある人々にとって好都合なのだと思います。
★25 - コメント(0) - 2015年11月9日

イスラム国 テロリストが国家をつくる時の 評価:84 感想・レビュー:206
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