スクラップ・アンド・ビルド

スクラップ・アンド・ビルド
あらすじ・内容
「早う死にたか」
毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、
ともに暮らす孫の健斗は、ある計画を思いつく。

日々の筋トレ、転職活動。
肉体も生活も再構築中の青年の心の内は、衰えゆく生
の隣で次第に変化して……。
閉塞感の中に可笑しみ漂う、新しい家族小説の誕生!

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火花
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スクラップ・アンド・ビルドの感想・レビュー(6138)

悲しいような、色々と考えさせられる老後。
★6 - コメント(0) - 2月27日

単調に話が進んでいくので途中で飽きるかなと思ったが、健斗と祖父がどうなっていくのか気になり、一気に読めた。お風呂の場面で祖父が健斗につぶやいた言葉には泣きそうになった。最後のお別れのシーンもすごく良かった。ただ、読みながら健斗がどうしても羽田さんと被ってしまうのがちょっと…笑羽田さんも筋トレしてたからなー。
★16 - コメント(0) - 2月25日

在宅介護の現実。介護する側も、される側も多大なるストレスとなり、それが祖父の「死にたい」と言う言葉となり、母の祖父に対するキツいあたりになる。読みやすいが、とても考えさせられる小説だった。
★33 - コメント(0) - 2月24日

*芥川賞受賞作品とは思えないほど読み易かった。無駄を省いた著者の文体は好きだ。最後の”おどろおどろとしない”孫の健斗と祖父の旅立ちの場面も良かった。
★28 - コメント(0) - 2月24日

母親の祖父に対する態度が、私の幼い頃の、母の祖母に対する態度と少し重なって、なんともいえない気持ちで読んだ。在宅介護の現実がリアルに描かれていた。文章の量も少なめで、読みやすかったが、読みごたえがあった。
★30 - コメント(2) - 2月24日

読了して、先日参加した羽田さんの講演会を思い出す。テーマは「洗練と他者性」。無職の若者が、要介護者の老人と生活する中で自分を確認し、存在意義を見出そうとする。若者は生へ向かい、老人は死へ向かう。死へ向かっているはずの老人の、生への執着。再構築される概念。…と、そういう解釈でいいのだろうか。とても読みやすいのだが、難しかった。羽田さんの他の著作を読んでみたら、もう少しわかるのかな。そして最後に、要介護者と暮らしたことのない自分には、描かれている生活が生々しく感じた。
★22 - コメント(0) - 2月23日

若者と老人という普通では触れ合うことの少ない二人、感じていることも思っていることも違うが、若者が老人を通して自分を見つめなおし生きることに意味を見出す姿が印象的だった。簡単に読めたが、ぼやっとした終わり方の為あまり好みではなかった。
★14 - コメント(0) - 2月23日

しんせいかいをどうしても読み進められず挫折したので過去の芥川賞を読むことに。 読み進めるのは面白く進んだけどラストはえっ?って感じ。私の好みははっきりきっぱりした終わりだからだろうけど、ぼやっとしたラストなので好き嫌いあるかも?
★14 - コメント(0) - 2月23日

在宅介護について書いてあり、作者の実体験も交えてあるそうなので、ある意味ノンフィクション小説なのかも知りません。読めて良かったです。
★17 - コメント(0) - 2月22日

図書館本。第153回芥川賞受賞作。祖父と孫、老人と若者、被介護者と介護者。対照的な男二人の、血縁故の情とフラストレーション。祖父の世代は私から見ると「別世界の人」なので、私は特に主人公の感じるような肉体的嫌悪感とかないのだが、そこは男女の性差だろうか。男性的な論理性を主人公の思想から感じる。
★21 - コメント(0) - 2月21日

職場の図書室にあったので借りてみた。テーマが明確で、老いと若さ、死と生、壊して再生などの対比を通じ、主人公の思考が浮き彫りになっており読みやすい。読みやすいというとラノベのようだが、ラノベのキャラ的面白さではなく、話が筋道立っていてその帰結が楽しみという点では、優れた論文を読んでいるのに近しい面白さだった。
★19 - コメント(0) - 2月21日

★★★★
★10 - コメント(0) - 2月21日

テレビでよくみかける羽田圭介の著作が読みたいと思い、芥川賞受賞作の今作を手に取った。現在無職の主人公と要介護の祖父。互いに職に就いてない二人の人物が、片や能動的に生に向かい、片や受動的に死に向かう様が対比的に描かれている。しかし祖父が緩慢に死に向かっている、と感じていたのはあくまで主人公の主観で、本当はそうでないのでは?と、終盤に主人公の観念が文字通り「スクラップ・アンド・ビルド」され、それぞれの新しい現実に向かっていく。祖父に対する母の、実子ゆえの悪態がリアルで、現代日本家庭の風景がよく描かれている。
★20 - コメント(0) - 2月21日

生と死の対比表現が非常に面白い。老人の「死」を感じさせるような行動と若者の射精や筋トレといった生を感じさせる構図。老人の「死にたい」という言葉の裏から感じられる「生」への執着が非常にコミカルに描かれていて、人間っぽさを感じた。また、最終的には二人とも「現実」へと向き合っていく姿が良い。
★22 - コメント(0) - 2月20日

いろんなことが「スクラップ・アンド・ビルド」されていっているんだなぁと気づいてから、一気に読み進みました。 個人的には出てくる地名に懐かしさを感じつつ…だからこそこんなにも感情移入してしまう話なのか、と思い。 主人公によく似た友人を思い出してみたり、介護のことで自分自身のスタンスを考え直してみたり。いろんなことを考えるきっかけになった1冊になりました。
★18 - コメント(0) - 2月20日

タイトルの意味はわかったものの、あまり、感情移入できなかったな。
★14 - コメント(0) - 2月20日

難しいけれどなるほどと思わせられる。そういうオチかあ、と少し拍子抜け。毒のあるユーモア。お母さんがおじいさんにきつくあたるの、リアルだ。
★19 - コメント(0) - 2月20日

CEN
羽田圭介初読。なかなかテンポよく、リズミカルな文章だったので、中身はともかくすらっと読み進められて良かったと思います。が、こちら側から意図を深く読み取ろうと思えば感じれる所も多々あるのだが、芥川賞受賞。と言われると、その理由を聞きたくはなるかな。ま、でも、もう数作は読んでみようかと思います。以上。
★18 - コメント(0) - 2月19日

羽田さんは初めてでしたがテンポも良く読みやすかった。年長者の葛藤や胸の内はそう簡単に解るものではないですよね 主人公の息子が尊厳死と取組みながら送る日常の描写にリアリティがあって楽しめました。
★20 - コメント(0) - 2月19日

テレビ出演する著者をみて読んでみた。筋トレしている羽田さんを主人公と重ねて読んだ。
★16 - コメント(0) - 2月19日

健斗の理論もわかるような気がして。「凝り固まったヒューマニズムの、多数派の意見から外れたくないとする保身の豚」印象的な言葉。
★21 - コメント(0) - 2月19日

早く死にたい爺さんと孫の話。爺さんの長女に厳しい発言をされ、娘を持つ身としては、他人事のように思えない。医療が発達する中、尊厳死の問題は重要だ。
★20 - コメント(0) - 2月18日

健康になっていく孫と逆に老いていく祖父の対比の不気味さが主だった。あまり受賞作って読んだことがないのだけれど、妊娠カレンダーみたくみんなこんな感じなのかな。
★19 - コメント(0) - 2月15日

1985年、東京都生まれ。明治大学商学部卒業2003年に黒冷水』で第40回文藝賞を受賞。2015年本作で第153回芥川賞を受賞。 在宅での高齢者介護が描かれている。本作のテーマについて 作者は「実際に僕の両親が母方の祖母を介護しているので身近な問題でしたし、誰しもが早死にしない限り老後問題には直面しますから、自分にとっても社会にとっても切実だろうと考えました。」「本作は介護を扱った話で、それは日本近代文学から連綿と受け継がれている“病気文学”のジャンルにあたる。」とインタビューに答えている。 孫が高齢者が
★32 - コメント(4) - 2月14日

買いたいもの、やりたいことを我慢しつつ、養ったのち、自分の楽しむ間も無く介護が始まる、おわったら、自分がその歳を迎え、人に迷惑をかけたくなく我慢しつつ、一生をおえる。我慢しない時間はくるのだろうか。
★22 - コメント(0) - 2月14日

「人間はおよそ50年も前に宇宙へ飛び月の周回軌道をぐるぐるまわったのだから、苦痛なく天国へ行くことくらいできなきゃおかしいだろう(P95-96)」/全くその通りだ。残念ながら人の死への解明はなされていない。というかやりようがない面が大きすぎる。理不尽だ。おじいちゃんの生命力も不可解だし、生にしがみつきたい気持ちは20代の自分には薄いから、とにかく感じるしかない。介護してる場面をがっつり描かないけど、これは心の介護の問題を描いた作品と思う。どう楽にしてあげるか、孫は孫なりに答えを出したんじゃないか。
★17 - コメント(0) - 2月13日

斜め読み。孫が介護に苦労する話かと思いきや、老いた祖父を見て、健康の幸せを認識し、心身を鍛えることに励むようになるというのが予想の斜め上をいっていた。
★20 - コメント(0) - 2月12日

長く生きることが最上の幸せか、を考えさせられた。 閉塞的な空気が本の外にもにじみ出ていた中に居るのが耐えられず、途中で読むのを止めようかとも思ったが何とか読了した。 これから訪れる高齢社会でのジレンマをこの時期に表した意味ではいい作品だと思う
- コメント(0) - 2月10日

P90「ひと思いに殺してくれぇっ!」自然の摂理にまかせていればとっくに死んでいる全身チューブだらけの老人に対し、健康な人はそれでも生き続けた方がよいと紋切り型のセリフを言うしか能がない…。では他のセリフを言う時が…日本にはくるのでしょうか。毎日、考え過ぎると前に進めなくなる時があります。
★29 - コメント(0) - 2月10日

要介護のお年寄りの姿がリアル。うちの祖父もそうでした。お年寄りと接する機会がない人だと想像しにくいところがあるかもしれませんね。健斗の思考は歪んでいるけど優しい孫。愛情があったからおじいちゃんの本音に気づけたのだと思います。
★30 - コメント(0) - 2月10日

結果として生じる行為は同じでも、込められた意味・意図が異なれば、完全に異なるものだ。という主張は、自己が到底肯定し難い外形にありそれを評する事を受け入れられないという屈折を表現している。客観的には詭弁ともとれる自己肯定を”それでいい”と肯定するという事だろう。(audible)
★19 - コメント(0) - 2月9日

おじいちゃんも健斗も、これからに望みを持つことが出来て良かった、と思った。少し晴れやかな空が見えた気がした。
★16 - コメント(0) - 2月7日

NHKのドラマでストーリーは知ってたけど、原作は唐突に終わってよく判らなかったなあ。。
★12 - コメント(0) - 2月7日

上の世代への言い様のない不満がブラックに描かれている。年寄りの慣例化された行動を毒づくあたりは頷けるところもある。柔らかくした肉をイメージだけで手をつけず、梨は平らげるあたりは(笑)。
★25 - コメント(0) - 2月6日

うーむ、よくわからん…(^^;。 そして、録画していたテレビドラマ(主演・柄本佑)を観た。なんかわかったような気がした。
★26 - コメント(0) - 2月6日

読メ友達から紹介してもらった本。これまで、介護施設の見学やお手伝いをさせてもらった経験はあるが、身内の介護については深く考えたことが無かった。実際どうなるかは分からないが、介護をする立場になったときのことを、考える機会を与えてくれた。
★34 - コメント(0) - 2月6日

芥川賞受賞作品。文章の濃度が高く理路整然としており、言い回しが独特。P数も少ないので、芥川賞作品としては読了しやすいと思う。内容はブラックユーモアの部分が全く笑えず、主人公が悪い意味で男性的で浅はかで全く共感できなかった。というか作中の誰にも全く共感できない作品も珍しい。今後介護問題に直面したら祖父に冷たく当たる母親や、主人公の気持ちが分かるのかもしれないが登場人物全員が残酷過ぎて反面教師にしようとしか思えなかった
★32 - コメント(0) - 2月5日

健斗の理屈は飛躍しているようだが一理ある。使わない機能は低下し、その部位は劣化する。「死にたい」が口癖の祖父の願いを叶えるべく、祖父の生命力の低下を目指して世話を焼く健斗。見かけの優しさで世話を焼こうとする他人や、省力化のために歩ける老人を車椅子で運んでしまう介護職員とは一線を画しているつもりの健斗が滑稽だ。だが「死にたい」と言いつつ、冷凍ピザを食べ溺れることを恐れる祖父はもっと滑稽だ。だが共にどこかいじらしい。介護が社会的なテーマである昨今、妙な現実味がある話だった。再構築を経た健斗に幸あれ。
★60 - コメント(0) - 2月5日

高齢者に携わる仕事をしている者としてはちょっと吹き出してしまった(同感して)。テーマとしては重く感じるかもしれないけど、実は介護ってこういうことなんじゃないかと思う。介護する側もされる側もお互いが支えあいながら生きていく。今回健斗がまるでおじいちゃんを救うかのようになっているけど、実はおじいちゃんの存在も健斗を救っている。でも、ずっと思っていたこと。おじいちゃんは健斗に介護されるふりをして実は健斗の自立を企んでいたんじゃないか。まさに介護のテーマ「自立と自律」ですね~!(^^)!
★1 - コメント(0) - 2月4日

足し算の介護と引き算の介護。
★19 - コメント(0) - 2月4日

スクラップ・アンド・ビルドの 評価:88 感想・レビュー:2579
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