象は忘れない

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夜行
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象は忘れないの感想・レビュー(387)

好きな作家さんの新刊で、軽く読み始めたら、短編集なのに辛くて読めなくて、1週間かかりました。震災について、いかに想像力が足りなかったか思い知らされました。せめて、ポランティアにはいればよかったと悔やまれてなりません。私には真実も何が正しいかを判断する基準すら持ち合わせていないけれど、象は忘れない、この表題につけられた想いを共有したいな。勉強します。
★30 - コメント(0) - 3月18日

原発事故に纏わる短編集で、かなりのリアリティがありました。原発のお膝元では、多くの住人が原発関連の仕事についたり、商売上で恩恵があったりして、原発は、絶対に安全と信じていた、或いは信じたいという『道成寺』の主人公みたいな人もいたんじゃないかな。でも、人が作ったものである以上、想定外のことは起こり得る、事故が起こった後は『俊寛』で書かれていたような、避難指示解除によって地元に帰る人と、避難したままの人の間にある溝や、避難先の住人との軋轢は、小説の上のことだけではないという現実を悲しく思った。
★62 - コメント(3) - 3月17日

タイトルだけで気軽に借りて来た本書は、タイムリーなことに震災ものだった。地震津波の天災だけでも悲惨なのにその上原発事故という人災も加わり、情報や対応の遅れやズレがどれ程のストレスを生んだかというのが伝わってくる。全く予想外だったけれど、読んで良かったと思う。遠く離れているし時間とともに過去になりつつある自分の感覚に気付き、風化させてはいけないんだと改めて感じた。「きわめて多数の人の生存そのものに関わる権利と、たかだか電気代が高い安いという問題とは同列に論じられるものではない」
★2 - コメント(0) - 3月12日

柳広司が描こうとした童話か民話だと思った。緻密な計算された作品を書く人が、武骨でブツ切れの剥き出しの文章を並べている。登場人物たちは皆、茫然自失の中、思考が止まったようになって、なぜだなぜだと怒りながら叫ぶ。悪いのはみんなだとわたしは思う。電気をこうして使い続けている私達。あの後、どうしたら、使用する電力を最小限で暮らしていくけるかと努力し続けている?新しい家電はどんどん出てきて、買う人はたくさんいる。責めてだけいては進めない。各自が小さくても出来ることを。私はそう思う。
★117 - コメント(0) - 3月11日

3月11日を前に。地震当時から一度も映像で見ていない被災地の様子が目に浮かびました。あまり震災関連の小説っていう読んでないなぁと改めて思いました。この本は、特に原発の事故に焦点をあわせた五つの短編。『卒都婆小町』『善知鳥』は作者らしい感じでした。正直感想が難しい。それでも原発事故に関して『復興』はまだまだ遠いんだ!と思いました。『像は忘れない』「An elephant never forgets.:象は(恨みを)忘れない(そして必ず報復する)」私たちも忘れちゃいけない。
★68 - コメント(3) - 3月8日

原発事故をテーマにした5つの短編小説。これまで読んだ震災関連の小説は、深い悲しみや再生を描いたものが多かったのが、この作品に描かれているのは、剥き出しの怒りや怨み。この本を読む前に、被災した子供たちの作文集を読んだが、双葉郡の子供たちの震災5年後の作文はこの作品と同じ匂いがした。まだ原発事故は終わってない。同じ日本にいるのに、私たちはこの事故を過去のものとして封印してしまってないか。痛み抱えている人を孤独に追いやってないか。被災した人の自殺が増えてきていると聞いた。忘れてはならない現実がここにある。
★34 - コメント(5) - 3月2日

福島第一原発の事故で苦悩する人々を描いた、過酷な作品だ。管理運営する東電が真の意味での管理を放棄していたがため招いた人災事故を、小説という衣をまとい様々な角度から告発した内容。 しかし読みにくさはなく、重たいテーマを上手く料理していると思った。 経済やオリンピックに意図的に話題を集め、国策として押し進めてきた原発の事故から国民の目を逸らさせようと必死な国は、福島の検証をする事なく性懲りもなく今も原発政策を推し進めようとしている。マスコミも無力なこの国では、今後このような作品の使命と価値がどんどん増すだろう
★32 - コメント(7) - 2月17日

皆さんが書かれてる以上のことは書けない。読むのがしんどい。今まで読んできた、震災を材料に作った物語ではなくて、もう一歩踏み込んだ内部から書かれた感じ。しかも短編集。忘れてはいけない。しかし当事者でもないのに安易に口に出せない。しかし本心は傷で膿んでる箇所をつついてるような気持ちになる。具体的に我々はどうしたらいいのだろう。こまめに電気を消したり、エレベーターを使わないようにするとか。
★6 - コメント(0) - 2月14日

☆3.5
★5 - コメント(0) - 2月7日

震災・原発関連は救いがなくて気が滅入るのがわかってるのだが、自分の住む県内で起きた事だと思うと読まずには居られず……これは今まで読んできた作品の中でもトップクラスに気が滅入るものだった。能の演目になぞらえた短編集。もう、全てが取り返しがつかないんだなと再認識。住むところを奪われ、放射線について考え方の違いや賠償金の額で人間関係も悪くなり、県外へ行けばイジメ。一方、東京はオリンピックで沸いている。能は「死者が語る」芸能である。震災後、私達の心は死んだのだろうか。
★39 - コメント(3) - 2月4日

震災関連の話は、作家さんは一度は書かないとと思うのかな。
★6 - コメント(0) - 2月2日

図書館本 原発事故話 善知鳥;まるで星新一さんかと。もっと固有名詞を減らして余分な枝葉を取っ払えばぴったし。しかし、これだけはよかった。PTSD治療としても腹いせとしても効果ある。卒塔婆小町;よそ者のよそ者はタタキダセーとはねぇ。とはいえ「いじめ易い奴を見つけて叩く」のは自分の精神衛生には一時的に効果あるはず。道成寺;残念ながら時系列に並べて愚痴こぼしてるだけ。原発事故について書きたいことが一杯あるのでしょうが未消化です。
★6 - コメント(0) - 1月30日

『人は未来に後ろ向きに入っていく。目に映るものは過去の景色だ。』その目を差別という優越、無知という独善、復興という聞こえの良い言葉で塞いでしまう。しかし、絶対に、そのような判断停止はいつまでも続かない。どこぞの市場の隠ぺいが露見したように。突き刺さる1冊でした。
★3 - コメント(0) - 1月28日

あれ以降にネットで散文された内容をまとめた感じ 正直、取材とかもしてないんだろうなって思うぐらいにあまり深くは書かれていない 震災を思い出すだけなので読む人を選ぶかも
★2 - コメント(0) - 1月14日

この人がこういう話を書くとは思わなかった。
- コメント(0) - 1月13日

しまった震災ものだった。全ての作品において、作品の良し悪しにかかわらず,政治的な見解が色濃く入るので、小説としての評価うんぬんはしない。
★9 - コメント(0) - 1月9日

3.11後、テレビでだけど私が住んでいるのは神奈川県だけど、福島の原発が爆発し煙を上げているのを見た時これで終わりかなと戦慄した。そんな記憶がよみがえる。象は忘れない、私も忘れない。
★7 - コメント(0) - 1月7日

「卒塔婆小町」が特に辛くてキツかった。「新世界」を読み返したくなった。あの時報道番組で観た「ひとりぼっちになっちゃう」って泣いていたおばさんはあれからどうしているのだろう。
★5 - コメント(0) - 2016年11月28日

大地震の後、福島原発が吹っ飛んだ。覚えている。忘れていない。けれども風化している。なかったかのようになろうとしている。たまたまそこに暮らしていただけの市民が犠牲になり、放射能に怯え、人も心も物も壊れ、死と向かい合い、今も戦っている。支援活動をした米海軍人さんまで。改めて、あの事故を起こした東電と政府を許さない気持ちが湧き上がって来た。
★2 - コメント(0) - 2016年11月15日

旅の途中に読む本じゃなかった。全編、福島原発事故に絡む怒り。国と電力会社への強い怒り。全ての人への怒りと憤り。「絆」がほどけたのか、元々そんなものは無かったのか。小説の形をしているがこれはノンフィクションだ。そして、この作者もまた変幻自在だ。
★24 - コメント(0) - 2016年11月6日

能に詳しく無いので、それぞれの5編について勉強したいと思った。原発事故と震災は別物なのか?と考えてしまったが答えは出ない。ただ風化することなく、考えていくことは重要だし必要だと感じた。
★4 - コメント(0) - 2016年11月1日

3.11後、原子力発電所が制御不能となった後が舞台。「だが、いつまでたっても、誰も、何ともしてくれなかった」「私は悪くない」「まるで何ごともなかったかのようだ」。物語だけでなく、こういう一言が、自分に突き刺さる。
★10 - コメント(0) - 2016年10月31日

とてもコメントしづらい本。どこまでが本当でどこからがフィクションかとかそんな話ではなく、この本を読んで、「ああ、こんなこともあったな」と思い出す時点で、やっぱり忘れてた、風化してたということを認識したから。
★4 - コメント(0) - 2016年10月29日

能をベースに、福島第一原発を題材にした短編5篇。能には詳しくないので、読み終わってからそれぞれの作品解説を調べてみたのだけど、柳さんってこういうのが本当にお上手よね。改めて能にチャレンジしたいけど、毎回、爆睡しちゃうからなー。さておき。今回は題材があの原発事故なだけに、どれもヘヴィなお話ばかりで、でも、これが現実だし、いや、もっと酷いのか…。声高に叫ばれていた“絆”は、都合の悪いことを隠すためのまやかしだったのか。原発はなぜ輸出までしようとして、頑なに保持しようとするのか。真っ黒なモノでずっしりと重い…。
★7 - コメント(0) - 2016年10月26日

『何が“絆“だ。そんなものはウソっぱちだった。慰謝料や賠償金のわずかな違いといったものが人間関係を破壊し、友人たちとの仲を疎遠にする。為政者は嘘をつき、被災者は孤立させられ、バラバラにされ、そして忘れられていく』忘れてしまうからまた繰り返す。こりもせずに。心を守るために苦しかったことを忘れていいのは被災者だけ。忘れてはいけないのは、その他全員。
★69 - コメント(0) - 2016年10月18日

忘れつつあるのか、忘れさせたいのか。いずれにしても起こったことはなかったことにはできないと思うのですが。原発事故を地元の人目線で書かれた短編集。
★3 - コメント(0) - 2016年10月10日

東日本大震災によって起こった福島原発事故を題材にした短編集。ジョーカーゲームのようなミステリー的なものではなく被災者の日常を切り取った話
★2 - コメント(0) - 2016年10月7日

福島の原発事故を題材にした短編集。“放射能は目に見えない。匂いもしない。音も聞こえない。熱くも冷たくもない。手に触れることもできない。汚染されているかは特別な装置で測ってみなければわからない。”柳さんの小説は言葉が少ない。その中に激しい怒りと想いが込められてるのを強く感じました。嘘のような悪夢が実現したこと、原発によって狂わされた人々がいること、それに蓋をして平然と暮らす私たちがいること。もう一度思い出させてくれた一冊。道成寺、黒塚、卒塔婆小町、善知鳥(うとう)、俊寛。能の演目を理解してから再読したい。
★18 - コメント(0) - 2016年9月20日

東日本大震災はまだまだ終わっていない。どれだけの人々がいまだに苦しんでいるのか。オリンピックに浮かれる前に、この人達の苦しみを無くせるように政府は動くべきである。
★13 - コメント(0) - 2016年9月20日

これは…放射線、放射能に対する考え方によって、読む人を選ぶ。私はなるべく避けていきたいから、興味深く読めた。
★2 - コメント(0) - 2016年9月12日

東日本大震災をテーマにした短編。社会的にも問題になった震災後の事象を取り上げている。どの短編も、問題を提議した形で終わっていて、作者の思いが伝わってくる。
★1 - コメント(0) - 2016年9月8日

ものすごく色々考えさせられた。特に卒都婆小町が恐かった。こういったことはきっとあるんだろうなと思った。この本にあることは決して単なる物語ではなくて、現実なのだと思った。
★3 - コメント(0) - 2016年9月1日

ジョーカーゲームでラノベのイメージが強くて避けてた作家さんですが、この本、面白かったです。原発のこと忘れちゃダメです。原発に関わる問題は直接的な被害だけじゃない。想像力がたりない私にも理解できました。
★1 - コメント(0) - 2016年9月1日

D機関の話かと思ったら違いました。3.11の大震災、その後のフクシマ原発事故。原発事故で人生を変えられてしまった人々の短編5つ。ノンフィクションのようにリアルだ。実際こんな話はたくさんあるに違いない。「原発は絶対に壊れない」「東京の電力を支えるためにこの原発がなくてはならない」と言われてきた。それは全部噓だった。福島原発がなくても東京の電気は途絶えていない。絆なんて言葉は上っ面で福島の人たちの孤独や苦悩は今も続いている。原発事故は明らかに人災なのに誰も責任を取っていない。真実は知らされていない。
★74 - コメント(0) - 2016年8月31日

ここんとこ、全く不調な読書ですが予約してから4ヶ月、順番が回ってきてイッキ読み。あのD機関、結城大佐のシリーズからは想像できない柳広司。地震と津波と原発事故が破壊したものは、ヒト-人間、人間関係そのものだ。ここに納められている5つの短編は、恐ろしいほどリアルだ。特に、東京に避難してきて小さな子供を抱えた母親が在特会に絡めとられていく話は、人々の不安や絶望感にピタッと入り込んで共感を得るという、何ともやるせないストーリー。東日本大震災が残したもの、それは繰り返し繰り返し語り続けていかないといけない。
★4 - コメント(0) - 2016年8月25日

311。本当に、こんなコトが?忘れちゃいけない。考えなきゃいけない。しらなきゃいけない。
★2 - コメント(0) - 2016年8月24日

★★☆ フィクションかノンフィクションか
★2 - コメント(0) - 2016年8月13日

東日本大震災、そして福島原発の事故をベースにした短編。地震には遭ったけど、避難しなければならないような被害はなかったので、読んで気持ちを揺さぶられた。忘れてはいないけれど、どうしたって薄くはなっていく。フィクションだけど、フィクションではないし、誇張されすぎているとも思わない。主人公が女性だからか、「卒塔婆小町」にぞくっとした。事故が無ければ平穏に家族で過ごせたはずが、人生が変わってしまう。人間の手に負えないものは、いずれ無くしていかないと、ね。
★14 - コメント(0) - 2016年8月2日

福島の原発事故を 様々な被災者の立場で結構なドストライクに描いた短編集。「今」読んで改めて考えさせられることも多かった。「今」だからこそ書けた話でもあるのだろう。いい本でした。
★7 - コメント(0) - 2016年7月26日

象は忘れないの 評価:100 感想・レビュー:194
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