サロメ

サロメ
あらすじ・内容
現代のロンドン。日本からビクトリア・アルバート美術館に派遣されている客員学芸員の甲斐祐也は、ロンドン大学のジェーン・マクノイアから、未発表版「サロメ」についての相談を受ける。
このオスカー・ワイルドの戯曲は、そのセンセーショナルな内容もさることながら、ある一人の画家を世に送り出したことでも有名だ。彼の名は、オーブリー・ビアズリー。
保険会社の職員だったオーブリー・ビアズリーは、1890年、18歳のときに本格的に絵を描き始め、オスカー・ワイルドに見出されて「サロメ」の挿絵で一躍有名になった後、肺結核のため25歳で早逝した。当初はフランス語で出版された「サロメ」の、英語訳出版の裏には、彼の姉で女優のメイベル、男色家としても知られたワイルドとその恋人のアルフレッド・ダグラスの、四つどもえの愛憎関係があった……。退廃とデカダンスに彩られた、時代の寵児と夭折の天才画家、美術史の驚くべき謎に迫る傑作長篇。

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i(アイ)
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サロメの感想・レビュー(458)

ビアズリーの絵が好きなので。史実に基づいたフィクション。19世紀末のロンドンの霧と排気ガスの暗い雰囲気に引き込まれ、夢中で読んだ。ビアズリー、サロメ、ワイルド、メイベル。耽美でデカダンな空気がたまらない。これ読めばビアズリーの画集見たくなることうけあい。装丁:大久保明子。イエローブックを表すかのような黄色、視覚だけじゃなく触覚でも印象に残すような、ざらざらとした遊び紙。表紙の文藝春秋の書き方が好き。
★5 - コメント(0) - 3月25日

闇、背徳、禁断。妖艶な魅力に惹かれてしまい一気読みでした。「君がやるべきことは、たったひとつ。地獄に堕ちることだ。ーこの私と一緒に。」
★17 - コメント(0) - 3月25日

初原田マハ作品。芸術作品や歴史をモチーフにいろんなものが好きなんだけど、おもしろかった。サロメとメイベルがリンクするの?と思ってたら、そんな単純なもんではなかった。複雑な愛憎具合にお腹いっぱい。
★17 - コメント(0) - 3月24日

美術史を題材にした作者の物語はやはりさすがです❗
★13 - コメント(0) - 3月24日

マハさんの講演で、モネ・ピカソを敬愛しているとの事でした、その流れでこの本を読んだのですが、なまめかしい世界、少しきつかった感がありました。
★14 - コメント(0) - 3月24日

またしてもマハさんの描く史実に基づくフィクションにどっぷりと嵌ってしまう。夭逝した画家オーブリー・ビアズリーの生涯を姉のメイベルの視点で語られている一冊。そして様々な愛がふんだんに盛り込まれた物語であった。息が詰まるような展開が耽美なオーブリーの絵にとても合っていて、イエローブックを想像させる表紙と装画を何度も見返した。
★25 - コメント(0) - 3月23日

kei
緻密に展開された淫靡と芸術。情報量に圧倒される。
★14 - コメント(0) - 3月23日

オスカー・ワイルドの「サロメ」を下敷きにした、全く新しい「サロメ」。メイベルというサロメを描いたフィクションだと思って読んだ。退廃的で耽美的。とても面白かった。
★22 - コメント(0) - 3月22日

姉のメイベルからの視点のお話。弟に対する独占欲のような気持ちが性悪女といわれるようになっていく。あふれ出る才能がビアズリーの命と引き換えになったようです。読みながら表紙を何度も見返しました。
★24 - コメント(0) - 3月22日

moo
オスカー・ワイルドとオーブリー・ビアズリーの出会いと「サロメ」について姉のメイベル視点で語られる物語。幼い頃から芸術的才能を示した弟を支えてきた姉。弟の芸術家としての成功と自分の女優としての成功を夢見ていたけれどチャンスを掴んだのは弟だけ。自分から離れていこうとする弟を守るつもりが……。余りにも大きな才能は周囲を巻き込んでしまうものなのだな。ビアズリーの絵をまとめて見てみたいと思った。
★61 - コメント(0) - 3月22日

時は19世紀末。男色の作家オスカー・ワイルドと夭逝した画家オーブリー・ビアズリー。ビアズリーの姉メイベルの視点による物語- 『楽園~』『暗幕~』と同じ形式ながら焦点が不明瞭なためかいまひとつ入り込めず。この退廃と耽美を楽しめばいいのだろうか。女優メイベルの演目はクレオパトラ、私生活ではサロメとなって幕を閉じる
★38 - コメント(0) - 3月21日

「サロメ」もオスカーワイルドも名前を知っている程度でほとんど知識がありませんでしたが、とても興味深く物語に引き込まれました。マハさんの美術を巡る物語、好きです。
★23 - コメント(0) - 3月21日

「楽園」「ゲルニカ」を読んだ後の期待水準からすると今ひとつ。現在と過去の行き来に躍動感がないし結末もなんとなく見えてしまう。日本人が出てくる必然性もわからなかった。次作はもっと丁寧に作りこんだ作品を期待したい。
★28 - コメント(0) - 3月21日

最近『暗幕』を読んだばかり。『楽園』から3作目の本作は、オーブリー・ビアズリーのサロメ。アートミステリというものが有るのかは置いて、絵画または画家の作品や生き方にスポットをあて物語を紡ぐ原田作品はどれも好きだ。ただ今回はパターン化した展開と姉の欲望中心な絡み合う愛憎に、ちょっとハマりこめないところもあったのが正直な読後感。発見された挿絵の首は誰だったのか?というところも読者に任せれて曖昧ですっきりしなかった。(流れから彼だと思うが…)ただ、姉が感じる官能的な表現はとても新鮮でエロチックだった。
★123 - コメント(3) - 3月20日

19世紀のイギリス。サロメという戯曲をかいたオスカーワイルドに挿絵画家として関わったオーブリー・ビアズリー。その挿絵は後世に多大な影響を与えた。オーブリーは結核を患い、姉と母との三人で貧しく細々と暮らしていた。姉のメイベルは弟を守りながら女優として大成することを夢見るが華やかな舞台は遠い。オーブリーの斬新な絵は注目を集め、ワイルドに画家としても男としても取り込まれる。弟の未来を思う姉メイベルはワイルドとの関係を断ち切ることを画策する。家族を守り成功を夢見るメイベルの暴走は卑劣でもどこかで応援してしまった。
★24 - コメント(0) - 3月20日

戯曲家オスカー・ワイルドと挿絵画家オーブリー・ビアズリー 二人のセンセーショナルな関係と「サロメ」を世に送り出すままでの エロティックな愛憎劇、そしてメイベル、ダグラスを含めた複雑な関係を描いた物語 時代の寵児ワイルドと彼に翻弄されるビアズリーの歓びと挫折 二人の天才に翻弄されるメイベル 図書館でビアズリーの画集を借りて見比べながら読了しました。 今現在ではそれほど刺激的に感じませんが、19世紀のイギリスではかなりショッキングな絵だったのでしょうね。 感動的ではありませんが引き込まれる物語でした。
★36 - コメント(0) - 3月20日

19世紀末のロンドンで時代の寵児となっていたオスカー・ワイルドに見いだされた若き天才画家オーブリー・ビアズリーが夭折するまでの波乱の生涯を、女優である姉メイベルの視点で描いている。表紙の絵は当時センセーションを呼んだ、ワイルド「サロメ」の挿画「クライマックス」で、他の絵もネットで見ることができる。いつものアートねたではあるが、退廃的かつ蠱惑的な傑作を原田マハがものにしたことに驚きをおぼえた。
★39 - コメント(0) - 3月20日

背徳的なものって、とても魅力的。「サロメ」に人生狂わされて行く様がドラマチックです。あなたと落ちる地獄なら落ちたってかまわない。うー、もう少しネチネチしてドロドロ愛憎劇でもよかったかな?
★27 - コメント(0) - 3月20日

19世紀末のロンドンの煤けた街の空気に吸い込まれるようにして一気読み。オスカー・ワイルドとオーブリー・ビアズリーという二人の奇才の出会いと『サロメ』を巡る愛憎劇がオーブリーの姉メイベルの視点で描かれていますが、このまま一本の映画を撮れそうなほどよくできた物語。ラストにはマハさんの「してやったり感」が漂います。読後、タイトルに思わずニンマリ。
★27 - コメント(0) - 3月19日

妖艶退廃悪魔的なイラストレーションである。時は19世紀末。厭世観漂うなか、「神」への絶対的信仰が薄れた時期でもある。例えば、オスカーワイルド。信仰を冒涜するような作品を発表するのだが、その挿絵(イラスト)を担ったのは、ピアズリーである。オスカーを圧倒するような悪魔的なイラストレーション「サロメ」。そのサロメ顔負けの生き方をする姉のピアズリーを狂言回しにして、芸術家の激しい生きざまを描く。絵画小説原田マハの真骨頂である。
★43 - コメント(0) - 3月19日

オスカーワイルドのサロメよりも濃くエロスを感じさせる濃ゆさ。でもあっさり一気読みできちゃうテンポの良さ。 いいもの読んだときの満腹感あります
★23 - コメント(0) - 3月19日

サロメさながらなんとも言えない魅力的なメイベルの描かれ方だった。
★17 - コメント(0) - 3月19日

19世紀末のロンドンを舞台にした絵画、画家にまつわる謎解きものである。「サロメ」にまつわる様々な感情が渦巻く中、二人の画家がお互いに出会ったことで、引き起こされる新たな感情などが渦巻き、絵画の美しさや精巧さと当時のロンドンの町並み、時代背景が相まって物語の雄大さを感じさせるものだった。時代に翻弄され、灰色がかったセピア色の様な雰囲気を醸し出されている街と二人の画家の生き方が如実に表現されているのが物語のスパイスであり、良い。物語の世界観は白黒映画の世界に引き込まれてしまうかのようであった。
★89 - コメント(0) - 3月19日

『イエロー・ブック』を思わせるような黄色い表紙にビアズリーの『クライマックス』の絵…素敵な装丁は大久保明子さん。知らなかった美術の世界に身も心もどっぷりつかることのできるのは原田マハさんの真骨頂。夢か現か、どこまでがフィクションなのか…この妖艶で退廃的な世界を堪能しました。表紙の絵もさることながら『サロメ』の他の挿絵も見たくなり、ネットを検索することとなりました。途中で年代が前後し場面がかわりますが、暗幕が降りるかのような黒いページが効果的でした。マハさんの美術物は難しそうな美術史の間口を広げてくれます。
★151 - コメント(0) - 3月19日

★★★★☆
★4 - コメント(0) - 3月19日

サロメの作者、オスカー・ワイルドと挿絵画家オーブリー・ビアズリー。二人の関係を姉で女優のメイベルの視点で描く物語。 アート作品という点では、マハさんらしい作品ですが、耽美的で退廃的な空気感はこれまでに私が読んだマハさんの作品とは一味違う。 事前に勉強しようと思ってる間に図書館の順番が回ってきて、サロメって何?人名?というような状態で読んだけど、しっかり楽しめました。 どこまでが事実で、どこからが創作・・・。全く知らなくても楽しめるし、むしろ世界観に浸れるかもせれません!
★32 - コメント(0) - 3月18日

サロメと云う字図ら、と原田マハ著だけで読み始めた本ですが、オスカー.ワイルドとオーブリー.ビアズリー。彼等の歴史的立ち位置がオーブリーの姉メイベルに依って見えてくる。ほとんど知らなかったこの作家たちの生きざまが凄い❗
★29 - コメント(0) - 3月18日

☆☆☆☆✩4.5 美しくも妖艶な舞踊が夢うつつの狭間で回り続けるかのよう… 芸術への一歩は綺麗ごとでは済まされないところへ踏み出す邪な心も持ち合わせなければいけないということなのか…
★27 - コメント(0) - 3月18日

図書館本。原田マハさん初読み。「サロメ」のストーリーと、画家と小説家の物語が重なる、万華鏡のような華麗な小説。妖しくて美しくて目を離せないけど、見続けすぎると酔ってしまいそう。芸術の世界はキリスト教の知識がないと理解できない壁がある、と思っていたけど、原田マハさんは壁を低くしてくれるよき案内人?他のアートミステリー作品もぜひ読みたい!
★45 - コメント(0) - 3月17日

あの『サロメ』がビアズリーの挿絵で世に出た経緯を、ビアズリーの姉の視点で綴った作品。「史実を基にしたフィクション」とのことで、弟の才能を信じ献身的に支える姉が、独占欲からワイルドと弟の「芸術的結びつき」に嫉妬し、徐々に狂気に駆られ暴走しそして破滅していく様が(何もかもが姉の策略だったというのはいくらなんでもやりすぎ)圧巻でした。当時の寵児ワイルドを凌駕することになるビアズリーの才能。奇跡のコラボと思いきや二人の仲は険悪だったそうで、それもこう描かれるととても腑に落ちる。すべてはラストのために、なんですね
★36 - コメント(3) - 3月17日

「私は、あなたの書いた〈サロメ〉を、目で読んだのではなく、心で読んだのでもありません。体で読んだ。そう感じました(P200)」罪。かの男に惑わされた人たち。オスカーから弟を救おうと、ある種の偽善的な行動に出たメイベルの軌跡を辿る研究者2人。すっと納得できる終わりかた。人たらしのオスカー、弟を思いながらも世間の注目を集めたい姉メイベルのどちらも憎めない。メイベルは舞台で踊りたがる。それは弟の静かな絵と対照で、どちらもやらずにおれない何かなのである。個人的には、ダグラスが一番可哀想で人間味のある人物に見えた。
★25 - コメント(0) - 3月16日

『楽園』と『ゲルニカ』に続き原田マハさんのアートミステリー第三弾。オスカーワイルドの名著サロメとビアズリーの名挿絵の淫靡的な組み合わせがいかにして出来上がったのか、ビアズリーの姉目線で解き明かされる。マハさんのアートミステリー大好きなので辛辣なことを言うけれど、二番煎じ三番煎じ感が否めずに話に入り込めなかった。現代パートの謎もそこまで回収されてないし… えっと甲斐さんてどなたでしたっけ状態。マハさん筆が速いけれど、もっと書き込んで大作にしてもいいぐらいの題材だと思う。次回作ちょう期待してます!
★70 - コメント(8) - 3月16日

bay
原田マハ『サロメ』読了 イギリスの劇作家、オスカー・ワイルドの代表作「サロメ」。その英訳版の挿絵を描いたオーブリー・ピアズリー。原田マハさんの作品を読むと、いつもアートの面白さを教えてくれ、作品を見たくなる!バーナード・リーチに加えて、次にイギリスへ行くときの楽しみが増えた♪
★23 - コメント(0) - 3月16日

このアート小説も期待を裏切られることなく、夢中にさせていただきました。オスカー•ワイルド→サロメ、そして特徴のある風貌は教科書で目にした程度でした。ネット検索をしながら読み進めましたが、実話に基づいている所が多いようです。メイベルの心理描写が主ですが、前半と後半では人物がサロメの王女のように悪女化して不気味でした。常に濃霧に覆われて静まり返ったモノクロの世界に引き込まれたようでした。
★29 - コメント(0) - 3月16日

美術、戯曲などの芸術に疎い私は、サロメもオスカーワイルドもオーブリービアズリーも知らない。サロメの戯曲がその時代、罪深い内容であったこと、オーブリーが描いたサロメも知らないわけで、でもそれらは、その時代を生きていた人たちの「誰の心にも潜んでいる罪深きものへの興味、怖いもの見たさ。人間の原初的な感覚に、そのナイフはまっすぐに切り込んでくる。」そして、そのナイフは私の心にもサクリと切り込まれた。オスカーもオーブリーもオーブリーの姉のメイベルにも魅了され、黒いドロリとした禍々しいものに飲み込まれてしまった。
★92 - コメント(0) - 3月16日

オスカー・ワイルドのサロメ。オーブリー‥ピアズリーの挿絵は独特の世界観でサロメの美や悪を想起させる。ささげ持たれる顔は不穏で美しい。その翻訳本出版にあたってのワイルドをめぐる男同士の奪い合い、オーブリーの姉メイベルの献身と策略。ドロドロ話も美術とマハさんにかかればこんな本になるのね!
★40 - コメント(0) - 3月15日

マハさんのAF(アートフィクション)最新作が〈読んだ本500冊目〉に。『幸福な王子』からは想像もしなかったオスカー・ワイルド。彼と『サロメ』に出会ったことで人生を狂わせていくメイベル・オーブリー姉弟。その光景を見てきたかのように生々しく描かれた本編に比べるとプロローグ・エピローグの20XX年部分がかすんでしまうように感じるが、なかなかの力作だったと思う。初めてちゃんと見たオーブリーの絵の緻密さや妖しい美しさに宿る残酷さが、『秘密』(清水玲子)を思い出させた。
★50 - コメント(3) - 3月15日

普段は普通の女性のように見えながら時に妖艶な毒婦になる、そんな運命の女「サロメ」。オーブリーの姉のメイベルがまさにその化身だったという展開ですが、己の欲望のために手段を選ばない性質や、サロメ刊行までの物語は面白いものの、メイベルにとってのヨカナーンがオーブリーだったのかワイルドだったのか舞台だったのかとモヤモヤしてしまいました。単純にオーブリーとワイルドの才能の融合も見たかったような。ピアズリーの絵がとにかく凄いので、その魔力がかかったような、退廃的で妖しい美しさに満ちていた雰囲気は◎でした。
★62 - コメント(0) - 3月14日

しばらく余韻に浸らないわけにはいかない内容でした。
★24 - コメント(0) - 3月14日

原田マハ版イエローブック。本当のサロメはだーれだ?という問いかけが聞こえてきそう。しかしオーブリーの挿絵の魔力が半端ない。
★33 - コメント(0) - 3月14日

サロメの 評価:100 感想・レビュー:261
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