サロメ

サロメ
あらすじ・内容
現代のロンドン。日本からビクトリア・アルバート美術館に派遣されている客員学芸員の甲斐祐也は、ロンドン大学のジェーン・マクノイアから、未発表版「サロメ」についての相談を受ける。
このオスカー・ワイルドの戯曲は、そのセンセーショナルな内容もさることながら、ある一人の画家を世に送り出したことでも有名だ。彼の名は、オーブリー・ビアズリー。
保険会社の職員だったオーブリー・ビアズリーは、1890年、18歳のときに本格的に絵を描き始め、オスカー・ワイルドに見出されて「サロメ」の挿絵で一躍有名になった後、肺結核のため25歳で早逝した。当初はフランス語で出版された「サロメ」の、英語訳出版の裏には、彼の姉で女優のメイベル、男色家としても知られたワイルドとその恋人のアルフレッド・ダグラスの、四つどもえの愛憎関係があった……。退廃とデカダンスに彩られた、時代の寵児と夭折の天才画家、美術史の驚くべき謎に迫る傑作長篇。

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サロメの感想・レビュー(228)

繊細で美しい描写は当時の世相や空気を巧みに表現していたが、著者は何を伝えたかったのか?全体的に温くて色々と中途半端だった。帯は煽り過ぎ。本筋は天才画家オーブリーの姉・メイベルの視点で展開され、やがて禁断の物語『サロメ』に深く関わる者たちを破滅へと導いていく。ビアズリーのワイルドへの愛憎も、ワイルドの性癖も、メイベルの禁忌も伏線が不十分で、終盤で唐突に嵌め込まれた印象。もっとドロドロした内容を想像していたが、陰湿な言動の割にメイベルは"献身的な姉像"を崩さず、自らの狂気と向き合わない。弟の死期を早めたのに。
★13 - コメント(0) - 2月24日

すごく淫靡だった。ぞくぞくしながら読んだ。サロメそのものも読んでみたい。オーブリーはメイベルにとってのサロメであり、メイベルはオスカーにとってのサロメだったのかな。地獄に堕ちたのは果たして誰だったのか。オスカーの書いた『サロメ』、一度読んでみたくなってしまった。原田マハさんの美術小説はほんとうに"観せる"のがうまい。読書というより鑑賞しているような気持ちになる。
★11 - コメント(0) - 2月23日

オスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」。その挿絵で一躍脚光を浴びた天才画家オーブリー・ビアズリー。彼の姉メイベルとワイルドの恋人ダグラス。破滅とわかっていいても引き込まれていく、彼らの欲望と執着が渦巻く物語。所々に入る真っ暗な見開きのページがまるで舞台が暗転してるかのような効果をもたらします。馴染みのない題材に難しそうだな…と読み始めたけれど、怒涛の展開にしっかり引き込まれました。まるでこれが事実であったかのように思えるから凄い。またしてもマハさんが知らない世界へと連れて行ってくれました。
★51 - コメント(6) - 2月23日

マハさんは、いつも私を遠い時代に連れて行ってくれます。
★10 - コメント(0) - 2月23日

どこまでが史実でどこからがフィクションなんだろうか。
★103 - コメント(0) - 2月23日

「私と一緒に地獄に堕ちよう」とあるように、読んでいてずっとゾクゾクしていた。オスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」をモチーフにした史実にも基づく作品。ワイルド、ビアズリー、ダグラス、メイベルの4人の愛憎劇が描かれている。サロメは聖書を基にしている作品なので、ちょっと読むの苦手な分野かもなーって思ったけど、そこが原田マハさんの巧いところでどんどん読ませて、ひきこまれた。最近ではサロメは平野啓一郎さんの訳本もあるし、ワイルドの他の作品も読んでみたいと思った。
★32 - コメント(2) - 2月22日

原田マハと美術ものは相性がいい。今回はオスカー・ワイルドの危険な香りに接近する。姉・弟の才能の発露に苦しむ青春と交錯する。サロメという危険な素材にデカダンのヨーロッパの風景を混ぜながら語る、メロドラマ。
★12 - コメント(0) - 2月22日

★★★☆☆ネットでオーブリー・ビアズリーの絵を見てなにか恐ろしいようでだけど凄く引き込まれる不思議な感覚。
★24 - コメント(0) - 2月22日

小説を読む前からこの圧倒的な装画によって、退廃的・耽美的な十九世紀末を感じる。「サロメ」というタイトルからは作家ワイルドの小説だと思っていたが、「サロメ」の挿絵を描いたオーブリー・ビアズリーと女優のメイベルの姉弟、そしてワイルドの恋人ダグラスを含む四人が描かれている。しかし、この小説の中心はマハさんらしく、「サロメ」の挿絵で一気に時代の寵児になった画家のオーブリーだ。そのオーブリーを姉のメイベルの目を通して描かれているが、退廃とデカダンス、悪魔的などの言葉がぴったりで、ぞくぞくする世界を描いている小説だ。
★101 - コメント(0) - 2月22日

原田マハさん、今回も面白く読みました。テンポが良く、この作品自体が映画のクライマックスのようでした。オスカー・ワイルドもオーブリー・ピアズリーもよく知らなくても、この物語はとても面白く読むことができます。実は、物語を書かれている原田マハさんが一番楽しんでいるんじゃないかと思います。
★74 - コメント(0) - 2月22日

あー…またこういう感じ(=説明ぽい現代パートと何年どこそこの当時パートって構成)ちょっと飽きたなと思ったのも束の間。メイベル視点になってからは…完全に私の好きそうな世界じゃないか!引き込まれた。時折差し込まれる真っ黒な頁や、何年の何処其処って細切れになるのが、始めのうちは集中が途切れて気になったのだけど、次第に、逆に舞台ぽくていいかも!と自分の中で好転。ビアズリーの絵は、前から苦手だった。見てて不安になる禍々しさ、なのに目を離せなくなる引力。自分の持ってたイメージが原田さんのサロメで二倍にも三倍にも(続
★15 - コメント(1) - 2月22日

☆☆☆☆
★1 - コメント(0) - 2月22日

男色家に度の過ぎたブラコン…史実に基づくフィクションですが、芸術の世界ではある種の"執着"が何かを生み出すのかもしれません。オスカー・ワイルドの名は知っていたものの、オーブリー・ビアズリーは初耳でした。一枚の絵からこれだけの物語を生み出すのは、マハさんのアート愛ならではですね。
★22 - コメント(0) - 2月22日

おどろおどろしさに挑んだ。デカダンスと倒錯の世界。
★5 - コメント(0) - 2月22日

読んでいる途中で何度も表紙を見返しながら、「サロメ」をイメージしまった。原田マハさん特有の史実とフィクションの世界観にどっぷりはまりながら、あっという間に読了。霧のロンドンと白夜のパリ、姉の視点で語られるストーリーはこの時代の明暗を容易に想像させてくれたと思う。
★12 - コメント(0) - 2月21日

オスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」、鬼才の画家オーブリー・ビアズリー。オーブリーの姉、メイベルの視点で書かれる混沌と憎愛の物語。「不謹慎」で「不健全」で「奇怪」で「退廃的」で人々を虜にするオーブリーの絵。メイベルのオーブリーに対する執着と策士ぶりに恐怖を覚える。マハさんを読んでいると、いかに自分がアートに疎いかを痛感する。それでもぐいぐいと引き込まれた。あー、マハさんは本当にアートを愛しているんだなぁ。
★61 - コメント(0) - 2月21日

サロメの作者オスカー.ワイルドと押絵を描いたオーブリー.ピアズリーの男同士の妖しい関係、二人に嫉妬する美男子ダグラス、嫉妬心を利用画策して女優として名を上げるオーブリーの姉メイベル。史実なのか姉による物語なのか分からないまま、狂喜と芸術の世界にどっぷりと浸りました。
★20 - コメント(0) - 2月21日

原田マハさん7作目。マハさんお得意の史実とフィクション一体作品❤『サロメ』を書いた作家オスカー・ワイルドと、天才画家であるオーブリー・ピアズリーが中心人物であるが、語りはオーブリーの姉、メイベル。このメイベルという女が癖のあり過ぎる高慢な自己中。本人は弟のピアズリーを想ってやっているつもりらしいが、ついつい『はあああ~<(`^´)>っ?』と云いたくなる行いばかり。超怖い弟片想いの勝手なブラコンだ。彼女によりピアズリーの運命が変えられていく!暗幕を思わせる黒の頁がとても効果的♪マハさんは、期待を裏切らない。
★128 - コメント(0) - 2月21日

オスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」もイギリスの画家オーブリー・ビアズリーもそして姉で女優のメイベルのことも全然知らなかった。この内容が史実に基づいたフィクションだとは怖い。装丁の絵も怖いし、このインパクトのある絵を一目見たら忘れられなくなるから、一躍有名になるのもわかる。25歳で早逝したビアズリーがもし長生きだったなら晩年どんな絵を描いていたんだろうと少し気になった。オスカー・ワイルドの「サロメ」もぜひ読んでみたい。
★101 - コメント(0) - 2月21日

sei
オスカー・ワイルドやサロメについてあまり詳しくは知らなかったけど、読みやすくてあっという間に読み終わった。原田マハらしい作品で、どこまでがリアルなのかがわからない感じが良い。出来ればもう少し、主人公・甲斐のパートを読みたかった。
★13 - コメント(0) - 2月21日

期待しすぎたかな。 思ってたよりインパクトなかった。 楽園のカンヴァス超えを期待してたんやけど。 でもワイルド好きやし。 サロメも学校で読み込んだ思い出とかあって好きやし。 ビアズリーも好きやし(モローの方が好きやけど)。 デカダンな雰囲気が良く出てたし。 ワイルドを破滅に追い込むファムファタールとしてのメイベルもグッド(あんな姉いたらイラっとするしムカつくけど)。 なのでやっぱり読んでよかったな。 おもしろかった。
★10 - コメント(0) - 2月20日

non
 17-48:史実に基づくフィクション。プロローグと過去の出来事後からその出来事(事件)を匂わせ、その出来事当時に遡る。その時代に引き込まれ、現代を忘れそうになる、、ドロドロと嫉妬の世界。姉メイベルのしたたかさ、野心家。「選べないよ。だから選ばないーー私がこの中から一点だけを抜いてしまったら完璧なコレクションではなくなってしまうーー売り急がずに大切に保管しておきたまえ」書店主よい人だった。挟まれた黒紙は幕間、この本が一冊の舞台。オスカー・ワイルド(名前以外)もオーブリー・ビアズリーのことも存知ずとも読ませ
★15 - コメント(0) - 2月20日

この度のマハさんのアートの舞台は、19世紀末のロンドン。  画才はあるが結核と生活苦で世に出る機会に恵まれない弟オーブリー、1歳上で売れない女優の姉メイベル、その二人の前に現れたのは時代の寵児、オスカー・ワイルド。姉弟はそれぞれに期待を抱いて彼に近づくも、男色の噂もあるワイルドは、弟の才能を愛すると共に特別な関係にも。そこには嫉妬も渦巻いており、姉はそれを利用し、のし上がるが…。  姉メイベルの処世術や漆黒の頁による暗転はおもしろかったが、この期の知識のなさ、まして話柄も暗く、好みの作品とはならなかった。
★26 - コメント(0) - 2月20日

☆5 「不謹慎」「不健全」「奇怪」「退廃的」…世紀末、すべては賛辞の裏返し。その悪徳とスキャンダルで時代の寵児となった作家オスカー・ワイルドと、イギリス画壇に彗星のごとく現れた夭折の天才画家、ビアズリーの愛憎を描く史実に基いたフィクション。一緒に地獄に墜ちるのも悪くないかもと思うほど、いきなり装画に魅入られる。そして作中のサロメと、原田マハという作家の技量にも。なぜ、姉・メイベルの視点で描かれているの?その答えは幕間のような黒いページに。オスカー・ワイルドが[幸福の王子]の作者だったことにちょっと驚く。
★31 - コメント(0) - 2月19日

面白かった!姉の視点ってのが凄く面白い。しかしちょっと最後がなぁ。
★11 - コメント(0) - 2月19日

オスカー・ワイルドの戯曲を読んでからマハさんの「サロメ」へ。もうどっぷりその世界に浸りました。『サロメ』の挿絵によって一躍時代の寵児となったオーブリー・ビアズリー。彼の才能を信じ支え続けた姉メイベルの目線で語られるオーブリー、ワイルドそしてアルフレッド・ダグラスの愛憎劇だが途中からのメイベルの変貌に彼女にこそサロメを感じた。今回も史実とフィクションの入り混じった世界を堪能しました。装丁の挿絵「最高潮」、モノクロの挿絵についた黄色が絶妙。。『サロメ』に通じる妖艶さが漂う素晴らしい作品でした。
★114 - コメント(4) - 2月18日

面白かった! オスカー・ワイルドとオーブリー・ビアズリーの、官能的で罪の味がする歪んだ愛の物語。それにメイベルという悪女が華を添えて、19世紀末ロンドンの退廃的な世界観にどっぷり浸かることが出来た。ビアズリーのことは知らなかったけど、表紙のサロメのイラストは見たことがあった。なんて美しくグロテスクで蠱惑的な絵なんだろう!読み進めるにつれビアズリーの絵の魅力にハマってしまい、アマゾンで画集をポチってしまったよ…
★14 - コメント(0) - 2月18日

AQI
★5…
★3 - コメント(0) - 2月18日

狂気的な世界観がすき!
★8 - コメント(0) - 2月18日

ビアズリー❓の私には難しかったです
★16 - コメント(0) - 2月17日

現代のビアズリーとワイルドの研究者が、未発表の『サロメ』を見つける。そこから読み解けるのは、ヨカナーンの首を求めたサロメとは別の、運命的な愛に狂った女の物語だった。才能ある弟のオーブリーを支え続けてきた、女優志望の姉メイベル。己の欲望に忠実で、けれど多くを失いもする姿に不思議と惹きつけられる。オーブリーとワイルドの火花を散らすような『サロメ』の競作に、メイベルもまた飲み込まれることなく彩りを添えたということなのだろうか。
★21 - コメント(0) - 2月17日

オスカー・ワイルドにもオーブリー・ビアズリーにも詳しくないので、例によってどこまでがフィクションなのかわからないけれど、相も変わらずマハさんの筆力に引き込まれて一気読み。読み進めるごとに表紙のサロメの挿画が禍禍しさを増し、途中に挟まれる区切りの見開き漆黒ページが不気味さを煽る。真の「サロメ」はオーブリーなのか、メイベルなのか、それともワイルドなのか。ワイルドの恋人だとされたアルフレッドダグラスを交えた4人の愛憎を追いかけるうち、気づいたらラストまでたどり着いていた。面白かった。
★38 - コメント(0) - 2月17日

史実に基づいたノンフィクション。19世紀末のロンドンに生きた戯曲「サロメ」の作者ワイルドと挿絵画家ビアズリー。二人の異端の天才の愛憎がビアズリーの姉メイベルの視点から綴られる。・・と思いきや、途中からはメイベルの歪んだ愛情がどんどん暴走していく。メイベルは創作なのかと思ったら実在の人物だった。どこまでが本当の話なんだろうか・・と思いつつ、手に汗握る展開に頁をめくる手が止まらず。狂気の愛の世界を堪能した。面白かった。傑作だと思う。
★36 - コメント(0) - 2月17日


★3 - コメント(0) - 2月17日

相変わらずどこまでが本当の話か分からない位に自然だ。しかも取り上げる題材も異色です。サロメを知らなかった私は調べながら読み進めたのですが、オペラで踊るサロメの「七つのヴェールの踊り」に驚き、読みながらまたゾワッとしました。
★67 - コメント(0) - 2月17日

グッサリはこなかった。
★20 - コメント(0) - 2月17日

サロメだったね、最後。 すごく面白かった!途中で止められなくて一気読み。 幕間の黒いページが何とも良い演出で。 楽園のカンヴァスを読んだ時のようにぐいぐい引き込まれました。 実際そうだったんじゃないかと思わせるような世界を観劇してきた気分。
★18 - コメント(0) - 2月16日

夭折の天才画家と文壇の寵児の史実に基づくフィクション。 オーブリー・ビアズリーもオスカー・ワイルドにもそれ程明るくないし、どちらかと言えば苦手なサロメの世界を読めるかという思いも杞憂に、耽美で背徳的な世界に引き込まれ一気読み。さすが原田マハさん! 『私とともに罪人になることを厭わない。そんな読者を私は望んでいるのです。』というワイルドの言葉が印象的。 不謹慎、不健全、退廃的なのに、蠱惑的で美しい作品。オーブリーの挿絵をもっと見てみたかったな。サロメも読んでみよう。
★103 - コメント(10) - 2月16日

初原田マハ。「ビアズリーの」『サロメ』にノックアウトされた者の一人として、飛びつかずにはいられない作品でした。聖書のサロメ、ワイルドのサロメ、ビアズリーのサロメ、運命の女、怖い女、化け物、、、。これらを下敷きに、いつしか相似形になってゆく女とその物語。ベタではあるけど、読ませるねえ。
★22 - コメント(2) - 2月16日

オーブリー・ビアズリーこそがサロメだったのではないかというような内容でしたね! オーブリーとオスカー・ワイルドの人知を超えた存在感に相対する形で登場しているメイベルが語り手側でよかった
★12 - コメント(0) - 2月15日

サロメの 評価:100 感想・レビュー:132
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