グローバリズムが世界を滅ぼす (文春新書)

グローバリズムが世界を滅ぼすはこんな本です

グローバリズムが世界を滅ぼすの感想・レビュー(232)

お金で何もかも片を付けようとする社会では、民主主義の力が弱まります。国家の価値、家族の価値が溶けていき、文化や伝統、美徳や倫理が蒸発していくのです。結果として文明の低俗化が進んでいくのは物の道理です。このように、グローバル資本主義が世界中で進めば進むほど、経済は不安定化し、格差は拡大し、貧困は固定化し、危機はグローバル化し、民主主義が脅かされ、そして金銭以外のさまざまな価値があらかた洗い流されていく。(p.52)
★5 - コメント(1) - 3月1日

こんな世界なら一旦滅んだ方が良い
★3 - コメント(0) - 2月22日

E・トッド氏のセクションは抜き出して読む価値あり
★2 - コメント(0) - 2月10日

宗教もそうでしょうが、ネーションも集団です。実は民主政治も、集団行動の一形態なのです。サッカーチームと一緒です。民主主義とは、要するに、多数決というルールをみんなで決めて行動することです。  しかし、考えてみれば、民主主義は実は単純な多数決ではありません。個人が勝手に意見を表明して、最後は多数決で決めるという簡単な話ではない。なぜかというと、確かに多数決で決まりますが、少数派も一応曲がりなりにも納得しないと、民主主義そのものが成り立たないからです。多数派の決めたことに納得しない少数派が、「それならこの国を
★2 - コメント(0) - 2月4日

グローバリズム、新自由主義のかなり強い否定本。メリットもあるが、現状では格差が広がる、国間の対立が深まる、経済が不安定になり金融危機が起こるなどのデメリットの方が大きい。また、保護貿易時代の方が全体的に経済成長していた、完全な自由貿易ではなく適度な規制が必要という主張。5人の著者がこの問題を多角的に語りわかりやすい。2014年の本なので英のEU離脱やトランプ大統領より前の出版。昨年はこの本の著者達の希望的観測通りに世の中が流れたと言える。著者達の最新の本、コラムを読んでみたい。
★15 - コメント(0) - 1月28日

TKT
新書なのでやむを得ないとは思うが実証が不足している感。それゆえ主張は分かるのだが不満をボヤいているばかりで終わってしまっているように思った。
★1 - コメント(0) - 1月15日

グローバリゼーションの結果として格差の拡大と経済危機のリスクの増大があらゆる国で起き、自由貿易が危機を救うかのように信奉されているが、その自由貿易こそが賃金低下の要因となる。このジレンマを直視できず何も対応ができない行政と、受動的にしか関心を持たない社会は民主主義の機能不全ですらある。歴史においても規制が産業や国の成長を促した事実もありながら、もはやグローバル化や自由貿易を促進するだけのリーダーは無能かガバナンスの放棄や大国への服従程度のパフォーマンスしか期待できなくなるのは無理もないだろう。
★17 - コメント(0) - 2016年12月21日

行き過ぎたグローバリズムや保護主義が問題であって、2つのバランスが大事だと述べている。そのバランスをどのようにするかは、非常に悩ましい問題。
★3 - コメント(0) - 2016年12月14日

2年前の刊行だが、今読んで面白い。行きすぎた新自由主義、グローバリゼーションの対抗策として、トランプの言ってること、やろうとしていることは正しいのかも..。下品に過ぎるけど。
★4 - コメント(0) - 2016年11月26日

大変示唆に富んだ一書。特に、十九世紀の保守派、ベンジャミン・ディズレーというイギリス保守党の首相が、『二つの国民』と言う言葉を使って産業革命以後、貧富の格差が広がった結果、イギリスでは貧困層と富裕層、交わる事のない二つの国民が出来た事に対する警句を発した。今日でこそ、労働者保護は左翼の人達の運動ですが、少なくとも日本の左翼は労働者を保護しておらず、私は十九世紀の保守系の文脈から、日本でも保守系の労働者保護運動が始まると予測しています。
★14 - コメント(0) - 2016年11月18日

2014年の本。トッドはグローバリズムの旗手である英米からその脱却への流れが始まると予言。実際英国はEU離脱を決め、保護主義のトランプが大統領に。中国とドイツは近隣諸国を食い物にして一人勝ち。大企業は目先の利益だけを求め、内部留保を従業員ではなく株主へ回し、タックスヘイブンで課税回避。なのに日本政府は法人税を下げ、消費税を上げる。故に輸出が増えて株価やGDPが上がっても庶民は苦しいまま。雇用不安定→支出控え→デフレ→利益減収。少子化や進学率低下まで招く新自由主義は経済だけでなく教育や安全保障でも時代遅れ。
★41 - コメント(1) - 2016年11月15日

グローバリズムが収穫逓減を起こしている。かつて世界の桎梏を壊した力が、今では世界の枠組みを破壊している。枠組みを破壊された人々はエリートから下層までアトム化し、視野を狭め、目的を失い、それでも豊かになった記憶に縋って虚空への疾走をいや増している。市場による規制緩和は政府すなわち国民主権の制限であり、統治の放棄である。……ここ最近、「私は無能なので問題について分かりません」と謝罪の代わりに告白して許されようとしているらしい責任者が目につくと思ってたがこれかぁ。事情が分かると少しだけ彼らに優しくなれる……か?
★6 - コメント(0) - 2016年11月7日

グローバル化全体主義が国民国家主権即ち国民主権を侵し、アトム化された個人は世界規模の巨大資本の競争の渦に巻き込まれ、製品の経費化され、所得は抑えられ、富は少数の富裕層に集中する。個人は貧困化し、消費が減るため、世界的な供給過剰に陥る。デフレの中で富の格差が拡大する。グローバル化全体主義の機構と化したエリート層の劣化。説得力のある診断と思われる。診断書に続く、処方箋を待ちたい。
★3 - コメント(0) - 2016年8月31日

2年位前の新自由主義に懐疑的な識者のシンポジウムの内容。今でも新自由主義が猛威を振るって弊害が出ている状況で色褪せない論評。政府の統治責任を放棄したエリート達の劣化はとどまる事を知らず、思考停止状態に陥っている現状と思われる。
★5 - コメント(0) - 2016年6月9日

なんだこれ カルトじゃん
★1 - コメント(0) - 2016年3月23日

保守と新自由主義(ネオ・リベラリズム)の座りの悪さ、ということをずっと感じていたが、本書を読んでなんとなく腑に落ちた。よく考えると、イギリスの二大政党は、そもそもは「自由」党と「保守」党やったわけで、そもそも(行き過ぎた)自由主義というのは保守とは相容れない。アメリカの共和党と民主党もほぼその流れに重なるのだけれど、ロシア革命以後民主主義vs共産主義という流れになった上に、冷戦終了後に(新)自由主義と保守が組み合わさってしまった、ということかな。トッドと内田センセが対談するとどうなるんだろう、とも思った。
★8 - コメント(0) - 2016年3月10日

藤井、柴山、中野氏は新自由主義に抗し、グローバリゼーションによる破壊から国民経済を守るために必要な知的武装に励んだらしい。アベノミクスの1、2本目の矢の「大胆な金融緩和」、「機動的な財政出動」は評価しているものの、3本目の「民間投資を喚起する成長戦略」は問題視している。グローバル化(グローバル資本主義を、国境を無視するとしている)の幻想とエリートの大劣化が問題となっている。ユーロ圏の危機の察知を中野氏は2008年から気付いていたらしい。先進国での教育格差やグローバル的な格差固定について述べられている。
★6 - コメント(0) - 2016年1月18日

非常にわかりやすい内容だった。シンポジウムでの議論を中心にまとめられているので、専門用語は仕方ないとしても、素人でも理解できた。グローバリズムは良いことだ、これからは新自由主義なのだ、なんて事がニュースで流れてきても、ちょっと待った騙されないぞと自己武装できる気がします。
★2 - コメント(0) - 2016年1月12日

グローバリズムとインターナショナリズムは違う、という根本のところをわかってなかったのね、私!とまずは思った。いつの間にかうやむやに同じことだと見なされるようになっていた気がする。「自由であること」は一見、とても良いことのように思える。でもそれは、適度な統制と共通の倫理観の上で成り立ってこそなのだ。ただの「自由」は「暴走」を引き起こす。まさに今現在の世界情勢だ。変えるべきものと守るべきものを見誤ると、取り返しのつかないことになる。今一度、立ち止まって、しばらくそのまま動かず、じっくり考えた方が良いのかも。
★5 - コメント(0) - 2015年12月8日

とても面白かった。こういうのを大学のゼミの演習とかでディスカッションできたら楽しそう。グローバリズムが経済危機、格差拡大をまねく。EUのユーロ導入は歴史上最大の誤り。エリートが劣化したから統制する能力がなく、自由主義でほったらかしをすすめている、と。EUはドイツによって東欧、南欧の経済は瀕死、などここに来てVWが足元すくわれたのはなにか背景があるんじゃないかと考えてみたり。知的興奮しっぱなしだった。特に全体主義を引き合いに出して解説されてたあたりは非常に興味深かった。関連する論文は色々読んでみたい。
★22 - コメント(0) - 2015年12月5日

現代グローバリズムについて、ナチスの全体主義と対比して論じるpp.48-69だけでも一読の価値がある。 貪欲・虚栄心・恐怖心・コミュニティ喪失による存在論的不安からなる社会的な俗情が、新自由主義に基づくプロパガンダに活用され、ナチスの選民思想が招いた破滅的な歴史を繰り返そうとしている。 過去に反ナチストが圧殺されたように、少しでもグローバリズムを批判した日には、思考停止したグローバリズム支持の悪しきエリート層の逆鱗に触れるのだそうだ。以前、自ら「圧殺」された日のことを思い出して、思わずにやけてしまった。
★6 - コメント(0) - 2015年11月23日

冒頭から結論:エリートの甚だしい劣化(3頁)。藤井教授は、グローバル資本主義を倫理の問題として捉えることもできると指摘する(32頁)。日本の真の問題は出生率低下(42頁~)。その原因は家族制度の崩壊ではなく、家族を重々しく考えているから(45頁)。トッド先生「国家の多様性とグローバリゼーションの危機」(125頁~)。教育や文化、家族システムがグローバリゼーションの深い部分を動かしているという。そのラディカルな変化に注目して単なる政治経済の次元の変化ではないと自覚することが重要だと思った。
★47 - コメント(1) - 2015年11月9日

◎ 第1章が一番面白い。世界が均質化に向かうことで起こる様々な弊害を解説してくれる。
★14 - コメント(0) - 2015年11月7日

6人のエコノミストが「反グローバリズム」という共通のテーマで語っている。それぞれの観点からの主張はどれもが説得力があり、反論の余地がなく、納得しながら読み進めた。新自由主義が世界中に蔓延した原因・結果・改善策、全体主義とグローバリズムの類似性、ヨーロッパの現状、など、他にも多くのことを知ることができ、有意義な一冊だった。「1%の人が99%の富を搾取している。これがグローバルキャピタリズムの帰結なのだ」と、ある経済学者が論じている。本当にこのままで良いのだろうか?この問題意識を持ち続けることが大切だと思う。
★20 - コメント(0) - 2015年11月4日

国内外の6人の論者による「反グローバリズム」にかかる対談と論評です。一昔前は、本書のような論調への賛同者はほとんどいなかったと思います。ところが、中国をはじめとした身勝手な国家の台頭に対し、媚を売っている欧米諸国の様を見ると、グローバリズムの限界を感じます。ただ、「TPPは帝国主義である」「自由貿易を規制する方向で考えていかないと、民主主義はますます危機に陥る」とし、こうした危機を招いた原因はエリート官僚が劣化したからだという本書の結論は、半分程度しか理解できなかったというのが私の率直な感想です。
★12 - コメント(0) - 2015年11月1日

中野剛志の舌鋒が鋭く、目からウロコが落ちた。グローバリズムのイデオロギーを支えるのは新自由主義。新自由主義とは保守のこと・・・と思っていたのだが、とんでもない勘違い!保守の思想とは、歴史的に形成された伝統的な共同体を尊重する考え方。これに対して新自由主義の思想は、グローバリズムによって各国固有の文化や伝統的な生活様式を崩壊させかねないもの。本来的には保守と新自由主義の思想は相いれない。新自由主義と結びついたことで保守は死んだという。新自由主義とは統治の放棄。エリートの劣化が新自由主義をはこびらせたという。
★27 - コメント(0) - 2015年10月30日

良識と捉えられてきたグローバリズムに一石を投じた本。各国独自の保護主義や共産主義がグローバリズムにより崩壊し、優劣がより鮮明に。結果的に個人のみならず各国間でも貧富格差を生んだと説く。説得力がある。
★11 - コメント(0) - 2015年9月30日

グローバル化社会に対応するためにはどうするかという論点の自己啓発書や教育の本は多いが、その前に立ち止まって、グローバル化を疑ってかかることが大切なのだろう。その一方で、この流れを止めることができるのだろうか、という絶望感もある。
★22 - コメント(0) - 2015年9月27日

Kta
スティグリッツがだいぶ前から指摘してきたようなことが現実になっているように感じる。対談には参加できなかったようだけど、いつか見てみたい
★4 - コメント(0) - 2015年9月21日

明治のエリートはやはり世界を見る目がすごかったんですね。グローバリズムという言葉は耳障りは良いのですが、結局歴史は繰り返すのでしょうね。霞ヶ関にいるエリートさん達も世の中を俯瞰する視点を持ち、よりよい日本作りを目指してくれると良いのですが…。
★6 - コメント(0) - 2015年9月20日

他の方も仰ってますが、大変に読みやすかったです。グローバル化というと何となくよさげとかかっこいいと感いる人は多いと思いますが、実は経済や政治では多くの弊害が発生している。その経緯にある、リベラリズムの考え方とエリートと言われる人々の劣化問題等がわかりやすく書かれています。国内の政策や市場の旨味が薄れたから国外に!という消去法的なグローバリズムへの一歩は確かに意味が薄いのかもしれません。内村鑑三のデンマルク国の話のように自国を知り、強化していく姿勢が必要だと思います。
★22 - コメント(0) - 2015年9月19日

SS
いろいろな分野の人が、色々な言葉でいっているが、いっている内容はほぼ同じ。ビスマルク曰く「賢者は歴史に学ぶ」故にいまのエリートは大劣化。
★9 - コメント(0) - 2015年9月11日

タイトルがセンセーショナルになりすぎですが。グローバリズム、新自由主義についてよくわかる本だと思います。
★7 - コメント(0) - 2015年9月8日

エリート層が思考停止状態に陥り、市場の自由に任せたグローバリズムに飛びついた、という指摘は腑に落ちる 保守とグローバリズムという、元々相反する性格のものが、なぜいま強力に結びついているのか 中野氏の解説が分かりやすい
★9 - コメント(0) - 2015年8月30日

この方が、よくわかる 第四帝国論は、ちょっと難解だった 第二次大戦は、大不況後の保護主義が原因というのは歴史学的に間違いだったとのこと 調べてみると排他的ブロック経済と保護主義は別物だった やっぱり技術立国でっせ 日本のあるべき姿は
★22 - コメント(0) - 2015年8月16日

グローバリズムの背景にロシアのプーチン大統領を除くほぼ全ての指導者が軒並み大劣化している事が影響していると感じた。 そして反米と反グローバリズムは違うものだと感じた。 新自由主義はエリートの大劣化を表すものは如実に感じてくる。
★17 - コメント(1) - 2015年8月5日

不可逆的で正しいと信じられているグローバリズムに疑問を投げ掛ける。刺激的。本書と論点はややずれるが、市場を失った先進国が新興国に自由貿易を押し付けるのは、エゴと言えるかもしれない。
★8 - コメント(0) - 2015年7月23日

エリートの劣化と思考停止、それによるグローバリズムの盲信が世界経済に危機をもたらす。世間一般的に信じられている見解と逆の内容であるが、納得性が高い。むしろ、著者が指摘するように、全体主義と似たような思考停止状態の中で盲信している状況(エリートの劣化)に危機感を覚える。
★8 - コメント(0) - 2015年7月20日

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