シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧 ((文春新書))

シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧 (はこんな本です

シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧 (の感想・レビュー(208)

フランスの宗教の観点/家族構成の観点から紐解き、現下におこっている状態がフランスの価値観の崩壊が原因であると読み解く流れはスリリングでもあり、なんとなく難しい・・・。 筆者は日本とフランスの文化的ありようを別のものに分類するが、いくつかの表現(左翼から右翼への転換とか、弱い価値の集団的パワーとか)は少なくとも自分に刺さり、あるよなぁというところでの連携も感じられた。じゃ何が学べたのかというと、そこが今一つ明確につなげられないのだが、、、
- コメント(0) - 3月20日

『シャリル・エブド』襲撃事件とその後の「歴史的」なデモを横目で見ながら、著者のトッドは、彼の家族理論と選挙結果などの統計データ分析を駆使して、社会的弱者の宗教を冒涜することを権利として声高に唱える風潮を批判しつつ、フランス社会の分析を行う。「平等の価値がフランスで、ヨーロッパで、そして実を言えば先進諸国全体の中で、元気を失っている。」としながらも、「世界中のすべての民族の出身者らが融合する街」としてパリの未来を予想する本書の最後の言葉は実現するだろうか…
★18 - コメント(0) - 3月19日

シャルリデモ参加率は、カトリシズムの影響の強いパリ、リヨン、ボルドー、ナントなど管理職人口の拠点都市で高かった。デモは社会的権力、支配を主張することが狙い。ドイツ的不平等主義が経済を支配。高学歴とそこそこの所得で限定される集団による寡頭制が出現。最近やってきた移民の子供が経済政策の有害な効果を被る。フランスはドイツよりも多くの若者を生み出しているので、通貨政策でドイツを真似ると、若者を困難と疎外に導く。人種主義が一旦普及すると、標的は特定の人種にとどまらなくなる。ユーロ離脱無しにはまともな経済政策は不可。
- コメント(0) - 2月16日

今、シャルリとは誰かを特定することにどういう意味があるのだろうかと思って読み始めたが、そういう本ではなかった。で、この本を読んで思ったのは、今回のシャルリという現象は、一神教の神、つまりトリックスターが顕れ宗教が興るということの、あるいは一つの事例ではないだろうか、こういうことがヒトの歴史では繰り返し起り、そのなかで成功した事象が「宗教」となったのではないか思った。
- コメント(0) - 2月15日

「シャルリ・エブド」襲撃事件に端を発したデモに現れる現代フランスの危機を、統計的なデータを基に論じる。「私はシャルリ」というスローガンを掲げたのは著者がネオ共和主義者とラベリングする人々であり、そうした人々は自由貿易とユーロを支持する中産階級で、「ゾンビ・カトリシズム」の影響下にあるという。そのような人々が共和国の価値を称揚することで行なっているのは事実上社会的排除であって、それが極右政党の台頭をもたらしている、という見立て。なんというかそういう結論を導くためにデータを使っているという印象が拭えなかった。
★6 - コメント(0) - 2月11日

シャルリ…この本はむずいです。オススメは5章だけ立読みする、でしょうか。世界史選考した人でもよほどの西欧近現代史と宗教の変遷、フランスの地理的背景、政党政治の構造に詳しくないと無いと満足感は得られないと思う。加えて、ちょっとわかりやすい書き方になっていないような、筆者のアイロニーが理解の邪魔をするというか、なんつーか。多読したい方にはオススメできない。NHKスペシャルとかで、わかりやすく映像で学びたいですね。
★1 - コメント(0) - 2月1日

実は『問題は英国ではない、EUなのだ』を読む前に読み始めたワケですが、うーん・・・(・ω・)・・・分らん。だから。社会学は苦手だと(ry・・・しかも、英米はともかく、仏の社会がどうなっているのか、全く知らんし。なので、読むのが全然進まない進まない。結局『問題~』の方を先に読み終わってしまったやんけ。しかし、平等主義を信奉する故に、わずかな差異に我慢できなくなり、差別に発展するってのは、しょうがなくね?誰だって嫉妬くらいしますからね。ただまぁ、それが集団で共有された場合、やっぱ怖いか(^_^;)
★6 - コメント(0) - 2016年12月14日

世界の経済成長が頭打ちに到達し、世界各国でグローバル化疲れ、平等疲れが蔓延した。結果ナショナリズムが高まり、イギリスはEUを脱退し、アメリカではトランプが大統領の座につくことになる。著者の母国であるフランスでも『シャルリエブド事件』やISによるテロが発生し、極右政党が大勢の支持を獲得しつつある。エマニュエルトッドはこのようなナショナリズムの高まりを解きほぐす。宗教が衰退した空白を埋めるための宗教、外国人恐怖症・イスラム恐怖症という幻想が、国家のイデオロギーを破壊していく。面白かったけど難しく、再読したい。
★13 - コメント(0) - 2016年11月27日

tom
景気の悪い不満の矛先が、どちらの方向に向く確率が高いかを示している。
★1 - コメント(0) - 2016年11月20日

この本はクセ者だと思う。世界的な知識人の書で、難解な部分があるので、なおさら。のせられないように、また幻惑されないように注意がいる、と感じた。「家族人類学」を標榜しているが、地理的な分析と歴史的なコメントは、けっこう短絡的で、方法論として弱い。論旨も、飛躍や牽強付会なところを感じる。こういう強弁になるのはなぜか、というと、著者がドイツ嫌い(ドイツ帝国がヨーロッパを悪くしている!)なことと、歴史的な仏文化&パリ贔屓(20世紀の初頭に世界都市であったようなパリ)なので、論旨が一貫せずにバイアスがかかっている。
★15 - コメント(1) - 2016年11月12日

図書館で借りて読んだのだが、結構難しくてもう一回読み直したいので、買ったほうが良いかもしれない。家族人類学のバックグランドを活かして、中央・周辺というフランス国内の文化的な差異が、そのまま政治的態度にも反映されていることを実証する。ゾンビ・カトリシズムとかネオ共和制とか普遍的差別主義とか、いろいろキャッチーなフレーズが出てきて面白い。読み終わった後最初に戻って日本語版への序文で「宗教の影響をほとんど受けない地域としての日本」について言及しているのを読むと感慨深い。我らはゾンビ儒教主義だろうか?
★4 - コメント(0) - 2016年11月9日

私もシャルリデモでフランスの下品さに失望した口ですが、いやしかし、良くぞ申してくれた!ソ連崩壊とイギリスのEU離脱を予言した男は、シャルリが表現の自由をアリバイにした人種差別であり、マスコミの経済不安による扇動とまで言っている。事は単純ではなく、フランス国内におけるイスラム教徒とユダヤ教徒の立ち位置を説明しているのですが、如何せんフランス国内の情報を持っておらず、私自身の勉強不足でした。「結論」では融和か対立かを述べているけれど、こういった問題は何も日本だけでなく、フランスも同じであると思った次第です。
★6 - コメント(1) - 2016年11月4日

だれ
★1 - コメント(0) - 2016年10月28日

経済の長期停滞で失業率が常に10%にある社会において、自分たちは中産階級かもしれないが、子弟がこの先希望をもって生きていけるか確信がない、それらの人々が、デモを行うことによって、普段は主張の異なる陣営がひとつになり、忘れられていた紐帯を取り戻したような錯覚を覚える、しかしそこにはイスラム教徒と労働者階級はいません。EU統合のような一見平等主義が支配的になると、多様化を尊重するのではなく、画一化に向かうことになり、同時に反ユダヤ主義を生んでいるとも指摘しています。
★4 - コメント(0) - 2016年10月22日

「その人に面と向かって言えないことは記事にするな」という言葉があるけど、果たしてエブド社はあの諷刺画をイスラム教徒に面と向かって提示できるのか。
★7 - コメント(0) - 2016年10月17日

2015年1月私はシャルリの大規模デモの背景を描く。言い回しが難解。消化不良を承知で言えば,現在フランスでヘゲモニーを握っている中産階級、高齢者の権威主義的で非平等主義的な価値観が,移民に対する排除の意識,イスラム教徒の異質性に対する信念と合体し,広範なデモへと発展したということ。フランス特にパリは本来多様な価値観を認める土壌があり、イスラム教を全体として受け入れ,世界中の民族出身者が融合する街として再構成されるべきと論ずる。なるほど。しかし実現は難しそうだ。
★22 - コメント(0) - 2016年10月14日

誰もが手軽に手に取れる新書ではなくハードカバーの専門書として出版されるべきだったと思う。この本を読むのにはフランスおよびヨーロッパにおける宗教史、歴史、経済史、社会史、の膨大な知識と詳細なフランス国内の地理感覚が必要である。
★3 - コメント(0) - 2016年10月6日

人口統計などを用いて社会構造を描きながら、「デモの先頭に立って歩いたのは、昔からのライシテではなく、かつてカトリック教会を支持した勢力の変異体」(p.115)と指摘する。彼らは「イスラム恐怖症患者」であり、一括りにできないはずの「イスラム教徒」にレッテルをはっておびえ、反ユダヤ主義にも陥っていることを浮き彫りにしていく。フランスに詳しくないので、理解しにくい部分も多かったが、当時、「私はシャルリ」という言説に感じた違和感の一因は、こういうところにあったのかと納得。
★4 - コメント(0) - 2016年10月5日

2015年1月11日にフランスを覆ったデモの嵐には狂気を感じた。ユダヤ人襲撃には口を閉ざしていたフランス人が、風刺新聞シャルリ・エブドに対する襲撃事件に対しては一斉に口を開いたのだ。「私はシャルリ」と。これを日本の報道機関は「表現の自由を支持する人たちによって掲げられたスローガン」と書いたものが多かったが、ぼくは違和感を抱かずにはいられなかった。著者はフランス人だが、ぼくと同じように違和感を抱いていたらしい。だが、著者は抱くだけでなく、フランス人の行動形態をフランス社会の構造的歪を対象に分析していくのだ。
★8 - コメント(2) - 2016年9月24日

読むのが大変でしたが、この複雑な背景を他国の人間に説明する本を書くって、すごいこと。 どんな人がどんなことを書いた本かというと、「もしもビッグデータにイシューを立てて差別問題を取り扱える山本七平がいたら」みたいな内容でした。 シャルリ・エブドのあの行為の異様さ、これはいま本当に起きていることなの?という感覚のやり場のなさ、シャルリ・エブドのような行為が起こりうる思考背景にいろいろな角度で関心を持っていたので(なかは空洞なのではないか、という予測とともに)読んですっきりとがガッカリと恐怖がセットで来ました。
★5 - コメント(0) - 2016年9月23日

K
明らかに新書レヴェルの本ではないし、これを読んでようやく以前あまりピンとこなかった『不均衡という病』の内容の理解に、まだ全然怪しいけど、少しは近づいた気がする。筆者の言うところのゾンビ・カトリックが、laiciteの旗の下に「シャルリ」を名乗ることで「フランス的」なものとムハンマドの冒涜やイスラムへの漠然とした恐怖とを結びつけ、フランスという国をイスラム教との対決へと導きつつあることに、そしてその流れに対する違和感を表明しづらい雰囲気が醸成されていることに、彼が絶望感を覚えているのが伝わってくる。
★3 - コメント(0) - 2016年9月13日

人口学者による現代考察。専門用語が多すぎてわからない、現代フランスの状況と人口学がわからないと注と論拠だけが書いてあって読むのが難しい。
★4 - コメント(0) - 2016年8月25日

そういう見方があるのか。言論の自由を守ることと、誠意ある真実の報道を求めることは確かに違うな。宗教間の話でピンとこない部分を、歴史の視点で補ってくれる。こりゃ、世界史を復習だ。ファッショは静かに忍び寄る影。この本のような時代への警句を見逃してはいけない。
★2 - コメント(0) - 2016年7月25日

フランスの社会や民族そして地理をそもそもよく知らない私には細かいところの理解が及ばなかった。が、すでにアラブの春を予言したトッドの慧眼は、おそらくこの本の中にも書かれているのだと思う。フランスで起きたテロの直後、フェイスブックで見られたプロフィール写真のフランス国旗配色への違和感、あの感覚はテロの本質を人種差別にすり替えたことに対する漠然とした違和感だったとトッドから教えられた気がする。
★7 - コメント(0) - 2016年7月13日

欧州の難民問題入門書的感覚で読み始めたら新書のくせに300p文字びっしりでまだるっこしい文章多く・・飛ばし読みで時間ある時興味あったら読みます。新書は章タイトルで重点的に読むところととばすところ決めて短時間で読み漁るので婉曲的な表現多い新書は困る。
★8 - コメント(0) - 2016年7月7日

まずい。フランスと言えばフランス革命くらいしか理解していない。しかもその参考書は「ベルサイユのばら」。それなのに、本書に手をだしてしまったので、半分も理解出来てないかも。でも、シャルリ・エブド襲撃事件とその後のフランス各地での大規模デモには違和感があったんだよな。風刺って言うのは権力を揶揄する為の力だと思っていた。他者の信仰を侮蔑する手段ではないのではないか。な~んて言うと「表現の自由だっ」って反論されそうだけれど。「自由・平等・博愛」のなかで、実践されているのは多数派の自由だけか。
★6 - コメント(0) - 2016年7月6日

シャルリ・エブド襲撃事件後のデモから、フランス社会に通底する言行不一致な欺瞞を深く掘り下げた一冊。もともとフランスの内政について知識がなく、さらにゾンビ・カトリシズムとか、ライシテとか、イスラム恐怖症とか耳馴染みのないキーワードがいっぱい。正直、ちゃんと咀嚼できないでいる。ただ、フランス内政のみならず、BREXITに揺れ動く現在のヨーロッパ情勢とも関連してるようにも思え、興味深い内容であった。このような本を読むと、早計にリアルタイムで起こっていることを単純な図式に落とし込むことの怖さを感じる。
★7 - コメント(2) - 2016年7月2日

専門用語多く難解。なので,多忙な時期でもあり,斜めにしか読んでいない。シャルリ・エブド事件後のデモに参加した人たち先導した人たちを分析し,そこにフランスの危機を見る。元はカトリック教徒だった人たち=ゾンビ。単なるイスラム恐怖症で済まされない問題が横たわっている。折しも,イギリスも難民問題が一つの理由となってEU脱退へ動き出した。脱退に投票したのは高齢者層。世代と信条による階層化が世界を分断しつつある気配が漂っている。日本は元々集団ヒステリーが起こりやすい土壌。学ぶべき点は多いと思われる。
★24 - コメント(0) - 2016年6月29日

ヨーロッパが持っている、移民やイスラムに対する感情や感覚を実感として理解できていないので、この本を読んでもなんだかわかったようなわからないような。フランスで起きたデモは真実正当なものだったのか、今の現状の原因は、不満をぶつけるべきは本当にイスラムなのか。ただのスケープゴートにしているだけではないのか、というようなことを物凄く緻密で歴史的過程やデータを提示して説明しているということだけはわかった。もっと私に知識があればなあ。
★4 - コメント(0) - 2016年6月22日

シャルリ・エブド事件の後のデモ”私はシャルリ”運動とは何だろうか?ムハンマドを風刺することは言論の自由か?それを標榜する人達が実はそれに反対していた勢力で、反アラブ、反イスラムの世論形成に利用しているという視点。フランス社会党の支持基盤が伝統的カトリックで父権主義、権威主義と結び付いていて、レイシストを緩やかに拡大しているという視点。そしてEU・ユーロ経済圏にこのまま居ていいのか?というフランス国民の潜在的疑問。この本の直後にパリ同時多発テロは起きた。テロリストに口実を与えるのは世論の何気ない差別主義だ。
★57 - コメント(0) - 2016年6月11日

フランスからの建國の平等の精神の消失、ネオカトリックの富裕層がイスラムを怖れての過剰反応としての大規模デモ
★1 - コメント(0) - 2016年6月9日

ユダヤ人だったのね。グローバリストの主張そのもの。ロスチャイルドの理想卿の代弁者だ。日本は絶対に真似をしてはいけない反面教師がここにある。
★3 - コメント(0) - 2016年6月5日

人口統計と政治性について。なかなか面白かった。// 家族構成とカトリックの伝統の二つの軸、平等性と不平等性に起因する排除。カトリックの汎世界性が仏国人の政治行動に及ぼした影響は大きかったそうな。欧州ではプロテスタントもさほど個人主義的ではなさそう(知らんけど)だし、基督教と言っても他大陸とは事情が違いそう。 // 本題ではないにせよ現状のEUの抱える経済的な問題をシンプルに突いていてわかりやすかった。 //陣営トークにならない批判的なリベラリズムはさすがフランス。
★2 - コメント(3) - 2016年6月1日

フランス内政と社会学に関心があるひと向け。個人的白眉は、「第4章 極右のフランス人」の見立て。フランス社会党の経済政策が結果として人種隔離の実現に寄与し、国民戦線の支持者が外国人の「差異」に、「同化することの拒否」に苛立つことで、「客観的外国人恐怖症が絶え間もなく主観的外国人恐怖症に餌を与えている」。その結果、「周縁部の差異主義的モチベーションと中央部の普遍主義的モチベーションが協力して、たしかに混合的ではあるけれども極めて脅威的なレイシズムの一形式を出現させている」との指摘に納得。
★4 - コメント(2) - 2016年5月26日

シャルリ・エブド襲撃事件は新聞等の情報で自分なりに理解したつもりでしたが、日本人だからなのか本書においてフランスの実情を捉えることに困難を要しました。結構きつかったです。
★4 - コメント(0) - 2016年5月22日

エマニュエルドットさんがシャルリのデモに疑問を持ちフランスや欧州の歪みに対する疑問を呈した本。無宗教と格差、貧困、不平等、恐怖症など日本や欧州を始めとする先進国の歪みが当てはまる。
★16 - コメント(1) - 2016年5月18日

付箋を40枚くらい貼った。ピケティみたいに圧倒的なデータの束で往復ビンタするタイプの本。これはシャルリ・エブド事件の首謀者たちについて書かれた本ではない、これはその事件の4日後に「私たちはシャルリだ」と主張するデモ行進に参加した人々が誰であったのかを問うことから始まる本である。カトリック教会の影響力が「ゾンビ」と化したフランスで、ごく最近に「ゾンビ」となった人々が、物語の喪失から逃れようと求めた幻想の統一通過「ユーロ」、とライシスム(世俗至上主義)。現代フランスがヴィシー政権時の状態にあることを告発。
★20 - コメント(0) - 2016年5月17日

「わたしはシャルリ」デモのとき極度な違和感を感じた。知ったかぶりはしたくないが個人的経験からするとフランスという国は画一化されにくく批判の視点を失いにくい社会であるし、そういう教育をされていると思うからだ。当時ネットで見るフランスの新聞は右も左もなくどれも似たような報道だったが、この本でだいぶフランス社会のいまを感じとることができた。シャルリ事件はもちろん許されないテロ行為だが、この雑誌自体にもかなり問題があるという報道がされなかったこともわたしの大きな違和感のひとつだった。イスラム教徒が信仰し〈続く
★28 - コメント(16) - 2016年5月9日

2015年1月にパリで起きたシャルリ・エブド襲撃事件を受けて巻き起こった「私はシャルリ」旋風。それに違和感を覚えた歴史人口学者であり家族人類学者でもある著者は、様々なデータを駆使してこの現象の背景にあるものを読み解いていく。正直、日本人である我々がフランスの実情についてここまで詳しく知る必要もないかなと思う箇所もあるが、内藤正典さんの著書にもたびたびキーワードとして出てくるライシテ(世俗性)やゾンビ・カトリシズムという概念は興味深かった。邦題の副題はちょっとピント外れな気も。
★6 - コメント(0) - 2016年5月8日

おそらく世界でもっとも頭のいい人の一人であろうエマニュエル・トッドが、フランスで起きたテロと「シャルリ」現象について、独自の理論で分析した書籍。フランスでのテロは、イスラム国だけが原因とは言えず、オランド大統領下での経済政策とその運営に原因があると指摘している。 その他、独自の理論で主張を証明していくが、哲学書を読む初歩的な訓練をしたことがないと、読むのには苦労すると思う。 しかし、個人的には徹底的に読み解くことでトッドの思想のいくらかを理解できる比較的手軽な一冊だと思ったので再読しようと思いました>_<
★8 - コメント(0) - 2016年5月5日

シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧 (の 評価:76 感想・レビュー:77
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