日本の黒い霧〈下〉 (文春文庫)

日本の黒い霧〈下〉 (文春文庫)
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日本の黒い霧〈下〉はこんな本です

日本の黒い霧〈下〉の感想・レビュー(241)

「これは友好的な関係にあって、且つ正常な外交関係を結んでいる国に対して、平時に、秘密の裡に仕掛けられた戦争である」(ストーン)……上巻に引き続き、戦後の謀略事件6件を紐解く。著者の推察通り、全てはアメリカが日本を都合のいい手駒にするため仕掛けたことだろう。戦争放棄を謳う憲法を押し付けておきながら、同時に周辺国とのトラブルの種を蒔いておく。当然、日本はアメリカの軍事力に頼らざるを得ない。なら、答えは簡単だ。憲法改正して自主防衛の比率を高めること。むふふ。こんなに簡単なことなのに、これがめちゃくそ難しい。
★2 - コメント(0) - 3月14日

アメリカ軍の謀略云々はともかく、まだ占領の記憶が残っている時期に書かれただけはあり、占領下の日本の状況がよく分かる。
- コメント(0) - 2016年12月18日

限られた資料の中から発せられる推理は事件の内容と相まって迫力がある。解説でも触れられていたが、この作品を書くにあたって、やはりなにがしかの圧力があったのではないかと思わずにいられない。BC級戦犯の裁判もそうだが、レッドパージの対象者や、その他の事件でどれほどの日本人が理不尽な状況に陥っていたのだろうか。暗い内容だが、現在の日本を形成する上の忘れてはならないと感じる。
★31 - コメント(1) - 2016年12月4日

事件の裏には、GHQと日本官憲の影有りき。戦後間も無く起きた恐ろしい事件の裏を、作者の鋭い推理で考察して行く。帝銀事件、下山事件、松山事件の真相は特に興味を引かれた。次は、作者の「小説 帝銀事件」を読んでみようと思う。
★6 - コメント(0) - 2016年9月24日

★★☆
- コメント(0) - 2016年5月12日

戦後10年ほどはいろいろな事件が起きている。アメリカの占領下にあり、常に共産圏の脅威があり、事件の黒幕であったり、うまく利用しているような構図である。深い考察が書かれているが、事件をリアルタイムで見ていたわけではないので、相変わらずわからない部分も多い。帝銀事件や松川事件、朝鮮戦争が興味深かった。特に朝鮮戦争については、そういう戦争があったという風にしかわかっていなかった。そして、常に中国、韓国と不仲でありことが、日本人を国際的に緊張感のある状態に保つことに有効であり、また未だそのように仕掛けられている。
★14 - コメント(0) - 2016年4月22日

「中国と日本が不仲であることは、日本人に絶えず国際的な緊張感を持たせるのに役立つ。自衛隊は日本を防衛するというそれ自体の任務よりも、アメリカの極東における補助戦闘力となっている。...このことが崩されないためには、アメリカは日本国民に絶え間なく共産勢力の恐怖を与え続けなければならない。これまでの占領中のさまざまな事件が、この一つの焦点に向かって集中されているように、今後も(実質的にはまだ日本はアメリカの占領中なのだ)、この種の謀略はアメリカの努力によって続けられるであろう。」状況は今もって変わっていない。
★1 - コメント(1) - 2016年3月22日

下山事件を知りたくて上巻のみ買い読んでいた物の下巻は買ってなかったが、帝銀事件と松川事件を読みたくなったので購入した本作。他の事件は清張の物なのか左系の思想が反映されてて、読んでてあまり気乗りしなかった。731石井部隊が帝銀事件には絡んでいるという推理で、なるほどと納得。逮捕された平沢が冤罪であろうとは思っていたが、731部隊の名前がこんな所でも出てこようとは。永瀬隼介の「帝の毒薬」等々の作品の下地にもなったのだろうか
★40 - コメント(2) - 2016年1月23日

清張の松川事件が読みたくて購入。現住まいも事件現場に比較的近くにいるので興味があった。当時の情勢を鑑みれば清張の推理が図星のように思えてならない。真実はまさに闇の中に葬られたのだ。
★4 - コメント(0) - 2016年1月11日

こんな結論にたどり着くとは。予想してはいたが、こんなにはっきりと書き切る清張の胆力に感動した。『日本の黒い霧』は連作短編推理と言えるのかも。一見つながりのない各事件は、終章の大事件に収斂されていく。そして、それらの事件だって日本国内における工作の一部に過ぎなかったのだろうし、終章の大事件ですら(さらには世界中の国々での紛争や政変も)、彼の国の大きな野望の一部に過ぎないのだろう。もっと言えば、その野望は現在だって進行中だ。誰が一番得をしたか考えるのが推理の基本ならば、陰謀論なんかじゃなく実に帰納的な結論だ。
★6 - コメント(0) - 2015年12月31日

上下巻通して読みましたが、目から鱗が落ちました。この本は売らずにとっておこうとおもいます。
★4 - コメント(0) - 2015年12月26日

資料収集自体は今の方が楽かもしれないけど、こうしたことを書いて世に問うことは今の方が難しいかもしれない。言論の自由さは、交通や資料集めがもっと不自由な時代の頃の方がずっと幅広かったんじゃないかと感じさせられる。
★2 - コメント(0) - 2015年12月12日

2015.12.11(2015.12.28)(つづき)松本清張著。  11/30  (P395)  (解説=半藤一利、つづき)  これらの不思議な事件、結果的に朝鮮戦争に集約されていく。  日本が独立国として新しい国家建設をはじめたら、嘘のようになくなった。 今、これだけのものを書ける人はいないだろう。  『小説・帝銀事件』にさかのぼる。  GHQの関与、掘り出した新事実、小説形式では、創作と考えられてしまう。  東京学芸大学、山田有策教授の解説。  G2の権力、GSの対抗。 
★56 - コメント(0) - 2015年12月11日

2015.12.10(2015.11.28)(再読)松本清張著。  11/28  (P394)  (解説=半藤一利)  1.S20.08-S26.09まで、サンフランシスコ講和条約までの間。  日本の明日がわからないまま、日本人が日々を過ごしたときは、このときをおいて他になかった-その時に起こった数々の事件。  (1)帝銀事件=12人の死者をだし、容疑者が死刑を宣告されながらついに刑が執行されないまま終わった。  2.下山事件=自殺か他殺か。 
★55 - コメント(2) - 2015年12月10日

【戦後日本で起きた事件を見事な推理力で綴った傑作ルポ】上巻より続く。ポツダム宣言受諾による敗戦から、サンフランシスコ講和条約の調印まで続いた米軍による占領時代。その時期に起きた数々の怪事件。帝銀事件や下山事件などの迷宮入り事件を、当時の少ない資料の中、可能な限りの推理力でで自説を展開し、戦後日本の隠された深部に深くメスを入れている。結果的には1950年の朝鮮戦争に繋がっていることに気付く。真相を明らかにしようとする姿勢はさすが清張である。読んでいて反米的な部分も感じたが、それを差し引いても一読に値する。
★7 - コメント(0) - 2015年11月27日

上巻はいまひとつ、うーん、という感じで下巻も面白いのはレッド・パージの話くらいかと思い最終章の朝鮮戦争を読むとあらびっくり、これまで書かれた事件が実は全て伏線であり、それが一気に回収されて一本の線でつながってあっ!となります。これはさすがに推理小説の大家、見事な筆力と感心するしかないし、実際強い説得力をもって読者に迫ってきます。推理小説なら無邪気に楽しめるのですが、ノンフィクションと銘打つ以上扇情的なのはいただけない。実際、現代ではその推測は違ってたねという部分もあるからね。
★4 - コメント(1) - 2015年11月27日

下巻がより面白かった。とくに「帝銀事件」と「朝鮮戦争」。「朝鮮戦争」の考察は今の時代だからこそ、読んでおいてよかったと思いました。
★2 - コメント(0) - 2015年10月15日

安保法案成立の後、本書を読了。本書のラスト近く(P381)。「自衛隊は日本を防衛するというそれ自体の任務よりも、アメリカの極東における補助戦闘力となっている。新安保条約が、その鉄則の役割を演じる。」とあります。何という炯眼。55年経って、このデジャブが起きました。清張先生は、「占領軍の謀略」というコンパスを用いたのではなく、帰納的にそうなったと言っていますが、半分真実半分ごまかしでしょう。ただ今となってはどうでもいいでしすね。むしろ清張先生の洞察こそ理解すべきです。「第一番の滅亡の危機」に陥らないために。
★20 - コメント(0) - 2015年9月20日

今となっては遠い昔ですが、その当時の熱量を帯びたままの文章には力があります。今の時代に松本清張が生きていたら、どんな切り口を見せてくれたでしょう。
★5 - コメント(0) - 2015年9月10日

単なる面白がりの陰謀論は大嫌いだ。だが清張が筆を揮うのは、無能で身勝手な者どもの正義も民主主義も無い横暴によって、生活を信条を、そして命までをも蹂躙された多くの日本人への深い哀悼と、その馬鹿共への純粋な強い怒りだけ。戦後の日本が歩むべき道があったとしても、それを選ぶのは日本人でなければならなかった。恐ろしいのは、事件そのものじゃない。本当の悲劇は、あの国を日本が最良のパートナーに選んだ不幸。維新以来、日本の運命を翻弄したソ連の崩壊を清張はどう見たか。或いは現在の中国の台頭に何を思うか。ぜひ知りたかった。
★5 - コメント(0) - 2015年8月29日

下巻は流し読み。帝銀事件やその他でもGHQ の影がうかがえる。その当時、警察の上の「オカミ」といえばGHQ。真相に迫っていても本筋は暴露できなかったのであろう。良く言えばアメリカの政略的な動きを感じたが、朝鮮戦争、ベトナム戦争などの持っていき方を見ると、いかに世界を牛耳るか(共産主義との闘い)思案している様子がうかがえると同時に、多くの失敗があることに気づかされた。また著者のあとがきには、かなり頷かされた。
★23 - コメント(0) - 2015年8月17日

真相は「黒い霧」の中。occupied Japan.
★4 - コメント(0) - 2015年5月3日

上巻に引き続いての下巻では私の知らない話もありました。日銀のダイヤモンドの事件や鹿地亘拉致事件などやはり占領下でないとおきない事件ですね。よく調べていると思います。謀略朝鮮戦争も興味深く、この下巻では結構ミステリー小説になる題材があるのではないかと思われました。
★50 - コメント(0) - 2015年2月26日

下山事件に興味があり本書を読んだ。松本清張の取材力には脱帽。これは小説家が書いたGHQ支配下の数々の謀略をまとめたリポートだ。
★8 - コメント(0) - 2014年9月24日

事の本質は単なる反米でも、ましてどの思想が正しいとかいうことでもない。昭和20年代、日本であって日本でなかった『この国』において、個々人が持つ信条や過去や、或いは生や命そのものが、国家さえ超えたナニモノかの掌の上で踊らされ捻り潰されたんだ。それから60年。今の『世界』は犠牲となった人たちに誠意ある答えを持っているか?ソ連は崩壊した。しかし中国や北朝鮮との問題はこの現代にまで続いている。一体、あの時代のこの国に何があり、何をなされたのか。もっと多くの日本人が知り、考えるべきだ。
★4 - コメント(0) - 2014年9月18日

時代に翻弄。当事者も例外ではなかったと推察。USの目指した世界秩序、アジア戦略、そして日本占領政策の時勢における変遷・・・。垣間見る様々な欲。平沢氏をはじめ、自殺・不審死に追いやられた人達の無念さを少なからず感じざるを得ない。「帰納的vs.結果ありき」論争も、本著の意義だったのかもしれない。戦後約70年経とうとしている現在。未だ耐えることのない紛争、政争などの”争”。良くも悪くも”欲”は人間の持つ一面。理想論に興味はないが、せめてスジの通る世の中であって欲しいと感じる。
★32 - コメント(0) - 2014年8月2日

有名な帝銀事件は面白く読めた。上下巻合わせ、私はこの本のメッセージをどれだけ理解出来たかは謎。
★1 - コメント(0) - 2014年2月13日

上巻に引き続き、事件のアウトラインの記述がないので、終戦直後を知らない世代としては読みづらいが、事前に勉強するといろいろ多面的に考察していて面白い。帝銀事件のような恐ろしい事件があったことを初めて知ったし、またその裏に潜む闇(GHQの暗躍)というのもあながち荒唐無稽とも思えない。今話題のM資金がらみの隠退蔵物資事件や帝銀事件などはほかの視点で見た著作を読んでみたいと思った。
★5 - コメント(2) - 2013年11月12日

さすがは松本清張。複雑な人間関係や各組織の相関関係、思惑が分かりやすく纏めてある。その謀略に対する推論の深さと説得力には息を飲むけど、その内容の凄さと裏腹に全く面白くなかった。これが書かれた当時はともかく、今日に至ってはアメリカの陰謀って云うても、あらゆるモノが出尽くしてる感があって在り来たり。リアルタイムで読んだら面白かったやろなと思うと残念…
★8 - コメント(0) - 2013年9月12日

アメリカの謀略を疑われるものを集めたということなのだろうが、こう一つに集められると穿ちすぎではないかと思ったり、逆に振れたり、なんだか一つ一つの事件に判断が出来ない。ある程度事件の概要がわかっていた帝銀事件が一番読みやすかった。
★3 - コメント(0) - 2013年6月12日

謎に対する徹底した取材と情報収集には敬服するが、それになかなかついていけず、下巻はかなり飛ばし読みしてしまった。いまの平和な世の中を迎えるまで、戦後もさまざまな思惑やそれによる犠牲があったのだ、と思った。
★4 - コメント(0) - 2013年5月3日

帝銀事件はもっと本を読んでみたい!!
★2 - コメント(0) - 2013年4月6日

戦後史を振り返る一冊。朝鮮戦争のくだりは、全く知らない内容だった。政権が交代したばかりの日本だからこそ、戦後史って改めてみると新鮮。
★4 - コメント(0) - 2013年2月26日

帝銀事件の詳細、朝鮮戦争などについて学ぶことができた。占領時代、いかにアメリカやロシアが日本に影響力を持っていたか、奇怪な事件が起こっていたか、あまりに知らなさすぎたと思った。清張氏の筆は、ミステリを書くときと同じ、いやそれ以上の力を持って事件の真相をあぶりだそうとする。当時の情勢から言って不穏な本とみなされただろうに、よくお書きになったものだ。あとは現代の国民も戦争という消せない歴史を背負って生きねばならないという思いを強くした。
★25 - コメント(0) - 2012年10月24日

米軍占領下の奇怪な事件の真相を推理した傑作ノンフィクション -ベストセラー作家がタブーに挑戦した姿勢は感動的
★3 - コメント(0) - 2012年5月6日

Q-Q
上巻と印象変わらず。作者がGHQの謀略が働いたと思われるものを集めたにすぎない、どこでアメリカが出てくるのかという論の展開の仕方だけが興味対象、言ってみれば、犯人バレの推理小説を読んでいるが如し。あと国鉄三大ミステリの中で三鷹事件のみ検証がないのは謀略にこぎ着ける資料が見つからなかった故か?作者がノンフィクションの形式を採ったのは、資料の信頼度が疑われる可能性があるから、というような理由だったが、後日小説として発表する事もできたはずである。事実、帝銀事件は小説としても発表されているわけだし・・・
★4 - コメント(0) - 2012年5月3日

世の中ってかなりあり得ない。でも、こう云う本が書けると云うことは日本ってある程度自由なんだろうな。創竜伝もそうだけど。
★4 - コメント(0) - 2012年4月6日

これが書かれたのは冷戦最中の1960年。松本清張はすごい人物だなと感心した。戦後の労働運動の盛り上がりと縮小を知っていると面白く読めると思う
★6 - コメント(0) - 2011年8月29日

あとがきで著者は「反米的な意識で書いたものではない」と言っているけど、どうしてもそっちの方向に読めてしまう。それだけ日本がその歴史上唯一他国に占領されていた約7年の期間は、日本人の力ではどうすることもできない何かが本当にあったのではないか、と思わせる本。
★4 - コメント(0) - 2011年8月13日

戦後のどさくさに紛れて、莫大な金品を掠め取ってぼろ儲けした輩が日米共にいたようだ。そのような人間が財閥を密かに支えたり、または政商となって暗躍し続けてきたのだろう。 歴史に疎い私は「謀略朝鮮戦争」でほんの少しだけこの戦争のことを知ったのだが、要はアメリカが朝鮮を足がかりにして、ソ連と中国の分断を図ろうとしたことらしい。より深く知るために、今後、朝鮮戦争に関連した書物を読んでみようと思う。
★5 - コメント(0) - 2011年8月4日

日本の黒い霧〈下〉の 評価:58 感想・レビュー:47
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