手紙 (文春文庫)

手紙 (文春文庫)
あらすじ・内容
本格推理から学園ミステリー、パロディー小説や絵本など、さまざまな作風で読者を魅了しつづける著者が、本書でテーマに据えたのは、犯罪加害者の家族。犯罪が、被害者や加害者だけではなく、その家族にまで及ぼす悲しい現実を見据えた意欲作である。

殺人犯の弟という運命を背負った高校生が成人し、やがて自分の家族を持つにいたるまでの軌跡を、大げさなトリックやサスペンスの要素を用いることなく、真正面から描ききっている。

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428ページ
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手紙の感想・レビュー(25992)

犯罪者の身内に起こる壮絶な人生模様。少し誇張して書いていると感じながらも、実際はこのように悲惨な境遇なのだろうとも思った。答えのない重く深い問題を読者に向かって投げ掛けているようで、色々と考えさせられた。世の中は理不尽と不平等と偏見に満ち溢れているが、だからと言ってそんな捨てたもんでもない。他人への思いやりか、自己満足か、その辺りの評価は至極困難だ。
★20 - コメント(0) - 3月23日

重い内容。 読むのが少しキツかったけれど、読んで良かった、です。
★14 - コメント(0) - 3月23日

強盗殺人で服役中の唯一の肉親である兄から届く毎月の手紙。そんな兄を持ったことで大学進学の道は閉ざされ、結婚差別、就職差別を受ける主人公。現実の社会的制裁は服役している兄が受けるのではなくその家族である弟が受ける不条理をこれでもかと描き出す。フィクションなので誇張されてる面も多いが、読者の深層心理に鋭く問いかける佳作。東野圭吾はミステリー作家なのであろうが、本作は新聞の連載小説と言うこともあって社会派小説となっている。このような小説もサラリと書いて見せるあたりが彼の多才さを証明している。
★19 - コメント(0) - 3月21日

★★文庫本。解説が面白かった。自分も同じだと痛感した。
★13 - コメント(0) - 3月19日

重い。何度も途中まで読んでリタイアしていたのを、やっと最後まで読むことができました。最初から最後まで読むのが辛かったです。加害者の家族ということで希望が次々と潰されるのがキツイです。でもきっと現実ではもっと大変なのかもしれないし、もし自分が被害者と親しかったら当然だと思うのかもしれない。自分の中で消化しきれておらず、もやもやしているのが正直な感想です。
★18 - コメント(0) - 3月18日

読もう読もうと思っていたところ、東野さんが事件が起きた話を描いてみたかったから描いた作品と紹介していたのでようやく手に取った。犯罪加害者の家族への差別がテーマの作品。途中主人公の務める会社の社長さんがとても印象的。社会とは差別とは、そして家族とは改めて考えさせられら作品。
★35 - コメント(0) - 3月18日

凄惨な事件を聞く度に、被害者を哀れに思い、加害者に怒りや軽蔑の気持ちを持っていました。しかし、その背後にいる被害者の家族、加害者の家族もその事件を一生背負っていかなければいけないというところまで考えが及んでいなかった。実際に苦しんでいる家族はたくさんいると思う。そして、私はその家族と事件前と変わらず接することが出来るのか。罪のない弟はもちろん、犯罪を犯してしまった兄もいつか笑える日が来てほしいと思う。心に衝撃が残り、いつまでも考えてしまいます。
★19 - コメント(0) - 3月18日

犯罪加害者の家族の話。あまりの内容の深さに、読んだ直後は固まってしまって、咀嚼できなかった。主人公の弟がどうするのが正解だったのかと考えるが、唯一つの正解なんて、実はないんじゃないか?
★24 - コメント(0) - 3月18日

ずっと悲しい物語
★13 - コメント(0) - 3月16日

重い物語だった。短い一文の連続でたたみかける様な序盤の記述は、変えようもない現実を思い知らせる様だ。印象的な言葉も多く、中盤くらいまではぐいぐい引き込まれた。音楽(才能)、令嬢朝美(結婚)、新星電機(仕事)を否定され、逃避するしかない強盗殺人犯の弟。救いはない。社長の非情な言葉を「もっと苦しい道を選ばなきゃいけなかったんだ」と解する終章はちょっと違うかなとも思うが…。余りに安易な(と思える)殺人(犯罪)の横行に、実は死刑よりも苛烈な刑罰(制裁)がある事を教えようとしているのなら分からなくもない。
★54 - コメント(0) - 3月15日

デジタルでのやりとりが日常となり手書きのましてや縦書きの手紙をもらうことなどなくなってしまった。これは下の子から勧められて読んだもの。中盤以降までは主人公の周囲に起きた出来事と感情が淡々と描かれてあり意外な印象を受けるが物語が佳境に入ると筆者が言いたかったことはこれなのかと見えてくる。もちろんそれをどう読み解くかは読者の自由なんだけど。 20代の頃の自分を思い出した。
★14 - コメント(0) - 3月14日

強盗殺人の兄をもつ弟。弟は兄のことで、どこででも差別を受けている。私達が思うよりずっと生きにくいだろう。また、犯罪をおかした方も、その家族がどれだけの差別を受けているのかを知ったときには胸が苦しくなるだろう。犯罪をおかしたときには、自分以上に家族が苦しむということを忘れてはいけない。この作品は、犯罪についてをよく考えさせられた。是非いろんな人に読んでもらいたい。
★35 - コメント(0) - 3月14日

読んでて暗くなってしまった……。リアルにありそうでまた怖い。少しでもハッピーエンドに……と思ったけどそうはならなかった。.暗くなる度★★★★☆おすすめ度★★☆☆☆
★15 - コメント(0) - 3月14日

罪を犯すということはどういうことなのか、深く考えさせられる。自分の犯した1つの罪が自分から伸びた線の先にいる人々の幸せをも奪っていく。犯罪を犯した後にそのことに気づいてしまったら、1分1秒の時間の流れ全てが絶望で染まることだろう。もっと若い人に読んで貰いたい作品。
★31 - コメント(0) - 3月13日

読むのは2度目。 それくらい面白いと感じた本である。 身内に殺人犯が居るということは、こういうことなのか、と考えさせられた。
★17 - コメント(0) - 3月13日

涙なしでは読めない作品でした。冒頭から既にティッシュを何枚も消費した。最後の一行で号泣。殺人犯である兄はホントの意味で自分のしたことを悔いているのが手紙からしっかりと読み取れる、では、殺人犯の弟という主人公の苦境と運命は?何が正しいのか間違いかの単純の回答はなく、ただ、一つだけはっきりしているのは、犯罪はその罪を冒す人だけではなく、巻き添えを喰らう人たちももしかしたら、もっと過酷な人生を送らなきゃならないという現実。非常にメッセージ性の強い感動作に違いないし、面白いが、読むには大変気力のいるものであった。
★54 - コメント(2) - 3月13日

デジタルでのやりとりが日常化して手書きのましてや縦書きの手紙をもらうことなどなくなってしまった。 これは下の子に勧められた一冊。中盤以降まで主人公の身近に起きた出来事や感情が淡々と描かれてあり意外な印象をうけるが読み進めていくうちに筆者が最も伝えたかったことが見えてくる。もちろんそれをどう読み解くかは読者の自由なんだけど。私は20代の頃の自分を思い出した。
★16 - コメント(0) - 3月12日

♥♥♥加害者家族の話。誰が安全で、誰が危険か分からないから、危険に近い者を遠ざけ、自分を守るのは自然。加害者家族が苦労するのも含めて犯罪抑止力。という意見に目からウロコ。でも加害者家族が苦しむのも、加害者を切捨てるのも違う気がする(更生しなくなる問題は無視できない)。全ての意見、立場が中途半端なまま話は完結する。それはいいけど社長だけは納得いかなかった。赤ちゃんまで被害を受けることに無言で立ち去ったり、結局ナオキは倉庫係のままだったり。けしかけて、その後放置が一番悪リバウンドする方法だと思うんだけど。
★16 - コメント(0) - 3月12日

家族には罪はないのは分かっていても、みな今までと同じではいられない。手紙を送り続けたのは兄の自己満足なのか。正解はないけど、逃げずに向き合って苦しみ抜くことだけができることなのかもしれない。
★18 - コメント(0) - 3月12日

『犯罪者は…罰を受けるのは自分だけではないということを認識しなきゃならんのだ』 とある登場人物の言葉です。人との繋がりの中で、僕たちは生きている。自分の人生は、自分一人のものではない。作中の心の描写や葛藤に触れ、そう深く感じました。
★34 - コメント(0) - 3月9日

強盗殺人犯を兄にもったことによって自らの人生を狂わされてしまった弟の過酷な境遇の話だった。至るところで自分自身に対して突きつけられているのを感じた。手紙を通しての境遇の変化が感じられた。人との繋がりと
★22 - コメント(0) - 3月9日

兄弟なのに、こういう関係になってしまうのは残念なこと。 ミュージカルも見たい。
★14 - コメント(0) - 3月8日

加害者と被害者の家族に及ぼす影響の大きさを知らされました。でも、お兄さんが呑気過ぎる気もして、内容の重みがイマイチのような。
★13 - コメント(0) - 3月8日

S
強盗殺人を犯した兄とその弟の話。差別はよくないといいつつも、面倒には巻き込まれたくないという人間心理は、まさに自分自身にもいえることだと感じた。 世の中はきれいごとだけでなく、時に自分の身を守るために周囲からの差別を受け入れ、立ち回りを考えなければいけないのだろう。 手紙という題名のとおり、手紙によって話の展開や登場人物の心情が変化していくのがとても面白かった。
★22 - コメント(0) - 3月8日

犯罪者の家族が一体どんな人生を送るのかを考えさせる本。しかし、もっと生活保護とか奨学金とか色々あるのではないかと思わせるところもあるし、歌がうまかったり美形だったりと何かと才能があるのもなんか「んんー」と思わせた。
★14 - コメント(0) - 3月6日

友人Yさんが送ってくれた本。東野はだいぶ前に一冊読んだことがあったけど、それきりになってた。するすると読めて、でもその分薄っぺらいかなあ、冒頭の事件は『罪と罰』と同じパターンなのになあ、と思ってたら、ラスト20ページほどで急展開。兄の最後の手紙にはちょっと期待しすぎて物足りなかったけどね。解説のオノヨーコさんのエピソードも興味深かったです。
★31 - コメント(1) - 3月4日

★★★★☆
- コメント(0) - 3月4日

面白かったです。図らずも3年前にレビューをアップする偶然にびっくりする。最近入浴中に本を読む、という快楽を覚えたのでその生け贄になりました。お湯でしなしなになってますが、中古書店で100円で買ってるので、あまり執着がないんです。さて……、結局は顔か?直貴はルックスが良いという設定のようで、確かにそうでなければバンドにも誘われないし、親身になってくれる伴侶も見つからないよな。お嬢様との恋愛や、バーでのバイトなんかも、彼のルックスが助けてるのは当然のことだ。そう考えると、ちょっと殺伐とした気持に。
★15 - コメント(0) - 3月2日

剛志は弟の学費を作るために、強盗殺人を犯し、服役している。自分のためを思って犯した罪であるけれど、弟、直貴には「強盗殺人者の弟」というレッテルがついてまわり、それは恋愛や就職さらには、妻や子どもにまでつきまとう。最後に直貴が取った決断とは。獄中の兄からの手紙を通して、それを受け取る直貴の苦悩や犯罪加害者の弟としての気持ちが描かれています。
★48 - コメント(0) - 3月1日

☆☆☆☆☆ / 泣ける本。剛志のこと、ある事件を思い出した。ある30歳男性がゲームセーターで小学校男児2人を殺した。その犯人は、親が離婚した、DV父と生活し、中学も行かせなくて働かせていた。体力の仕事や電気メッキで、体や目が悪くなった。「一人二人くらい殺しても死刑にならないし、刑務所に行きたいから人を殺した」と言った。結果、無期懲役。 / レッテルを貼られた人間はいろいろ、たくさんいる。『差別や偏見のない世界は、想像の産物でしかない。』/ 下手な日本語すみません
★20 - コメント(0) - 2月27日

何かを選んだら、何かを捨てなければいけない。その道が正しいものかどうか答えは出ないけれど、自分で決めなくちゃいけない。犯罪は、加害者と被害者一対一の話じゃない。読んで重たさが残るけれど、読んでよかった。
★27 - コメント(0) - 2月26日

東野圭吾やはりいいです。泣きました。全編暗い、悲しい話です。なかなか関わり合いにはならない境遇、と思いがちですが、そんなことはない、他人事だと思って「差別」をしてはいけないんだ、と思いたい、けれども「差別」は当たり前なのかもしれない。。。とぐるぐると思いが巡ります。主人公にすごく感情が引き寄せられる素敵な小説でした。今を大切に、感謝して生きよう。ありきたりな言葉しか言えないのが悔しい。
★19 - コメント(0) - 2月25日

読んでいて辛い内容でした。もし自分が直貴と同じクラス、職場だったら他の人と変わらず接することができるでしょうか・・・。手紙からは兄が強盗殺人をするとは思えません。二人はもっと幸せになって欲しかったです・・・。
★22 - コメント(0) - 2月24日

弟を思い、殺人を犯してしまった兄との手紙。 殺人犯の親族はどう生きるべきか、弟への社長のアドバイスがよく分からなかった。 殺人犯の家族として社会から差別を受ける事を受け入れるべきとはどういうことか?
★16 - コメント(0) - 2月24日

強盗殺人の弟が、同じクラスにいたら、隣に引っ越してきたら、職場にいたら、自分はどうするだろう。綺麗事で終わらないストーリーにリアリティがあった。良作。
★24 - コメント(0) - 2月22日

sho
差別はなくならない。その現実を突きつけられると辛い。自分の罪ではないとはいえ、一緒に生きてくれる人と出会えたのは奇跡なのかと思う。最後は泣けたが、それが誰に寄り添った想いなのかが自分でも分からなかった。辛い思いをたくさんしてきて、最後は自分の家族のために大きな決断をした弟、最後の手紙で自分の罪の重さを改て知り、辛い決断を受け入れた兄、事件を終わらせようと言えた被害者家族。楽しく読める本ではないけれど、読んで良かったと思う。
★14 - コメント(0) - 2月21日

m
なんだろう. . 、先を読みたいんだけど、ちょっと気が重くなる本。最後だけでもぱっと晴れてくれればスッキリしたかもしれないけれど、それよりはずっと心のモヤモヤが消えない。 全ては終わった、ようで、結局ずっとつきまとう。作品の中の人も、読み手の私たちにも。 初めての感覚の本だったなぁ。東野氏の作品は実は2冊目。人気の理由が分かりました。
★30 - コメント(0) - 2月20日

初めての東野圭吾作品。 凄く読みやすくて、そのまま心に入ってくる文章でスラスラ読めた。 面白くて結構ページ数はあったけど、全然苦じゃなかった。 原作を読んでから観ようと思ってた映画を今から観よう。
★2 - コメント(0) - 2月19日

重い宿命を背負った直貴に声援をおくりたい。
★22 - コメント(0) - 2月19日

ある日突然、犯罪者の弟として生きていかなくてはならなくなった主人公の苦悩の物語。作中、社長が言った「差別は当然なんだよ」「君の苦しみも兄の犯した罪の罰の一つ」という台詞は残酷で冷たいものだが、その言葉があったから主人公は現実を受け入れ、初めて本当の意味で兄の罪と向き合うことができたのではないかと思う。
★24 - コメント(0) - 2月18日

手紙の 評価:78 感想・レビュー:4132
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