グロテスク〈下〉 (文春文庫)

グロテスク〈下〉 (文春文庫)
あらすじ・内容
光り輝く、夜のあたしを見てくれ
名門女子高生から一流企業のOLとなっても、彼女が求め続けたものは? 女たちの孤独な闘いを描いた最高傑作、ついに文庫化!

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グロテスク〈下〉の感想・レビュー(3441)

下巻は犯人像が綴られていて、いきなりこの犯人の素性は私には受けいれずらく、こんなにも長々と必要だったのかなぁって感じだった。可憐な学生時代から、異様なまでの完璧を求め、転落していく様は読んでいて耐えがたく、女性の価値感を若さの様な例えとか、後味は最悪。でも、過去の事件を題材にしてるってとこからも、心の寂しい私を受け入れてと願う怪物は現代に存在してるんじゃないだろうかと思った。
★3 - コメント(0) - 3月26日

やっぱりあまり気持ちの良い作品ではなかった。最後は飛ばし読みをしたので結局和恵を殺した犯人がわからない。やっぱりチャン??
★5 - コメント(0) - 3月22日

あとがきを読んで初めて、実際にあった事件をモチーフにした物語だったんだ、と知りました。なぜ彼女は身を売ったのか。なぜ女は身を売るのか。今まで考えようともしていなかったことですが、そこには思いもしない想いがあったりするのだろう。まさか世界を征服する、なんて気持ちになるなんて。女はどこまでいっても女、男には勝てない。男女平等を謳う今の世の中にあって、絶対的に超えられない壁がそこにはあるのだろう。
★6 - コメント(0) - 3月20日

女のコンプレックスと嫉妬と憎悪が下巻でも続きます。でも、より現実味がでていて、上巻よりスラスラ読めます。東電OLの事件の頃はちっちゃかったけど本当にこんな感じだったんだなぁと怖くなりました。チャンの上申書の中国での経緯もいろいろ恐ろしかったです。しばらく再読はしないでおこう。
★9 - コメント(0) - 3月20日

引き込まれるように読了し、すごい小説だったなぁと思いつつ、解説を読んで実際にあった事件をモチーフとしたものだと知る。その事件のことはよく知らなかったので検索してみたところ、現場やよく食べていたものなどの取材事実がそのまままるまる小説に使われているらしく、正直なところ面食らいました。私の倫理観では、著者が怖い。
★11 - コメント(0) - 3月18日

百合子、和恵、そして語り手である私の人生が全部崩れ落ちてゆく様子が鮮明に伝わってきました。美しさに囚われ、惑わされ、憎み、羨む、醜い人間の性がはっきり上下巻通して描かれていました。容姿が整っていても、整っていなくても美しさに囚われ続ける女の運命の皮肉さに鳥肌が立ちました。
★4 - コメント(0) - 3月17日

下巻の始まりは主人公の妹で美貌のユリコと、主人公の同級生の和恵を殺めた、自称「柏原崇似」の不法滞在者、チャンの告白と身の上話から始まる。チャンが中国から日本に渡るまでの過酷な道のりがスリリングに綴られていて読む手が止まらなかった。チャンが2人の女性を殺すまで、一流大学を卒業し、大手企業でキャリアをつむ和恵がだんだん壊れて堕落する様、絶世の美女だったはずが安い値段で買われる娼婦となり、挙句殺されるユリコ、周りへの敵意と悪意で塗り固められた主人公。下巻の結末で積み上げられた多くの嘘がガラガラと派手に崩れた。
★5 - コメント(0) - 3月9日

昔読んだ時はオチがよく理解出来なかったけど、再読してみたら受け入れられました。ユリコ達の学生時代→卒業後→現在→現実の今、で、変わっていないところがたくさんありそう。私は、女で良かったと思う。生きやすいとか、得だとか楽だとかは思わないけど。
★1 - コメント(0) - 3月7日

チャンの上申書、中国の内陸部から沿岸部への逃避行、そして日本への密入国に至るまでの波乱万丈の道行き。和恵の日記の凄まじい昼と夜の生活と行動。初の桐野夏生作品に完全にノックダウンされてしまった。大傑作。
★7 - コメント(0) - 3月7日

誰を信じればいいの…ってなる下巻。悪意を磨いてきた名前が出ない姉が1番怖かった。それぞれが怪物になってしまう。
★4 - コメント(0) - 3月6日

モノローグなのでサクサク読めるし止まらない。和恵の心の闇が深すぎて読んでて疲れてくる。なんでこうなっちゃうんだろう・・・思春期の人間関係って、大事。もし、今自分がいる場所が合わなくても、だったらその入ってる箱を換えるか、自分が箱に合うようにしないとやはりキツイ。恵まれた環境で生まれてきたのに、こんな仕上がりになるなんて、可哀想とも思うけど、半分以上は自己責任。いやーしかし、グロテスクな小説でした。
- コメント(0) - 3月5日

絶対評価による向上心が欠けた場合の危険性を示唆しているとも言える。
★2 - コメント(0) - 3月1日

とってもおもしろかった!読み始めると、元となった東電OL殺人事件のことなんてすっかり忘れて物語に没頭してしまう。読みおわったら、エリートOLが夜は娼婦をしていたなんて、全然驚かないなって思った。普通に納得できる。女は勉強ができても仕事ができても、男に求められないと生きてる価値がない。。。男も女も虚しいな。
★7 - コメント(0) - 2月23日

☆☆☆☆☆
★1 - コメント(0) - 2月19日

綺麗な容姿に恵まれても、名門の学校に入っても、心が歪むと何の意味もない。周りに評価されないと生きていけない人は弱い。
★10 - コメント(0) - 2月18日

バカげていて退屈な話だった。
★6 - コメント(0) - 2月17日

女の足を引っ張る女。そんな女も男社会を生き抜くために女であることを切り売りしている。男社会を上手く生き抜くのは難しい。世間との折り合い。女が生き抜くためにどこで折り合いを付けるのか。とてもグロテスクな喘ぐ姿が心に刻まれました。
★7 - コメント(0) - 2月8日

小説。いやぁ、出てくる人たちの悪意や嘘つきっぷりや荒廃ぶりが面白い!なかでも一番共感できるのは、和恵かな。努力しても報われないことを、男に価値を見いだしてもらうことで、生きる糧にする。なんだかわかる気がしました。セックスを価値基準にして、『男性から求められている私は、女として認められている』って判断するのって、コンプレックスのか溜まりの女性だったらありそうな・・・ここまで女性の汚い面を描けるのが凄いです。
★44 - コメント(0) - 2月3日

どんなに努力しても叶わないことは世の中たくさんあって、挫折した後にどこに気持ちを落ち着かせるかは人各々。登場人物みんな、嘘つきで意地悪で孤独で幼い。彼女たちの周りに一人でもいいから「そのままで大丈夫」と抱きしめてくれる人がいたら良かったのに。心がヒリヒリする本です。
★58 - コメント(0) - 2月3日

結局あなたもそうなるのねというようなラストでした。男性の数ccの欲望のために娼婦が存在することを知りました。娼婦に落ちぶれてさえも数ccしか満足感が得られない怖さを感じました。
★7 - コメント(0) - 2月2日

下巻になって物語の全容が明かされてくるが、それぞれの言い分が自分の都合ばかりを主張して、どこまで信じていいのか分からなくなる。なんともやるせない気持ちのまま、読み終えた。
★8 - コメント(0) - 2月2日

和恵の手記のところは、転落して怪物になるに至った心情の流れが興味深く、のめり込んで読んだ。荒野を一人で生き抜くことはすごく辛いことだと思った。だからこそ、心を許せる周りの家族や友人の存在を大切にしたいと思った。
★4 - コメント(0) - 1月31日

読了後にどっしりと胸に居座るこの感覚はなんだろう…。面白いというか、重い。ふたりの娼婦を客観的に見つめる語り手の「わたし」とチャン。物語をけん引する彼らがどちらも嘘をつくし、和恵の『渇き』がすさまじくて見ていられない気持ちになった。求めても求めても胸の空虚は埋まらない。十四年も前の作品だけど、今の社会もそんなに変わらない。女をグロテスクに変貌させる世の中がビルの陰に転がってる。「わたし」と和恵は似たもの同士なのにまったく別の人間に書き分けられているし、とにかくいろいろと凄まじい話だった。
★9 - コメント(0) - 1月27日

想定通り下巻も暗い内容 一気に読了するほど、引き込まれたが読み終わり後の爽快感はなし
★11 - コメント(0) - 1月21日

主人公も和美も美醜やカーストにこだわっているようでそうではなく、ひたすら誰かに必要とされたい気持ちが強い人達のように感じました。だからユリコと同じ娼婦となり、男性や百合雄に必要とされることで、ようやくある程度の満足が出来たのかなと。チャンの生い立ち、人生は面白かったです。恵まれない家庭で生まれ、中国の農村で育ち、日本へ辿り着くまでの波乱万丈の物語に引き込まれました。大変、読み応えのある小説でした。
★26 - コメント(0) - 1月19日

虚脱感半端ない
★6 - コメント(0) - 1月16日

やっと読み終わった…。うーん、感想を言うのが難しい本。一言で言うなら正にグロテスク。人の『悪意』がこれでもかってくらい詰まってる。特に和恵の手記の部分はヤバい。これくらいいろいろ放出してたらいっそ清々しいくらい笑 登場人物も皆嫌な奴ばかりだし、読み終えて爽快感はない。それにその登場人物たちの嫌な部分と自分が重なる部分があるんじゃないか?とか、女の価値って何なんだろ?とかいろいろ考えてしまい気持ち悪くなる。やっぱりグロテスクだ。
★15 - コメント(0) - 1月15日

東電OL殺人事件を下地にしたフィクション。とはいうものの展開にリアリティがあんまりない。登場人物が全員糞野郎(大半は女だが)。まともなのは山本さんくらいかな。語り手も信用できないし、大きな叙述トリックがあるわけでもなく、解説が言うような読後の爽快感は全くないんだが。狂っているのは俺なのか。
★7 - コメント(0) - 1月11日

ミツルが主人公に投げかけた『あなたと和代さんはよく似ている。』という言葉は、ミツル、よく言ってくれた!と思うのと同時に自分も攻撃されたかのように息が苦しくなった。自分にも主人公と似ている部分があるから同族嫌悪で主人公に攻撃的な気持ちになり、同情し、気になってしまうのだろうか。読んだ人はどの登場人物に共感するのだろうか。
★9 - コメント(0) - 1月10日

「上」よりはるかに登場人物の人格がぐずぐずと輪郭を失って崩れていくような感じ。
★2 - コメント(0) - 1月8日

百合雄が出てきたあたりで三島由紀夫の豊饒の海を思い出した。「わたし」の名前はずっと明かされないし聴き手は誰なのかも最後までわからない。読み手に話し掛けているのかもしれない。語り手の「わたし」の視点とは別に、手記や日記といった形で登場人物の視点から話が進むのも面白かった。
★7 - コメント(0) - 1月4日

他人からどう見られるかということ。孤独は人を怪物へ作り上げてしまうようだ。それぞれの人生の断片に、全く理解できないことなんてない。唯一理解に苦しむのはチャンだが、それは彼が男で、この小説は女のことを書いたからだろうか
★7 - コメント(0) - 2016年12月30日

娼婦をバカにしていた主人公「わたし」が百合雄の出現によって、金を得るために娼婦になるとは、結局はユリコの「美」に対して一番の憧れをもち、自分もユリコのようになりたかったのだろうな。しかし、ユリコは一貫してユリコのまま。そして、和恵の壊れっぷりは見事だが、高校時代の純朴な和恵が好きだったな。
★9 - コメント(0) - 2016年12月26日

5点
★3 - コメント(0) - 2016年12月26日

★3.5 再読は13年ぶり。やっぱり和恵の壊れっぷりは凄まじい。たまらん。印象深かった手記のラスト「あなたにフォーユー。これもあたしです。」いじらしいというか、なんというか。 しかしおそろしい。悪意は他人の人生をこうまで狂わせるのか。
★4 - コメント(0) - 2016年12月25日

光り輝く、夜のあたしを見てくれ。クリスマスの朝に読了!笑 重い内容だし物語自体も長いんだけれど、退屈する暇もなく読み切ってしまった。和恵の心の変化だけでなく、ユリコもミツルもマルボロ婆さんも「わたし」も、まさにグロテスク。夜の自分を誇っていたはずが、見下され転落していく。娼婦を馬鹿にしていたはずなのに、同じ道を歩んでいく。女の数奇な運命がここにある気がした。
★46 - コメント(0) - 2016年12月25日

下巻読み終えたー。疲れたー。これは、、、感想が難しいなー。大人になってからの話しは、周りからみたら転落した人生に思えるんだけど本人達は、逆に幸せな感じにも思えた。特にユリコと和恵は。似てるのは、和恵と主人公でしたね。プライドが高いけど、本音は寂しい、、みたいな。主人公の気持ちは、あんな美しい妹といつも周りから比べられたら、心も荒む気持ちもわからんでもないかな。東電OL事件をモデルにした話、、、彼女も和恵と似たタイプだったのかな。やっぱり支離滅裂な感想になったな。
★14 - コメント(0) - 2016年12月22日

 実話をモチーフにした話なので、まさにグロテスクに変容していく和恵の手紙の件は、必然的にあのOLとだぶらせる。遺族から抗議はなかったのかしら。醜く堕ちていく時は、自分には解らない様が怖すぎる。何だか気持ちの悪い話でしたが、一気に読ませてくれました。
★11 - コメント(0) - 2016年12月17日

う~む、こういう終わり方か。『OUT』もそうだったが、物語の面白さは抜群なんだけど、最後の終わり方が好きになれない。桐野夏生ってこういう作家なのかな?
★20 - コメント(0) - 2016年12月16日

下巻もつらかった。男がいないと、セックスをしないと"生"が感じられない気持ちはあまり理解できなかったけど、和恵の学歴に縛られ、自分を客観視できなくなっていく様子は自分にも当てはまりそうで恐ろしかった。終盤は微妙。筆力がものすごく、それがかえって一度読んだらもう読みたくない領域まで達している。グロテスク。
- コメント(0) - 2016年12月14日

グロテスク〈下〉の 評価:64 感想・レビュー:801
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