センセイの鞄 (文春文庫)

センセイの鞄 (文春文庫)
あらすじ・内容
あわあわと、そして色濃く流れゆく大人の愛の日々
高校の先生と飲み屋で十数年ぶりに再会したツキコさん。七十代のセンセイとの淡き恋を描く、谷崎賞受賞のベストセラーの文庫化

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センセイの鞄の感想・レビュー(5768)

友人Aからの借り本。メリダでの長い待ち時間のあいだに読了。最初のほうは面白かったんだけど、月子さんがセンセイに迫りはじめるあたりから、私はちょっと……でした。最初のころの適度な距離感が心地よかったのになあ。しかも解説によると、中高年男性に大変受けがよかったというので、さらに……w 別に年齢差カップル自体は好きにすればいいと思うけど、このふたりのちょうど中間の年齢の私としては、もう少し相応な付き合い方があってもいいんじゃないかなと。
★17 - コメント(0) - 3月22日

大人になったからこそツキコさんに心から感情移入できた珠玉の一冊だった。いくつになってもそのときの恋が初恋。こんな風に淡麗で豊かな関係は、スマホが普及し、一ヶ月も合わなければ関係が終わったと考えてしまうような現代では難しいだろう。会わなくても、たとえ会えなくなっても、その人のことを考えるだけで心が満たされる。そんな幸福な思い出さえあれば、人生を肯定することも難しくない。これからの人生に光を与えてくれた大切で愛おしい物語。この本に出会えて本当に良かった。
★9 - コメント(0) - 3月22日

ときどき登場するシンプルな料理や食材が美味しそうで食べたくなった。「干潟-夢」の幻想的な場面が好き。センセイとツキコさんの関係いいな。いいな。いいな。。。
★10 - コメント(0) - 3月20日

淡々と進み、唐突に終わる。ツキコさんはいつか幸せになれるのでしょうか。
★7 - コメント(0) - 3月19日

この作者のおおらかで、やわらかい文章が好きです。センセイとわたしのつかず離れずの雰囲気が微笑ましかったのに、ふたりの距離がだんだん近付くにつれ、無性にせつなくなった。淡々とした会話や仕草のなかに、相手のことを思いやる気持ちや、ふたりの間に流れるゆるやかな時間が、愛おしく、温かくて。なにも入っていない鞄には、そんな思いが詰まっていればいいなと。大切にしたい一冊になりました。
★35 - コメント(0) - 3月12日

驚くほど心にしみわたる誰かを恋しく、いとしく思う気持ち。後の世にも残る名作。
★15 - コメント(0) - 3月10日

凄く良かった。こういう恋の形もあるのだと、ほのかに心の奥の方が温まる感じがした。
★15 - コメント(0) - 3月9日

知らない食べ物がたくさんでてきた。この二人、ともかくよく食べる。あたたかみが放射されてくる。柔らかい表現が、時間の経過をゆっくりにする。
★9 - コメント(0) - 3月6日

結末はなんとなく予想できたので、全体に寂しかったり、これでいいというやりきれない感じが漂っていたように思った。歳が30以上も離れている普通の老人に、ツキコさんが、なぜあんなに惹かれたのかよくわからなかったので、ちょっと物語に入り込めないとこがあったけど、最後はなんとも言えない切なさがあった。
★10 - コメント(0) - 3月5日

美味しそうな和食が次々と出てくる。キノコ狩りしたい…。あと、ワライダケって本当にあるんだ…!架空の物かと思ってた。まだ私には分からない大人な感じがした。静かでゆっくりした一冊。
★12 - コメント(0) - 3月4日

紹介本。センセイとセツコさんの居酒屋を介した出会いの話。前半の居酒屋でたまたま出会った時だけ、一緒に飲む。そんな年の離れた飲み友達みたいな関係。先生の電池への拘りが面白い。個人的にはアンチ巨人の話が好き。
★16 - コメント(0) - 3月2日

「林檎が食べたくなって、かごから一つ取り出した。母と同じ剥き方をしてみた。途中で、皮は切れた。突然涙が出てきて驚いた。玉葱をきざんだのでもあるまいに、林檎で、泣いた。林檎を食べている間も、泣いていた。しゃくしゃくと噛む音の合間に、涙が流しのステンレスにぽたりと垂れる音がした。流しの前で、立ったまま、食べたり泣いたり、いそがしくした。」真っ赤に染まった冬の林檎を、剥いていく。冷えた林檎に掌の体温がうつるように、心にぽっかりとあいてしまった穴は、やさしい孤独で満たされていく。
★20 - コメント(0) - 3月1日

切ないけど、温かい
★5 - コメント(0) - 2月28日

センセイとツキコさん。二人の関係性をどう表現したらいいのだろう。大人の恋愛、と言うのも少し違うような。そう思いながら読んでいたけれど、言葉で括るのが何だか野暮に思えてきた。飄々としたセンセイの大きさ、あたたかさ。ツキコさんの時折見せる子どもっぽさ。静かにやさしく、ちょっぴり切ない二人だけの空気感に包まれる。昼間に会う場面もあるけれど、二人には夕方から夜にかけてのしっとりした時間がよく似合う。さり気ない季節の移り変わりや旬の酒の肴の描写もよい。淡々と進んでいた分、ラストの切なさが胸に迫る。
★66 - コメント(7) - 2月20日

孤独な二人が倹しくも精一杯に寄り添おうとする姿があまりに切なく美しい。読後あまりの美しさに鳥肌がたった。しばらくはこの余韻に浸るのだと思う。素晴らしく綺麗な叙情的世界観に対する解説がなぜか木田元という。ぱっと見ゴリゴリの哲学的内容らしいので、余韻に浸りたい今は読みたくないので、時間を空けてから。
★12 - コメント(1) - 2月20日

本棚整理で再読。最初に読んだのが一回りくらい前。ツキコさんと同年代で読んだこの本はすごかった。実は最初に読んだ時の感想はほとんど覚えてないのだけど、ここまでツキコさんに感情移入出来なかったし、二人は自分からずっと遠いひとのようだった。でも、こんなに美しい恋の話だったとは、本当に驚いた。最後は涙が止まらず、でも悲しくてというよりは沁みて仕方がないようなそんな感じ。あと、センセイの日本語の美しさが素敵。これは時を経ての再読、はまりそう。
★17 - コメント(0) - 2月18日

のんびりしていてとても良かったです。ただ最後なーあれはあれで良いんだけどさー幸せに暮らしてそのまま終わってほしかったかなー
★8 - コメント(0) - 2月15日

川上弘美作品のなかで、いちばん好きかも。ある日居酒屋で偶然再会した、高校時代の「センセイ」との、つかず離れずのような微妙な関係。その距離感と空気が、何とも心地良い。
★15 - コメント(0) - 2月13日

毎年、秋が深まってきた時に読みたくなる作品。カバーが擦り切れても読み続けると思う。月子さんのように一人で飲みに行けるようになりたい。この作品は四季折々が描かれているけれども、秋と冬が取り分け印象深いなぁ。段々と盛り上がり、急激に終わってしまうラストは何度読んでも泣けるしすき。
★20 - コメント(0) - 2月9日

のんびりと、優しく、陽だまりのように温かい作品(^ ^)センセイとツキコさんの、大人なのにかわいくて柔らかい恋愛模様がステキでした。
★12 - コメント(0) - 2月8日

柔らかく、優しく、暖かな物語り、そして文体。ツキコもいい大人だし(でも時々子どものよう)、センセイについては言わずもがな。決してキラキラ、キャピキャピするようなラブストーリーではなくて、むしろ淡々と、と言っても良いくらい静かに時間が流れる(巨人のせいで長い冷戦が勃発したけど)。そして、素朴な二人が描く世界。小島君との洋食やバーより、公園で豚キムチ弁当を突ついたりサトルさんの店で呑んだりするほうが素敵だよね。
★38 - コメント(1) - 2月1日

「寒いからもっと暖かいところにいこう」小島孝がささやいた。「そうなのかな」わたしは声に出して言ってみた。小島孝は、え、と聞き返した。「そんなふうにすぐになっちゃうもんなのかな」わたしの問いには答えずに小島孝はひょいとベンチから立ち上がった。それからまだ座ったままのわたしの顎に手をかけわたしの顔を上向きにさせ、すばやくキスした。あんまりすばやいキスだったのでわたしは逆らいそこねた。しまった、と強く思った。うかつだった。うかつだったが、いやでもない。いやでもないが、嬉しくもない。嬉しくもないし、少し心ぼそい。
★17 - コメント(1) - 2月1日

大人の恋愛に弱い私がオススメされて読んでみた本。でも、大人な恋愛じゃなかった。センセイを過去の男として生きていく大人さが主人公にあった訳でもなく、大人になって、子供な恋愛をした女の子の話だった。センセイはいつまでたっても大人で、初めてあった時も、好きになってしまった時も、最期までただただ大人であった。けれど、センセイもツキコさんも子供も恋愛をしていたのである。なんとももどかしい2人の恋であった。
★8 - コメント(0) - 1月31日

愛のお話。甘酸っぱいわけではない、干し柿のような優しい甘さ。
★9 - コメント(0) - 1月30日

センセイとの恋愛が淡々と、静かに進んでいくので観覧車に乗っているような悠長さで読めた。読んでいるこちらも感情のメーターはほとんど動かないが、静かに且つしっかりと時間を味わえる作品。
★23 - コメント(0) - 1月28日

Yaz
川上弘美の作品は不思議なものが出てきてそれと相容れながらも少しずつ日常が変化していくというテイストのものが多いが、この作品は不思議なものが出てこないシンプルな恋愛(?)物語となっている。正直言うと川上弘美の不思議な方に寄った作品はあまり好きではないので、こういう作品もあるんだと驚いた。普通の物語だけれどわたしとセンセイの適度な距離間や丁寧に描かれる季節などの描写が素晴らしい。作品の中に確実な時間の流れがあり、読みながら同じ時間の流れに身をまかせることができる。こういう本と出会えるのが読書の醍醐味だと思う。
★11 - コメント(0) - 1月26日

私には難しかった。というのは、かなり読み進めてから、先生の立場で読めば良かったと思いながら、月子さんの視点で読んでしまったため。本の世界に適切なのかわかりませんが、シンプルでいて、且つ弱さを感じる内容でした。本の世界ならではで、この世界の歩幅と緩さ加減はなかなか味わえないのでしょうね、
★16 - コメント(0) - 1月26日

世の中にはいろんなアリエナイ恋愛ものがあることだし、30歳差という年齢差はファンタジーとして受け入れられる。自分にとって大切なものを大切にしようと思う。どうやって大切にすればいいかを、よく考えて、大切にしようと思う。
★12 - コメント(0) - 1月24日

心にしっとり寄り添うような物語。距離感が、とても心地良かった。
★8 - コメント(0) - 1月22日

センセイの人物がとてもよい。今までが積み重なって生きてきた感じが素敵。「はあ」と気が抜けたり、むきになったりするツキコさんとのやり取りが楽しい▼自分が男性で女性目線で描かれるためか、年老いたセンセイに惹かれていく恋愛が気持ち悪く感じてしまった。特に口元、香り、性的なことで具体的に描かれる場面▼淡泊な終焉と最後の余白がとても悲しかった。空っぽの鞄★飲めば都、すべて真夜中の恋人たち
★5 - コメント(0) - 1月22日

うーん、セックスせずに終わってほしかった。
★5 - コメント(0) - 1月21日

私は順調に成長できなかったツキコと重なるところがあるなぁ。自分と同世代で年相応なヒトといると背伸びしてしまう。そんな自分が惨めに思える。公平な優しさで接するセンセイといることは心地良いものだったのだろう。心情や舞台を独特な表現で描写しているのが印象的だった。
★9 - コメント(0) - 1月18日

→かわひらうじ
★2 - コメント(0) - 1月18日

読書会課題図書を読了。谷崎潤一郎賞を受賞した作品。最高の小説と最悪の解説を楽しめた。ゆっくりと時間が流れる老師とかつての生徒との恋物語の先を読みたくて先を急いでしまう、不思議な本でした。主人公のツキコの葛藤を中心に据えているが、じつはセンセイの大いなる葛藤をこの本は描いている。自分ではなかなか手に取らない小説というジャンルですが、こうやって良書を勧められると読書会に身をおいている幸せを感じることができました。
★9 - コメント(0) - 1月16日

たゆたう、という言葉がとても似合う本。10年前なら全くわからなかった。センセイとツキコさんの関係も、時間の流れも、二人の気持ちもたゆたう、のです。あたたかくて、少しきゅんとして、切なくなって、ほほえましい。さらりとかかれた結末は予想できていたけれど、どうしようもないけれど、切ない。でもとてもあたたかくて、素敵だ。やさしい本を読めて良かった
★19 - コメント(0) - 1月14日

先生と教え子の恋愛小説ということは知っていたけれど、まさか二人の年がこんなに離れているとは思わなかった。正直、こんなおじいちゃんを好きになるかなぁと現実感がなく、あまり感情移入できずに終わってしまった。まだまだ私が子供なんだと思う。
★29 - コメント(0) - 1月14日

センセイに、わたしも会いたくなるような感じ。 あったかい。言葉が綺麗。
★10 - コメント(0) - 1月13日

知り合いに川上弘美が大好きな人がいてそのひとの影響で読んでみた。すごくすごくすごく良かった。私はこの物語について多く語るほど、こんなにきれいな気持ちをもったことがない。細い小川が流れていて、ときたま晴れの日は川面が光り、雨の日は少し荒れるけれどその雨粒すら吸い込む。そんな作品です。
★34 - コメント(0) - 1月13日

とても良いお話だった。静かで優しくて穏やかでちょっぴり可笑しい。隅から隅まで素晴らしかった。ふたりの心の動きがとても美しく綴られていて交わすふたりの会話がとても心地よい。センセイはツキ子さんといる時とてもチャーミングだ。最後少し泣けた。
★13 - コメント(0) - 1月10日

川上未映子さんの「すべて真夜中の恋人たち」からの再読。「大人は、人を困惑させる言葉を口にしてはいけない。 次の朝に笑ってあいさつしあえなくなるような言葉を、平気で口に出してはいけない」 しみじみ分かる。
★24 - コメント(0) - 1月6日

センセイの鞄の 評価:80 感想・レビュー:1706
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