アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ (文春文庫)

アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータの感想・レビュー(168)

科学ノンフィクション。1901年に地中海の沈没船から機械の破片が引き上げられた。古代ギリシアのものとは思われない精巧な破片は、いつの時代に、何の目的で作られたのか、百年に渡る解明のストーリー。潜水に対する知識や装備が整っていない時代から始まり、第二次世界大戦の混乱を経て、解明の助けとなる科学技術が進歩し、破片の謎が解き明かされていく。専門的内容は難解だが、ミステリを読んでいるようにわくわくし、古代ギリシアや宇宙に思いを馳せた。さらなる解明を期待する。
★3 - コメント(0) - 1月1日

20世紀初頭、地中海で沈没船から奇妙な機械が見つかった。機械は古代ギリシアの産物と考えられたが、それには当時の技術では実現不可能なほど精巧で、複雑に絡み合う歯車が付いていた。いつ、どこで、誰が作り、何に使うのか。考古学と天文学を駆使して謎に挑むロマン溢れる話だ。この機械に夢中になる人には、文字通り人生を賭けて研究する人もいる。熱病というより、呪いにでもかかったかのよう。それだけの魅力を、魔力を、この遺物は持っている。歯車の解説は具体的すぎて難解なところが多いが、そこは軽く目を通すだけでも十分楽しめる。➡︎
★11 - コメント(2) - 2016年12月27日

2000年前の世界にはどんな知識や技術があったのだろうと想像力が掻き立てられる。そして、その知識や技術がどんな原因であっても一回は失われてしまったり、人々から忘れ去られてしまったことは残念だ。もしかしたらアラブの文献に残ってるかもに心踊るけど。遥か未来まで星の位置を観測できる機械と知識と価値観をそのまま受け継いでいたら、今とはちがう価値観や資源の使い方をしたり、夜は空を見上げるような日々をおくれていたかもしれないなあ。
★4 - コメント(0) - 2016年12月23日

面白かった。研究者たちの誰が一番に【謎】を解明するのかレースの描写が手に汗握る感じで気に入った。★★★★★
★4 - コメント(0) - 2016年12月15日

科学ミステリとして、非常に良い書だった。よくまとめられ、登場人物たちの描写も簡潔で、訳者の方もぶれず、とても楽しく読むことができました。ところどころ入る、ツッコミのような作者の追記も面白かったです。私たちが知らないだけで、古代はもっともっと発展していたし、色々な面で豊かさもあったのだろうと考えます。やはり、過去の賢い人たち半端なく。現代にノホホンと何も考えずに生きていることを、やっぱり勿体無いな、何かを考えなきゃな、という気にはなりました。
★13 - コメント(0) - 2016年11月9日

1901年に発見された古代の謎の機械をめぐって、時代ごとに繰り広げられるロマンとドラマ。前半の沈没船からの回収に関して、当時の潜水技術と潜水士の話と後半の「食」を計算するマシンと判明するまでのドラマが個人的には知的好奇心を掻き立てられた。古代ギリシアで作られた機械仕掛けの最古のコンピュータ、一度実物を見たい。
★13 - コメント(0) - 2016年10月29日

水晶のドクロ、ピリレイスの地図など、超古代文明を感じさせるオーパーツが昔から好きだった。 そんなオーパーツの一つがこのアンティキテラの機械。 1901年に発見されたこの青銅製の機械は、その構造が機械時計に似ていることから物議を醸した。 何故なら、その船が沈没したのは精々紀元1世紀。 現在知られる同じ技術が生まれたとされる時から1000年以上も先んじていたからだ。 この機械の謎が役100年かけて、様々な人の手によって解かれていく様が描かれる。 目視から放射線の登場。 CTへの技術発展が秘密を暴いていく。
★4 - コメント(0) - 2016年8月6日

y
アーサー・C・クラークも魅了したアンティキテラ島海域で引き上げられた謎の装置。それは、当時には存在し得ない恐るべき技術力により、天体の動きを精巧に再現するアナログコンピュータであった。/ この物語は何故ここまで壮大で血が滾るのか。それは、朽ち果てた歯車の謎が天文学、数学、考古学、建築学、果てはコンピュータグラフィックなど様々な分野を内包しているからである。最終的に各分野の権威が続々と集結する様は、まさにサイエンス版「アベンジャーズ」だ。歴史・科学のスクラップ&ビルドはかくも熱烈で美しい。
★2 - コメント(0) - 2016年6月19日

#2011年11月10日第1刷発行で読みました #★★★★☆ #1901年ギリシャの海底から奇妙な機械の破片が引き上げられた。 #小さな箱に多くの歯車を組み込む洗練された設計と技術。 #はじめは紀元前1世紀のものとは誰も信じなかった。 #いったいこれはなんのために創られたのか? #百年にわたった謎解きを研究者たちのドラマとともに描く #興奮の科学ノンフィクション! * 今現在も科学者たちの必死の研究は続いています。 そしてこのコンピュータは 決してオーパーツなどという思考停止状態の結論 で片付けるほど下ら
★1 - コメント(0) - 2015年11月10日

ゆっくりと始まりどんどん加速していく。アンティキテラの機械の発見、それが省みられなかった時代、少数の、しかしたいへん熱狂的な人々が解明の為心血注いだ日々。世間的にはフリースのチームが勝者なのかもしれない。しかし、この本を読んだ今、私は彼らはただ少しばかり運が良かったに過ぎないことを知っている。解明のため心血を注いだ全ての人に拍手と称賛を。
★3 - コメント(0) - 2015年10月2日

1901年。アンティキテラ島近海の沈没船から引き揚げられた大小さまざまな歯車を有する機械。この機械の謎を解いていく過程のお話です。一緒に引き上げられたものから年代を推定したり炭素量を測ったり、文献を調べ、類似品を探したり、初期のX線装置で撮影したりなどの科学の発展とアイデアが盗まれたり自分の推論にあうように証拠を改ざんしたり、また私財を投げ打ってまで研究したりと人間模様も書かれています。最後には太陽や月などの天体の運行を計算するための機械だという事が判明します。科学史として非常に面白いです。
★4 - コメント(0) - 2015年9月30日

20世紀初頭、古代ギリシアの沈没船から当時の技術水準からは到底作り得ない多数の歯車を複雑に組み合わせた機械が発見された。本書はその後1世紀にわたり入れ代わりその正体を追った者達の軌跡。 発見当初はほとんど見向きもされず、その後一部のマニア学者が興味を持ち始めるもその用途どころか年代や製造地の特定すらできない状況が続く(正確には「有力な説が出ては数年後にはそれが覆され」の繰り返し)。機械の正体はそれほど驚かされるものではなく、むしろそれを巡って繰り広げられた人間ドラマの方を楽しむべきノンフィクション。
★2 - コメント(0) - 2015年7月13日

20世紀初頭に引き上げられた「アンティキテラ」と呼ばれる古代の機械の謎に迫った科学ノンフィクション。古代ギリシャ人といえば哲学のイメージがあるが、とても高い技術力を持っていたことに純粋に感動した反面、学者の世界の裏の一面も垣間見ることができた。これほどの精密機械の使用目的があまりにも意外であったことに正直驚き、技術の有効活用について考えさせ られた。また、古代ギリシャ人が現在のギリシャの状況を知ったら、どう思うのだろうかと考えてしまった。
★3 - コメント(0) - 2015年7月12日

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訳者あとがきにもあるがまさに上質なミステリーとも思える一冊。100年以上前に見つかった謎の歯車機械の謎のを解くロマンの軌跡。
- コメント(0) - 2015年7月4日

2011年11月。1901年にギリシアの海底から引きあげられた奇妙な機械。100年にも及んだこの機械の謎解き。
★3 - コメント(0) - 2015年3月6日

オーパーツ的なイメージで読み始めましたが、共伴遺物の型式学的研究、文献の精査、機械の機能解明への努力が何世代にもわたって続けられ、謎の歯車の正体が明らかになっていくプロセスが描かれます。このような複雑かつ精密な機械が、一般的な意味での実用性とはかけ離れた用途に用いられていたことが衝撃的です。社会の価値観と技術の用い方、それらの総体としての文明のあり方について考えさせられます。
★2 - コメント(0) - 2015年2月9日

古代にこれほどのものがあったとは。謎に挑む人々の人生も興味深いです。
- コメント(0) - 2014年11月22日

ローマ時代の不思議な機械に魅せられた男達の人間ドラマ。それだけでも十分に面白かったが、2000年前の科学、技術水準の高さを改めて思い知った一方で、文明は一直線に進歩する訳ではないことに感銘を受ける。
★8 - コメント(0) - 2014年10月3日

原書は2009年(直訳すると”天の解読”というタイトルなのかな)日本語訳文庫は2011年に発行。1900年初め頃にアンティキラ島の沈没船からひきあげられた青銅製歯車機械をめぐるノンフィクション。30cmの木箱に30以上の精密歯車。いつどこで作成され、用途は何なのか。何人もの研究者が解明しようと取り組む100年以上の人間ドラマ。徐々に判明していく過程はスリリング…でも正直歯車が複雑すぎて頭がついていかん。図までついてるのに。紀元前にあったとされるこの知識はイスラムに流れたのではないかとのこと。すげ~!
★10 - コメント(0) - 2014年9月10日

ぐいぐい読ませられました。下手な小説より面白い!なんて精巧に作られた機械だろう。この機械を巡る人達が個性的で、世間的には変人というレベルでないと研究者は務まらないのかと思うくらい。ナツヨム(本を巡る人たちによる夏のオススメフェア)のなかの一冊。今夏のナツヨムのテーマは「記憶」。まさしく!
★1 - コメント(0) - 2014年8月27日

古代ギリシアのコンピューターに対する研究者たちの情熱を、ドキュメンタリー形式で知ることができた。 しかし、少し機械的な知識が難しかった。
- コメント(0) - 2014年7月23日

「ギリシア人がその知識をさらに進歩させていたら、産業革命は千年以上早く起きていただろう」(アーサー・C・クラーク)……てっきりオーパーツだと思っていた古代の歯車を巡るサイエンス・ドキュメンタリー。サイモン・シンの同種本を彷彿させるのは、天文学・機械工学の分かりやすい解説と研究者たちの功名争いのため。著者は客観的事実に基づき記述していくが、それでもマイケル・ライトに肩入れしているのが丸分かりで微苦笑。また余談だが、惑星(プラネット)の語源プラネテスが「さすらい人」「放浪者」の意味であることも知れて嬉しい。
★2 - コメント(0) - 2014年7月7日

表紙にある薄汚い歯車はなんだと思いますか?これは1901年にエーゲ海のアンティキテラ島沖の沈没船から発見された物で「アンティキテラ」と呼ばれています。非常に精巧に作られた機械の一部ですが、何のための機械なのかは分からない。沈没船はどうやら紀元前1世紀に沈んでしまったらしく当時そんな精密な機械があったはずはないのになぜこんな物が出てきたのか。この大きな謎に挑んだ多くの科学者らの研究の軌跡を追ったサイエンス・ノンフィクション、実に面白いです。歯車の正体はぜひ本書を読んで確認して下さい。ロマンを感じるはずです。
★33 - コメント(0) - 2014年4月25日

エキサイティング。推定年代紀元前1世紀に沈んだ船から精密な歯車の詰まった謎の物体が出てきた。これは一体何なのか? モノに魂が宿るんだと思うのはこんな時。でなきゃなんで人は何もかもかなぐり捨ててモノにのめり込むと言うのか?神って、こういう所から産まれたんじゃないの? 全身全霊でモノに相対するオタクの生きざまを描いてる本(異論は認める)。大昔に読んだ『林檎の樹の下で』を思い出した。アップルのマックに魅せられた男の話。こういう感情は普遍だよね。
★5 - コメント(0) - 2014年2月22日

Z
ドラマチックに科学の探求がかかれていて面白い。古代の知性もバカにできないと反省
★1 - コメント(0) - 2014年2月10日

1800年代にギリシャの海綿獲りの潜水漁師が発見した沈没船から出てきた機械とそこに引き寄せられた権力者、科学者の人間模様を描いている。科学小説として面白いだけでなく、研究者たちの人間ドラマとしても面白い。考古学の分野でも未知のものを解明していくには、技術進歩(この話では、X線危機)が切り離せないものなのだと、感じました。 また、研究者の、まだ自分しか知らない、という事への執着心も、普段は触れる事ができない価値観である。この1つの発見から古代、星空が重要な意味を持っていた暮らしにも話が展開していきます。
★1 - コメント(0) - 2014年1月29日

BOX
面白いのですが、もう少し図を使って説明してもらえれば理解が進むと思います。文章だけで理解するのは困難。
★2 - コメント(0) - 2014年1月13日

2000年の時を経て沈没船から見つかった古代の天文コンピューター。潜水工学の歴史から、論文発表レースと研究者の横顔、機械の作者を推理と読者の知りたい内容をほぼ網羅。文句なく面白いが、写真や図版が少ないのが惜しい。しかし研究者という職業は大変ですね。全ての研究者がそうではないのでしょうが、見えないライバルと戦い、裏をかき、成果を横取りする。一線級のビジネスマンのようだと嘆息。
★1 - コメント(0) - 2013年11月7日

- コメント(0) - 2013年8月18日

おもしろい。二千年の時を経て沈没船から見つかった、オーパーツとも呼ばれた「古代機械」と、その謎を明かすのに人生をかけた科学者たちのドキュメンタリー。これがロマンでなくてなんであろう! 燃える。とは言え研究者同士のプライドと名誉をかけた争いたるやロマンなんて言葉では片付けられない程、壮絶だ。機械の全容が明らかになったとは言えないので、今後も追いかけたい。映像も見つけたが、ご本人登場のライト説が核で、フリースの蝕説については触れられていなかった。http://youtu.be/-KO4-zx9buc
★5 - コメント(0) - 2013年7月16日

おもしろかった。ただ、サイモン シンには及ばないかなぁ。 素材のせいか、料理人のせいかはわからないけど
★1 - コメント(0) - 2013年7月6日

エーゲ海の海底から見つかった、歯車を使った機械に関するノンフィクション。研究者同士のドロドロが悲しいが、謎が少しずつ解き明かされていく過程にはわくわくした。古代エジプトやメソポタミアの壁画を見ると人間の顔って五千年前と同じなんだなと思う時があるが、この本を読んで頭の中もほとんど変わらないんだなと思った。
★21 - コメント(0) - 2013年6月2日

ギリシャ時代の沈没船から発見された歯車式機械をめぐる物語。ありえないはずの設計・技術が使われたそれは誰が何のために創ったのかもわからない。しかし、もちろんその謎の機械に魅了され、解明に乗り出す人々が出てくるわけで・・・。文章の上手さはサイモン・シンに譲るが、テーマ、構成、読みやすさ、面白さはかなりモノ。
★6 - コメント(0) - 2013年4月21日

ロマンよ!ロマン!!古代ギリシヤの精密な機械!!!天文学、数学、工学…様々な視点から楽しめると思う。何より、先人の研究を元に積み重ねられる新たな見解…萌ですなwww   なぞを解き明かしたいのは研究者として当然の事で誰より早く解答を得たいのはすっごくよくわかる。そのための資金源と肩書きなんだけど……資金が無くて、じみに頑張ってるライトさんがんばれっっっ!!
★6 - コメント(0) - 2013年3月27日

二千年以上前のギリシャで、月、惑星などの運行、食まで計算する機会が完成していたとは驚き。アーサー.C.クラークはファインマン等が強い興味をしめしたのもうなずける。また、その謎解明を巡って、人生をかけて、研究に没頭した研究者たちの戦いも、すさまじい。
★3 - コメント(0) - 2013年3月21日

フェルマーほどの興奮はなかったが、やはりこの手のサイエンス・バトルは超面白い。今回はそれにも増して古代人の自然現象に対する畏怖と観察の積み重ねの貴重性を再認識した。しかし、2個目が見つかればすごいことになるだろう。
★13 - コメント(0) - 2013年3月16日

2013年32冊目。1900年初頭、海底に沈む古船からある不思議なものが発見された。複数の歯車があり一見すると機械のように思える。それが長年に渡るロマンを生む事になる「アンティキテラ」だった。約2000年前に作られたと見られる機械だった。この発見と解明の過程をドラマチックに綴る。科学ミステリーでは「フェルマーの最終定理」が一番と思っていた。でも本書はそれに匹敵する。たぶん、そんじょそこらの小説よりも抜群に面白い。
★9 - コメント(1) - 2013年2月18日

アンテキテラ 古代ギリシアのコンピュータ 2013/02/16 読了。 読むのに時間かかったわ。
★1 - コメント(0) - 2013年2月16日

1900年の暮れから1901年の年初、ギリシャのアンティキテラ島近くの沈没船から、多数の彫像とともに、小さな機械の破片が引き上げられた。表面を覆う石灰の下に隠されていたのは、大小の精巧な歯車と、消えかけた文字。紀元前1世紀の知識と技術で製作されたとは思えないこの機械は、いつ、誰が、何のために作ったのだろう? 発見から100年の時を経て、最新の技術により、ついに驚異のメカニズムが明らかになる。本書は、古代ギリシャの叡智が投げ掛ける謎に取り憑かれた、研究者達の物語でもある。こういう知的な謎解き、大好きです。
★4 - コメント(0) - 2012年11月20日

アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータの 評価:82 感想・レビュー:70
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