世に棲む日日〈2〉 (文春文庫)

世に棲む日日〈2〉 (文春文庫)
あらすじ・内容
狂気じみた、凄まじいまでの尊王攘夷運動
幕末、長州藩は突如、倒幕へと暴走した。その原点に立つ吉田松陰と弟子高杉晋作を中心に、変革期の人物群を鮮やかに描き出す長篇

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世に棲む日日〈2〉の感想・レビュー(2275)

松陰死す。松陰が親しみのある等身大の若者として描かれていたのは小説として面白かったが、何故歴史上彼の影響が大きかったのかはあまり分からなかった(自分の読みが甘い所為だろうが)。作中の言葉を借りれば、おそらく、「思想の本質を悟」り、「革命第1期の人物」として後進たちを感化したから、ということになるのだろうか。後半からは高杉晋作に主人公交代。上海視察などを経て、革命家へと成長する姿が描かれる。いよいよ激動の時代へ。『翔ぶが如く』『竜馬がゆく』と共通の人物たちも登場し、面白くなってきた。
★8 - コメント(0) - 3月13日

吉田松陰のあとは高杉晋作中心の物語になってきました。 幕末の志士たちの心の動きや考え方がよくわかり面白い。
★7 - コメント(0) - 3月5日

主役が松陰から高杉に代わる。上海に渡って西洋文明に触れた高杉は、日本はどうあがいても西洋には戦争で勝てないと悟る。が、高杉はあえて攘夷を叫び、日本と西洋の戦争を煽ろうとする。西洋との戦争で日本はひとつにまとまる、そうすれば西洋に勝てる、というのだ。徳川幕府はあくまでも大名のひとつ、私的な存在にすぎず、開国してもその利益は幕府にしか入らない、だからこの幕府を倒し、真に公的な存在のもとに日本がひとつにまとまらなくてはならない、というのが高杉の(松陰から継承した)考えの基本線であったようだ。
★4 - コメント(0) - 3月2日

吉田松陰はなんともわからない。この本を読んで聡明な人なのかなと思う程度になってしまった。高杉晋作は革命戦士か。どうも悲壮感が漂うのは読みが浅いからか、最後を知っているからなのか。
★7 - コメント(0) - 2月19日

吉田松陰と高杉晋作の2部作となっているようで、「国盗り物語」の斎藤道三と織田信長のような関係性を想像してしまいましたが、どうでしょうか?もちろん、似て非なるものでしょうけど、受け継ぐという点では共通している感を否めません。その入れ替わりがこの巻。吉田松陰が短命だからかそんなに吉田松陰のことに踏み込めず、さらに吉田松陰と高杉晋作の入れ替わりが、「えっ!もう変わったの?」という感じでいつの間にか変わった点が消化不良ではありましたが。
★7 - コメント(0) - 2月18日

主役交代
- コメント(0) - 2月13日

2017年17冊目。松蔭は良い意味で意識高い系の人だったのかもしれない。諸国を巡り年長の学者に教えを請うた松蔭が、自宅軟禁されて以後、訪ねてくる年少者たち意見をよく聞き、議論を交わし、そこに刺激を受けて自らの思想と高めようとする。上から目線の教える、育てるという考えでない事が、旧然の藩校に失望した高杉や久坂など若者の心を捉えたのだろうし、彼らも高めてゆけたのだろう。2巻半ばからは高杉晋作が主人公となり、維新回天に動き始める。3巻にも期待。
★5 - コメント(0) - 2月11日

(ネタバレ)やはり松陰が幕末に存在した時間はあまりにも短い。しかし、松下村塾門下生はじめ、維新に向かう時代へ及ぼした影響はあまりにも大きい。 物語は後半へ。
★1 - コメント(0) - 1月29日

第四巻に記載。
★2 - コメント(0) - 1月26日

晋作の方が後々になると頭角を現し始めて、久坂玄瑞よりも評価されてきている。 実際、甘やかされの晋作と厳しく育てられた松陰と性格の対比しながら読んでしました。 山あり谷ありある人生でどこで花咲かすかわかりませんなぁ。 攘夷vs開国→倒幕という流れがその時代にいるように入ってきました。自分なら、どっちかなぁ。思想を張り巡らせて、必死で自国のことをを考える当時の方々は、生き死にについて必死で考えてるのをひしひしと感じます。
★2 - コメント(0) - 1月25日

再読。「長州の人間のことを書きたいと思う」惚れ惚れする書き出しで始まったのに、2巻末に『長州人』があるわ、主人公の寅は死んでまうわ。死んでなお…魂だけが生きているから、さらに影響するのか…まるで北斗の長兄ラオウやな。
★4 - コメント(0) - 1月21日

物語の主役が思想家の吉田松陰から革命家の高杉晋作にシフトしていく。松陰の松下村塾で学んだ長州人は多いが、これだけの人が短期間に集まったのはその思想だけでなく、松陰の人を引き付ける人間的な魅力が大きかったと想像する。安政の大獄により刑死した29年の生涯は余りに短い。3巻に続く・・
★29 - コメント(0) - 1月11日

晋作覚醒
★2 - コメント(0) - 2016年12月28日

登場人物達の考え方は今の僕たちとは全く違う。同じ日本人とは思えません。150年という時間のギャップを感じます。地球の歴史からみたらほんの一瞬に過ぎない150年という時間の隔たりが、同じ民族をこんなにも変質させているのだから、世界中で起きる(僕たちが)理解できないような事件も、きっとその時、その場所では必然だったりするのかもしれません。
★9 - コメント(0) - 2016年12月23日

★★★バシバシ読み進めていく。にしても読書メーターの登録数が4巻それぞれ軒並み2000件超えってのは、さすがやなぁ。。。
★7 - コメント(0) - 2016年12月19日

本作で描かれる幕末史の大きなうねりは、抄録を作る価値があるくらいの内容だ。松陰、渡航を企てるも失敗。江戸・伝馬町の牢を経て、藩・野山の獄へ。両所での態度・生き方も松陰らしい。そして安政の大獄。評定所での松陰の言動は、とても常人とは思えない。「二十七日、晴」の章の描写が忘れがたい。この巻以降の主人公となる高杉晋作が登場。木戸孝允、伊藤博文、品川弥二郎など、やがて歴史にその名を残す面々も、この物語では脇役にすぎない。
★149 - コメント(9) - 2016年12月15日

吉田松陰が、死罪となり処刑されてしまった。ここでは、松陰は思慮深い知識人とか教育者というより、人を疑わぬ天真爛漫な若者として描かれていた。随分軽率な人間にみえた。後半から主役は、高杉晋作に変わった。こちらも得体の知れない突飛な行動派。どちらも、断片的でわずかな情報から人物像を創作するからこうなってしまうのか?歴史の授業以来、久しぶりに目にした安政の大獄とは、井伊直弼による反幕府勢力への弾圧だということを再認識した。
★11 - コメント(0) - 2016年12月5日

吉田松陰が処刑され、物語のメンイパーソンが高杉晋作にバトンタッチ。松蔭の、誠実で人を疑わない性格には敬服する。処刑されたのはとても残念だが、あそこで洗いざらい自分の罪を告白できる彼の人の良さがあったからこそ、後の松下村塾の弟子達が攘夷に熱くなれたのだと思う。松蔭の教えが間違いなくその後の維新の礎となっているのを感じた。 上海へ渡り様々なことを学んだ高杉。一体今後何をやらかすのか。次巻からの活躍が楽しみ。また、久坂玄瑞の最期を少しだけ知っているので、彼がそこに至るまでどんな経過を辿るのかも読めたら嬉しい。
★3 - コメント(0) - 2016年11月29日

清廉無邪気な革命思想家吉田松陰があっさりと退場。彼の人生はいったい何だったのか?こんな馬鹿みたいな人が新時代を切り開く人材を育成したという事実に驚く。また、松陰の死後、急速に頭角をあらわす高杉晋作。高杉は運もいい。日本初の洋船の航海士になったり、上海への留学の機会も得る。次の巻で、革命運動へと突っ走る予感。長州藩は、毛利元就の時代のいきさつから、たまたま三百諸侯の中で例外的に朝廷と直接繋がりを持っていたという偶然も重なり、一気に革命時代の主役に躍り出る。
★28 - コメント(0) - 2016年11月27日

あまりに人を信じすぎ、まっすぐすぎた松陰が幕府に処刑され、その後を継ぐ者たちが続々登場。「思想家」松陰とはタイプの違う「政治家」桂小五郎。そして、留学先の上海で西洋の風を感じた結果「変えるためには、ぶっ壊す」ともいうべき思想にたどり着いた高杉晋作の、今後の大暴れを予感させて第2巻は終了。長州、薩摩、土佐の藩風の違いも面白い。
★5 - コメント(0) - 2016年10月31日

松陰は自分の想像する以上にピュアな少年でした(笑)また、高杉の「家で楽しく暮らすか」「世の変革を目指していくか」の揺れている部分は、この時代においても同じだと思えた。
★6 - コメント(0) - 2016年10月22日

この時代の人は、よく外国に行く気になったなと感心します。現代のように情報も少なく、ツアーもパックも添乗員もいないのに、その志の高さと勇気に感服します。そして、仲間との約束のために、脱藩する吉田松陰には理解できませんでしたが、自分の命や立場よりも仲間を大切にしたということですね、多分。だからこそ、仲間が集まり松陰亡き後も高杉晋作が、その思いを受け継いで行動したんだなと、感動します。
★47 - コメント(0) - 2016年10月21日

聞かれてもいない罪状を勝手に自白し、そのため死罪となる松蔭。やはり馬鹿、いや阿呆。 そんな真っ直ぐな松蔭の思想を受け継いだ弟子たちは、更に輪をかけて真っ直ぐ。真っ直ぐ過ぎてその理論は師匠ですらついぞ口にしなかった「倒幕」へと飛躍していく。もちろんその急先鋒はクレイジー晋作(笑) 彼らを甘やかしてきた長州の大人たちもいよいよヤバそうだと気付いた時にはもう後の祭り。暴走した若い過激思想を抑え込むことはできそうにない。 それでも晋作が語る「倒幕」への道筋は案外理にかなっていて、やはりこの人も「天才」なんだなぁ。
★43 - コメント(0) - 2016年10月14日

松陰のことを「かれは、可憐すぎた」と書いている。この小説に書かれた時代の、長州の志士の魅力がこの一文に詰まっていると思った。 可憐とは「たより無さそうな感じがして、なんとか保護の手を伸べたくなる様子(新明解国語辞典)」。私は、松陰だけでなく久坂玄瑞や高杉晋作にも松陰と同じような可憐さを感じ、そこに惹かれて読み進めている。作者は、長州の激徒を、他藩の活動家にくらべて「武士というよりむしろ書生のにおいが濃い」と評している。暴走する書生。彼らの言動は激しい。そこがなんとも可憐!
★11 - コメント(2) - 2016年9月28日

★★★☆☆
★1 - コメント(0) - 2016年9月26日

図書館本。松陰が死んで高杉晋作が上海から戻るまで。
- コメント(0) - 2016年9月21日

なんで長州にこれだけの人材が。。。偶然ではなく、松陰の影響が人を作っていき、輪ができたのだろう。
★5 - コメント(0) - 2016年9月4日

物語は吉田松陰から高杉晋作へ。/しかしながら、死せる松陰は、幕末期を通じて長州藩の行動を決定づける隠れた主人公であり続けた。
★52 - コメント(0) - 2016年8月28日

2巻で司馬遼太郎が描きたかったのが高杉晋作のほうだったと理解する。吉田松陰は性根の部分を著者が掴めてないようでキャラがふらついていたが、高杉晋作はビシッとキャラが立っている(小説的に)。『燃えよ剣』の土方歳三と若干被っている感じがしないでもないが。安政の大獄で処刑された理由はもっと重い罪状かと思っていたのだが、「天然」としかいいようがない失言によって処刑されていてびびる。「馬鹿なの?死ぬの?」の字義通り展開。松下村塾の門下の塾生がたまたま明治維新で要職についたので歴史的に過大評価されている印象。
★2 - コメント(0) - 2016年8月27日

吉田松陰の話だと思っていたら、早々に刑死(>.<)高杉晋作を中心に長州藩の話へ。上海への渡航が高杉さんのその後の人生に多大な影響を与えたんですね。竜馬がゆくを読んだ後なので、幕末を色々な目線で読めて楽しい~
★11 - コメント(0) - 2016年8月16日

T.T
安政の大獄により松陰が刑死し、代わって高杉晋作が第二の主人公として登場する。松陰の思想や松下村塾における教育は意外にもほとんど描かれておらず、物足りなさを感じる。松陰という人物の思想的純度があまりにも高過ぎるがゆえに、司馬の筆力を持ってしても描ききれなかったというべきか。
★7 - コメント(0) - 2016年8月10日

ペリー来航から続いていた単純攘夷から倒幕へ思想が変わった。なぜ倒幕ではなく、鎖国を墨守していた徳川幕府が開国に動いたように、幕府が時代に合わせて変革するのではいけなかったか?それは幕府のための体制だから。長州テロリストという意見もあるが、それは間違いで倒されるべき体制であった。
★12 - コメント(0) - 2016年8月3日

思想的純度を日に日に高め、人間的魅力から門下生にも慕われる吉田松陰。どんなことがあっても楽観的に生きた松陰だが結局は安政の大獄によって刑死する。その意志を継ぐことを決意した高杉晋作であるが2巻ではまだ単なる攘夷の議論家に過ぎない。周布政之助と桂小五郎の斡旋によって上海に旅立つことによって晋作は燃え滾るような革命家となって帰ってくる。革命家としての高杉晋作は3巻からである。
★6 - コメント(0) - 2016年7月22日

VAN
再々読完了。師松陰が刑死し弟子晋作が、上海に行ってついに革命を決意するところまで話が展開していきます。西欧文明を目のあたりにした晋作が、単純に開国主義に走らず、攘夷を手段に藩を焦土にして外国と戦争することで、幕府を倒すという戦略に天才といわれるゆえんを改めて感じました。
★7 - コメント(0) - 2016年7月2日

吉田松陰のお話しから高杉晋作及び長州藩士のお話しへ同氏著の竜馬がゆくを読んだ後なので、坂本龍馬との考えの相違がより鮮明に見受けられた。
★6 - コメント(0) - 2016年6月28日

松陰死すのところで長らく中断していましたが、改めて晋作編に突入。
★10 - コメント(0) - 2016年6月22日

攘夷論の松陰は行動し始めるが捕らわれ、早くも2巻途中で亡き人となる。しかし彼の思想は生き続け弟子が後を継ぐ。この後は高杉晋作の活躍の場となるが、その他の役者も至る所に顔を出し、歴史の動向に目を離せない。松下村塾は教えるための場所でなく松陰自身の頑鈍さを磨かんとした為だという。誰からも学ぶ姿勢を持っていたのだろう。こういった時代や人に憧れる。なんとも生きがいを感じる時代である。
★31 - コメント(0) - 2016年6月22日

「松陰は、『思想の純度高くつきつめてゆけば、その行動は狂人にならざるをえない。狂人になることこそ自分の思想だ』といった人物であった」 「海外から敵を迎えて大戦争をやってのける以外、すべての革命理論はみな抽象論にすぎない、と晋作は思った」
★4 - コメント(0) - 2016年6月13日

投獄されても蟄居の身になろうとも松陰のエネルギーは衰えをしらない。あくまでも楽天的に,その場その場でやれることに打ち込む松陰の凛とした姿には心打たれた。松陰の短い生涯の中で最大の幸運はなんといっても高杉晋作との出会いだろう。彼は松陰の思想を受け継ぐだけでなく,それをパワーアップして実現できるだけの大器だった。
★13 - コメント(0) - 2016年6月6日

吉田松陰は死罪に処されるまでの3年間、粗末な小屋の塾で高杉晋助らを相手に、松陰がまき続けた狂という種が凄まじい勤皇攘夷運動へと成長していく。★★★★☆
★10 - コメント(0) - 2016年5月22日

世に棲む日日〈2〉の 評価:66 感想・レビュー:376
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