世に棲む日日〈3〉 (文春文庫)

世に棲む日日〈3〉 (文春文庫)
あらすじ・内容
動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し……
幕府の長州征伐の重圧で佐幕化した長州藩で、わずか八十人で兵を挙げた高杉晋作のクーデターは成功するが、時運は移り変っていた

あらすじ・内容をもっと見る
311ページ
2512登録

世に棲む日日〈3〉の感想・レビュー(2113)

生涯の中でここまで浮き沈みが激しかった人物も、晋作の他にはいないのではないだろうか…。もうこの3巻の中でとにかく色々ありすぎて、感想を書こうにもあまり思い出せない笑「魔王」晋作が四国艦隊との交渉に臨むシーンが一番印象的。「負けてはいない」、カッコいい。また、伊藤俊輔や井上聞多の活躍も目立った。幕末は「思想の時代」であるとか、長州藩には「二大政党」が存在したとか、日本の「ヤクニン」の性質だとか、物語の合間にしばしば現れる司馬史観もしっかり味わいつつ、最終巻へ。
★5 - コメント(0) - 3月14日

すっかり晋作が主人公ですな。 幕末の長州藩の動くや変遷がよくわかる気がする…。 難しいからな~幕末は。でも読みやすいことは確か。 あとは晋作が佐幕になった長州藩をどうするのか見てみます。
★4 - コメント(0) - 3月11日

長州勢力、京都の公家を支配し京都が攘夷一色に→薩摩と会津がクーデターを起こし京都から長州勢力を追放→復讐に燃える長州が京都に攻め入り薩摩・会津と激戦(禁門の変。幕府側のリーダーは一橋慶喜と薩摩の西郷隆盛)→米英仏蘭との戦争に敗れ攘夷から開国へ方針転換→幕府による長州征伐→尊王から佐幕への揺り戻しが起こる。…この時期の長州は展開が目まぐるしくわけがわからなかったが、本書を読んで細部に至るまですっきりと理解できた気がする。
★1 - コメント(1) - 3月7日

主人公は高杉晋作であるのに伊藤博文の方に意識が向いてしまっている。読みながら伊藤に行ったり、井上に行ったりと、それは司馬さんの書き方がそうさせるのでしょうけど、司馬さんにとって主人公は一人でなくてもよいというような感じを受けます。とりあえず一人を主人公として取り上げるけど、その他の人もそれ以上に調べつくし取り上げる。いや、もっといったら司馬さんからしたらそれだけ幕末の志士たちが重要な働きをしたからに他ならないからだと思います。それは「坂の上の雲」を読んだ時も感じました。
★3 - コメント(1) - 3月7日

なぜ長州はここまで思想というものに取り憑かれたのか…それがわからない。小説だと思いつつ、色々考えてしまう。高杉晋作が今いたら、いや、今の世の中ではこういう漢はでてこないだろうな。四巻へ
★6 - コメント(0) - 2月22日

時代を見つめ、時代に見つめらる。時代の主役。
- コメント(0) - 2月17日

2017年18冊目。人の心の動き、時勢の流れを理解して過激に突っ走っていた高杉も、右に左に揺れ動く藩に翻弄される3巻後半。3巻では怒り激昂する井上聞多と日本人への洞察力が鋭いアーネスト・サトーがいい。 ここからどう巻き返すのか…結果は分かっているんだけれど、期待の高まる最終4巻へ。松蔭の母も、晋作の母も、息子が困った状況にある時にもユーモアを無くさないのがいいなぁ。長州の女性の気質なのだろうか。二人のポジティブさは母の血を引いているのだろう。
★4 - コメント(0) - 2月13日

高杉晋作の世の中を読む力、凄いですね。この時期は、世の中の動くスピードが目まぐるしく、昨日正しかったものが明日には間違えになり、となかなか生きづらい世の中だったのかなぁと感じます。 今後の展開が見ものです。
★2 - コメント(0) - 1月31日

再読。砕氷船の先っちょみたいな長州藩。だんだんわかってきた長州人。聞多の激的な決断、魔王の交渉力、凄い。に交じって、出てきたな色々と。
★3 - コメント(0) - 1月28日

第四巻に記載。
- コメント(0) - 1月26日

ドラマチックな展開。強烈な個性の登場人物達。司馬さん、よくぞまとめ上げたものです。いいよ最終巻に突入です。
★18 - コメント(0) - 1月19日

狂、矯、兇
★2 - コメント(0) - 1月7日

★★★三巻になっても感想登録数が減らないのはサスガだなぁ。さぁ次は最終巻。
★7 - コメント(0) - 2016年12月28日

主役の高杉晋作に加え、折々に伊藤俊輔・井上聞多が登場する(やがて両名は、藩の密命により外国へ)。当時の尊王攘夷は概念的に理解できても、その熱っぽさ(エネルギー)を現代に生きる者が皮膚感覚で理解するのは難しい。時に「狂」の字が用いられるゆえんかもしれない。瀕死の長州藩だが、門閥以外の人間の力によって変わろうとしている。時代は動いている。
★146 - コメント(2) - 2016年12月19日

いやはや、ここでは姿勢がころころ変わって面白かった。攘夷のもと、御殿山の英国公使館を焼き討ちしたり、下関で外国艦を砲撃、そうしていると思ったら、海外の実情を知り、攘夷をやめ講和に動く。将軍を暗殺しようとしたり、坊主になって10年暇をもらったり。情報が断片的なので、今度は薩摩藩の立場で書かれたものも読んでみたい。
★10 - コメント(0) - 2016年12月13日

本巻から晋作が狂ったように奇兵隊を率いて攘夷、倒幕へと突き進むのかと思っていたが、奇兵隊を率いないし、攘夷も倒幕もしない。外国船団との和平交渉に担ぎ出されるくらいである。むしろ狂ってしまったのは長州藩の方で、もはや誰もコントロールできない。そうした目まぐるしく状況が変わるなかで、ピンポイントで大きな役割を果たす晋作が素敵。さて、あと1巻しかないが、このどん詰まりの状況を打破できるのか?
★24 - コメント(0) - 2016年12月2日

ほとんど狂人というか、躁鬱的な波があるからこそ、常人には想像できないエネルギーを発揮する、高杉晋作。さらにその上をいく「集団発狂」を起こした長州藩の面々とブレっブレの上層部の動きがすさまじすぎる。そんな中、伊藤と井上を西洋に留学させる周布政之助がシブい。この巻は井上聞多のエキセントリックな活躍、奇兵隊の実権を握った山縣の登場など、派手な動きに目が離せず、一気読みです。
★8 - コメント(0) - 2016年11月16日

松陰が築いた虚構を現実のものとしていく高杉が「狂」をもって長州を動かしていくも、集団心理が働いて長州自体が「狂」となり高杉を越えていく。集団って怖いですね。
★5 - コメント(0) - 2016年10月26日

こんなに面白い作品だったとは!まず、そこに驚きました。高杉晋作自体、よくわかっていなかったので、勉強にもなりました。いまの、若手俳優で映画化したらヒットしそう。そして、こんな名作に出会えてコトシハラッキーでした。まだまだ、名作は多いんでしょうね。これも一種の出逢いですね。何か感じて手に取り、読むことによって出逢い、感動する。ふと思ったんですが司馬遼太郎生前に、人間国宝とか、国民栄誉賞クラスの賞を受賞されててもよかったのでは?と思うほどのクオリティの作品を大量に残されて、偉大です。
★53 - コメント(2) - 2016年10月21日

★★★☆☆
★4 - コメント(0) - 2016年10月18日

さーて、盛り上がってまいりました! 炮烙玉で英国大使館を焼き討ちする姿は完全にテロリストだが、時代の潮流に乗ってしまうとそれが「正義」となるのが世の常。しかし、燃え上がる尊王攘夷思想はいつしか松下村塾派の手すらも離れ、過激を通り越して藩をあげての発狂状態となり、ついに蛤御門の変において暴発。幕府と外国勢を一挙に敵に回した長州藩は、目も当てられないほどの凋落の道をたどる。 目まぐるしく移り変わる政局。盟友たちが次々と倒れる中、ひとり虎視眈々とワンチャン狙うクレイジー晋作。果たして起死回生の一手はあるのか!?
★34 - コメント(0) - 2016年10月16日

図書館本。長州と四カ国艦隊との戦い、第一次征長戦を経て、長州が俗論党下となって、晋作は九州へ逃亡。そして、密かに戻るところまで。
★1 - コメント(0) - 2016年9月26日

攘夷という大きな流れ。たとえ間違っていたとしても、それが違うと感じていても 言えない大きな勢い。違うのに違うと言い出せない そんなこともあるのですね。そして4巻目に楽しみなのが、高杉晋作。どでかい流れ勢いを小さなパーツを変えることで成し遂げようとする。そういうこともできるのかと、とても感心が持てる。楽しみです❗
★3 - コメント(0) - 2016年9月19日

「動けば雷電の如く、 発すれば風雨の如し」の通りの、高杉晋作の電光石火の行動力と舞台役者のような立ち居振る舞いにただ驚くばかり。のんびりした前2巻がウソのような破竹の展開で、突然面白くなってきた。まるで少年漫画の主人公のような凄まじいキャラクターなのに高杉晋作があまり有名ではないのは、桁外れに狂いすぎていて日本人の感覚から外れているからなんだろう。現代ならスティーブ・ジョブズみたいな感じか。
★2 - コメント(0) - 2016年9月3日

容易ならざるものを読んでしまった。井上馨は欧州に行き攘夷論の非現実を悟り藩首脳を説得する。いったんその説を要れた上層部は、しかし、藩世論の攘夷熱に抗そうとせずたちまち手のひらを返す。引用「このことはその七十七年後、世界を相手の大戦争をはじめたときのそれとそっくりの情況であった。これが政治的緊張期の日本人集団の自然律のようなものであるとすれば、今後もおこるであろう」/司馬作品の創作動機の一つは「あの戦争をなぜ起こしてしまったのか」であり、その結論の一つが(全てだとは思わないが)つまり、「今後もおこる」
★62 - コメント(0) - 2016年8月29日

『狂』に象徴される幕末の騒乱期!高杉晋作の行動力に驚かされ、その魅力に引き込まれた3巻でした。時代が動きますね~さぁ最終巻へ(^^)v
★9 - コメント(0) - 2016年8月21日

外国を見て開国主義に変わった高杉晋作、権勢を振るっていた長州が一夜にして国賊にオセロが一気にひっくり返るようにこの時代は佐幕、尊皇攘夷、開国主義がめまぐるしく変わっていったのがよくわかった。高杉晋作のハチャメチャな行動は若いっていいなーと思った。
★7 - コメント(0) - 2016年8月13日

T.T
藩全体が思想結社と化したかのように尊皇攘夷へと突き進んだ結果、長州は京で二度の政治的敗北を喫し、外国艦隊からも大打撃を受ける。時局が混沌とする中、晋作は攘夷から開国倒幕へと藩論を一変させるべく奔走する。目まぐるしく活躍する人物を描くときほど作者の筆致が冴え渡ることがよく分かる。
★3 - コメント(0) - 2016年8月13日

議論家から革命家となった高杉晋作は次々と自らの戦略に従って行動を開始する。散々やり散らかした結果、長州は窮地に陥る。薩摩の謀略、幕府の征伐、朝敵、四ヶ国連合艦隊からの攻撃。つまり、長州VS日本&列強国という図式となった。そこで晋作は奇兵隊を創設するも、時勢によって長州は徐々に恭順の姿勢を取り始める。高杉晋作大ピンチの時に彼がとった大逆転策は・・・4巻に続く。ここでは、明治時代に貪官汚吏の権化や三井の大番頭と呼ばれた井上馨が幕末では大活躍した様が描かれている。特にもはや詐欺師レベルの金の取り方が面白い。
★5 - コメント(0) - 2016年7月30日

長州に幕府の連合軍と外国の連合軍が同時に攻めてくる。こんなピンチ普通なら長州滅亡で終わりなはず。しかし史実では長州はここから盛り返して幕府を倒すことを知っているから、このピンチをどうやって切り抜けたんだ?と気になってしょうがない。高杉晋作のセリフ「理由は家茂に聞け。」ってどんな理屈なんだ(笑)
★9 - コメント(0) - 2016年7月9日

VAN
再々読完了。3巻は御殿山の英国公使館焼き討ち事件からはじまり、長州藩が佐幕政権に握られ八方ふさがりの中、北九州から下関に戻っての藩内革命前夜までが描かれています。長州藩を焦土にし、藩内統一で倒幕、西洋化による富国強兵を目指す戦略という目で晋作の行動を見ていくと、その天才ぶりがよくわかります。あざやかな活躍はほれぼれするほどです。
★4 - コメント(0) - 2016年7月4日

「いよう。ー」 「ー征夷大将軍」
★2 - コメント(0) - 2016年7月1日

この巻で驚きは下関戦争で長州は敗れ、高杉晋作が講和に臨むが、わずか半年余りの遊学にかかわらず、4カ国を相手に堂々と外交をしていること。松陰の弟子として、革命児として高貴な人格を感じる。井上馨と伊藤博文なども男臭く時代を彩っている。海外を見聞した事により、日本の進路、自分の使命を感じ取ったのであろう。
★28 - コメント(0) - 2016年6月23日

長州では天地がひっくり返るような事件が立て続けに起こる。一世を風靡していた京都から長州人は朝敵として追い出され大勢の攘夷派が討ち死。また,下関での攘夷戦争ではまさかの無残な敗北を帰する。これらの事件は,高杉晋作が隠遁や入牢している時に勃発しており,藩に乞われて事後処理するのはいつも晋作だ。ただ彼はいつもその役割を期待している風がある。こうした攘夷派に不利な事件が続くことで長州では佐幕派が台頭してくる。晋作がこれを黙って見ているわけがない。
★9 - コメント(0) - 2016年6月11日

幕末の長州藩の動き、藩の流れやすい態度に癇癪を起こす井上聞多の気持ちはわかる気がする。ラストが楽しみです。
★2 - コメント(0) - 2016年6月7日

図書館で借りてきた本。 高杉晋作・井上馨・伊藤博文を中心に物語が進む。ただ、英国にいる間にアーネスト・サトウについてもっと知っておきたいところ。
★5 - コメント(0) - 2016年5月5日

晋作のようなカリスマ性は、自身の魅力と共に、一旦存在を消した後、危機を迎えた特に現れて解決する、メシアのような行為の積み重ね、及びその見せ方にある。時流を読み消える場面、出る場面、役を演じるのがカリスマ性ある革命家か。晋作がどのような結末を迎えるか最終巻が楽しみ。
★4 - コメント(0) - 2016年4月28日

人々の想いや行動が交錯して時代は蠢いていく。感覚的には、天才が時代を動かすというよりは、時代の流れにうまく乗れるのは誰か?ということだと思う。そしてある一瞬だけ時代がその人物を必要とする。その時その人物が起こす行動で、国が進むべき方向は変わっていくのだと思う。 後世で歴史を振り返ると簡単に全体感が掴めるが、彼らの時代においてどのようにして情報を得たり決断したりしていたのだろうか。 高杉晋作の一番好きなところは、動と静の振れ幅だと感じている。彼が持つ藩への想いや師への敬意と、目的の為の決断力も凄い。
★2 - コメント(0) - 2016年4月9日

久しぶりの感想。 松陰の死後、彼の最も強く思想を受け継いだ松下村塾の代表とも言える久坂玄瑞と高杉晋作の二人。久坂が亡くなり、晋作が松下村塾の生き残りのような状況にある。彼は佐幕と尊皇攘夷に揺れる日本と長州を相手に攘夷派から開国派へと一転する。同じ司馬作品の『竜馬がゆく』でも竜馬が攘夷から開国派へと考えを変え、しかし、開国派に転じてもすぐには考えを口にせず時代が追いつくのを待つ。この共通点だけでも時代の寵児とも言われる晋作と竜馬の凄さがわかる。また、議論をしないというのも利口な考え方で単なる才子ではできない
★5 - コメント(0) - 2016年4月9日

世に棲む日日〈3〉の 評価:62 感想・レビュー:317
ログイン新規登録(無料)