パーク・ライフ (文春文庫)

パーク・ライフ (文春文庫)
あらすじ・内容
他人だから、恋がはじまる……。芥川賞受賞作
地下鉄で人違いして話しかけた不思議な女との偶然の再会が僕の好奇心に火をつける。男と女の恋をリアルに描く、芥川賞受賞作!

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パーク・ライフの感想・レビュー(3575)

都市生活者の窮屈で安心感に満ちた日常を軸に話は進んでいく。別居中の夫婦、その夫婦の飼うリスザル、上京して主人公の部屋に滞在する母親等々、それほど長くないストーリーの中に様々な登場人物が現れては消えてまた現れてくる。それが主人公の日常だからだ。そんな中で「スタバ女」だけが主人公の日常の中に現れたイレギュラーとして存在している。非日常である彼女が最後にした決断が主人公に大なり小なり影響を与える事は間違いないであろう。
★4 - コメント(0) - 1月18日

芥川賞受賞作品ということを知らずに読みました。 久々の純文学。受賞作の「パーク・ライフ」は結構面白かったけど、flowersの方は良く分からなかった。 文庫版は表紙の絵が良いね。
★6 - コメント(0) - 1月4日

”死んでも生き続けるもの”というフレーズが何回も登場し、そして自分の人生を振り返りそれを俯瞰する者とそれを今生きながら模索するものが描かれる芥川賞受賞作。物語でしか語れないような要素が詰め込まれ、何回も語りたいことが登場するため、読者に理解と思考を促そうとしている構成も面白かった。併録されているflowersも男女が共存してる構成をもつ花をモチーフにそれがいつかは散ってしまう部分も含めて物語に押し込められており、想像力の介在する余地がある多い点で興味深かったが少し難解な印象もぬぐえなかった。
★8 - コメント(0) - 2016年12月31日

再読。この頃の時勢が思い出され、ちょっと前の方が過去となった小説の背景が古く感じるものだなと。後の短編の方が、婆さんの凛々しさ、他の人のズルさもだらしなさも主人公のいくじのなさも諸々わかりやすい展開。パークライフの公園の女性は何を決意したのか、秋田に帰るの?
★15 - コメント(1) - 2016年12月31日

ひょんなことから知り合った名も知らぬ“彼女”と“ぼく”の絶妙な距離感。こういう付かず離れずの距離感は良い。公園で見かけたらちょっと話すくらいなのに、ある日一緒に写真展に行ってみたり。あのとき“彼女”が何を決めたのか、また変わらず明日も公園で会えるのか、想像を巡らせる読後感が最高。同時収録の『flowers』も、静から一転して動に転じたシャワー室のシーンに心を揺さぶられた。
★6 - コメント(0) - 2016年12月30日

日比谷公園を舞台に淡々とすすむ小説。この人の描く東京は、都会そのものではなく、どこか背伸びした感じのある都会風だ。東京には地方からのおのぼりさんが多く、みんなつま先立ちした部分があるのかもしれない。そのなかで公園は、ほっと休まる場所、相手にあわせる必要のない憩いの場所だ。関係性を持たないこと、他人であり続けること、その気楽さとむずかゆさがブレンドされている。
★7 - コメント(0) - 2016年12月21日

【Booklive!】毎日いろんなことがある。いちいち思い悩んでも仕方がない。でも、譲れないこともある。捨てられないまのもある。自分自身のささやかなプライドだけはこっそりと持っていたい。
★31 - コメント(1) - 2016年12月18日

吉田修一の芥川賞受賞作。本作は、「悪人」「怒り」などの人の心の奥底にある憤怒を期待してはいけない。パーク・ライフは日比谷公園が舞台だ。都会の公園で行き交う人間模様だが最後まで特別なことは何も起こらない。日常生活なんてそんなもの。定刻に電車に乗り号車の番号は決まっている。ランチに外に飛び出す時間もルーティンだ。すれ違うだけの人間関係が少し重なり、また、もう少し重なる。そんなグラデーションが日比谷公園というキャンパスに描かれる。この穏やかなそれでいて細やかな人間描写が今の吉田作品に繋がっているのか。
★56 - コメント(3) - 2016年12月17日

yu
短編2作からなる1冊。1作目はパーク・ライフ地下鉄で先輩と間違って声をかけてしまった女性と公園で出会う。その後の2人の距離感がとても好きだった。2作目はflowers何気ない日常と、その裏側が描かれている。心が沈んでしまう作品だった。
★26 - コメント(2) - 2016年12月13日

昨夜と今朝の半身浴で読了。この本は、商店街の福引きであてた金券で購入いたしました。いろいろ迷って、「さよなら渓谷」や「悪人」「怒り」など面白い作品をたくさん出されている吉田さんの芥川賞受賞作にしました。わたしは、女性作家の方が好きなんですけど、男性の心理を絶妙に描くのはやはり、男性作家ですね。
★5 - コメント(0) - 2016年12月11日

昔のヨーロッパ映画、普段と変わらない日常にちょっとした波紋が広がり また、元の何もない日常に戻るのだけど少し違うという映画を思い起こされた。この小説では波紋がいまいちわからなかったけど、淡々とした日常の中のこだわりが好き。この作家のランドマークもそういうことだったのかと また読み直してみたくなった。
★5 - コメント(0) - 2016年12月7日

吉田さんの芥川賞受賞作品「パークライフ」。近年の吉田作品とはまた違う味わい。公園を舞台にした男女の出逢いから心の距離の変化、個人の思考の移り変わりが、公園の風景描写とともに書かれている。風景も心の内も、自動的に身体に入り込む事はなく、意識的に捉えなればならない。そんな事を強く感じた。同時収録「flowers」は、今の吉田作品にも通づる、何気ない日常のゾワゾワ感が醸し出されて、短編なのだけど味わい深く読めた。若かりし吉田さんもやはり、素晴らしい筆致だ。
★45 - コメント(0) - 2016年12月5日

残念ながら良さが分からず。★★★3
★3 - コメント(0) - 2016年12月3日

2002年という時代を感じさせる作品だった。インターネット上で旅ができるようになって、人々はスタバにこもるようになる。移動しない空間の中で、名前もしらない人と知り合い、そして別れていく。大きな事件のないこじんまりとした作品だけれど、背後に大きな物語が隠れている。公園に集まる顔のない人々にもそれぞれ物語があるけれど、その人たちのことはわからない。ある意味でこの公園はインターネット的空間なのかもしれない。「flowers」の方は動きのある作品で、どちらもサラリーマンの小市民的日常が描写されていて好感がもてた。
★12 - コメント(0) - 2016年12月2日

こぢんまりとした生活が楽しい。表題作の終わり方がきれいで好き。
★7 - コメント(0) - 2016年11月30日

短編2作品。どちらも特に何の事件も起こらず物語がただ淡々と進むけれど、何故か心に残る作品。「flowers」のふわふわ漂う主人公のやるせなさがいい。吉田さんの淡々として静かな文章はその情景が目に浮かび、読んでいてゾクゾクしてくる。そして芥川賞受賞作の表題作。名前も年齢も職業も何も知らない男女が、会社の昼休みに公園で会う。特に約束をしたわけでもないのに。この微妙な距離の置き方は結構好きだ。相手の懐に敢えて入り込まず、でも気にはなっている。明日の昼休みもいつもの公園で、スタバのカフェモカを一緒に飲めるといい。
★72 - コメント(4) - 2016年11月29日

☆☆☆☆大都会の公園にて、なんとなく みつめてた人たち同士が出会い…。だんだん近寄りながら、ギリギリ踏み込みすぎない、日常の、ささやかな かけひき、人と人との距離感を、真面目におかしげに描くのが吉田さんは、ホントに上手い。同時収録の「flowers」 も、男と女、上司と部下…突拍子もない人たちの会話や描写の緻密さに、笑えたり、震えたり。見事にゾワゾワさせられる。吉田作品、いろんな形で驚かされるなぁ。
★10 - コメント(0) - 2016年11月28日

私には難解だった
★5 - コメント(0) - 2016年11月27日

最近読んだ尾崎翠の『第七官界彷徨』を思い出した。主人公は「ベンチに座ってるとき、俺、何を見てるように見えるのかと思って」(p36)という思いを抱いている。そしてその思いを、地下鉄で偶然出会った女に語り始める。主人公にとって初対面の女だったが、彼女からは「よく日比谷公園のベンチに座っている人」と認知されていた。以来2人は約束するでもなく公園で会い、少しずつ距離を縮めていく・・・、というお話。しかし芥川賞ってこの手の「男女の距離感モノ」好きだな。読んで面白いからいいけど。結末も前向きで印象的だった。
★15 - コメント(2) - 2016年11月25日

★★★☆☆
★6 - コメント(0) - 2016年11月22日

K K
永い言い訳の西尾美和さんに通ずるものがある。斜向かいに人間を観察している感じ。結論はない。ある意味読者を突き放しているのだけれど悔しいくらいに人間の真実を見抜いている。すごい!吉田さん初でしたが、好きかも。パレードも読もう。
★10 - コメント(0) - 2016年11月21日

うーん、物足りない感じだったかな~^_^; 全体的にこれといった展開もなく…
★2 - コメント(0) - 2016年11月20日

気球老人。宇田川夫婦。スタバ女。日比谷公園で知り合った彼女。その「よし。・・・私ね、決めた」のひと言。・・・表には現れないが、何か内に秘めた想いが随所に溢れる物語。公園という適度に密度が薄い場所だからこそ、他人への想いが至るのだろう・・・と東京在住の私は思う。
★2 - コメント(0) - 2016年11月17日

2作品ともオチはなく淡々と日常的な出来事で終わってしまう。感想は自分の心の中で反芻しろと言われてるみたいだった。物足りないなあと思うところが吉田さんらしい作品かな。
★36 - コメント(2) - 2016年11月14日

★★☆☆☆ 舞台になっている場所が自分にとって身近な場所なので読んでみた。 オチがないので小説としてはいまいちだけど、近くの日常に起きてそうな話かも。と、身近に感じる本
★10 - コメント(0) - 2016年11月10日

公園というと木があって噴水があり、そして鳥がいる、穏やかな景色を思いうかべる。この作品の舞台は日比谷公園。行ったことはないが近くにある公園と似ている気がして懐かしい気持ちになる。何気ない日常の一場面が描かれているさらりとした文章が、公園の心地よい風を運んできてくれる作品。久しぶりに公園の風にあたりながら、のんびりひとりの時間を過ごしたくなりました。もうひとつの作品「flower」は人間社会の影の部分が描かれて心が痛む。
★15 - コメント(0) - 2016年11月4日

微妙なニュアンス…わかるようなわからんような…なんかふわふわと 着地点の無い感じ。
★4 - コメント(0) - 2016年10月29日

リア充ライフにはこんな出会いが!?とか思いつつ、確かに何も起こってないパークライフ。彼女が何を決めたのかは読者各自でお好きにね…で良いのでしょうか?自分なら何を決めるかな…と、三分くらい熟考しましたが、何も思いつかない駄目人間。でも「よし、わたし決めた」は自分が十代なら人前で云ってみたいセリフです(実は何も考えてなくてもね!)。「flowers」は逆にあまりにドロドロしてるのでもっと酷いオチを予想しながら読んでしまいました。普通に何事もなかったように終われるって皆(登場人物)すごい生命力。ちと圧倒されます
★22 - コメント(1) - 2016年10月29日

(再読)10年ぶりぐらいに読んだが、やはり素晴らしい!淡々と過ぎる日常に起こる小さな変化。何かが起きそうな予感と何も起きない現実。しかし、その中で何かを見つけ一歩を踏み出す者。その何かは描かれていない。だから良い。すべてを描がかないで想像させる余白。最近の小説には少なくなってきている気が。そういえば、この作品を初めて読んだ時、「ポスト村上春樹」と、感じたことを思いだした。
★10 - コメント(0) - 2016年10月29日

色んな方が仰っていますが、何も起こらなさすぎです。好きになれませんでした。
★6 - コメント(0) - 2016年10月26日

パーク・ライフ の君よ“日に3本しか吸わない煙草の1本を吸っていた”☜3本しか吸わないのなら禁煙しろ。う~む彼女の“よし。私ね、決めた”って、何をどう決めたんでしょう?Flowersの石田君、履歴書の連絡先が帝国ホテルだと!アホか。栄子さん“先月はどこに泊まったの?…新宿パークハイアットに泊まりました…一泊いくらぐらい?…5万円弱ですね…いい気なもんねぇ”人の懐の心配は余計なお世話ですが、いい若ぇもんがほんと、いい気なもんだね。昨今の識者らが言う公的年金の世代間公平性の問題なんかどうでもいいんじゃないの。
★43 - コメント(0) - 2016年10月26日

先日、書店で談笑する声が聞こえるなと通りかかったら、吉田修一さんのサイン会でした。1冊しか読んでないので、この機会に芥川賞受賞作です。人々が交錯する都会の公園、2人の男女が公園を介して近づく。出会いこそ運命的でドラマチックだが、その後の2人には何も起こらない。大きく感情を揺さぶることも、性的なこともなく、拍子抜けするほど淡々とした逢瀬を重ねる。存在感までもが希薄な2人が、公園で会うときに確かな質量を持ち、生身の人間として浮かび上がる。
★14 - コメント(0) - 2016年10月25日

吉田修一といえば『悪人』『怒り』のイメージが強い(不気味なのに魅力的な男を描かせたら抜群だと思う)ので、この本を読んで拍子抜けしてしまった。芥川賞をとってるけど、はっきりいって全然面白くなかったのだ。公園という舞台から、著者の作品なら、奥行きのある人間ドラマがどんどん広がっていくのに……と思うところで小説が終わり、物足りなさを感じた。
★6 - コメント(0) - 2016年10月24日

✩✩
- コメント(0) - 2016年10月16日

主人公の周りで随分、奇妙なことが起こるものだなと思いながらも、都会故に?と納得してしまおうと思います。人物も、描写も淡々とされていて、良い雰囲気でした。何故、公園に集まるのか、に対する言葉が僕は好きですね。公園に限らず、人はそういう場所を探し求めているのだと思います。
★12 - コメント(0) - 2016年10月13日

彼女は何を決心したんだろうか?結婚?別れ?転職?故郷に帰る?自分が過ごした公園を上から見たいといった老人の気持ちがわかるといった彼女は、きっと、誰からも干渉されない安住の場所で無為に過ごすような生活をやめる決心をしたように思いました。
★5 - コメント(0) - 2016年10月12日

みじかっ!
- コメント(0) - 2016年10月8日

主人公のふとした行動が人間味というのか、普段僕たちが何気なく無意識にしている動作を文にされると「ふふっ」と笑える。僕にとってそんな作品だった。情景描写がとてつもなく自分にハマった。ほんのり切ないような哀愁があるような。Flowerは苦役列車っぽくて良かった。
★4 - コメント(0) - 2016年10月7日

syk
なんだろう…。スターバックス、マンダリン、ピタサンド、シナモンロールにエビアン、プロテイン…。不思議と嫌味は無いんだけど、手垢のついたようなカタカナが羅列される文章。都会の空虚さを感じちゃうんだよなー。吉田修一、うまいなー。パークライフの主人公はいわゆる良くも悪くもシティライフを謳歌している?のに対してflowersの主人公は来たばかりの東京から少し浮いて見えて、だけど人間臭く好対照。吉田修一、うまいなー(笑)
★6 - コメント(0) - 2016年10月4日

90
★2 - コメント(0) - 2016年9月23日

パーク・ライフの 評価:78 感想・レビュー:876
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