また次の春へ (文春文庫)

また次の春へ (文春文庫)
あらすじ・内容
喪われた人、傷ついた土地。「あの日」の涙を抱いて生きる私たちの物語集。

「俺、高校に受かったら、本とか読もうっと」。幼馴染みの慎也は無事合格したのに、卒業式の午後、浜で行方不明になった。分厚い小説を貸してあげていたのに、読めないままだったかな。彼のお母さんは、まだ息子の部屋を片付けられずにいる(「しおり」)。突然の喪失を前に、迷いながら、泣きながら、一歩を踏み出す私たちの物語集。

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また次の春へはこんな本です

また次の春への感想・レビュー(379)

優しい物語だった。 あの震災で命を落とした人は万に及ぶけど、その一つ一つの命に家族がいて、未来があって、生活があって…と思う話。でもそこまで「泣き」にもっていってないのが良いと思う。
★5 - コメント(0) - 3月23日

これはとても感想の難しい作品だと思います。それぞれの3月11日が描かれていて、重松先生らしい描き方で描かれています。大震災はあのテレビで見る甚大な被害よりももっと大切なのは被害を受けた人達なんだと実感しました。被災者と一口でまとめてはダメ、というのはなんか心に打たれました。僕は震災同時小学4年生だったので全く被災した人の気持ちまで考えてなく、申し訳ない気持ちになりました。この本を読むことで私も被害を受けた人の気持ちが少しでも理解できたら幸いだ。
★6 - コメント(0) - 3月20日

フィクションの形をした、ノンフィクション…だと思います。あの日あの時を経験した皆さんの気持ちには到底追いつかないけれど、その気持ちが静かに深く迫り、やはり涙になりました。みんなに約束されているはずの明日…。そう、全ての人に平等に約束されているはずだと思い込んでいました。突然、フッと消えてしまう永遠の別れに気持ちの整理は簡単につくはずもなく…。『しおり』の中に出てくる、本に栞を挿む意味?これはもう、外出先で堪えきれず涙に…。七編の短編《トン汁、おまじない、しおり、記念日、帰郷、五百羅漢、また次の春へ》 ↓
★21 - コメント(1) - 3月11日

あの日。決して忘れてはいけない、忘れられない日。被災していない、助かった人。彼らが抱えるあの日。前に進みたい、区切りをつけたい、でもできない。それでも進む、次の春へ。なかでも「しおり」が心に残った。本を読み、読み終わらずにしおりを挟む。それはまた読もうという、当たり前の未来を信じた行為。本を開けなくなった人を、残された人を想った。そして私も想像力をもちたい「カレンダー」のように。かける言葉が浮かばなかくても、想像することをやめず、忘れずに。次の春が暖かくなるように。できることを続けていきたいと思います。
★82 - コメント(0) - 3月7日

東日本大震災が軸になった短編集。忘れてはいけない…忘れてはいないあの日。運とか運命だとか、そんな言葉では片付けられない思い。この作品から受けるものを、どんな風に言葉にしたらいいのか…未だに難しいな…って思う。辛さも救いもある作品。
★5 - コメント(0) - 3月4日

私は東北人だが、被災しておらず、被災した方のために募金ぐらいしかできず、それがずっと申し訳なかったが、この本のお陰で少しだけ救われたように思う。
★4 - コメント(0) - 3月2日

3月になった。被災当事者たりえなかった者が抱える(そして抱え続ける)複雑な思い…その「割り切れなさ」や「後ろめたさ」を重松さんはいともたやすく…と少なくとも見えてしまうほどの筆致で表現してくれる。その軽やかさの裏に何層もの感情が練りこまれているから、それはどこか胸にせまる。時間を越えて伝わる思いを描いた『おまじない』や空間を越えて共有される思いやりを描いた『記念日』の見事さ…。季節が来るたび思い出す。そしてまた次の季節に思いをつなぐ。そうして少しずつ未来に進んでいく。それがきっと私なりの不器用な歩み方だ。
★16 - コメント(0) - 3月1日

sat
東日本大震災で喪った人達の”生きる”短編集。津波により海へと引きずり込まれるような喪失感に襲われ、深く暗い海底で一筋の光を探すようだった。残された人が、また次の春を迎える。
★43 - コメント(0) - 2月23日

あのときのことだけは忘れたくない 何もできないが、覚えていることだけは守り続けたい
★3 - コメント(0) - 2月17日

東日本大震災後を書いた、7つの短編。どれもある日突然家族を奪われた話。胸にくるものがあります。人それぞれなんだが、必ず明日は来るし、また春が来る。割り切らなければならないと分かっていても、踏ん切りがつかない。どこかでケジメをつける人達の頑張り。
★2 - コメント(0) - 2月9日

生きていかなくてはいけない。次の春も、また次の春も。残された人の方がつらいのかもしれませんね。
★14 - コメント(0) - 2月7日

ほろ苦気分になる本
★1 - コメント(0) - 2月1日

東日本大震災で大切な人を失わざるを得なかった家族をテーマにした短編集。あれから、もうすぐ六年。地震に遭遇したとはいえ、さしたる被害もなく、あの時電車が動かなく出先から帰れなかったなあ、くらいの懐かしい記憶でしかなかった自分の目を覚まさせてくれた。あの日大事な人を失った家族にとって、時間は止まったままなのかもしれない。そういう思いがあることを少なくとも覚えていよう、そう思った。重松さんの小説は家族の大切さを再認識させてくれる。
★10 - コメント(0) - 2月1日

たまらない。はかりしれない悲しみや寂しさで。テレビの映像で知ったのは ほんの一部だったことに気づきました。今ごろになってわかりました。
★16 - コメント(0) - 1月31日

あまりに莫大な被害があったため、ひとつの不幸な出来事としてまとめて捉えてしまい、そこにはひとつひとつ家族の悲しみがあったことに気づかないふりをしていたのかもしれない。考えさせられる話ばかりでした。
★3 - コメント(0) - 1月29日

報道やニュースなどでは伝わらない被災者の苦しみや痛みなどを少しでも理解するきっかけのひとつとなる作品だと思います。泣けるけど温かく、同時に考えさせる、そんな良い作品に出会えました。
★18 - コメント(0) - 1月15日

大切な人や家を失った悲しみと絶望。そんなシビアな現実を前にしても、人は、残された家族はそれでも前を向いて生きていく…。人間って決して強くない。けど、人間ってすごいな、と。心が熱くなる短編7編(トン汁、おまじない、しおり、記念日、帰郷、五百羅漢、また次の春へ)。お薦めです。
★3 - コメント(0) - 1月14日

あの震災で亡くなった人はたくさんいる。その家族、親戚、友達、知り合いは震災後、いろんな思いを持ちながら生活している。あれからもう少しで6年が過ぎようとしているけれど、忘れてはいけない出来事だと思うし、今当たり前のように生活できていることに感謝しなければいけないと思った。
★3 - コメント(0) - 2016年12月28日

電車の中で読んでいて、自然に涙が出て、ま、まずいという状況になること数回。小説だけれども本当にきっとあちこちで同様の、また似たようなことがあったのだろうと思う短編集。容赦なく時はすぎ、また次の春へ。。生きて行くためのささやかな希望、希望とは言い切れなくても辛いことが一瞬でも和らぐできごと、救いを頼りに、また今となっては真実がわからないままの想いを秘めながらも、人は生きて行かなくちゃだなあと。あとがきの最後<「誰」とは名付けられない誰かに頭を垂れ、瞑目して、手を合わせてください>がリフレインする。
★1 - コメント(0) - 2016年12月2日

東日本大震災をめぐる短編集。人の気持ちは辛いことから簡単にきりかえられるものではなく、大事な人をなくしたり、故郷をなくしたり、そうした人々の悲しみを目にしたり、さまざまな関わり方を、報道では描けない小説という形で書かれたように感じる。読みながら当時の自分の気持ちが生々しく思い出され、震源地から遠く離れた場所にいた自分でさえも、とてつもない衝撃だった事に改めて気がついた。また誰かに繋ぎたい本だな、と思う。
★5 - コメント(0) - 2016年11月19日

東日本大震災にまつわる短編集。そこに住んでいたというだけで、帰る場所も家族も思い出の品も失った方々の無念はきっと自分が想像できる以上のもの。5年たってもあの出来事は過去にならない。当事者ではない自分が、どう向き合うべきなのかを考えさせられる話でした。
★10 - コメント(0) - 2016年11月13日

身近な人、しばらく会わなかった人、離れていてもいるのが当たり前の人が、ある日いなくなる。残されたものは、その彼らの残したなにかを手繰り、日々繰り返される1日のなかに彼らを残してゆく。どうなってゆくのか、どうするのか。少しずつ次の春が来るまでに考えよう。
★3 - コメント(0) - 2016年11月11日

震災をテーマにした短編集。
★4 - コメント(0) - 2016年11月8日

この小説はノンフィクションだなぁと思いました。時の経過とともに思い出す事が少なくなってきていた3月11日をまた改めて心に浸みいるように思い起こしました。どの章も実際に現地に何度も足を運ばれた重松さんならではと深い内容で涙が止まりませんでした。
★2 - コメント(0) - 2016年10月6日

同著者の『希望の地図』と併せて読んだ。一番小さな未来である『明日』・・・本に挟んだ栞はそれを信じた証。胸が締め付けられた。本の続きを読める側に残ってしまった自分と読めなくなった方との違いは『運』ただそれだけだと思う。変わり果てた町は今も再生の途を歩み続けているけれど、あとがきにあった雪上の靴跡の話はずっと忘れずにいたい。『たとえ雪がなくても目に見えない靴跡はいつも、どこにだってある』。あの日から途切れなく続いている人々の悲しみ苦しみ。『被災』とは過去の傷を語る言葉ではなく、いまの状態を示す言葉なのだと。
★3 - コメント(0) - 2016年10月1日

何万人という三人称の死に冷静だった心が、一人の二人称の死で崩れ落ちてしまいそうになる。一ヶ月後の被災地で、一緒に活動していた保健師さんの夫が、流されたまま見つかっていないことを知った時の気持ちが蘇った。
★7 - コメント(0) - 2016年9月28日

☆☆
★2 - コメント(0) - 2016年9月13日

同じ東日本大震災を描いた小説「希望の地図」では(敢えてそうしたのだとわかっていながらも)「希望」のみを強調していたことが、現地で過ごした者としてはどうしても気になってしまった。一方、この「また次の春へ」では被災者ではない視点で書かれたものも含めて、報道では伝えられない皆さんの心情を繊細に誠実に織り込んでいる。小説の形を借りたルポルタージュ。
★2 - コメント(0) - 2016年9月11日

震災をテーマにした短編集どの章も、切なさと、悲しみに溢れているそれでも、実際には前を向いて歩み続けている人たちがいると思うと、現実なのだと考えさせられる普段の普通が、如何に幸せか、私たちはもっと知るべきでしょう。
★44 - コメント(0) - 2016年9月1日

決着をつけないことは誠実さの表れか。
★1 - コメント(0) - 2016年8月25日

後書きに思いを込めて。また次の春に、読みたい。
★1 - コメント(0) - 2016年8月19日

5年半になろうとしている。あの日テレビで見た光景は目に焼きついている。けれど、テレビで見ただけの私には遠い出来事になりつつある。どれだけ時間が経とうと遠い出来事にならない人たちがいることを忘れてはならないと、重松さんに教えてもらった気がする。
★6 - コメント(0) - 2016年8月12日

東日本大震災。小説のテーマで多く選ばれるほど年数が経ってしまったのですね…まだまだ生々しく覚えているし、今でもなお苦しんでいる方々はたくさんいるのでしょうね…。理不尽に全てを失う怖さ。それを乗り越えられる自信がありません。。
★10 - コメント(0) - 2016年8月6日

2011年3月11日に思いを抱く人たちの物語です。あの日あの場所にいた人、いなかった人、不幸を目の当たりにした人、しなかった人、とにかく、あの日を境に何かが、わずかでも何かが変わった人はたくさんいた(いる)と思う。それを5年経った今も改めて思う、感じる事で見える何かがあると思います。あなたの立場を重ねてみて下さい。周りの誰かだったかもしれない人を重ねてみて下さい。また春が来ます。あの日を過ぎた春となります。どうぞ読んでみて下さい。
★5 - コメント(0) - 2016年8月2日

切ない気持ちになる。と同時に、人の気持ちに感動しました。
★5 - コメント(0) - 2016年7月22日

東日本大震災に関連した短編集。どれもそれぞれ、心にズシッと刺さります。当事者の苦しみ、思いが短い話の中でもひしひしと伝わってきます。あたりまえの日々とあたりまえではない日々。重松さんの話は気づかされることがとても多い。「しおり」の一言一言に泣いた。
★6 - コメント(0) - 2016年7月21日

厄災とあった。短編集でよかった。いろいろな事情があるのは当然で、当事者一人一人が悲しみを背負っている。「記念日」のように対岸の火事のような支援?を受け入れてくれたことは、泣けてきた。「また次の春へ」のように足跡が残ることもいいなと思います。人々が日常やっていることが、こんな大変ことがないと見えてこない。
★8 - コメント(0) - 2016年7月18日

記念日とおまじないの話がよかった。 しおりの「津波で亡くなったひとは、あんたをすっきりさせるために亡くなったわけじゃないからね」のセリフがズシッときた。私はあの時東京にいたからたいして被害はなかったけど、テレビで映像を見てショックで泣いて、でも心のどこかで自分のところや実家じゃなくてよかったとも思ってしまって、そんな自分も嫌だと思ったり。傷ついた風な自分に酔ってるような感じも嫌で、被災者に失礼だと思ったり。はぁ…考えさせられる。
★8 - コメント(0) - 2016年7月15日

東日本大震災を描いた短編集。いろんな立場で震災と向き合う人たちの心の物語。改めてあの悲惨な出来事をもう1度心に刻んで、今もなお苦しんでいる人もいることを思い直した。
★19 - コメント(0) - 2016年7月12日

東日本大震災から切り取られた7編の物語 遠く離れた土地にいる者には、「おまじない」と「記念日」がより共感できる 子供たちに初めてトン汁作りました
★8 - コメント(0) - 2016年7月6日

また次の春への 評価:68 感想・レビュー:128
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