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もう一枝あれかし (文春文庫 あ 43-16)

感想・レビュー
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KAT
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ネタバレ小舞藩を舞台にした短編5編。男女が織りなす、もの哀しい結末ばかり。 『甚三郎始末記』醜男の正義感。最後に想ったのは初恋の人ではなく… 『女、ふたり』夫婦のすれ違い。信じきれない旦那だけが悪い気が… 『花散らせる風に』若い頃の志半ばで、権力闘争の果てに… 『風を待つ』うん、待たせる男がクズすぎる… 『もう一枝あれかし』そこまで調べがついてるなら、討ち入らなくても良かったような。“何もかも早急に答えを出さずとも、何とかなるのが人の世というものだ”と自ら言っていたのに…
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蕭白
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悪くなかったです。
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アンベラー
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短編その中で「風を待つ」が物悲しかった
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myunclek
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男と女の哀しく切なすぎる短編集。5編全てに情景そして季節の花の彩りが鮮やかに再現されていた。それぞれの話を読み終わった後の余韻が尋常じゃなかった。
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享ちゃん
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山河豊かな小藩を舞台に、一途な愛を描く 仇討に出た男の帰りを待つ遊女、夫に自害された妻の選ぶ道、若き日に愛した娘との約束のため位を追われる男――傑作時代小説中篇集。
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がらくたどん
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地域の公民館で朗読を聴かせる催しがあり、たまに読み手を任される。解説の大矢さんが男女の「始末記」と巧い事を仰っている通りの時代の倫理と身分の枷をどうにか自分の心内に納め時には捻じ伏せながらの来し方への始末の付け方が描かれる短偏集から「女、ふたり」。請われて大店の娘を娶った小商人は女房が好きで好きで好き過ぎて、妬くは僻むはの挙句に女郎買いに逃げる阿呆者。そんな男を愛おしみ続けた女房は擦れ違う想いの始末を付けようとするが。相思相愛の擦れ違いが嬉し哀しの物語。地方小藩の四季折々を感じながらの愛の時代劇場が5編♪
こり

ご面相に…笑いました!あさのさんは小藩ものが一番好きです。読み手♪ヤリガイがありそう。朗読のあとで、がらくたどんさんの解説を聞いてみたいです。再読したくなる感想、いつもながら読みごたえたっぷりですね(^^)/

03/17 20:57
がらくたどん

こりさん、コメントありがとうございます。いいですよね~、あさのさんの小藩物。宮部みゆきは地方を書くより断然「江戸下町」って感じですが、あさのさんは少し鄙びた地方小藩の緩やかさが似合う気がします♪朗読は主催側から作品が指定されるのでたまにその作品を好きになるまで手間取る事もあるのですが、今回はお気に入り作品だったのでラッキーでした(*´▽`*)

03/17 22:40
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こり
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[17] 舞台は『火群・飛雲・舞風のごとく』の小舞藩。槙野川・柚香下川などの情景や心情描写が細やかな短編集。 三部作と登場人物が別なので独立した作品として読めますが、共通しているのが「ざっぴん」!甘露煮・酢漬け・朴の葉包みの蒸し焼き・梅干しの実も合わせた一品。 死んで解決するのはどうなのかなと思いつつ「一枝」の意味が哀しい表題作、関わった男がひど過ぎた「風を待つ」、それはあんまりだわの「甚三郎始末記」、ちょっとあれ⁉な「花散らせる風に」。すれ違いの結末が胸に迫る「女、ふたり」がベストでした。
がらくたどん

こりさんの作品紹介が「なるほど!」で楽しいです。「それはあんまりだわ」とかホントに。せっかくなので私も登録してみました♪「女、ふたり」がベスト入りで嬉しいです♡

03/17 17:37
こり

がらくたどんさん、共読+ベスト入りも共通♪読書感想文は子どもの頃から苦手なのに、楽しんでくださる方がいらして嬉しい限りです!

03/17 21:06
4件のコメントを全て見る
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mayukochan
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架空の藩、小舞藩のそれぞれの物語の短編集。どの話も素晴らしくて情景が綺麗で胸がいっぱいになります。江戸時代の武士はいつも思うけど本当に潔い。自分の大切な誰かの為にすぐに命を捨てる。残された者にとってそれが美徳なのかわからないけど今の時代にない矜持を感じる。あさのあつこさんの時代小説はわかりやすいし本当に面白いので皆さん読んで欲しい。
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pikapikahikaru
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ネタバレ短編集5編。それぞれに胸が塞がれる思いがする。”甚三郎始末記”では容姿の美醜ではない心根が胸に詰まる。兄嫁も良い。”花散らせる風に”吉左エ門、若かりし頃の想いを遂げようとするが、同輩の嫉妬から陥れられる。女の嫉妬より見苦しい。”もう一枝あれかし”では藤江の周りは良い人達ばっかりだったのだが・・・。久しぶりに泣かされた。
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麻友
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古本購入の積読本を読了。どの話も切ない話ですが、良かったです。短編5編ですが、舞台はどの話も小舞藩です。男女の一途な愛を細やかに綴られており、表紙題の「もう一枝あれかし」は最後に希望があり良かったです。
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読書家さん#mdQf51
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花散らせる風に   もう一枝あれかし 藤江
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tomtom
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あさのあつこの時代小説は好きだな。
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かっこちゃん
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五つの話からなってる。花散らせる風にが、一番良かったです。終わりかたが、いい。次は、本の表題となっている、もう一枝あれかしが、いい。これも、おわりかたがいい。赤子の元気な声がきこえるようです。 女と男は、生きざまの理想が、ちがうのですね。
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アニータ
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表題作に加え、「甚三郎始末記、「女、ふたり」、「花散らせる風に」、「風を待つ」の5つの短編を収録。 どの作品もなんとも切ない想いが漂っています。
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ドクターストップ
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あさのあつこが描く時代小説。5編。男の女の生き様を鮮やかに描写している。季節のうつろいとともに、桜や川、山村などが目の前にあらわれてくるような気がして、その中の男と女の始末記が語られる。5つの話どれも甲乙つけがたく、1つ1つどれも良かった。
0255文字
yasu7777
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★★★☆☆
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きいろ
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図書館の返却棚でタイトルが気になり手に。 小藩の武士の話が5つ、どれもなんとも切なく、悲しい哀しいお話です。でも最後の一枝あれかしは嬉しい出来事もあり。
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よしちゃん
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五編の短編集、表題の作品思わず読み終わった後、あ、あさのさんの作品だったんだ、そんな感じで、らしくないような、らしいような、うまく言えないがすごく良かった。架空の藩といい似てるのかな。
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にゃおんある
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仄かな恋心を持つという、そういう隙ができる。この時代には、生まれ定められた枠の中で生きるしかない。生の一回性は、武士の潔い解悟に向かって、切先の煌めきを受け入れるほかはない。きっと外国人には、こういう美徳は理解できないと思う。無論、後悔もあっただろうけど、ケジメの付け方が格好よかった。最近、忠臣蔵とか時代劇をテレビでやらなくなってしまったし、アスリートも美男美女ばかりで、甚三郎のような人間は少なくなって、ケジメという言葉もあまり聞かないし。両手を上げて、やがてすずろかになっていく想いをまな裏にたゆらせて。
0255文字
真理そら
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『火群のごとく』と同じ架空の小舞藩を舞台にした短編集だが、続編ではない。散り急ぐ男たちが描かれているが、表題作の紋十郎の行動がそれまでの日常とうまくつながらなくて納得できないまま読み終えた。『花散らせる風に』がなんとなく葉室麟っぽくて好きかも。
0255文字
 ユエ
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ネタバレさくっと読める時代小説を、と思い手に取った。軽い気持ちで読み出した本作は、その実とても重かった。だって登場人物が皆、必ず死んでしまうのだもの。散る者と遺されたもののを語る5編は、そこに男女の愛が絡むから余計に重く、そして辛い。ただ、その愛はドロりと粘つくものではなくて、暖かな手触りを残してくれる類のもの。季節は去りゆくだけだという悲しい悟りのあと、いや違う、巡るのだという希望が一筋。ああ、ここまでたどり着いて良かった。そう思える締め方だった。
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あぐ
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悲しい結末ばかりで(´・ω・`)ショボーン
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redmove
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時には暴れる槙野川と広く緩やかな柚香下川を有する小舞藩を舞台に、一目惚れしたが身分の違いで諦めた女性の面影を持つ馴染みの女郎を殺された男(甚三郎始末記)大店から嫁いでくれた嫁に惚れながらも信じ切れず壁を作る男(女、ふたり)若い頃に愛した娘の里の再興を願う男(花散らせる風に) 惚れた男のために女郎になった女(風を待つ)散り急ぐ男に生きる事を望む女(もう一枝あれかし)の様々な哀しい情愛を描く5編の短編集。しみじみと哀しい話ばかりだが心に残る。表題作も辛いが前向きになれる終わり方。良い作品だった。
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ぷち
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★★★☆☆☆
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タツ フカガワ
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いずれも架空の小舞藩を舞台にした5つの短編集。武家ものもあれば市井の物語もあり、それも大団円とはいかないので余韻も深い。架空の藩ということでは藤沢周平さんの海坂藩が有名ですが、「甚三郎始末記」「花散らせる風」や表題作では藤沢作品に通じる切ない香りを楽しみました。
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きい
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あさのさんの時代小説は久しぶり、そして期待以上。どの作品も切ない終わり方で心に染みた。誠を貫く為に死を選ぶ男たち。それを黙して受け入れる女たちに、読みながらふと姿勢を正す。
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Zhao
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ネタバレ何気なく借りた作品だったけど、思いの外の秀作。やはりあさのあつこ作品は手堅いな。 一つひとつは短いけど解説にある通り、きちんと「始末記」になっていて読みやすく、でも心に残る作品ばかりである。
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チビクロ太
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ネタバレ5つの短編からなる時代小説集。小舞藩を舞台にした男と女の始末記がテーマ。表題にもなった「もう一枝あれかし」が良かった。男は散り急ぎたがるが、女は散るのではなく子を産むために命を賭ける。男と女での生き方の違いが切ない。
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ルカリオ
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5つの短編集ですが、全てに共通するのが「始末記」ということです。中でも『甚三郎始末記』と『女、二人』が良かったです。
0255文字
阿南
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時代物の短編集。男と女の始末記。男は始末をつけるために死にたがる。
0255文字
キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言
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山本周五郎を彷彿とさせる短編集。
0255文字
うきぱん
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★★★☆
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ぶんぶん
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架空の小藩を舞台にした「女の戦い」、愛する者の為に一途に貫く恋の道。 梅、菊、桔梗、竜胆に桜、花の香を纏わせながら一人立つ。 なかなか良い短編集である、女たちの心根が泣かせる。 あさのあつこ、何でも書ける作家である。 児童文学者というレッテルはもう古いのだろう。 と言っても児童書は少ししか読んで無いのだが・・・この作家の時代小説は、目が離せない。
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ophiuchi
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片想いの話や夫婦の話、それぞれの短編の主人公は男だったり女だったりするが、共通しているのは想いの強い側だということで、何を書いてもぶれないのがあさのあつこだと感心した。
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green
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久々の読書。時代小説の短編集で、解説にある通り匂いがある。本編も良かったが、大矢博子さんの解説もとても良かった。"甚三郎始末記"子供に見た目で泣かれる甚三郎だが、恋の始末の潔さがいい男です。"女、ふたり"最期まで強くあろうとする、お江井の生き様が素敵です。"花散らせる風に"葉村の藩政を上り詰めた想いの強さが光ります。"風を待つ"風の香りが舞い込んで来そうでした。"もう一枝あれかし"藤江と日出子の女子の戦が始まった。一枝の誕生によって描かれる、小さいながらも瑞々しい生命力が良い。
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tmm
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この時代の女は静かで強く、美しい。短編集だから仕方がないのだけど、いかんせん短編すぎるかな。読み易いけど。
0255文字
風花
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男女の始末を、激しくも静かに描いた時代物の短編集。収められた五編はどれも面白いのだけれど、短編ではちょっともったいない気がした。せめて中編ぐらいの長さでじっくり読んでみたかった。
0255文字
のんちゃん
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ネタバレ帯の、散り急ぐ男たち、遺された妻、という言葉からもわかるように、辛い話の連続で読み進めるのに苦しい思いでした。ですが、話の舞台である小舞藩の四季折々の景色が、話の辛さを中和させ、各短編を美しく潔く終わらせてくれます。各短編のタイトルの挿絵の美しさも印象に残りました。
0255文字
n
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人の生き死ににまつわる短編集。日々の生活の延長にふいに訪れる生死の選択。死の決断も生きる決断もその人の生き様のとおりで特別な事ではないのかもと思いました。しかし時代物なだけに命が随分とはかないのが切ないです。悩み迷い怖気づいた一遍もあって良かったかも。
0255文字
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