偉くない「私」が一番自由 (文春文庫)

偉くない「私」が一番自由 (文春文庫)
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偉くない「私」が一番自由はこんな本です

偉くない「私」が一番自由の感想・レビュー(122)

あちこちで掲載されたものを寄せ集めたことが、却って“万里さん像 ”を浮かび上がらせている。佐藤さんとのクンデラに対してのやり取り(作品はテキストだけで評価しなくてはならないという持論に対して、例外がある、とにかく大嫌い)は傾倒し過ぎていた私を少しだけ冷静にしてくれた。万里さんももちろん自分の感情を通して1個人の意見を言っているだけ。万里さんの我に振り回された人々の(困った)話も聞いてみたいものだ。それはそれで万里さんの魅力を増すことになるんだろう。➡コメントへ
★6 - コメント(1) - 3月19日

ネクラーソフの大学の卒論がそのまま掲載されていて、びっくり。佐藤優氏と米原万里の交流関係も分かった。彼女の本を読んでいると、今まで嫌いだと思ってきた旧ソ連のイメージから 少しずつ解放されてきている。
★1 - コメント(0) - 2月19日

【要旨】佐藤優氏による米原氏のアンソロジー。ロシア料理に準えたコース仕立て。【感想】米原氏のエッセイや考え方がおもしろかったので他の著作も読んでみたい。東京外大の卒論がメインディッシュの1つとなっているのだが、読めるものとなっていて驚く。一晩に7冊も読めるとは。
★27 - コメント(0) - 2月18日

『偉くない「私」、一個人に過ぎない「私」の言葉が一番自由なのだ。』       卒論すごいな 食事に人を見る 稼げる女は結婚を必要としない 共産党 自由とは状況の把握なり 自分と他人は全く違って当然 探す程の自分はない 作品の長さ女を落とすまでの時間に比例する説
- コメント(0) - 2月12日

米原万理さんの没後10年を記念して纏められたエッセイ集…と思っていたら、東京外大時代の卒論まであって何とも興味深い。しかも一学生の卒論がきちんと読ませるモノに仕上がっているという事実がまたすごい。プラハでの生活や、通訳としての仕事。米原さんを象っていくものの一端を垣間見て、それでも単純に面白く、満足して読了。‬
★29 - コメント(0) - 1月4日

昨年の秋頃から放置してしまった本。ネクラーソフの卒論の箇所で躓いていたので、年末年始に読み直しました。 ゲスの勘ぐりで、佐藤さんと米原さんが生前「親しい」関係かと思ってましたが、全く違ったようで。 ある種の緊張感のある間柄だったようです。コース仕立てに過去の文章を纏めてあり、初めて読むものは少なかったけれど、改めて米原さんを思いました。 今の日本を知ったら、怒るだろうか、呆れるだろうか…。 猫の話が良かった。
★3 - コメント(0) - 1月3日

米原万里の著作ならハズレはないと踏んで新刊で購入。ネクラーソフの論文はもとより、他の著書を読んでいない自分にとっては大いに楽しめた。
★4 - コメント(0) - 2016年12月2日

元駐露外交官がロシア語通訳であり文筆家でもあった米原氏の作品を整理して紹介する内容.私も米原氏の本が大好きで多くの著作を読んでおり,すでに7割ほどは既に知っている内容であったが,米原氏の卒業論文が読めたのが何よりよかった。
★33 - コメント(0) - 2016年11月11日

2016年刊。◆外交官と通訳。遠いとも近いともいえる2つの職種のエキスパートは、ロシア・ソ連という糸で結びつく。この結びつきは、2人が天賦の才を類稀なる努力によって揺るぎなき能力を育み、これをもって周囲をねじ伏せた人物との面で共通するからこそとも。前者が後者に寄せるリスペクトと哀切の情が生んだ本書のエッセイ群は、それはそれは練達のそれ。◇就中、米原氏の東京外大卒論の凄みに声を失う。こんな思索に溢れる文章は、二十歳すぎは勿論、今の私にも書けないよ…。◆ところで、著者の細川護熙・小沢一郎・公明党評には爆笑。
★20 - コメント(0) - 2016年11月8日

もう没後10年ということに驚いた。 いつ読んでも新鮮な気持ちになる文章。 自分の知性をひけらかすでもなく謙遜するでもなくあふれるままにして自由でいてそして真面目。知的好奇心の強さと研究熱心さがとても好きだ。
★20 - コメント(0) - 2016年10月29日

没後十年ということで出版されたらしい。キャビアを何度も取るためにYKKが開発したチョウザメ用ジッパー、のくだりは何度読んでも騙される。外大卒論は、すでに門外漢にも読ませる文章ができあがっているのがすごい。自由な書きぶりでこういう卒論もあるのかと驚いた。かなりある誤字は、米原さんほどの人でも小学校から中学にかけての時期に外国語で教育を受けるとこうなるのかというのが興味深い。服→被の間違いは何でだろう? ソ連では才能がある人は愛されこそすれひがまれることはなかった。共産下の教育の方が自由だったという。
★16 - コメント(0) - 2016年10月27日

米原が父親の転勤で子供の頃、チェコスロバキアで暮すが、日本人に共産圏での学校生活について聞かれて。日本は授業も退屈、規則ずくめだし。共産主義だから不自由だと思われるが、プラハの学校は、ここよりずっと自由で色彩豊かで、みんな個性的で面白かったと。日本の場合は、みんな同じになることが幸せで、それから外れると劣等感を持ったり、不幸だと考えてたりする。日本は実は社会主義の極みの国だと(対談者)。そう思う。
★13 - コメント(0) - 2016年10月27日

メインディッシュ、として本の3割を占める格好で大学の卒論が載っており、これがかなりの曲者だった。字面を追うので精一杯。しかし他のエッセイと違って他では読めないものなのでかなり貴重。 読み終えての感想としては、米原さんが亡くなって10年、とんでもない世界になってしまったなあ…、こんな世の中を見たらきっと卒倒するか大激怒されるだろうな…ということ。 それでも、怒られても、批判されても、生きていてほしかったと、やはり思ってしまう。
★3 - コメント(0) - 2016年10月10日

「組織が人を切るときの怖さを話しておきたいの。外務省にこれ以上いると危ない」編者である佐藤優氏が東京地検特捜部に逮捕される前日の電話。ここに、米原さんの思慮深さと修羅場をくぐり抜けてきた強靭さがあります。没後10年を機にまとめられた傑作選であるこの本は、スタイルや内容はバラエティで、厳しい批評眼を持ちながらユーモアを失わず、一本筋の通った米原さんの「真の知識人」ぶりを感じさせてくれます。
★49 - コメント(0) - 2016年10月9日

ロシア文学は読んだ記憶がない.そのためロシアの文化に関する情報は,ステレオタイプな情報を自分の偏見で編集したもので,あまりいい印象を持っていなかった. しかし,著者の言葉でつづられるロシアの文化はとても魅力的で,当たり前だが人間味が感じられて,ちょっと衝撃的. この本に収められている著者の卒業論文から感じられるエネルギーもすごいものがある.誤字脱字が散見されるが,内容はいいんじゃない!?といったニュアンスの担当教官の講評には笑ってしまった. 佐藤優編の本書,編者の作者への尊敬の念が感じられて読後感もいい.
★4 - コメント(0) - 2016年10月4日

万里さん、亡くなって10年なんだ。あらためてもっと書いて読ませて欲しかったと思う。でももう叶わないので、せめて万里さんが夢中になって読まれた本を探して読もう。
★3 - コメント(0) - 2016年9月28日

卒論すごいなあ。「対話」と「私」に関する考え方、とても面白い。
★5 - コメント(0) - 2016年9月13日

Ted
'16年4月刊。○米原万里の著作の中から佐藤優がロシア料理のフルコースに見立てて厳選し再構成した本。本書の肝は米原の外語大卒業時('74)に提出したニコライ・A・ネクラーソフ(詩人)の生涯についての卒論。多くの著書を読むうちに米原がどういう人だったかが分ってくるが、その人格形成に大きく与って力があったのが、この詩人の生き方であった。帰国子女特有の稚拙で面白い誤字がたくさんあるが、だからといって内容もそれ相応というわけではなく寧ろ逆である。24歳だった頃の自分を思い返すと、このレベルの論文などまず書けない。
★11 - コメント(0) - 2016年9月7日

この人の文章が私は好きだ、と再認識できた。
★4 - コメント(0) - 2016年9月5日

★★★★ ・悪は「まともさ」の延長線上にある。だからこそ、恐ろしい。 ・偉くない「私」、一個人に過ぎない「私」の言葉が一番自由なのだ。
★5 - コメント(1) - 2016年8月29日

Z
19世紀の三人のロシア詩人を引用し、こうのべる、レルモントフの「私」はフェートの人間一般の「私」に比べると、個性と呼べるものがあって、詩人自身の自画像に近い。と同時に、この「私」が自己を形容する言葉は、静的な閉じられたもので、生身の人間というよりも、自意識過剰で誇り高い青年の典型的意識を代表している。要するに、フェートの「私」もレルモントフの私も読者に同化すること、感情移入することを求めているのに対して、ネクラソフの「私」は、対話すること、異議を差し挟むことを求めているのだ人類一般でも神でも民族でもなく、
★8 - コメント(1) - 2016年8月8日

ネクラーソフの伝記の卒論は収穫。米原さんの文章を読んでいると、社会主義も捨てたもんじゃないじゃん、と思う。現在の自分が経験している社会システムが疲弊し、おかしなことだらけなので、ことさらに社会主義を否定しても始まらないとも。
★24 - コメント(3) - 2016年8月5日

卒論と単行本未収録が最大の魅力。編者の言及通りの、著者没後のファンの一人。
★17 - コメント(0) - 2016年8月4日

購入。いろいろ胸に去来するものはあるが。米原さんが、今の日本を見ることなくて、よかったなぁ。とおもった。お父様の話が好きだ。
★3 - コメント(0) - 2016年7月31日

米原万里も佐藤優も大好きな私にとっては夢のような一冊。ある程度の距離を置きつつも,二人が静かに信頼し,尊敬し合っているさまが美しい。万里ちゃんの文体も佐藤氏の文体も大好き。お二人のお蔭で,ソビエトやロシアの魅力が5割増しぐらいでアップしているような気がします。
★9 - コメント(0) - 2016年7月30日

没後10年。交流のあった佐藤優さんが、米原さんの本からその人となりに触れられるものを選んでまとめた本。なんと卒論(誤字が多くてちょっと楽しい)も収録されております。 他にも対談や、通訳協会関係のインタビューも選ばれていてどれも面白く読みました。 オリガ・モリゾウナ、積読になっているので読まなきゃです。
★6 - コメント(0) - 2016年7月26日

没後10年ということで、出版社をまたいだ米原万里フェアをやってるらしい。佐藤優の解説や、「メインディッシュ」の東京外大卒論を酷評してるけど、佐藤の文章に関しては、一応読ませる。卒論については読むのに苦労はしたものの、へぇ、こんな卒論もありなんだ、と感心した次第。著者略歴を見てて、米原が内田センセや平川さんと同い年であることに気がついた。ふーむ、なるほど。オリガ・モリソブナの反語法の解説を読んで、嘘つきアーニャを読み返したくなった。(白い都のヤスミンカ、ね。)米原が、今の日本を見たらどれだけ怒るだろうか。
★9 - コメント(0) - 2016年7月20日

佐藤さん編の、米原本。没後10年もたったのか、久しぶりの米原本。生きてて欲しかった。この、今の日本になんていうかな、聞きたかった。
★6 - コメント(0) - 2016年7月20日

☆☆☆
★1 - コメント(0) - 2016年7月16日

米原万里が亡くなって久しい。散り散りの文章を集める編者は必要だろうから、佐藤優セレクトでも仕方ない。ロシア料理のコースになぞらえたアンソロジー形態でもまあ良かろう。けど、佐藤優の逮捕劇の経緯はココで語らんでもいいと思うわあ。
★6 - コメント(0) - 2016年7月12日

この本、タイトルに惹かれて表紙買いしたら、中身がロシア文学だったという笑まさに、え?な感じだったんです。 死後十年を記念して丶米原万里さんについて書かれていて、それなのに、佐藤優さんが米原万里さんにお会いしたのが、なんと10数回。それだけの回数でこれだけのものが書けるのが驚きです。 米原万里さんはロシア語の翻訳者であり、健啖家であったことから、 この作品は本格的ロシア料理に類似していました。 因みに今のフランス料理は、ロシア式サービスだそうです。 ロシアン・ティーは、レストランでは下品とされていたそう
★4 - コメント(0) - 2016年7月2日

毅然とした文章に凛とした姿がしのばれます。 佐藤さんとはこういうつながりがあったのですね。 まだまだたくさん読みたい。
★5 - コメント(0) - 2016年7月2日

名エッセイストであり名コメンテーターでもあった、米原万里さんのアンソロジー。選者は佐藤優さんと文芸春秋の藤田淑子さん。かつて読んだエッセイも含まれていたが、未発表のエッセイや対談もあり面白く読んだ。佐藤さんの書いた「米原万里さんの上からの介入」も良かった。「ネクラーソフの生涯」をテーマにした卒論は正直読みにくかったが、ネクラーソフに対する米原さんの思いは何となく伝わってきた。また、ミラン・クンデラに対する厳しい評価も印象的だった。過去に出版された作品を改めて読んでみたいと思った。
★9 - コメント(0) - 2016年6月27日

本からほとばしる、米原さんの言葉や感性が感じられる本。佐藤氏の編集で色々な面が見られたが、チェコのソビエト学校から日本の中学校に戻った米原さんの反応が印象に残った。チェコでは自分と他人は違うという思考習慣故に、人の才能や能力を妬むことはなかった。彼女は日本に戻り「劣等感」という概念を知る。「子ども一人ひとりの心の内、理解の程度、ものごとの受けとめ方は異なるはずなのに、とにかく外側からは、なるべく同じに整える。…それが、平等であり、公平である。…外れることは、恥であり、恐怖である。」改めて書くと、怖い。
★5 - コメント(0) - 2016年6月24日

米原万理さんの文章は好きですね。論文はこんなことを書いたんだとびっくりしました。大作ですね。体内にマグマを抱えたように感じます。
★7 - コメント(0) - 2016年6月22日

やっと読めた! そして改めてなんて稀有な人を失ったのだろう思う。 でも、佐藤さんという方を見出してえていてありがとう。 中にはすでに読んだ文章もあるはずなのに、毎回新鮮。 笑えるし、ふむふむと思える。 あ~もっと米原さんの作品をんで見たかったなぁ。
★6 - コメント(0) - 2016年6月22日

実に多彩な米原さん作品がギュウギュウに詰め込まれていて、学生時代の卒論まで掲載されていて驚きました。この本が初・米原さんの方が、急性中毒にならなければいいのですが。佐藤優氏による編集が、正直邪魔でした。個人的に佐藤氏が苦手だからですが、敬愛する米原さん作品を捏ねくり回された感じ。生前、米原さんにすごーく可愛がってもらった俺!的な(笑)。お二人ともお好きな方にはオススメ。私は米原さん作品を1冊ずつ読みこなす方がいいな。やはり『旅行者の朝食』はベスト。『嘘つきアーニャ…』も早く読もう。
★68 - コメント(1) - 2016年6月21日

佐藤優さんセレクトによる米原万里さんの作品集。エッセイ、インタビュー、対談、大学の卒論まで!ロシア語文化圏では才能に対するひがみや嫉妬がないというのがとても印象的だった。「劣等感」という言葉もロシア語ではほとんど使わないのだとか。人間を商品として考えないのはとても素晴らしいことだと思う。食に関するエッセイも興味深かったし、とても可愛くてほっこりする子猫の話も好き。米原さんがお亡くなりになられてはや十年。エッセイが大好きでよく読んだけど、未読のものもまだまだあるなあと。また違う本も読んでみよう。
★10 - コメント(0) - 2016年6月13日

佐藤優が選択した米原万理作品集。頭脳明晰でユーモアがあり、自分も他人も距離をとって観察できた人で、大好きだった。長く活躍してほしかったのに本当に残念
★18 - コメント(0) - 2016年6月8日

米原万理のコラムや卒論!などをロシア料理のフルコースに見立てて佐藤優が紹介。中でも「金色の目をした銀色の猫」は秀逸で共感できる。佐藤優のあとがき「米原万理さんの上からの介入」も泣ける。良書
★4 - コメント(0) - 2016年6月1日

偉くない「私」が一番自由の 評価:90 感想・レビュー:53
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