おもいでエマノン: 〈新装版〉 (徳間文庫)

おもいでエマノン: 〈新装版〉の感想・レビュー(322)

108円本。SFとロマンチックファンタジーの融合したような作品。30億年以上の生物の進化の記憶を持つエマノンの話は壮大で、時折小難しい話が出てくるけど、SF臭さはあまりない。今の若い子は「<肥後乃守>を持ってる不良高校生」って書いてあっても分かんないだろうなぁ。そういうところに時代を感じる(笑)。
★3 - コメント(0) - 3月3日

「生命が誕生してから今までの30億年間の記録を保持している」というエマノンと彼女と出会う人を描いた話。SF要素と恋愛を絡め、各章独立していて単独でも楽しめる内容。「ゆきずりアムネジア」「あしびきデイドリーム」の話がよかった。エマノンってかわいい名前だなと思っていたら「NO NAME」の逆さつづり「EMANON」のことだったと本書で知って、作者のセンスを感じた。
★22 - コメント(0) - 2月15日

とある特異な体質(?)を持つ少女・エマノンが出会う、あるいはエマノン "に" 出会う、幾つかの物語。最初の方はそれぞれの話がリンクしてたりしてるんだけど、それ以降はエマノンの設定だけを軸に、割と何でもアリな展開になっている。それを統一感のなさと見るか、あるいは豊富な多様性と捉えるか、で、だいぶ評価は変わりそう。個人的には結構好きなので、続編読むのが楽しみです。
★1 - コメント(0) - 1月24日

題名に少し聞き覚えがあり図書館にあったので借りる。30億年の生物すべての記憶を持つ少女の連作短編集。79年の表題が第一作になるようだ。TVドラマやラジオドラマを連想する作りで手堅い。SFマインドとロマンチシズムが溢れていて、もっと若いときに読んでいればまた印象が違うだろうと思う。ロン・ハバードの例のやつがでてきて驚いたが原注で補正してある。このシリーズを漫画にした鶴田謙二と作者の対談(2000年)が巻末に。
★42 - コメント(0) - 1月18日

生物史の全ての記憶を持つ女性、エマノン。どの話も、別のSFエッセンスとうまく絡んで叙情的だが、エマノンにとってはどれも一瞬の出来事だと思うと儚い。
★9 - コメント(0) - 1月13日

生命誕生以来の記憶を継ぐ女。絶対結婚なんかしそうにないのにきっちり何世代も重ねているのが立派。娘を産んで抜け殻になるのも哀しい。 この話、きっとどこにもたどり着くことなく彷徨い続けるのだろう。シリーズものだけど、もういいや。
- コメント(0) - 1月3日

エマノン弱そうなのによく何十億年も生き抜いてこれたなという謎が残った。
- コメント(0) - 2016年12月18日

エマノンと名乗る女性が共通して登場する連作SF短編集。最初の短篇の冒頭付近で明かされるように、彼女は地球生物の進化の歴史を、自己の体験として記憶しているのである。このエマノンが子供に記憶を受け継ぐという設定のために、同一個体でないのに共通性のあるヒロイン群を創出できる仕組みになっている。この設定は上手い。いくらでも連作できる。中身は、SFとしては粗さが目立つ内容であり、キャラ小説としてみてもやや古さを感じる面は否めず、個人的にさして好みでないが、全体の雰囲気には光るものがあり、ファンが多いのは納得できる。
★12 - コメント(0) - 2016年12月14日

★★★☆☆
- コメント(0) - 2016年11月23日

『なんでもいいわ。イー・エヌだったら、エマノンでいいじゃない。うん、それでいいわ』『エマノン?』『ノー・ネームの逆さ綴りよ』10-11頁
★1 - コメント(0) - 2016年11月11日

タイトル&表紙買い。良い例えじゃないんだけど、星新一のショートショートとキノの旅の中間という印象。舞台がバラバラで時代背景も曖昧な感じ。エマノンの設定は結構好き。
★1 - コメント(0) - 2016年10月28日

十数年ぶりに再読。巻末の鶴田氏との対談にもあるが「おもいでエマノン」で全てが書かれている。やはり梶尾さんの「時間」を使ったSFは面白いと思う。三十数億年の時間、忘れる事無く全ての記憶を持っているって、どれだけ辛い事なんだろう。それなのに、彼女に比べてほんの一瞬しか生きていない個々の人々へ向かい合ってくれる。この短編の中にも、様々な人間の気持ちが込められているが、エマノンが時に優しく、時に厳しく寄り添ってくれる。色々な取り方が出来るエンタテイメント小説だと思う。
- コメント(0) - 2016年8月14日

うーむ。悪くはないのだが...という感じ。短編で色々な時と場所でエマノンは様々な人と出会い話は進むのですが、各話の繋がりは無さそうですし、生命が発生してからすべての記憶を持っているが、だからどうした?という感じの内容ではある。たしかに、全く絡まない訳じゃないけど、そういったSF話というより、旅話なかんじがする。
★10 - コメント(0) - 2016年8月1日

【読了:おもいでエマノン】鶴田謙二の表紙に惹かれて選んだ、つまりジャケ買いみたいなものw だったんだけどこれはイイ!面白かったよ!軸となるアイディアも良かったし、ややもすると破綻しそうなそのアイディアを、魅力あるエピソードのひとつひとつでしっかりと編み上げているところに作者のテクニックというか巧さを感じた。青春SF系の物語が好きな人にはおすすめ。
★2 - コメント(0) - 2016年7月23日

★★★--: 原作にも手を出してみた。鶴田さんあってのエマノンなんだなあ。
- コメント(0) - 2016年6月13日

面白かったのは、「おもいでエマノン」「さかしまエマノン」「ゆきずりエマノン」「とまどいマクトゥーヴ」「あしびきデイドリーム」だが、その中でも「あしびきデイドリーム」は傑作。恋した女性が実は自分の娘で、その女性の主人公に対する好意は、恋人に対するものではなくて、父親に対するものだったというのは、いかにもSF的で良い。「好きな人の中に存在する自分の思い出って、大切なものだという気がするわ」というのは名言だと思う。
★1 - コメント(0) - 2016年5月29日

地球に生命が発生してから現在までのことをすべて記憶している少女エマノンと関わった人たちの短編集。一話づつ時代や国が違うのではじめは戸惑いましたが慣れてくるとどのエマノンもエマノンであり惹きこまれました。ゆっくり読みたくなる一冊でした。
★13 - コメント(0) - 2016年5月22日

男性的な欲求とか視点がとても反映された小説だ。とまどいマクトゥーブのエマノンの心境の変化なんかはそういった願望反映と帰結の案配が素晴らしいなあ。まあ凄いのはそこだけでなく飄々と展開していく癖して、どの話も連れていってくれるところが凄まじいあたりもなのですが。さかしまエングラムとあしびきデイドリームはたまげたなあ。。。エマノン、なんて魅力的な女性なのだろう。男性的願望の反映、僕らを代表して著者がやってくれた感じ。「私、あなたのこと好きよ。多分、永遠に忘れないわ」
★5 - コメント(0) - 2016年5月15日

fap
前世の記憶を持つ少女の話。 主人公が活躍するというよりは、日常生活の中で主人公と出会った人たちの話。 世の中の見方はほんのちょっぴり変わったようである。 独立した短編集で地味な話。
★1 - コメント(0) - 2016年4月6日

「クロノス・ジョウンターの伝説」を読み終わり、勢いだけで読んでみました。SFもたまにはいいかなぁ~と思えた一冊。軽く読め。かつ、楽しめる。不思議な短編集でした。
★7 - コメント(0) - 2016年3月3日

生命が営んできた生き証人とも言えるエマノンという少女。何億年分の数日という短い一コマを覗いているか、思い出話を聞いているかのようだ。ある時代の邂逅の日常を描いてはいるものの、エマノンにとっては地球全体の変化を感じ取った転換点とも言える重大な1日なのかもしれない。
★10 - コメント(2) - 2016年2月24日

地球が誕生したときからの記憶を抱き旅をする少女エマノン。彼女と出逢う人々との物語を集めた短編集。雰囲気は海外SFな感じだけれど文章は読みやすく、僕みたいなプチSFアレルギーの人間でも楽しめました。地球の年齢から見たら人間の生きる時間なんて吹けば飛ぶようなものだけれど、その人生という瞬くような時間に人間は全てをぶつけている。塵芥のような取るに足らない存在でも確かに存在している(いた)。全てを記憶する彼女に自分の存在を記憶しておいて貰えるのならと思えると、やがて死んでいくこの身でも少し安心できる気がする。
★3 - コメント(0) - 2015年11月30日

出会いは鶴田版コミカライズだからなんだかんだと長い付き合いだけれども、エマノンシリーズ以外で読んだ梶尾作品といえば恩讐星域くらいというウスーイ付き合いでもある(笑) 正直今風にウケるような作品作りはしてこなかった作家さんだとは思うけれどその素朴さゆえに今では無くしてしまったような人情味や暖かさといったいわゆる人の温もりが息づいている作家であるとも思っている。それ故に長く付き合ってこれた作家なのだ。マイペースでエマノンシリーズは再読を続けようと思う。
★8 - コメント(0) - 2015年11月14日

ちょっと描写が古いかな?と多少気にはなったものの、エマノンの立ち回りが短編ごとに異なるのが仕掛けとして面白くて、最後まで一気に読んでしまった。読後に調べたら初版は1983年なのね。まさかそこまで古いとは思わなかった。 ところで、最後のエピソードの「まだ生まれてもいない自分の娘に出会う」ってのは男性が憧れるシチュエーションなのだろうか?けっこう他の作品でも目にするような気が・・・。
★1 - コメント(0) - 2015年11月5日

中学の頃読んだ時にはやたら面白かった気がした。思い出補正と、成長による趣味の変化のいい例だ。
- コメント(0) - 2015年11月3日

忘れられない〔それも壮大に〕ことは、結構便利なのかなと思いきやなんか不便そう。なんとなく全体的に寂しい印象を受けた。
★3 - コメント(0) - 2015年10月3日

nir
地球が生まれた時からの記憶と旅する少女、エマノンの短篇集。読んでいるとひしひしと著者はSFが好きなんだなぁと感じる。どの短編も好き。一番好きなのはやっぱり表題作かなぁ。あとは"さかしまエングラム"、やっぱりどことなく海外SFが好きじゃないとできない作品な気がする。他のエマノンシリーズも読んでみよう。
★3 - コメント(0) - 2015年9月10日

オフ会で頂いた本。地球が誕生した30億年前からの記憶を持っているエマノン。幸せなこと、悲しいこときっといろんなことがあるんだろうけど、忘れたいことを忘れられないのは辛いな。エマノンと出会う方たちにとって彼女は忘れられない存在になるけれど、長い長い記憶を持つ彼女にとっては一瞬の出来事。だけれども、きっと彼女にとっても、一つ一つが大切な思い出のかけらなんだろうなと思います。彼女にものすごく惹かれました。名前の由来がなんとも言えず切ないです。不思議な雰囲気の漂う、どこか物悲しいけれど、温かい、そんな物語でした。
★25 - コメント(3) - 2015年8月2日

古き良き時代のSFという感じ。エマノン-EMANONと名乗る女性は生物が誕生したときからの記憶を受け継いでいる。それは単細胞生物の時代から自分を産んだ母親の時まで全ての記憶。エマノンと関わった人たちの思い出と共に、彼女が生まれた理由・記憶と人格形成・今を生きるということ、多くの問いが綴られる。それぞれの短編がテーマを持ち、問いかけてくる不朽の梶尾作品。
★2 - コメント(0) - 2015年7月8日

地球誕生からの歴史を全て記憶していたら、幸せと悲しさと、どちらが印象に残るのだろう
★1 - コメント(0) - 2015年6月23日

そうか、これがおもいでエマノンなんだ。コミックを先に読んでいるので、鶴田エマノンしか頭に浮かんできませんが、かかれた年代とはとても思えない、今でも充分通じるお話ですね。短編連作だけに、ちょびっとずつ読み進めることにします
★25 - コメント(1) - 2015年4月9日

「地球に生命が発生してから現在までのことを総て記憶している少女」という設定が素晴らしい。決して作り込まれた人物描写ではないが、読み終えたときにくっきりとエマノンの姿が立ち上っている。 膨大な思い出と共に、希望と絶望を従えて漂白するエマノンの姿に共感を覚えるのは、きっとどんな過去や思い出も背負って生きる人を、我々が理想とするからだろう。 「誰のこころにもエマノンはいる」 もし映画化されたら、きっとこんなコピーが付けられるはず。
- コメント(0) - 2015年3月25日

懐かしの『エマノン』が新装版になってたので思わず購入。てか79年の作品だったのか・・・。初めて読んだのはいつだったか?小学生のころかな?何度か読んだ気がするけど『おもいでエマノン』しか内容に覚えがなかった(汗)・・・でも『なんとなく好き』っていう感想は覚えてて、実際今読んでも『やっぱりなんか好き』という結果になってよかった!挿絵も同じで何より!欲を言えば昔の表紙絵を使ってほしかったー。あのエマノンが可愛くて模写した記憶がある。”『NO NAME』の逆さ綴りで『エマノン』”←このフレーズが無性に好き。
★3 - コメント(0) - 2015年3月4日

意外と面白く読了。どの時代のエマノンか1話毎に気になるところだったけど、そんなことはエマノンには関係ない。どの時代も同じエマノン。よくわからないところが面白かったのかな。
★4 - コメント(0) - 2015年2月1日

エマノンとの出会いは、異性との出会いだけでなく、地球のおもいでとの出会いとなる。説明不可能な存在にそっと触れるような表題作の雰囲気が良かった。それだけに、シリーズになってからの、ミステリアスな要素が説明されていくところや、他のキャラクターに焦点が分散していくところが、個人的に微妙だった。
★3 - コメント(0) - 2015年1月25日

時系列がそんなに離れていない、今にほぼ近い時代でのその時々のエピソード。長く重い記憶を持った彼女にとってはほんの一時のこと。構成が面白い。淡々とその時代を過ごしていく彼女の目には今、この時がどう映るのか教えて欲しい。シリーズ化しているそうなので違う時系列でのエピソードが語られているのか?。私にとって面白い趣向の本です。
★10 - コメント(0) - 2015年1月18日

"ぬきずりアムネジア"が一番好き。あとは"あしびきデイドリーム"。設定は好きなのだが、作品ごとにテーマがバラバラで、エマノンシリーズとして微妙な作品もある。高野文子が挿し絵を書いてる旧版も探してみたい。
- コメント(0) - 2015年1月14日

「地球に生命が発生してから現在までのことを総て記憶している少女エマノン」という設定をもとにいろいろな話があってなかなか楽しめた。必ずしも「生命の記憶の継承」という設定がすべてのエピソードでいかされているわけではなく、中にはべつにこの設定じゃなくても良かったのでは? という話もあったけどまあそれはそれというか、作品の雰囲気が楽しめたというか。収録作中では「ゆきずりアムネジア」が一番お気に入り。これが一番エマノンの記憶継承にまつわる人間関係のややこしさをはっきり描いていると思うので。
★2 - コメント(0) - 2014年12月30日

ナップザックを持ち、ジーンズに粗編みのセーターを来て、少しそばかすがあるが、瞳の大きな彫りの深い異国的な顔立ちの彼女は「エマノン」と名乗り、「私は地球に生命が発生してから現在までのことを総て記憶しているのよ」という。もうこんなキャラを思いついただけで、このシリーズは成功したようなもの。読む読まないは別にして、興味をひかれないSF好きはいないのではないか。古臭さはいなめない。しかし一篇々々にしっかりとSFネタが仕込まれていて、安心して読める。そしてぼくは、はっきりいってこういう話が大好きなのである。
★21 - コメント(0) - 2014年12月20日

おもいでエマノン: 〈新装版〉の 評価:70 感想・レビュー:112
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