ライトノベルから見た少女/少年小説史: 現代日本の物語文化を見直すために

ライトノベルから見た少女/少年小説史: 現代日本の物語文化を見直すためにの感想・レビュー(136)

図書館 役割語、『おおかみこどもの雨と雪』モノローグなしのためアニメというより実写に近い
- コメント(0) - 2月10日

図書館の本。まさか明治時代まで遡って考察するとは思いもしませんでした。おもしろいはおもしろいんだけど、なんか全体的に焦点が定まってない印象。桜庭一樹や有川浩がラノベから一般へ『越境』したのは納得できるんだけど、入間人間はいつそんなことを…電撃以外にもメディアワークス文庫でも書いてるからとか言わないだろうな…。どうにも細部がふわっとしてるような。一般小説もいわゆるキャラ小説も昔からいろいろ書いていらっしゃる赤川次郎について一言もなかった気がするし。
★11 - コメント(4) - 1月8日

前々から思っていた江戸川乱歩の扱いや、少女小説の扱いに対して、納得いく説を出してくれていました。しかし、読んでて引っ掛かる誤植が…多くないですか?
★3 - コメント(0) - 2016年10月26日

少女と少年という、性差のある文学はどこで生まれたのかについて綿密に書かれている。ライトノベルに男女の区別があるとは、知らなかった。キャラは喋らなければ、心情を表に出せないというのは、アニメだけでなく、ライトノベルにも当てはまるなあ
★5 - コメント(0) - 2016年10月21日

筆者の指摘そのものは非常におもしろい。今後のライトノベル研究のスタンダードとなり得る論考。内容はさておき誤植が多すぎる!! 笠間書院がこんな雑な仕事をするとは知らなかった。
★1 - コメント(0) - 2016年8月6日

日本では既に一大小説ジャンルとして定着した感のあるライトノベル、通称「ラノベ」。しかし、ラノベとは一体何なのだろうか?日常ものやらSFやらファンタジーやら扱う内容は様々だし、表紙にアニメ調の絵を使っているにも拘わらず、内容は一般文芸っぽいものも多々ある。「ラノベ」と一言で片づけてしまうには、その領域はあまりにも広く、複雑だ。今作はラノベについての研究を従来のものよりももっと長いスパン、戦前まで遡って行うことでその本質を掴もうと試みた評論である。自分が読んでるものが何かを知らずして、それについては語れない!
★2 - コメント(0) - 2016年6月15日

過去の娯楽作品の列挙と紹介はよく調べてあるし簡明で楽しい。 それらをすべて「著者の考えるラノベの定義」のうちひとつに合致するから「つまりはラノベという言葉・ジャンルができる以前のラノベである」と主張しているのが強引。その伝でいえば「文字で記されているからグーテンベルグ聖書はラノベ」でも不思議はないのだが、不思議と明治以降に日本語で書かれた文章しか取り上げていないのがかろうじて残された著者の良識か。 この過去の娯楽作品の紹介。「どのような問題があったのか考えてみたい」の文で開幕する(p.74)が、 →
★11 - コメント(2) - 2016年5月3日

ラノベと呼ばれるものの無節操さとコバルトの何でもあり感はもっと考察されるべきと思っている。どうしてもラノベの消費者に男性が多いことにもあいまって男性目線の評論が多いんでしょうが…。そんな中で、ラノベの研究でコバルトとその源流の少女小説まで言及してあるのは良。
★1 - コメント(0) - 2016年5月2日

ライトノベルの起源は1970年代という「通説」を批判し、ライトノベルの定義についても考察を及ぼしている中々の好著。ただし誤植が多い。パソコンの打ち間違いだと思うが、角田喜久雄が「喜久夫」と表記されているのは国文学者として気をつけて欲しかった。こういうのは著者よりも編集者と校正者が訂正しなければならない。さて、ラノベを語るに際して江戸文学、明治期の少年文学にまで遡っているのは新しい。特に少女小説などは明治の正統な後継者のような「マリ見て」のようなものもあるので。
★8 - コメント(0) - 2016年2月22日

shu
ラノベ論ほかのために提出されたキャラ論。「現代日本の物語文化」とは、キャラが活きる現代の物語全般を指している。大塚・東のキャラ定義がなんだかんだそれぞれの主張に最低限必要な形でしかなされていなかったのを踏まえ、小田切博を補強するようなキャラの定義を提出してくれており、とてもありがたい。のだが、「独白・台詞で内心を語り尽くすのがキャラクター」(意訳/p.237)等の言い切りや、先行キャラ論の適当な要約(伊藤剛から体育館裏された)など、随所恐い。感謝の意を込めつつ適宜批判して(意を汲んで)使いたい。
★1 - コメント(0) - 2016年1月22日

日本の小説史からライトノベルの成り立ち、少年・少女小説を見た本。そちらについては詳しくないのでこういう視点もあるのかと面白く読ませてもらった。またそれ以外にも(本題からはそれているように感じたが)感覚的に思っているだけだったのものが文字されて、個人的に整理がついたように思う。
- コメント(0) - 2016年1月7日

誤字(誤変換?)が多すぎ。日本は昔から、少年向けと少女向けのコンテンツを厳しく分けてきた歴史があって、その両方をちゃんと視野に入れているあたりは同意する意見が多かったように思います。まぁでも、そんなことを言い出したら、平安時代から男性向けコンテンツと女性向けコンテンツは隔てられていましたけどね。(笑)主張の一部は『ライトノベルは好きですか?』から変わらないというかこの人の主張はそうでしたと再確認しました。
★29 - コメント(0) - 2015年12月18日

読みやすく、面白かった。一ページあたりの文字量がめちゃくちゃおおくはなく、注も同ページにはいするなどの配慮がとてもありがたかった。内容としては過去があって今があるという感じで、同じ表現を使うが、わかりやすくライト文芸を俯瞰的に扱っている。個人的に一番面白かったのが三章のアニメに関する言及があったところあたりで、おおかみこどもの話がとくによかった。手塚治虫への言及なども良かった。ただ本書を読んで思ったのは、僕はどちらかといえばアニヲタで、ライトノベルに関して、あまり多くを知らないのだなと感慨を抱いています。
★7 - コメント(0) - 2015年12月5日

ライトノベルや少女/少年小説の歴史の部分は大変楽しく読みすすめましたが、ライトノベルの定義や概要についてはラノベ読者としては違和感しか感じませんでした。
★1 - コメント(0) - 2015年11月27日

この本を読み終えて、まず思ったことは、この大橋さんは大塚英志さんを批判しているが、やはり大塚さんの論が無ければ、この本は無かっただろう、ということです。ただ、今のラノベの特徴として、キャラクターの様式化があったという最後の章の論は興味深く、例えば、お嬢様キャラの言い方など、非常に示唆されるものでした。僕のSSももっとその点を深めなければと思いました。
★11 - コメント(2) - 2015年11月25日

かねてより感じていた、ライトノベルを近代文学史と分けて語られる違和感に、一定の解決を与えてくれた。先人の研究との比較や妥当性は検証できるほど勉強していないから分からないが、物語文化の連続性はワシの直感と近しい。ラノベは独立した文学史を持つのではなく、日本独自のキャラ性が下地にあるというのも面白い。私小説=作者の内面、というのに違和感があるので(自分で書いていても、必ず脚色するし)、私小説すらキャラ小説足りうるのは納得感。しかし、誤字脱字が多すぎて、不要に読み疲れた。校正さん頑張れ。
★2 - コメント(0) - 2015年10月7日

最初に言おう!誤字脱字が多すぎる!もう少し校正をちゃんとして~。『時をかける少女』がまさしく時を駆ける状態になっていますよ。児童文学も、少年少女小説も、ライトノベルも、ジュブナイルもその他の一般小説も、自由に往来していて、全部ひっくるめてそういう物に育てて貰った!と自負しているから、それを外から見ると言うのはなんとなく面白かったです。確かにコバルト作家はコバルト作家だ。それ以外にはならない。ヤングアダルトの謎にはこんな秘密があったのかというのが一番の勉強になりました。シリーズ内で扱いが違うのはそういう訳!
★50 - コメント(0) - 2015年9月27日

http://d.hatena.ne.jp/srpglove/20150917/p1
- コメント(0) - 2015年9月18日

★3。ラノベの定義うんぬんの話はまあ分かったような分からないような。ほとんど知識がなかった明治から戦前までの少年/少女小説の紹介はおもしろかったです。大衆文化は消費文化なので残りにくいのですよね。自分の経験を振り返っても子供の頃に触れたエンタメの大部分は忘れ去られているのですから
★5 - コメント(0) - 2015年9月18日

ラノベ作家でもある著者が、ライトノベルを起点に「少女小説」「少年小説」という観点から日本の物語文化を見直し論じた一冊。明治から現代に至るまでの少年小説や少女小説の解説はやや難解にも感じましたが、その源流に当たる部分がどこにあるのかという模索や少女小説の位置づけ、これまであったサブカルチャー論を文学研究の視点から論じた試みは興味深く、一読の価値はあると感じました。読んでみてしみじみ思ったのは、自分が読み始める以前の流れは実感するのが難しいということ。皆が納得するように定義するのはなかなか大変なんでしょうね。
★42 - コメント(0) - 2015年9月16日

東のデーターベース理論など今までラノベ界隈で自明のものとされてきた言説をひっくりかえす、新な視座を与えてくれる良書。
★2 - コメント(0) - 2015年8月26日

ライトノベルが、どうこうと言う話だったようなので見てみた…昔の少年少女小説の歴史から遡って何やら考察?してた…分かる部分もあるけども、理解しにくい頭のわたしに、ぎゃふんッ!!
★2 - コメント(0) - 2015年8月16日

時間無くて斜め読み。難しくてよくわかんなかったけど面白かったのでまた借りるか電書でほしい。江戸時代の本の出版状況を現代のコミケ同人誌などに例えたり、一人称「僕」や男の娘に関する項目、少女小説・少年小説、ジュブナイルなどあらすじだけでも面白そうだと思った。SFの項目で海野十三『火星兵団』も出てきて(火星兵団はタイトルだけだったけど)去年読んで面白かったので他のも読めれば読んでみたい。
★3 - コメント(0) - 2015年7月10日

タイトルと表紙絵を見るとライトな感じの本に思えますが、実際には文学史であり、論文調の内容になっています。 ライトノベルについて、ここまで真面目に(失礼かもしれませんが・・・)調査しているのはすごいなぁと思います。ちなみに、著者は高専の助教をしつつ、国文学研究者、作家でもあるそうです。面白い切り口から文学を俯瞰するのはとても新鮮でした。
★3 - コメント(0) - 2015年7月9日

今までのライトノベル言説を解体して、明治からの小説の歴史に接続し直した本。少女小説のくだりを読みながら、子供の頃、姉の部屋に忍び込んでコバルト系の本を読み漁っていたせいで『マリア様〜』が非常に新鮮な物として急にブームになっていた事に違和感が拭えなかったのを思い出し、「そうそう!」と頷いてしまった。
★3 - コメント(0) - 2015年7月6日

あんまり面白くなくて、ぱらぱらと流して読んでしまった……
★1 - コメント(0) - 2015年7月6日

良書でした。 日本の物語のかたちやつながりについて考える際に、とても参考になる一冊であったと思います。 普段何気なく使っていた「ラノベ」という言葉の定義ですが、言われてみると本当に曖昧なものだったということに気付かされましたし、『おおかみこどもの雨と雪』と『まどマギ』の演出方法の違いから、まんが・アニメのキャラクターについて考察していた点には「なるほど」と思わされました。 しかし、ラノベを英語に翻訳してしまうと、ここまで味気なくなってしまうとは…。
★2 - コメント(0) - 2015年5月18日

柄谷行人を土台として大塚英志、東浩紀らの批評家が紡いできた「まんが・アニメ」文化の言説、およびそこからライトノベルの「誕生」を接続するという史観を、近年の文学研究の成果から批判し、より大きな文学の枠組みからそれらを「キャラクター論」として捉え直そうとする試みです。タイトルの意味は、その過程で今までの文学研究で言及されることのなかった「少女小説」「少年小説」なる豊饒なジャンルを掘り起こしたということです。キャラクターについては「言文一致による日本語の再様式化によって形成された」と明解な定義をしています。
★3 - コメント(1) - 2015年5月11日

「おおかみこどもの雨と雪」の表現についてのくだりがす〜ごい面白かった。私もそういう見方してたなあって。
★3 - コメント(0) - 2015年5月6日

読み始めたもののなーんか面倒くさくなってすぐ断念。パラパラ流しただけ。ずっと気になっているのは、「1Q84」がラノベに分類されるか否か。
★5 - コメント(0) - 2015年4月15日

まず最初に言いたい。誤字脱字多いよ。読みながらふとした瞬間に内容がちぐはぐな気がすると思って読み返すと、書き間違えっぽいものとか誤字脱字っぽいものが所々あってとても残念。内容は興味深かった。ただ、個人的に思うのは「ライトノベルの源流をドコに求めるのか」というのはおそらく解けない謎だと思う。「物語」が人の紡ぐものである以上、時代や文化の影響や、それまでの歴史から逃れることは不可能だもの。身も蓋もないことを言うようだが。とりあえず、私はライトノベルでもマンガでも小説でも芸術でも、面白ければ受け入れます。
★3 - コメント(0) - 2015年4月9日

いつもの返却直前大慌てになってしまったが興味深く。成程江戸の出版事情はほぼコミケみたいなもの、とは。
★1 - コメント(0) - 2015年4月7日

だいたいどのジャンルにおいても先人のオタクというのはでかい面して「自分の体験」と「ジャンルの歴史」というのを重ねて下の世代に押し付けるもんだけど少女小説とコバルトを一本につなげることでラノベの歴史を再構成する、というこの本は見事にそのカウンターとして成立してる。要するにこれ大塚英志ってちょっとおかしいんじゃないのって話だろ? まあ、そりゃ、おかしいだろうなっていうのは言動からしてみんな薄々気付いてたことではあるわ。あと日本近代文学の起源少しだけ読み返したけどこの本のまとめ方はあんまり当てにならん印象
★1 - コメント(2) - 2015年3月28日

文学研究者かつライトノベル作家である著者による、日本の物語文化論。私が今まで読んだサブカルチャー批評本のなかで最も納得できる一冊でした。このテの批評に付き纏いがちな胡散臭さや不毛さをバッサリ。例えば「ライトノベル」という用語の使われ方についてもかなり丁寧に考察することで、ラノベの定義云々という不毛になりがちな議論をバッサリ。他にも「ライトノベル70年代起源説」にはそれより前の時代への考察が抜けている、「データベース理論」はあまりに一般的でこれをもってライトノベルを特徴づけることはできない、等等バッサリ
★4 - コメント(0) - 2015年3月28日

ライトノベルを考えるために、明治時代から流れを見ていく評論はなかなか無いだろう。有名な人の説を大胆に否定をするのもなかなか。著者の熱意が伝わる作品。
★4 - コメント(0) - 2015年3月28日

ライトノベルとは、ポッと出の軽い読み物ではない事が分かりました。明治以降の少女文学と少年文学。これらの子供向けの物語が基盤となって、完成されていった奥の深い物語だということが理解できました。更に奥が深いのが『キャラクター』の存在です。言葉の言い回しやイラストによって、登場人物のキャラが分かりやすく、物語に入って行きやすいという特徴がありました。最近では大手出版社も、イラスト付きの小説を販売して若者の読者を狙っています。時代を越えても生き続ける小説文化。子供だけでなく大人からも愛されているのが素敵です。
★32 - コメント(0) - 2015年3月26日

c
定説を覆したいという衝動込みで若書きと言うべきなのだろうが、悪い本ではないと思う。ただ本の中で指摘されているように、大森望の放言気味の発言や大塚英志の粗雑な認識には勿論粗があるとしても、それでも彼らの言葉が特別だと言えるのは、彼らが所謂「オタク第一世代」と呼ばれる世代だからだ。寧ろ平仮名で表記すべき「おたく」たちは、要するに、子供のものでしかなかった漫画やアニメを最初に卒業しなかった世代である。筆者の史観を承伏しかねるのは、このオタクという特殊な消費者層を無視しているため。やはり断絶は1970年代にある。
★4 - コメント(2) - 2015年3月16日

パラパラ見たらタイバニを発見したので急遽図書館へ。難しいことはよく分からないけど、「おたく」は楽しいよ!タイバニが出てきたのは、BLはひとつの<ジャンル>(p45)の所だけだった…(==;)BL読む少年読者も珍しくはない気もする。電子ブックの登場で買いたいけど恥ずかしいから買えないという事例も今後減りそう。時代は変わるね。それにしても、ライトノベルがこんなに出版されていたとは!<現代日本の物語文化>の歴史と考察。後半飛ばし読みしちゃったから、いつか再読しようと思います。
★12 - コメント(0) - 2015年3月10日

そうか!二次元キャラって現実と違って、感情や想いを全部口にして言っちゃうんだ!たしかに!ラノベの主人公ってヒロインの乳が大きかったら「おっぱいデカいなあ」って言っちゃうもん!…こういう発見の他にも『キャラ語はいつから生まれたのか』など、明治期のヤングアダルト文学を掘り起こして今に繋がる流れを見つけだした力作。
★3 - コメント(0) - 2015年2月9日

ライトノベルから見た少女/少年小説史: 現代日本の物語文化を見直すためにの 評価:100 感想・レビュー:72
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