屍者の帝国

屍者の帝国の感想・レビュー(4272)

AM
評価の難しい一冊。円城版虐殺器官?終盤の展開は好き嫌いあると思いますが、個人的には肩透かしでした。
★1 - コメント(0) - 3月22日

1800年代、死者の蘇生技術が発達し、彼らの軍事利用をきっかけとして労働においても屍者に依存するようになった世界。「魂」の存在を問うSF長編。.人間の思考や言語、意識に話が徐々に移り、「"私"を司る魂とは何か」という内向的な問いかけが、魂のない屍者の存在によって、対照的に浮かび上がる。「思考」や「言語」といった伊藤計劃作品のキーワードが主に後半散りばめられているが、伊藤計劃が死ぬ間際に残した原稿用紙は、たった30枚。この作品は伊藤色というより、円城色に多少染まっているのかも、と思った。
★3 - コメント(1) - 3月20日

「何とか読み切った」感。速度が欲しいシーンにも隠喩的な表現が多く、読んでいて映像化に一瞬タイムラグが起こってしまうのが残念。人によっては「美しい」表現と捉えられるのかもしれないが、世界観に没入出来ない瞬間が多かった。せっかくここまでエンタメを意識した設定なら、もうちょいメリハリが欲しいところ。
★2 - コメント(0) - 3月16日

人間の数が屍者の数におされるような時代に、その現状を疑問視する男が、人間とは誰だ、私は誰だ、と旅に出る物語。これはどこかの小学校の入試で出た「ドラえもんは人間ですか?」という問いを思い出した。人間に死を上書きという驚きのお作法は、人間と変わらない動きをし変わらない口を聞く新世代を生みだす。そこまで自律した存在、ただし矛盾を孕まない世界。屍者の帝国、矛盾を孕まないということが、最後存在していたもの、これから存在するはずのものまで含む理想(?)を生みだす、それを読む私はあただただ恐怖する。
★5 - コメント(0) - 3月15日

長かった…。鬼籍に入られた伊藤計劃氏の絶筆(未完)を円城氏が引き継いだ作品。様々な作品のキャラクターが登場して面白いけど、個人的にはもう少し短めにまとめられている方が好みだ。
★6 - コメント(0) - 3月5日

行きつけの古書店の100円棚で手に取る。表紙を開いたときは期待度低めだったが,予想に反して作中世界にすっかり没入してしまう。月並みではあるが屍者=人工知能,ロボティクスと置き換えれば,シンギュラリティの到来へ向けた黙示録的作品とも読める。「手記」に関するワトソンの考察がかなり円城塔的エッセンスが強く思われるが,実は本編は全て円城塔によるものとか。歴史改変モノということでペダンティックな小ネタが随所に散りばめられていたが,個人的には「黒死館殺人事件」の「ウイチグス呪法典」について触れられていて嬉しかった。
★4 - コメント(0) - 3月5日

読み始めて思ったこと、、、死んでもこき使われる世界なんて嫌だなーと。死んでから屍者になる、から生きたまま屍者になることが事実として可能だと証明されてから、始まりの屍者(=ザ・ワン)を追う展開に。。。生命とは、意識とは、という精神的な問いの果てに、、、意識は多数の派閥にわかれる菌によって生まれた産物なのだ!という仮説が登場。うーん、めちゃくちゃだが、読み切った結論は「面白かった」の一言。
★4 - コメント(0) - 3月4日

屍者を通して死と生という既知であったはずのものが揺らぎ始める。果たしてそれは不変の境界ではなく、両者を橋渡ししないとされていた意識さえ、寄生した別種の生き物かもという奇想天外さ。AIに支配される近未来の人類の恐怖を先取りしている。100年前の世界史をイギリス的諧謔で巻き込む手腕は、たいしたものであり、伊藤氏の霊も堪らず踊り出したに違いない。
★6 - コメント(0) - 3月2日

アニメから見て、原作が気になって読んでみて、アニメで見て気づいたこと、原作を読んで気づいたこと、両者の結末違いがあったけれども面白かったです。 気になることといえば、屍体再処理とかかなぁ…。
★3 - コメント(0) - 2月27日

けっこう難解だった。それでも、あとがきを読むと、これは伊藤計劃の中ではライトノベル風の軽い読み物になるようだったので、意外なかんじがした。文体が完全に円城塔(本人もあえて似せる気はないと云っていた)だったせいもあるかもしれない。ロンドン塔に戻ってきてからの展開がいまいちよく解らなかったし、ワトソン博士のラストにもあまり納得がいかないのだけど、『ハーモニー』が意識を奪われて終わったのと対をなすような、このラストは良かったような気がする。フライデーがもしかしてモリアーティ教授になるのかもと云う想像も楽しい。
★6 - コメント(0) - 2月26日

伊藤計劃と円城塔の共作となっているけれど本編は全て円城筆だったのか。プロットがあったにせよ、いかにも伊藤作品という感じだったので驚いた。これまでで一番歯ごたえのあるゾンビ小説、とでも言おうか。
★4 - コメント(0) - 2月24日

盛り上がるのは、第2部、第3部暗いからかなー。ちょっと言葉遊び的なところがあるけど、一応読み通せた。最後はそうなるんだ。ちょっと意外。
★3 - コメント(0) - 2月19日

TG
固有名詞が多すぎる。予想通り合わなかった。
★2 - コメント(0) - 2月16日

難しい言い回しで流し読み出来ず、読み終わるまでとても時間が掛かりました。でもそれだけ内容が濃くじっくり集中して読み進めました。最後のエピローグで1人残されたフライデーの想いに胸が熱くなり、ワトソンが異なる言葉の地平へと旅立った後に、これからシャーロックホームズの物語が続くのかと想像してドキドキしました。
★5 - コメント(0) - 2月15日

ヴィクター、フランケン、ハダリー(恐らく未来のイブかな?)フライデー(ロビンソン?)、ワトソンと名前を挙げていくだけでもときめいてしまいます。確かに難解だけども、主題としてはハッキリとした物を提示してくれていたと思います。意味を追うとエンターテイメントとしての本質からズレていきそうなので、SFとゾンビと伝奇の美しき融合として、単純に楽しむのが良い読み方なのかなとおもいました。
★10 - コメント(0) - 2月8日

「長い目で見れば、俺たちはみんな死んでいるんだぜ。」―エピローグ…フライデーが意思を?ワトソン博士はホームズの屍者(行動記録係)となったのだろうか??映画版も観てみよう。
★3 - コメント(0) - 2月7日

KS
話はおもしろいけれど、自分には地の文との相性が悪かったようで読了までに随分時間がかかってしまった。円城塔さんの他の作品ではそうでもなかったので、原因はよくわからない。映画は未視聴だけど、設定を聞いた感じではかなり違うようだし、原作の話の方が好きそうなので先に原作を読めてよかった。
- コメント(0) - 2月5日

映画化が発表され、その時に読んだ以来の再読。最初に読んだときはうまく想像できなかった情景も映画を見たことによって理解することができた。普段歴史小説もSFもあまり読まないので新鮮な読書体験ができたと思う。
★4 - コメント(0) - 1月31日

読了まで1カ月かかった。休み休みではないと読み進められず、さらに時間をかけて読み終えた割に理解度についてあまり自信がない。それでもこの本は読んでよかったと、そう思える。おもしろかった。
★5 - コメント(0) - 1月27日

NOB
プロジェクト・イトウ放送前に。 読み直し。
★3 - コメント(0) - 1月26日

よくわからなかったというのが正直な感想。このプロローグからよく話を展開できるなあと思う。
★15 - コメント(0) - 1月21日

屍者復活の技術が全欧に普及した十九世紀末、医学生ワトソンは大英帝国の諜報員となり、フランケンシュタインが産んだ最初の屍者「ザ・ワン」とその秘術が記された「ヴィクターの手記」を追う。夭折の作家・伊藤計劃のプロローグを受け円城塔が完成させた大作。世界中を駆け巡りながら、屍者技術の謎が徐々に溶けていく展開はスリリングだった。「生者の屍者化」には『ハーモニー』、「人間の意識=菌床」には『虐殺器官』と、過去作を彷彿とさせるモチーフを感じた。難解ではあるが、必死に食らいつくように読み進める読書体験が印象的だった。
★6 - コメント(0) - 1月19日

NOB
前に読んだ時より深く読み込めたと思う。作者が夭逝したのが残念(>_<)DVDみてからまた読み返したい。不思議と一気読みではなく、ちょいちょい休憩はさみたくなる本。
★5 - コメント(0) - 1月18日

図書館本。正直よく分からなかったところはあるのだが、実際の歴史を元にしていた部分もあり、楽しんで読むことができた。死者が生き返る、というのは設定としてよくあるが、誰かを生き返らせたいということではなく、死者を兵士等の労働力として求めている設定が意外だった。(No.370)
★5 - コメント(0) - 1月14日

映画はずいぶんわかりやすいように改変されていたんだなぁー、と驚いた。ハダリーの能力とか映画見てなかったら正直よく想像できなかっただったろうな(;´・ω・)結構難解なのですが死者が労働力となる世界>>都合のいい労働者を生み出すために霊魂を上書きしてしまう という技術の応用はいかにもありそうだ。「それは私がやり残したことじゃない。私の意識がやり残したことさ」というのが伊藤計劃のメッセージのようにも見え、また遺稿を引き継ぐというえらい仕事を任せられた円城さんが苦渋の果てに見出した答えのようにも思う。
★37 - コメント(2) - 1月14日

ピンチョンの未発表作と言われたら信じる。
★5 - コメント(0) - 1月13日

やっと読み終わった…苦しかった…というのが最初の印象。世界中の歴史的人物や事柄を理解するのに加え、人物の歴史改変も行われたりしてるので、ネットにある用語解説集を活用するのも可。第1部は伊藤さんの遺稿であり、第2部からは円城さん。合作とありますが、第2部からはほぼいつもの円城さんです。本人も公言していましたが、伊藤さんに寄せることなく、「死者の労働力化」というテーマを自分ならどう想像し展開させていくか、というのが彼の主題だったようです。相当苦心されながら書かれたんじゃないかなと本文を読んでいて感じました。
★9 - コメント(0) - 1月10日

難解ではあったし、自分がどこまで理解できたかについては疑問が残る。個人的には意識=魂の有様なのだと思っている。この小説を読んだ方に其々の解釈を聞いてみたくなる作品でした。
★7 - コメント(0) - 2016年12月30日

読みづらい。そして分かり難いです。自分にはきちんと理解出来なかったことが残念です。しかし,みだりに読者を振り落として肝心なことが伝わらないのでは,何の為の小説なのかとも... 伊藤さんを期待してしまった点が最大のつまづきだったのかもしれません。 10年後位に再読したらまた印象が変わるかも。
★6 - コメント(0) - 2016年12月26日

屍者を兵士にしたら戦争は終わらないと思う。屍者が増えたら、生者の生活空間が狭くなりそう。屍者の作った農作物や料理は食べたくないなあ・・
★3 - コメント(0) - 2016年12月21日

前半は楽しく読めたけど、後半に入って頭の中がいっぱいになって分からなくなりかけた。何が正しいかなんて結局誰にも分からないということなのかな。キャラクターが魅力的でよかった。終わり方がすごく好きだ。
★7 - コメント(0) - 2016年12月17日

伊藤さんの本としては違和感があるが円城さんの伊藤さんへの追悼と思うと心が収まる。難解な気もするがxを言葉なり物語なりに置き換えればのこるのはラブロマンスな感じも楽しめた。余韻のあるラストも良かった。数年、数十年後に続編が出るといいなぁ。
★9 - コメント(0) - 2016年12月12日

意識を持たない屍者という存在が異常なのか、それとも意識がある我々こそ異常なのか。最後まで濃霧の中を彷徨いながら進んでいるような感覚。辿り着いた出口はゴールなのか。自分の想像力の及ばない作品。
★16 - コメント(0) - 2016年12月4日

よくあるロボット小説にゾンビを突っ込んだアイデアは流石伊藤計劃。円城塔らしからぬわかりやすい文体だったが結末は円城らしさも残した。ホームズやらイギリス文学へのオマージュは必要?
★13 - コメント(0) - 2016年11月29日

前半はゴリゴリとしたSF世界にガツンとやられたが、後半は韜晦した感が強くてスッキリとは行かない感じ。 前半は伊藤計劃、後半は円城塔が強く出たかなという感じ。 後書きでも書かれているけど、プロットのみで後半は円城塔が独自に組み立てたんだろうな。 SFの世界観としては良く出来てるなぁ、と思う。 SF・科学史・歴史・地理が分からないと楽しめないから、自分の知識不足を嘆くのみ。
★3 - コメント(0) - 2016年11月27日

言葉を突き詰め、意志を突き詰め、魂を読解する素晴らしい作品だった。カタカナ名前が覚えにくい私でも分かりやすくて良かった。有名な創作の人物が登場人物だからね。
★11 - コメント(0) - 2016年11月22日

正直よく分からなくて楽しめなかった…。が、あとがきを読んでこの作品を引き継ごうとした心意気は買った。現実からも小説からもヒーローを引っ張り出してきたのは悪ふざけだったのかしら。
★5 - コメント(0) - 2016年11月20日

pd
良く分からない
★1 - コメント(0) - 2016年11月9日

前半はとても面白かった。後半は難しい。ヴィクトリア朝のゴシックホラー&スチームパンクな感じが好き。虐殺器官とはかなり印象が違う作品のような気がしたけど、それは円城作品と私との相性のせいなのかもしれない(つまり、あんまり良くない笑)。虐殺器官では文法の話をしてたのは覚えてる。今度は言葉そのものの話で、菌株に例えられている。伝染するのは同じだけど、メタファーがちょっと違う気がする。気のせいかもしれない。この作品での「言葉」は物質ぽい。ともあれ、引き継いで書いた、というのは素晴らしいと思います。
★3 - コメント(0) - 2016年10月31日

ゾンビがうようよいる楽園なんてやだ。。。フライデーはちょっといい感じにそばに置いておきたいけど。。ハダリーは謎の女、峰不二子って感じで最後まで謎でした。。。生きてるのか死なないのかあいまいな世界は終わりがないというか恐ろしい。。。。
★7 - コメント(0) - 2016年10月22日

屍者の帝国の 評価:80 感想・レビュー:1670
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