うつくしい列島: 地理学的名所紀行

うつくしい列島: 地理学的名所紀行
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夜行
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うつくしい列島: 地理学的名所紀行の感想・レビュー(54)

狭い日本という思い込みが捨て去ろう。日本の『国土』は広くて驚くほど豊かだ。絶版になってしまった著者の『南鳥島特別航路』も収録されている。20年ほど前に読んだとき、しばらくラジオの気象情報を聴くのがブームだった。地形・地名の面白さを教えてくれた本でもある。
★5 - コメント(0) - 2月21日

一部:ナショナルジオグラフィック日本版(2010年1月号~2011年12月号),二部:南鳥島特別航路(JTB,新潮文庫)日本の国土は大きい。自然地理も豊か。日本の湿原,火山,地層,サンゴ礁,島などを辿りながら書かれている。どこも空から光が降ってくるような静けさに満ちている。溺れたような国の辺境にこそ,自然は豊かな生態系を形成していること,同時にいまそれが破壊されつつあることも報告される。日本は海の民,翻って韓国は陸の民(永留久恵)という説は,沖ノ島(宗像大社)が中国大陸との縁もあるようなので興味深かった。
★3 - コメント(0) - 1月16日

ナショナルジオグラフィックなどに寄せた紀行文。実際に旅した経験を元にしたものもあれば想像で書いたと思われるものもあるが、日本の風景が読める。地理や動植物に関する記述が多く、歴史や文化に多くは触れないのがこの手の文章としては新鮮でいい。日本のうつくしさが映える。旅には食や歴史の文化に触れ、人と交わる諸相がいいが、言葉に尽くせない景色はまた別物。ああ、旅に出たい。うつくしい日本を見に行きたい。美しい国、日本を目指した方もいた気がするが、日本はいつもうつくしかった。これからもそうあってほしい。
★25 - コメント(0) - 2016年11月6日

自分は、池澤さんの書評やエッセイが大好きで、よく読んでいる。ただ、最近は震災や政治の話が多くて、読む意欲が湧かなかった。そんな折、久々にそれらとは関わりのうすい本が出た。内容は、日本各地の「地理学的名所」を巡った紀行エッセイ。軽やかな文体と、納得のゆく思索で、日本の自然のうつくしさを追体験できる。(ブラタモリが好きな人なら楽しめるかも)こういうのが読みたかった。それと最近、池澤さんは、季刊誌『考える人』で「科学する心」という科学エッセイを連載中。これもいつか本になるだろう。楽しみだ。
★2 - コメント(0) - 2016年10月1日

紀行文のつもりで読むと驚かされます。著者本人が行ってない所も出てきます。宇宙の話から日本の大きさの話、小笠原が本土から900キロも離れている海洋島、海から最も離れている市が長野県佐久市。最も驚いたのが海の安全航行としては太平洋の方が日本海より危険だという事。もう紀行文の枠を超えた論文のようでした。私にはかなり面白かっただけに、写真がモノクロの小さい写真だったのが物足りなかったです。
★54 - コメント(5) - 2016年8月30日

すぐそこにある自然、そしてなかなかたどり着けない奥地の自然の素晴らしさを、地理学的な見地と池澤さんならではの文体で伝えてくれる一冊⭐日本にいながらこんなにも知らない景色があるのかと、勿体ない気分にさえなった…列島ならではの自然、直に見に行きたい場所が忽ち増えた♪
★17 - コメント(0) - 2016年8月22日

面白かったです。文章が巧みすぎて苦手な自然現象の解説も、苦もなく呑み込める。正直を言えば著者の美意識、感性にはあまり共感できなかったのですが、明晰かつドラマチックは文章の美しさに打たれました。
★1 - コメント(0) - 2016年7月19日

少々意外であったが、著者のコメントは自分にあまり合わない。
★3 - コメント(0) - 2016年6月22日

著者が列島の自然豊かな風景を巡り思索する紀行エッセイ集。風土を地理学的、科学的視点に立って分析し、自然、歴史、文学を絡ませ、その先に風景の中に生きる人々の姿が見えて興味深かった。さくら列島の章では古今和歌集を紐解き、日本人の桜好きと桜と紅葉を対比させて面白く、八重山では珊瑚礁の美しさ、柳田国男を引き合いに日本人の来た道に想いを馳せていて美しい詩情を感じた。「空間の旅行がそのまま過去の日々への時間の旅になる」とも述べている。偶然に地球に与えられたこの美しい風景とそのなかで営む人間の姿に新たな感動を覚えた。
★18 - コメント(0) - 2016年6月13日

EUで日本より大きいのはフランス、スペイン、スウェーデンの3国のみ。日本は大きな国なのだ。実面積では米国の4パーセントだが、南北では米国本土と同等、東西でも半分に及ぶ日本の国土は、自然も豊かなはず。普段気づいていない日本の自然の雄大さを著者独自の視点で教えてくれる。素潜りの好きな池澤は慶良間諸島の海を何度も潜ったそうだ。潜るたびに彼が連想するのは浦島太郎の民話。慶良間の海に広がるサンゴ礁は、この世の外に幸せな場所があるという幻想を抱かせる。自然を愛する池澤のエッセーは、読むだけで自然を感じさせてくれる。
★4 - コメント(0) - 2016年6月7日

本屋さんで気になっていた本書。日本という国のこの地形は奇跡の連続なのだと教えてくれました。モノクロですが写真も美しいです。豆知識的なことも沢山書かれているのですが、それが押しつけがましくない感じが良かったです。紀行文はそんなに読んだことがなかったのですが、気になる場所が沢山できてしまいました。本の前半は雑誌の連載、後半は以前出版した本を再掲載したものになります。
★12 - コメント(0) - 2016年5月23日

日本各地を地理学的に紹介した紀行文。日本は実は面積が広く、こんなにも美しく豊かな自然があるんだと感じました。「南鳥島」のこと、初めて知りました。「八重山諸島、マングローブの豊穣」を読んでるときは、頭の中でずっと八重山民謡「網張ぬ目高蟹ゆんた」が流れてました。作品を読むたびに池澤夏樹さん、博識だなあと思います。美しい景色を巡る旅に出てみたい。
★17 - コメント(0) - 2016年4月23日

池澤さんが書いた紀行文。2部構成に分かれている。私には第1部のほうが好み。想像を掻き立てられる文章で、地形図をついつい見たくなる。今は、ネットで地形図や写真が簡単に見ることができるので、この種の本を読む楽しみが増す。池澤さんの本は読んだことがあると思ったのだが、改めて作品リストや私のメモを見ても、読んだことがなかったようだ。にもかかわらず印象に残っているのは不思議だが、この本は好きだ。
★4 - コメント(0) - 2016年4月10日

日本の自然をテーマにした、エッセイ。地形と気象と生態系と人とその他諸々の事象の、繋がりが起こした奇跡、それが日本なのだなと思う。池澤夏樹さんの言葉からは、その日本や世界への洞察が感じられ、自然に向き合う時に持つべき謙虚さも滲み出ている。自然を時間軸で捉える見方には、深く共感した。 
★6 - コメント(0) - 2016年4月1日

表紙は三陸のリアス式海岸。その姿は表題通りとても美しい。 文中に出てくる草木の名前など、とんと分からないが 、筆者の文を通じて風や水の音は無論、陽の光のきらめきの音さえ聞こえる気がした。 私たちの暮らすこの列島は、豊かな自然に恵まれていることを思い出す事もでき、大満足。 とは言え、やはり写真がモノクロ1枚ずつというのは残念。 本書に取り上げられている場所の何カ所かを訪れたことがあるが、いずれも実に素晴らしい所だったので、他も視覚で感じてみたかった。 時間を作り、この本を片手に各地を巡ってみたい。
★2 - コメント(0) - 2016年3月25日

電子版で読みました。本書を読むと日本が地理的に興味深い国であることがわかります。写真も美しく、そこに行きたいという気持ちになります。池澤夏樹さんの抑制のきいた品のある文章が心地よく、地形の面白さとともに日本語の素晴らしさも感じました。「人がいなくても風景はあるか。」という文が二回出てきます。カメラマンと作家が表現している段階で人がいたことになりますが、誰もいない風景は確かにあると言いたい気持ちになりました。「尾瀬」の三本カラマツの写真と文章が本当に美しいです。風景をどう見ればいいのかを考えさせられました。
★11 - コメント(0) - 2016年3月2日

単なる観光地という意味合いではなく「自然そのものが興味をそそる場所」を紹介した紀行文ですが、その場所の選択や解説も池澤さんらしく私も訪れてみたいと思わされ、特に「八重干瀬」/「立山砂防」/「南鳥島」の章が良かったです。あとがきを読むと、地理的なものと同時に人々への関心があったようで、なるほどと思わされた章が幾つもありました。ここに紹介されていた「雨竜沼」の章を読んだ際に、夏の終り頃に西日に照らされて黄金色に輝いてた雨竜沼湿原を訪れた時の昔の記憶が蘇ってきました。前後カバーの北山崎と思われる写真もいいですね
★42 - コメント(0) - 2016年3月1日

夜寝る前にちょこちょこと読み進めていました。夜なのに行ってみたいななんて思いながらどんな景色なのか想像するのが楽しかったです。寝る前に読んでたおかげかいい夢を見ることもできました。現実でも行ってみたいです。
★4 - コメント(0) - 2016年2月15日

タイトルとうつくしい装丁、そして何より作者にひかれ手に取る。日本各地の名所を地理学的に紹介した本。まず池澤さんの膨大な知識・見識に驚かされる。そして作者の考察に身を委ねながら共に旅している気分を味わう。全体的に大変興味深く読みましたが特に立山砂防についてが面白かったです。神社仏閣嫌いなのが意外でした。対馬・慶良間に改めて行きたくなりサハリンが気になり出しました。海外だけでなく日本の山も海も沢山旅されているご様子。池澤さんの子供になって色々なところに連れていってもらいたい!また折を見て何度も再読したい1冊。
★55 - コメント(14) - 2016年2月13日

辺境や境界線を愛する池澤夏樹の旅エッセイ、と思って読むと肩透かしをくう。特に第1部。サブタイトルにある通り、本筋は「地形」の考察であって、特定の地名は後付けなのだ。格別印象に残ったわけではないが、読んだあと旅したくなったし、日本の美しくて変化に富んだ自然を愛おしく感じたし、なにより日本人でよかったとしみじみ思った。
★5 - コメント(0) - 2016年2月9日

KEI
久々の池澤作品。日本の、うつくしい景色を体験する事の出来る36箇所を紹介した、旅行記のような作品。地名の蘊蓄や、色々な何故?を解りやすく解説されているので、知的好奇心が満たされつつ、旅に出たい気持ちが強くなった。この作品を読むと改めて、『うつくしい列島』の島民の一人で有る事がとても幸せなんだと実感出来た(^^)
★18 - コメント(3) - 2016年2月3日

1/20 旅行じゃなくて、旅したくなる。観光地じゃない場所や、観光地でも観光客がいない時間を。一ヶ所を濃く濃く、濃密に旅してみたい。日本にはまだまだ知らない場所がたくさんある。
★6 - コメント(0) - 2016年1月28日

懐かしい独特の池澤夏樹ワールドツアー、日本列島編。今回は、自然史、地理学的に日本をめぐるお話。流氷の隙間にカヤックを漕ぎ進め、未公開の鍾乳洞で瞑想に耽る。後半には、絶版になった旧作『南鳥島特別紀行』を収録。かつて読んだ本で、今でも図書館に行けば借りられるとはいえ、新刊で新たに読み始めると、かつてと違った感覚で読むところと、同じ思いを持つところ、それぞれあって面白い。乗鞍の宇宙線研究所なんて、行けないところ。訪ねてみたいものだ。
★30 - コメント(0) - 2016年1月27日

池澤さん初読み。前半は2010年から「ナショナル・ジオグラフィック」に連載された24の紀行文、そして後半は1989年から「旅」に掲載された12の紀行文。面白かったのは後半部分。南鳥島は絶海の孤島で、6000メートルの海の底からそびえる、直径100キロメートルの巨大な海山の頂上であるということと、白神山地の章の「植林された山は、本来の意味の山ではなく、むしろ畑なのだ。」という文章は目からうろこだった。いずれにしても池澤さんの日本の地形、自然に対する造詣の深さが伝わってくる。
★9 - コメント(0) - 2016年1月26日

jam
この随筆を読むと、地球という星の日本という地に棲む奇跡に思いを馳せる。著者の作品ではいずれも地理学を思考の土台に据えた美しい風景が展開する。それが、多くの言葉を連ねるよりはるかに深い感傷をもたらす。著書では、日本という国の歴史と文化が、この極東の地に独自に育くまれたことを、文献や事象から具体的に解説し実に興味深い。さくら列島という章では、平安時代、桜の生態から愛でる心までをしたため、古今和歌集の歌を引く。「深草の野辺の桜し心あらば ことしばかりは墨染めに咲け」ここでいう桜は山桜だという。
★53 - コメント(8) - 2016年1月12日

2016年初読みは池澤夏樹。ナショナルジオグラフィック掲載の紀行文と絶版『南鳥島特別航路』の合本。日本の山、島、谷、半島、海岸などの地形、植物、動物などを静かな語りで綴る。一貫しているのは、日本は面積も大きく、長さも長いと強調すること。緯度はアメリカのメイン州からフロリダ南端からはみ出て、経度はニューヨークから中部のカンザス州まで。この島国に古代の人々は大陸や南の島から、樺太、対馬、五島、琉球などを経て渡ってきた。日本の大きさと自然に驚嘆したことだろう。日本に対する別の視点を見せてくれる1冊。
★46 - コメント(0) - 2016年1月2日

楽しめました。
- コメント(0) - 2015年12月20日

再録されてる「南鳥島特別航路」にノスタルジアをかき立てられる。この頃は、まだロラン局が稼働してたんだな。http://blog.canpan.info/kaiho-shinbun/archive/172
★7 - コメント(2) - 2015年12月12日

池澤夏樹の地理学エッセイ。ボリューム的に1冊にはならないよなあ、と思っていたが、過去の『南鳥島特別航路』を併録して刊行。『ハワイイ紀行』といい『明るい旅情』といい、著者の旅行ものはどれを読んでも楽しい。もっとも、著者の体験を追体験するタイプの文章では無く、著者の考えたこと、思索したことを共有するタイプの文章なので、読んだあとにはいくつかの知見と、いくつかの考え事が、残るのだが……。
★5 - コメント(0) - 2015年12月12日

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