小松とうさちゃん

小松とうさちゃん
あらすじ・内容
さえない52歳の非常勤講師小松とネトゲに熱中する飲み友達のサラリーマン宇佐美。小松に訪れた人生最後(かもしれない!?)恋に、宇佐美は奮闘するのだが……「完全恋愛小説」の誕生!

ーー「小松さん、なんかいいことあった?」
52歳の非常勤講師小松の恋と、
彼を見守るネトゲに夢中の年下敏腕サラリーマン宇佐美の憂鬱

52歳の非常勤講師小松は、新潟に向かう新幹線で知り合った同い年の女性みどりが気になっているが、恋愛と無縁に生きてきた彼は、この先どう詰めればいいか分からない。一方、みどりは自身の仕事を小松に打ち明けるかべきか悩んでいた。彼女は入院患者に有料で訪問サービスをする「見舞い屋」だったのだ。小松は年下の呑み友だち宇佐美に見守られ、緩やかに彼女との距離を縮めていくのだか、そこに「見舞い屋」を仕切るいかがわしい男・八重樫が現れて……絲山秋子が贈る、小さな奇蹟の物語。

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小松とうさちゃんの感想・レビュー(584)

支配されない代わりに私物化もしない。いや、もうずっと前から飽きていたのだ。彼は精神を有していたが、意思は持っていなかった。思考すること、理解することはできたが、それを行動に繋げるということはできなかった。認識しないっていうことは、会話が成り立たないってことなのね。
★8 - コメント(6) - 3月15日

冴えない独身の非常勤講師「小松」と、見舞い屋という怪しい仕事に就いている美人の「みどり」は両方とも52歳。二人は偶然出逢い、やがて惹かれ合っていくが…▼あらすじはともかく、第一印象は「あらま、タメじゃん!」。もう、それで知り合いみたいに思えてきて、心のなかで二人を応援し続けてしまいましたよ☆
★22 - コメント(0) - 3月11日

充分に大人な男女が出会って、静かに惹かれ合って結婚の方向へ、という話なんだけど、淡々と物事が進む感じがおもしろい。50代の独身同士の恋愛だからなのか、期待し過ぎることなく、肩の力を抜いた感じで距離を縮めていく。やや物騒な人物・八重樫が出てきたりするけど、うさちゃんのナイスプレーで難なくクリア。何歳になっても、Boy meets Girl! ドキドキもワクワクもないけど、不思議な読了感。ミズクラゲの話も心地よかった。
★3 - コメント(0) - 3月9日

さえない52歳大学の非常勤講師の小松と、戦国系オンラインゲームの盟主をしている敏腕サラリーマンうさちゃん(宇佐美)と『お見舞い屋』をしているみどり。3人のゆるやかな日常が交差する。ネトゲの描写がリアルで、絲山さんもしかしてゲーマー? あと、新潟在住なので“ネルソンの庭“や“万代島美術館““やすらぎ堤“など身近スポットを素敵に登場させてくれて、嬉しい気持ちに。小松さんとみどりが幸せになれるといいな。
★25 - コメント(0) - 3月3日

絲山秋子さん初読。ネトゲにはもっぱら疎いが大変興味深く読了。知らない世界を説明調でなくサラリと理解させてくれる力量にただただ感服。絲山さんを食わず嫌いしていたようだ。小松さんも宇佐美さんもコミュニケーションに積極的なタイプではないが、身近な人のためになら普通に行動を起こす。気を使い過ぎずに、素直に動く。そこに人としての素晴らしさを思う。こうありたい。ネクトンの方はプランクトンは知っているのに、何故にネクトンは知らなかったのだろう…と単純に驚いた。絲山さん。遡ったり追いかけたりしよう。たのしかった。
★28 - コメント(0) - 3月1日

古町。ネルソンの庭。知ってる場所が表れて、リアリティー増
★2 - コメント(0) - 2月17日

スーパーショットやミラクルプレーって偶然に見えませんか。余りにも自然で、凄さが分からなくなるんですよね。 視点を変え場面を変えても混乱することなく進み、非現実ぽい状況にリアルな心情をのせる絲山氏の筆技も然り。 表題作はとんがった感控えめだけど、描出される他者との絶妙な距離感が相変わらず心地良い。しかし本当に凄いのは併録作!思考の海をたゆたうような読み心地。「ネクトンについて考えても意味はない。」それでもやはり私はネクトンについて考えるだろう。考えることをやめないだろう。ヒトの脳とは面白いものだな。
★23 - コメント(3) - 2月14日

表題作、面白かった この人達にまた会いたい
★2 - コメント(0) - 2月4日

これ好きです。さいこーに楽しい本でした!心地よい読書でした。あったかくて、ニヤリと笑えて。おすすめです、かなり!!目蒲線 が分断になってたなんてしらなかった!多摩川線と目黒線なんて、きいたこともないわ!時は流れたのだなあ、としみじみ。目蒲線もうないんか!大井町に住んでたもんで。妙なところに反応。ノスタルジー。池上線は?大井町駅は?まだありますかーー?武蔵小杉は守備範囲外でわかりません(笑)恋愛に縁がなかった非常勤講師小松52歳、と、「見舞い屋」をなりわいとする 長崎みどり52際の恋。それを見守る小松の飲み
★42 - コメント(5) - 2月2日

愚行録の後だったので読みやすかったー。ほっとした。絲山さん好きです。
★3 - コメント(0) - 1月22日

kri
ネトゲに疎くバーチャル戦争部分に不安を感じるも、ゆるくて切迫感のない中高年の恋話に現代性をプラス、うさちゃんの性質描出をプラスして効果的だ。繰り出される言葉ー砦、殲滅、投石機…等の語感が渋い物語の中で不思議と印象的。「ネクトンについて考えても意味がない」私は異端でもないがネクトンにもなれず、ネクトン的な人間に気後れしつつ嫌悪しつつ劣等感に苛まれつつ合わせて生きているのだなーと読んだ。がんばるというのがわからないんだ、というミズクラゲの心境になれるときが来るといいのだが…。ほんわりと思考させる作品集。
★15 - コメント(0) - 1月16日

飲み屋でぽろっと友人ができたり、移動中にぽろっと出会いがあったりするのに、どうして小松さんは妙に冴えない感じなんだろ。ネトゲのことは全然分からない。けど、分からなくても問題なく要は誰が操作しているか。小松さん、よかったね。表題作よりも「ネクトンについて考えても意味がない」のほうが好みだなー。ネクトン、プランクトン、ベントス。知らない言葉たくさん。あとベニクラゲの生態。短編ながら面白い事が詰まってた。精神の融合は心地よく、感傷は心地よく、切なく優しい。
★6 - コメント(0) - 1月13日

初読みの作家さん。五十代独身非常勤講師の小松と四十代妻子持ちでネトゲにはまっているうさちゃん。ちょいちょい挟まるネトゲの話がちょっと入り込めなかったけど、最後にそこで繋がるのか!とちょっと驚いた。八重樫とはうまいこと切れたのかな?
★8 - コメント(0) - 2016年12月19日

ネクトンのことを考えてもしょうがない。
★4 - コメント(0) - 2016年12月17日

絲山秋子さんの『小松とうさちゃん』を読了。50代の大学の非常勤講師の「恋」の模様を描いた中編。中年の恋とは言え、いつまでも見守っていたいと思わせる展開が巧い。2016年の小説ではベスト。
★3 - コメント(0) - 2016年12月14日

好きな感じ。52歳の大学非常勤講師の小松。40代妻子持ちで飽きかけたネトゲを何となく続けている宇佐美。飲み屋で知り合った2人。男の友情というには枯れている。熱さやベタッと感はなく淡々としていながら、その関係はなんだか羨ましい。小松は同い年のある女性と出会い彼女に好意を持つ。不器用な小松と、器用さを鎧う宇佐美。その女性絡みで少しのトラブルを経ながらも、柔らかく暖かな場所にふわりと着地。友情!恋!と押しつけるのではなく日々を過ごし生きてていく事の面白さをそっと囁きかけるような良作。併録のミズクラゲの話も好き。
★82 - コメント(0) - 2016年12月13日

淡々と進んで行く感じです。うさちゃん=宇佐美が分かるまで少々混乱しましたがほのぼのしたおじさんの恋愛話でした。
★4 - コメント(0) - 2016年12月10日

読みやすい。軽い。 再読有る
★4 - コメント(0) - 2016年12月8日

ポーっとしながら読み始めたのは言い訳ですがうさちゃんを女性と思い込んでいたのでなんと、半分くらいまで頭が?マークだらけで……それでも読み進めてしまうという絲山秋子さんの力たるや❢久々の絲山ワールドでした。が『沖で待つ』を越えなかったかな。私の中ではですけれど。小松さんとうさちゃんに起きるミラクルは面白かったです。ネトゲはあまりよくわかりませんでした( ;´ω` )トホホ…
★59 - コメント(2) - 2016年11月30日

小松の世間知の無さと比べうさちゃんのなんと頼りになることよ。ネトゲしててもリアルでも。
★27 - コメント(0) - 2016年11月25日

オッさんのかわいい恋愛。おもしろかった。 ムサコらへんが出てくるので身近に感じられた。
★10 - コメント(0) - 2016年11月23日

東京の二人組中年男の緩い関係に新潟の中年女性の存在がクロスオーバーして生まれる幸福の物語。三人称仕立てでくるくると視点が変わる。本の割付の問題で区切が分かりにくいのと、ネットゲームの話が個人的にイメージが湧かずやや読みにくさもあるが、総体としては楽しく良いテンポで読める。主人公の小松のキャラは最初霧に包まれた感じだが、徐々にはっきりとしてきて、最後には意外にも好感が持てる。終盤で明かされる驚愕の(?)事実は、非現実的だがこれもアリかと思える。表紙の絵柄から受ける印象を裏切る、しっとりとしたいい話だ。
★8 - コメント(0) - 2016年11月15日

*図書館*表紙のおじさんとタイトルがインパクト大。冴えない普通のおじさんと、男のおばさんみたいな宇佐美の密かな恋の作戦を練る様子が必死で可笑しい。みどりの落し物を拾ったお礼にお茶でもの流れは、恋愛のきっかけは平凡な日常に訪れ、年齢も関係ないのだなぁと面白く思いました。この作品を読み終わり、周りを見渡し、電車の中や通行してるおじさんの見方が変わりました。もしかしたら、このおじさんも小松とうさちゃん?とか、ね。
★7 - コメント(0) - 2016年11月13日

★3
★1 - コメント(0) - 2016年11月12日

初めての作家さん。小松さんとうさちゃんの距離感が心地よく、登場人物の一人になった目線で二人の日常にお邪魔した感覚で読めた。大人になっての幸せというのは小さなことの連続であるような。日々の出来事に欲張らず楽しんで行こうと思えた小説。短編『ネクトンについて考えても意味がない』もとても良かった。手が届く範囲での出来事を大切に過ごしたいと思える読書となりました。好きな作家さんが増えて嬉しい。
★9 - コメント(0) - 2016年11月10日

良い読書をした満足感で一杯。無駄がなく、行間が豊かだ。切なさと可笑しみが心地良く、噛み締めたくなる余韻がある。併録のミズクラゲの掌編の方は、油断して読むと骨を抜かれる。また凄い作家さんに出会ってしまった。
★23 - コメント(0) - 2016年11月8日

表題作面白かったです。小松さんの気が効いているようで、効いていないようで。可愛らしいなぁと思いながら読んでいました。最後は、まさかなぁと思っていた繋がりが面白いし、ビックリなところもありました。ネトゲに関しては、全く知らない世界だったので、興味深かったです。好きなんだか、義務感なんだかという感じ、分かるような気がします。
★10 - コメント(0) - 2016年11月2日

初読みさん。いい年してネトゲにはまる宇佐美(うさぴょん)、非常勤講師の小松、見舞い屋のみどり。50歳を過ぎた小松とみどりの恋を応援しつつ、ネトゲが大ピンチのうさぴょん。なんか、おっさんもホンワカして良かったです。ラストにニヤっとしたしね。もう一本、クラゲとシンクロしちゃったおばあさんの話も。これはちょっと抽象的な感じだったかな。
★46 - コメント(0) - 2016年10月30日

表題作も面白かったけど、『ネクトンについて考えても意味がない』が、幻想的な感じがして、好き。追いかけたい作家さんが、一人増えました。
★22 - コメント(0) - 2016年10月21日

女性慣れしていない独身中年というだけで親近感を覚えます(笑) そんな冴えない薄給の大学講師・小松と、ネトゲにハマっている友人・宇佐美(妻子持ち・ハンドルネーム「うさぴょん」)。中年男女たちの視点を交錯させながら、小松の恋がゆるく淡々と描かれている。もしやとは思ったがラストの繋がりには笑ってしまった。
★46 - コメント(0) - 2016年10月18日

人と人との距離の取り方について考えさせられた。飲み屋でたまたま知り合った小松さんと宇佐美くん。仕事無関係、学歴無関係、しがらみが無いのがいい。装丁のまんま冴えない独身 52 歳・大学非常勤講師の小松さん。妻も娘もいて蓄電メーカ勤務の宇佐美くん。ネトゲのハンネはうさぴょん。人生凪状態の小松さんにみどりさんというロマンスが。宇佐美くんは自分の家庭は再起動もシャットダウンもしないでクールにフリーズ状態なのに、小松さんのロマンス成就に半ば嫉妬しながら世話を焼く。ズタズタと土足で入りこまない距離感が心地良い絲山節。
★67 - コメント(3) - 2016年10月14日

冴えない非常勤講師、50代小松が恋をして、サラリーマンかつネトゲに嵌まっているうさちゃんが助ける。巻末におじさん二人が飲みながら10年後の自分って想像していたのよりも少しだけマシなんだよなって会話している小編が載っていて、そこから小松とうさちゃんが生まれたらしい。傲慢だったりなげやりだったりする中高年は物凄く苦手なんだけど、この二人はよかった!小松、君は正直でかわいい。次のクラゲの話もよかった。私も決してまっすぐ生きているわけではないが、それでいいんです。仕事以外の何かに嵌まっても、いいんですよ!
★30 - コメント(0) - 2016年10月11日

唐突に宇佐美(うさちゃん)がやってるオンラインゲームの中の戦争の話から始まるので、すわ!ファンタジーだったか?と思ったらおっさん二人の緩い友情と、地味だけどときめかないこともない、独身で通してきた小松の恋愛ストーリーだった。二人ともどこかきちんと筋が通っていて漢気があるのが良い。そしてオンラインゲーム界にも色々しがらみがあってめんどくさいことが分かった。自分はゲームは一人でやってた方がいいや。短編『ネクトンについて考えても意味がない』もとても良かった。むしろこちらの方がグっときたかも。
★6 - コメント(0) - 2016年10月10日

大学の非常勤講師の小松さんとネトゲに夢中のサラリーマン「うさちゃん」。物語は、小松さんが新幹線で知り合ったみどりさんに恋をすることから始まる。若い人の恋愛と違って、燃え上がるわけでも、舞い上がるわけでもなく、淡々と、静かに前に進んでいく様が好ましい。小松さんはどこまでも地味で、普通で、地に足がついている。だから、思わず小松さんの恋を応援してしまう。最後に、「くすっ」と笑えるちょっとした仕掛けがあることも、またいい。軽快で、微笑ましく、そしてまっとうな物語。この二人の登場する作品をまた読みたいと思う。
★9 - コメント(0) - 2016年10月9日

なんだろうこの不思議な読後感。特に大きな動きがあるわけではないのに(小松さんは大きな転機があったけど)ほっこりした気持ちになる。てっきりうさぎにメロメロなおじさんの話かと思っていたから意外だったけど、二人のおじさんに安らぐというか(笑)皆が幸せになれるといいなぁ。ミズクラゲの話もかなり好きだ。
★11 - コメント(0) - 2016年10月7日

内容自体は普通のありふれたストーリーなのに、なぜだろう?途中から小松さんとうさちゃんに興味深々になっていきました。この表紙もイカしてる!
★12 - コメント(0) - 2016年10月4日

絲山さん、いいなあ!小松(多分表紙のおじさんなんだろう)が飼ううさぎの話か…と読み始めて、おっ、うさちゃんか!とまずそこでニヤリ。小松と人に言えない仕事(合法ではある)をしているみどりの恋(らしきもの)にあまり色恋の香りはしないな~と思っていたところからの小松にニヤリ。かっこいいじゃないの!うさちゃんの援護射撃にニヤリ。やるじゃないの!いい大人です、全員。くくりでいえば中年の。だからいい。だから絲山さんの物語を読みたくなる。「ネクトンについて」の短編、さらっと読めるけどミズクラゲのなかに考えが留まる。
★24 - コメント(2) - 2016年10月3日

何歳からでも、ある日とつぜん恋をしても、構わないんだなあとなんだか明るい気持ちになりました。恋愛をろくに経験してこなかった小松さんの、不器用さや気の回らなさがかわいらしくて好きです(でもちらっと恰好いいことも言うので、おおっと思います)。飲み友達の宇佐美(うさちゃん)のネットゲームの話がどう繋がるのかなかなか見えなかったのですが、終盤、そうなのかー、と驚かされました。『最近気に入らないのは、「人生は一度しかないんだから」というやつのしたり顔だ。こんな人生二度とあってたまるか。』がお気に入りの部分です。
★7 - コメント(0) - 2016年9月26日

なんか絲山作品ってもっととがっているイメージがあったが なんともゆるいおっさんの話で意外だった
★3 - コメント(0) - 2016年9月21日

読み心地良い表題作も好みだけど、併録「ネクトンについて考えても意味がない」の凄味たるや。胸の奥底に沈めて蓋してようやくやり過ごせる悲哀がある。そのおぼろげな感情のありようを形にして手渡してくれるような、穏やかな笑顔を湛えた人のどこか寂しげな眼差しの先にあるものを捉えるような感覚。私は、私にとって大切なその感覚を探して本を読み継いでいる。人の輪に交じるのが苦手で、人に踏み込まれるのもそうで、いつも一歩引いてしまうけど、それでもやっぱり寂しい。いつか自分を責めることから解放され、ありのままを受け入れられたら。
★68 - コメント(6) - 2016年9月20日

小松とうさちゃんの 評価:90 感想・レビュー:294
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