カレーソーセージをめぐるレーナの物語 (Modern & Classic)

カレーソーセージをめぐるレーナの物語はこんな本です

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カレーソーセージをめぐるレーナの物語の感想・レビュー(81)

ドイツのカレーソーセージなる食べ物。私がカレーソーセージを発見したのさ、とレーナは言います。作ったでも、発明したでもなく、「発見した」という言い方にひかれて読み始めましたが。なかなか!カレーソーセージは発見されません。物語の大半はレーナと脱走兵の葛藤。これはこれでレーナの逞しさが感じられて面白かったです。脱走兵が語るカレーを食べたときの感想がロマンチック。人がまだ植物だった頃の記憶とか、憂鬱な気分とドロドロの血に効くとか。カレーを味わいたくなりましたよ。
★2 - コメント(0) - 2016年12月31日

レーナは如何にしてカレーソーセージを編み出したのかとう疑問から始まる、終戦近いドイツで若い脱走兵と恋に落ちた40代のレーナの短くも情熱的な恋物語。食にも恋にもなかなかに貪欲なレーナはたくましい。カレーソーセージってどんな味なんだろう、作ってみようかな。
★15 - コメント(0) - 2016年4月25日

面白かった。カリーヴルスト食べたくなった。物資も娯楽も制限されたなか、すがるように暮らす二人だけど、決定的に違えたのは強制収容所の発覚という重すぎるもの(だが男のほうがそれを受け止めたとは思えないが)。降伏後も続く食糧難でも本物の食材での屋台を求めたのは、代用品で繋がった男女が、それぞれの道を行くには本物が必要だったのだろう。兵役免除の社会奉仕活動者を彼女が讃えるのもレーナの密かな意思を感じる。
- コメント(0) - 2015年12月31日

カリーヴルストが食べたい。如何に美味で贅沢なご馳走よりも空きっ腹で気力を失った心とお腹には屋台でありつけるピリッと辛いカレーソーセージが一番!と思わせる物語。大戦後ハンブルクでレーナが作り上げた味の経緯を知ろうと「僕」はヒトラー末期1945年27日間の彼女の恋に耳を傾ける。草木をなぎ倒す西風に吹かれる北国の人々を捉えてやまない味は作る人の舌と優雅な手の動きから生まれた。戦いに敗れ生きるのに必死な庶民を鼓舞する味に誠心誠意籠めるレーナの様な人間はどの国にも見られただろう。日本でも焼きそばや餃子が思い浮かぶ。
★27 - コメント(1) - 2015年7月15日

M
角田さんの「私たちには物語がある」で知った作品。なんとも言えない情感に満ちた物語だった。ドイツの庶民の味カレーソーセージをめぐる1人の中年女性の愛と嘘。大戦下のドイツの物語ということで「朗読者」が浮かびがちだったけれど、物語の静けさのようなものは「イングリッシュ・ペーシェント」に、食べ物をめぐる男女の物語は「赤い薔薇ソースの伝説」を彷彿とさせたりもしてとても好きな作品だった。角田さん本でこの小説に出会えたことに感謝。
★14 - コメント(1) - 2015年5月5日

中学の2〜3年のときに読んだことがあって、そうすると軽く10年ぶりのか。『はてしない物語』でバスチアンが学校の屋根裏でリンゴを大事に齧りながら盗んだ本の頁を繰るように、レーナの工夫料理を味わいながら狭いアパートの一室で空想の戦況を繰り広げる脱走兵ブレーマー… そうこれはファンタジーなのですが、あのソーセージがケチャップの海に難破したような無粋な食べ物の発祥秘話だとしたら、それだけで美味しさが倍増するというもの。今ではカリーヴルストという呼称も定着したような、ベルリンに行く際はぜひお気に入りの味を見つけて。
- コメント(0) - 2015年3月23日

 丹念に語られる終戦間近の街の様子が、実際にそうであったのかと思わせる程リアリティがあり、単純に一言で言い表せぬ主人公の気持ちと相まって、当時の空気を感じさせる。 最後にレーナとブレーマー、二人が一瞬の邂逅を果たすのが味わいある余韻となってこの物語の締め括りにふさわしい。
★1 - コメント(0) - 2014年10月31日

カレーソーセージが誕生する為の二人の出会いだったのかな。となると、カレーソーセージは二人の子供なのかな。わらしべ長者のような物々交換を巧みに利用していく展開は面白かった!訳者の浅井晶子さんの深い読みにも圧倒。著者の細かい遊び心までしっかりと読者に届けてくれて有難い。
★1 - コメント(0) - 2014年7月29日

終戦間近のドイツ、若い脱走兵をかくまい恋に落ちるレーナの物語。そしてその事が、後に彼女がカレーソーセージの屋台を始めるきっかけとなる。恋愛にも食にもどん欲なレーナの姿が、戦争を背景に美しく逞しく描かれている。人生には、愛と食はなくてはならない、そして、ほどよい量のスパイスと。
★20 - コメント(1) - 2014年6月11日

素敵ですよ。またよみたいな
★1 - コメント(0) - 2014年3月31日

ドイツ庶民の味らしいカレーソーセージの誕生秘話が、レーナばあちゃんの戦時中の恋バナになっているというお話。淡々としながらも目まぐるしく変わる視点と人称が心地よいリズム感で、読後に爽やかな印象。ままならない現実と恋愛感情に心動かされた。ベルリンあたりの屋台で食べられるものはお世辞にも美味しいとは言えないらしいが、ハンブルグで秘伝のソースが絡んだカレーソーセージを食べてみたくなった。レーナばあちゃんは絶対そんなこと言わないと思うが、人生はカレーソーセージみたいなものなんだよ、きっと。
★6 - コメント(0) - 2014年3月13日

戦時中のドイツの話だけれど、同じ敗戦国でも日本とは違う。カレーソーセージが何か分からなくて、最後の最後に分かった。想像と違った(笑)。おいしいのかな??いまいち想像できない。
★3 - コメント(0) - 2013年12月15日

敗戦色が濃い戦時下で、脱走兵を匿うことのリスクは相当に高かったと思います。そこがこの小説の面白いところで、元々は脱走兵ではなかった彼を、アパートに引き留めて脱走兵にしてしまったレーナ。愛する彼を手放したくなくて、終戦の事実を伝えない。。命を救ったには違いないけど、彼の自尊心を潰したのも確か。。庶民のフード、カレーソーセージが生まれたのは、レーナの恋が終わってからのこと。この恋がなかったらカレーソーセージは生まれかったでしょう。とにかくタフなレーナが魅力的でした!
★7 - コメント(0) - 2013年11月29日

カレーソーセージが食べたくなる^m^ 1945年敗戦前後のドイツでの話が背景にあるのも、興味深かった。
★1 - コメント(0) - 2013年11月12日

カレーソーセージをおいしそうにほうばりながらレポーターが出ているテレビ番組を何本も見たことがある。その中に屋台のおかみさんが戦争当時の発祥の話をしていた番組があった。この小説が本当ではと思わせるような、例えば階段で転んでトマトケチャップとカレー粉が混ざってしまったというようなテクニックが心憎い。
★1 - コメント(0) - 2012年11月20日

期待せずに読み始めてみたところ・・・ヒット!ドイツ兵を匿う女性の話、本当はソーセージの話から入るはずだったのだが・・・。
★1 - コメント(0) - 2012年5月31日

ちょっとしたアクシデントからカレーソーセージが生まれ、快進撃を始めたところで急に物語に色がついて光が差した感じ。読むのに時間がかかってしまったけど、読み終えてよかった。
★6 - コメント(0) - 2012年2月22日

ジャケ買いしたCDが大当たり、ってな文脈を小説の分野でやろうとするとどうにも仰々しい書き方しかできないのがなんとも歯がゆい。いい本にいい出会い方をして、タイトル以外はなんにも知らないままいい読み方ができた。読書に感謝。
★4 - コメント(1) - 2011年12月3日

tom
読友さんのコメントを読んで図書館に注文。女主人公は、ドイツの敗戦直前に若い脱走兵をかくまった。敗戦後も男を手放したくなくて、戦争は終わっていないとだまし囲い続けようとした。でも、男は、ストレスから味覚障害者になってしまい、可哀想になって手放してやった。とてもタフな主人公で、男を手放した後、屋台を始めるのだけど、ここからいろいろあって(ここが面白い)カレーソーセージを発明する。要約すると単純な話。でも、これが小説という気分で、楽しみながら読了。久しぶりに小説を堪能できた。読友さんに感謝(笑)。
★11 - コメント(0) - 2011年11月23日

面白かったです。戦時下、力強く生き抜く主人公の女性がとても魅力的でした。この女性が過去を振り返り語るのですが、私自身がこの女性の聞き手になったような錯覚を覚えながら読み進めました。カレーソーセージが生まれる瞬間が、鳥肌が立つほど良かったです♪
★10 - コメント(0) - 2011年11月3日

懐かしい料理が、古い記憶を呼び醒ますかのように物語は紡がれる。老いたレーナは出会いと別れの記憶を語り、記憶を頼りに編み物をする。過去のレーナは、代用食品で記憶の味を再現し、脱走兵の青年に自分の過去の記憶を語り、記憶がカレーソーセージを作った。しかし、ブレーマーは隠し事ゆえに記憶を語りきれない。これは、記憶にまつわる物語。物は壊れ作り直され、建物は破壊され、都市は変化する。記憶だけが残る。もっとも、記憶も不確かでしかなく、頼りなく、儚い。それでも人は生きて食べ、記憶し記憶されるのだ。
★3 - コメント(0) - 2011年9月22日

おなかがすいている時に読んだせいか、無性にカレー味のソーセージが食べたくなった。前半は、カレーソーセージのレシピはなかなか出てこず、戦時中かくまった男とのやり取りや、戦争の描写が占めていて、いささかいらいらした。でもその男の一言と、偶然ががなくてはカレーソーセージが生まれなかったことを考えるとこのの長い前振りは必要だったんだろう。戦争の窮乏の中たくましく生き抜いた女性の半生が言葉となってつづられているこの本は素敵だ。
★6 - コメント(0) - 2011年8月11日

人には自分の人生の中で、一番語りたい時代、というものがあるんじゃないかなと思う。レーナが丹念に語るのは、カレーソーセージとは関係ない出来後のように見えるけれど、そんな『時代』を経たからこそできあがったのがあの味(想像ですが・・・)。誰にも、カレーソーセージに象徴されるものがあるのかもしれません。ちなみに、レーナの作るカレーソーセージは、想像していたものとは全く違うものでした(*^_^*)
★5 - コメント(0) - 2011年8月4日

ときたま読みたくなる食べ物にまつわる小説。これもそのひとつで図書館で見つけてタイトルにひかれて読んでみた。脱走兵をかくまうことで始まったつかの間の恋にのめり込むレーナは貪欲でたくましい。恋の終わりとともに生きるため始める食べ物屋台の食料調達のために奔走するレーナもたくましい。現在と過去、語り手もリーナの話を聞くぼくとリーナをくるくる入れ替わり飽きずに読めた。しかし、カレーソーセージの誕生の謎はなかなか明かされない。なるほどね。ささやかな偶然の産物というのがこの物語にはぴったりだと思う。
★5 - コメント(0) - 2011年7月25日

読んでてよくわからない箇所もあったけど概ね興味深く読みました。女性、街、暮らしの描写がずいぶんと日本と違うと感じた。
★3 - コメント(0) - 2011年4月17日

カレーソーセージが発明された経緯は、なかなか明らかにならない。しかし、最後にカレーソーセージ誕生となる偶然の事件を語られると、それまでの物語に全て意味があった事がわかる。 役所の食堂の責任者として食材の調達に腕をふるい、戦後はカレーソーセージの屋台で物々交換(カレーソーセージと、煙草とか、砂糖とか、ラードとか)の商いをやりくりするレーナおばさんの逞しさが魅力的。また、ジャガイモを食べて産地を言い当てるジャガイモ通のおじさんの話など、細々としたエピソードも良い。 やはり食べ物の語られる物語は楽しい。
★5 - コメント(0) - 2011年3月18日

カレーソーセージは、日本でなら“たこ焼き”のようなポピュラーな屋台の食べ物だそうです。 その誕生には、中年女性レーナと、20歳も年下の脱走兵ブレーマーのこんな悲恋があったのかも…。カレーソーセージ自体は偶然の産物だけど、ブレーマーがいなくては絶対に生まれなかったし、結局は彼を救うことにもなりました! ナチス信奉者ではない一般のドイツ人たちが、戦中戦後をたくましく生きた様子もよく分かります。その象徴のような素晴らしい食べ物なんですよ♪
★5 - コメント(0) - 2011年1月28日

バベットの晩餐会といい、私は食べ物がそのクライマックスに重要な役割を果たしている、それもその味わいが人々に大いなる喜びをもたらす物語が大好きなんだ。第一次世界大戦中のハンブルグ。もう若くなく、現実的かつ情も深い女性のロマンス。まどろっこしいほどその秘密が語られなかったのに、いよいよという段になるととってもスリリングな展開でドキドキするほど夢中になった。
★5 - コメント(0) - 2010年12月18日

戦時中という厳しい現実の中にもロマンスはあって、でも厳しい現実の中でロマンスは終わってしまう。そしてそこから始まる新たな物語。
★1 - コメント(0) - 2010年5月14日

内容・タイトル・表紙などとても好み。
★1 - コメント(0) - 2009年12月11日

スパイスがなくっちゃ、つまらない。料理も、人生も。甘くてぴりりと辛いレーナの物語、しっかり堪能いたしました。
★1 - コメント(0) - 2009年8月23日

カレーソーセージを語りながら、一人の女性の人生が、その秘密にまつわる思い出が語られる。その後の一瞬の言葉のないまなざしがよい。街頭でカレーソーセージを食べる娼婦達がよい。冷蔵庫の中にはソーセージとケチャップ。香辛料少々。カレー粉を買って来なくちゃ。
★6 - コメント(0) - 2009年5月19日

モダン&クラシックにしては珍しく読みやすい作品。構成は希薄だが充分成立していて読ませる。カレーソーセージはもちろん食べたくなる。
★1 - コメント(0) - 2009年5月18日

わたしも真似して作りました。カレーとケッチャップって、合うんですねえ。
★4 - コメント(0) - 2009年4月11日

これはいい!しみじみと語るドイツ人女性の物語がとても豊かで惹き込まれる。そうして、長い語りがやっとカレーソーセージに行き着いた時は感動。ちなみに、無性に食べたくなって、有り物で真似て作ってみたカレーソーセージはなかなかおいしかった。
★4 - コメント(0) - 2009年4月8日

語り手が自由自在に入れかわる手法も、とても新鮮でした。映画ではとても効果的に使われているこの手法を、これだけ大胆に小説にとりいれて成功している例をぼくは知りません。普通なら混乱しそうなものですが、本書ではとても自然に馴染めてしまう。ウマイですね。本書を読んで、いったいカレーソーセージなる食べ物がどんな味なのか作って試さない人がいるでしょうか。それほど本書で描かれるこの魅惑的な食べ物は、あこがれと賞賛に満ちていますね。しかし出発点はカレーソーセージなんですが、そこからひろがる物語は終戦まぢかの二度目の大戦を
★4 - コメント(0) - 2005年11月4日

料理嫌いだったレーナが料理に情熱を見出したのは、不思議にもそんなやりくりの工夫が求められる厳しい時代に入ってからだった。その工夫の才能が、のちにカレーソーセージという大胆な発想の食べ物を生み出す基盤になる。
★8 - コメント(0) - 2005年9月4日

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